2005年2月アーカイブ

谷中の高台は、お寺やお墓が多いせいか、高い建物がなく、都心とは思えないほど空が広いところです。その高台に開放感溢れるアトリエを構える屏風絵師がいます。彼の名はアラン・ウエスト。経歴等は彼のウェブサイトをご覧いただくとして、今日は、彼のアトリエの紹介です。
アトリエは、アーティストの作業場であって、通常、人目に触れないような造りになっていますが、彼のアトリエは、前面がガラス張りになっていて、通りがかりの人が、日本画や屏風絵、それらが制作される過程を、いつでも観ることができるようになっています。
昨年の夏に、みかどパン店を紹介しましたが、そのパン店の隣りにたつグレーの建物が彼のアトリエです。パン店を紹介した頃すでに、彼のアトリエと展示してある作品がとても気になっていたのですが、彼が不在であったり、奥で版画制作の最中だったらしく、なかなかお会いできませんでした。

谷中の宗善寺で

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良い天気でしたね。空気は思いのほか冷たいのですが、光のせいか、なんとなく春めいて感じられました。家の用事を済ませ、午後になって、根津・谷中を歩きました。
お昼を食べていなかったので、根津に着いてから、芋甚さんの昭和焼き[今川焼きのようなもの]を1つだけ買い、それを食べながら、藍染通りを谷中に向かいます。途中、ちょっと青空洋品店さんのドアを開けて、お仕事中のあづさんに「こんにちわ〜」とごあいさつ。谷中の匂いがしてきました。
坂をのぼり、大名時計博物館の近くに立つと、時間はちょうど5時頃でした。見上げると、淡いブルーの空を背景に、ほわっとした雲が流れ、その雲が淡く渋いピンクに染まっています。ちょうど目の前の宗善寺の門が開いていたので、足を踏み入れてみると、どうでしょう、坂の下まで墓地が広がり、視界を遮る建物がいっさいありません。その向こうには、根津から池之端あたりを見渡すことができます。しかも、そこに居るのは僕ひとりです。もう、日が暮れるまで、ここにじっと佇み、久々に、のんびりと平穏な気分に浸っていました。

【場所】台東区谷中1丁目あたりです。
【余談】向こうに見える高層ビルは、最近竣工した池之端のマンション。その左のおでん風建物は、やはり池之端に建つホテルです。

解体を待つ新田ビル

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夕方5時をまわってから、突然、「銀座の新田ビルを見られるのは今月末までだ」ということを思い出し、時間的に遅すぎるを承知で家を出ました。新田ビルに到着すると、もうあたりは真っ暗になる寸前でです。しかも、とりあえず撮ろうとした時に、付近の飲食店に食材でも配達するのか、新田ビルの正面に軽トラックが駐車してしまいました。いや〜絶妙に嫌なタイミングですね〜。思わず、運転手をつかまえて、「おい、右側駐車は違法だろう!」と文句のひとつも言ってやりたいくらいでしたが、ま、むこうも商売。諦めです。パラパラとビルの外壁などを撮り、帰路につきました。
が、周囲の大変貌をとげたレストラン街を、写真を撮りながら歩いているうちに、「いや、今月中にまた来れるとは限らない」と、思い直し、再度、新田ビルに向かいました。すると、軽トラックはもう駐車していません。が、もう完全に暗すぎます。しかも、嫌な位置に街路灯が煌々と照っているんですね〜。ま、ほんとに、とりあえず押さえで、という感じでシャッターを切ってきました。ちょっと不出来で、アップするのを迷ったのですが、折角寒いなか頑張ったので、とりあえず…。

【場所】中央区銀座7丁目あたりです。

谷中や根津に行くときは、家から湯島駅まで歩きます。昨日も、まっすぐ谷中に行くつもりで家を出ました。そして、湯島天神にさしかかると、境内がなんとなく賑わっている感じがします。そういえばもう湯島天神の梅祭りのシーズン。そうだ、梅の様子を見がてら境内を通ってみようと思い、ちょっと駅へのコースからそれてみました(意外にも梅はまだ三分咲き程度でした)。
これがいけませんでした。境内をぶらつきながら写真を撮りはじめてしまいました。もう獲物の匂いを嗅ぎつづける猟犬状態に突入。男坂を下り、まっすぐに歩いて長屋に突き当たると、いつもは左に折れ、湯島駅へのコースへ戻るのですが、「お、この長屋の裏は臭う」とばかりにコース変更です。すると、ありましたね〜。ビルの谷間にポツンとトタンの壁で覆われた塊が出現です。その隣りには、地上げの跡か?と思われる空き地。その空き地の向こうには、やはり別のトタンの塊(左の写真)です。
ともに、経年変化あり、増改築の跡ありで、僕好みです。この日は、ここと、このすぐ先にあるきけんな駐車場(^^;にハマり、そのまま旧・黒門町(上野1丁目)方向にずるずると歩が進み、ついに谷中には到達できませんでした。

