海辺の醤油工場

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山口県の日置町というところに黄波戸[きわど]という温泉の出る村[集落?]があります。深川湾に面した半農半漁の村です。その村の海辺に、煙突のある古い建物が残っています。何だろうと思い、ちょうど犬の散歩で通りかかった年配の方にたずねてみると、醤油工場だという答えが返ってきました。しかも、現在も稼働しているといいます。廃屋だとばかり思っていましたから、これにはちょっと驚きました。
その方の話によれば、この建物は昭和5年に他所から移築されたもので、最初は倉庫として使われていたそうですが、戦後は一時的に塩を作り、その後しばらくの間は彼岸花の根から粉を作っていたそうです。この粉は片栗粉のようなもので、食用だったといいます。彼岸花の根の粉を食べたなんて初耳でした。戦後の食料事情の悪さをうかがわせる話です。そして、その後はずっと醤油工場として使われ、今日に至っているということでした。
この話をしてくれたのは、写真に写っている男性で、仕事は映画 - 主に時代劇 - の大道具作りなんだそうです。これまた意外でした。あ、それから、この男性は黄波戸温泉の発見者でもあるんだそうです。どんな土地にも、興味深い歴史や人って潜んでいるものですね。改めて実感です。

【場所】山口県大津郡日置町あたりです。

コメント(6)

地酒や造り酒屋というのは良く聞きますが、地の醤油とか造り醤油屋という存在を意識させられたのは九州勤務時代の不倫相手の(てへっ・笑)彼女の実家が醤油屋だったからでした。

醤油と言えばキッコーマンと短絡的に思ってた僕にはとても新鮮で以降いろいろな醤油を試すようになりました。

この小屋ではどの位の石高(生産量)なんでしょうね。フランスのワインでも最近は自然製法の少量出荷シャトー(というよりも農家)が注目されてます。せいぜい300本という極少ワインです。

>おやじsan
こんなとこに不倫相手なんて書き込んで大丈夫かいな(^^; ま、不都合が発生した場合は削除指令ください。
僕は、徹底的に食物に対する興味がないのか、銘柄、味、生産量などについては、質問することすら思いつきませんでした〜。ただ、この工場は、第二工場で、そう離れていない場所にメインの工場があるそうです。ですから、この工場から想像するよりは生産量は多いのでしょうね。
良い醤油の産地は、イコール良質な大豆の産地ということになるんでしょうかね? 姫路(fRAMEdUSTさんの地元)は黒大豆が有名で、醤油も有名ですよね。
追:他の写真をチェックしたら、「マルサン 大津醤油株式会社第二工場」という文字が写り込んでいました。

こんばんわ〜。一夜遅れで参入させていただきます。(^^;
「海辺の醤油工場」といい、「海を望む丘の上の古びた家」といい、ホントにワイエスな作風の写真ですね。彼の絵をそのまま写真にしたらこんな感じですね。なんか心休まるものがあります。

> 姫路(fRAMEdUSTさんの地元)は黒大豆が有名で、醤油も有名ですよね。
姫路よりも西隣の龍野市が醤油の本場と言えましょう。黒大豆で有名なのは兵庫県と京都府の県境の盆地の丹波笹山です。かれこれ15年前の夏にDavid Nelson氏とSandy Rothman氏が古い町並みにハマッテしまったところです。 で、当地の醤油はキッコーマンのような濃口ではなく、京料理に使われる薄口醤油の代表銘柄ヒガシマル醤油が有名です。姫路から鳥取へ抜ける旧街道にある古い宿場町で平福というところがありますが、この町には手作り自家醸造の「白醤油」というのがあります。この町も古い家並みがなかなか「絵」になります。とりとめもない話で失礼しました。 m(_ _)m

>fRAMEdUSTさん
ライナー書きでお忙しい最中にお呼び立てしてすみませんm(__)m そうですよね、丹波の黒豆って言いますもんね。僕は、黒豆から造るのだから、真っ黒なたまりが主力か?と想像してましたが、違いましたね(^^; 京都が近いだけに、薄口需要に対応したんでしょうかね。また、産地周辺の風景ですが、Sandyさんがハマるということは、間違いなく僕もハマりそうな予感です。いちどfRAMEdUSTさんの地元を訪ねてみたいものです。

トラックバックしていただいてここに来ました。ぼく、これを見ていませんでした。
いい風景だなあ。まだのこされているのでしょうか。
はじめに開いた瞬間に、あれれ彼岸花がないぞと思ったけれど、この風景の時間のなかに彼岸花が書き込まれていたのですね。

>玉井さん
こんなところにまで、コメントをありがとうございます。お手数を増やしてばかりのようで、恐縮しています。
この風景は、いまだにそのままです。山口に帰るたびに、ここには足を伸ばしてしまいます。小さな小さな谷戸の谷口にこの工場がたっていまして、「鄙び」という言葉がぴたりと当てはまるような気がします。谷戸と言っても急ですので、谷底は、段になった畑と住居が入り混じった状態で使われていますが、きっと、その間に彼岸花が咲き誇っていたのかな?と、玉井さんのエントリーを読ませていただいてから、後追いで想像しています。



ninepeace.jpg




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