【場所】文京湯島3丁目あたりです。

先日、谷中の古いアパートの写真を撮った後、谷中墓地に向かいました。あちこちで、猫が、気持ちよさそうにゴロゴロ、ノソノソ。墓地内の公園には、子供を遊ばせる若いママの姿が。そして、ところどころに、墓地を散歩するカップルやお年寄りの姿も見えます。見上げると、大きな木から伸びた枝が網目の文様をつくり、その向こうには、大空が広がっています。気持ちが曇っているときは、墓地を歩けば、その曇りもゆっくりと晴れていきます。
さて、ぶらりぶらりと墓地のなかを歩いていると、大きな石碑の前にでました。そして、そこに木の影が落ちています。なんとなく、その石碑の形と、そこに映る影の模様が気になりはじめ、とりあえず撮っておこうと、ファインダーから眺めた時でした。「あ、これはあの青山のTOD'Sのビルだ」と思いあたったのです。
朝日新聞に掲載された「表参道に建ったTOD'Sのビルは、参道のケヤキをモチーフにしてデザインされた」という記事を読んだときは、「ほう、そうなの」程度にしか感じませんでしたが、この石碑に映った木の枝の影を見ると「なるほどそうだったか」と、納得し、建築家の力量というものを再認識させられた思いです。
この2枚の写真、ほんとうに同じイメージに見えませんか?

【場所】台東区谷中墓地&渋谷区神宮前5丁目あたりです。
【参考】TOD'Sビルの詳細については、iGaさんのブログ "MADCONNECTION"の記事「表参道の新建築」をご参照ください。
【追記】iGaさんがコメント欄に残してくださった参考となるページ、TOD'Sビルの設計者・伊東豊雄氏による「武蔵境駅前再開発事業のコンペ案」(pdf)です。(このPDFファイルは削除されたようです)

町家の上がり框

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ここは三崎坂をのぼりきった所にあるクリーニング店さんの勝手口です。人ひとりがやっと通れる幅の路地に面しています。その路地の反対側(写真で言えば背中側)には、クリーニング店さんの作業場があります。ですから、路地とは言っても、家のなかを通っているような状態で、まったくの私道です。ですが、人が通り抜けても、とがめられることはありません。
僕も何度も通らせていただいてますが、そこを通れば、こちらの勝手口の上がり框が、いやがおうにも目に入ります。いちおう簾で目隠しはしてありますが、見ようと思えば家のなかを覗き込むことだってできます。でも、それをしないのが暗黙の了解というものです。
それにしても不用心に見えます。が、この勝手口のすぐ隣りには神棚があって、こちらの安全を見護ってくれているようです。これ、警備保障会社のステッカーなんて目じゃない御利益があるようです(不敬な言い方で申し訳ありません)。
しかし、この、大切に使い込まれた敷居、レール、引き戸、土間(コンクリートですが、土間と呼びたくなる感覚があります)、框などには、人の温かみや思い入れといったものを、強く感じさせられます。こういった感じって、いいですよね。気取りがなくって...。
ところで、この写真、ちゃんとご主人の許可を得て撮っています。念のため(^^;

【場所】台東区谷中6丁目あたりです。

午後、谷中の路地で

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久々に太陽の光がきれいでした。このところ、やや気分は浮かないのですが、家のなかに籠もっているとろくなことはありません。午後、日暮里駅から谷中に入りました。
ここは日暮里駅のすぐうえ。この先は崖になっていて、その下を何本もの線路が通っています。平日の午後ですから、いつものように、人影はまばら。静かです。時々、駅のホームに発着する電車の音と、拡声器を通したアナウンスの声が聞こえるだけです。長閑、平穏、そんな言葉がぴったりです。
右手に見えるのは、大正時代に建てられたという古いアパートです。随分昔に、彫刻家である友人に案内されて訪れたことのある場所ですが、ほぼ当時のままの姿で残っていました。いまや本当に貴重な土の路地も残っていましたので、足の裏の感覚を全開にして踏みしめてきました。
ここから線路と反対方向に歩けば、すぐに谷中の墓地です。誰かに会いに行きましょうか? 花重さんで、お花でも買って...。

【場所】台東区谷中7丁目あたりです。

防火用水

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これ、何に見えますか? はい、確かに防火用水なんですが、問題は、その容器です。
これは、九段下ビルのすぐ裏手にある、文久2年(1862年)創業という古いお米屋さんの店先に置かれていました [明治元年=1868年] 。僕は、見た瞬間に、大きさといい、素材・形といい、五右衛門風呂だとばかり思いましたので、「昔、お使いになっていたものか?」と、ちょうどお店を閉める準備をなさっていたご主人にうかがってみました。すると、「これはお釜で、戦時中や戦後、炊き出しに使ったようです」という返事が返ってきました。
これ、人がゆったり入れる大きさです。こんな大きなお釜ってあるんですね。驚きました。そう言われて、改めて見てみると、確かにお釜の形をしていますよね。なかを見ると、水がはられ、水草が繁り、その間を金魚が泳いでいました。
役割を終えた防火用水の容器[コンクリート製]が植木鉢として使われているのは、時々目にしますが、水を湛えた防火用水そのものが珍しい今日、さらにその容器が大釜という珍しさ。これは珍品です。こんなものが残っているのも、九段ビル周辺が戦災で焼けなかったからなんでしょうね。

【場所】千代田区神田神保町3丁目あたりです。

今日は、九段下ビルの屋上に出ます。最近は、屋上というと、自動的に10階以上の建物の屋上を頭に描いてしまいますが、ここは3階のつぎが屋上です。そこに出てみての印象は、おや?と思うくらいに視線が地面に近いことです。「これって屋上?」という感じなんです。なんだか、これなら落ちても怪我で済みそうという感じで(済むわけないですね(^^;)、なんとはなしに安心感があります。そして、見える景色が、超高層のうえから眺めるダイナミックさこそありませんが、これ、マイルドで非常によろしいです(^^; 高さが控えめだと、風景の見え方も粋ですね〜。と、なんだかわけの分からんこと言ってますが、屋上からの眺めというものは、高さだけじゃ計れないって思いましたね。スペースシャトルから見る地球も良いでしょうが、3階の屋上から見る地球も忘れちゃいけませんデス。はい。

九段下ビル (3)

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さて、今日は、九段下ビルの内部に入ります。ここは、階段で3階まであがると最初に目に入ってくる空間です。
ビルの大きさからは考えられないほどこじんまりとした入口を入ると、そこにはロビー空間などはなく、すぐ左手に階段があります。要は、入口イコール階段の上り口って感じです。その階段の幅や、途中の踊り場などは、昔の木造建築の寸法で設計したのかな?と思ってしまうほど狭く、最初はとても圧迫感がありました。しかも、傷みが相当に目立ち、ホコリやススも溜まり放題ですし、ガラスが割れた窓などもそのまま放置されているため、かなり高い廃墟度を感じさせられます。
とは言え、現在も使われているビルであるため、その匂いが感じられる部分には、やはりオールドな魅力があります。その一例がこの写真です。今回、建物内でいちばん気に入った空間がここでした。ここは事務所が入っている3階の階段踊り場で、適度に清掃され、ごちゃごちゃと物が置かれていないせもあって、すきりとして、黒光りしているといった感じです。こうなると、やはり古い建物って良いですね。

九段下ビル (2)

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今日は、九段下ビルの1階部分の断片です。このビルは、広い幹線道路・靖国通りに面しているため、1階部分は、ほとんどが商店として使用されています。しかし、お店によって雰囲気はまちまちで、ひとつのビルに入っている商店街といった統一感はありません。それぞれが好き勝手に、という感じです。ですが、シャッターやドアが閉ざされたままのお店も数店あり、さすがにやや侘びしい感は否めませんでした。通りを歩きながら見るとこんな感じです。
左の写真は、このビルの入口です。入るとすぐに3階までつづく階段があります。階段の幅や踊り場などが、いまの感覚からするとかなり狭く、慣れるまでは、かなり窮屈な感じがします。
真ん中の写真は、たばこ屋さんですが、この日は閉まっていました。たばこ以外にも雑貨などを売っていたと思うのですが、詳細不明です。ビルは鉄筋コンクリートなんですが、このように、出入り口がガラスの入った引き戸になっていて、いわゆる町中にある商店の雰囲気です。相当に古そうです。こちらのご主人にはお話をうかがってみたいのですが、まだ機会がありあせん。
右の写真は、このビルの一番右側部分[神保町寄り]の玄関です。もう無人のようで、ドアには「御用の方は…へ」という貼り紙がしてありました。このビル、取り壊しにはならないという話でしたが、ここは、今後ずっと空いたままにしておくのでしょうか? 人事ながら気になります。一等地だけに…。

【場所】千代田区神田神保町3丁目あたりです。

神保町3丁目(感覚的には九段下)に、昭和2年(1927年)に竣工したという鉄筋コンクリート3階建ての建物が残っています。建物の名前は「九段下ビル」。僕が初めてこの建物に気が付いた頃(30年以上前)すでに「うわっ古い」という印象でしたから、この建物、もう徹底して年期が入っています。
これは気になるビルのひとつでしたが、近くにある建物や場所というものは、とかく「いつでも行ける」という安心感から、なかなか足を運ばないものです。ところが、先頃(と言ってもかなり以前)、この建物がネットで覆われてしまったのです。「これはイカン。取り壊しの前兆かも?」と思い、ネット検索などしてみると、同様の印象を受けた人が多いようです。火のない所になんとやらです。とりあえず、一昨日、そのビルを目差して歩きはじめました。ところが、僕の習性か?とにかく道草が多く、九段ビルにたどり着いた頃には、すでに太陽が沈みかけていました。
というわけで、この日は全景を撮る時間がなく、左の写真は翌日(冷たい雨の日)撮ったものです。ま〜なにもこんなに陰鬱な日の写真をアップしなくても、と思いますが、逆に考えると、それが希少価値かも(^^;です。
右の写真は、このビルの裏側です。すぐ裏手のビルが取り壊されているのですが、どういうわけか、その壁の一部だけがこうして残されています。補強的or目隠し的な意味でもあるのでしょうか? それにしても、この光景、初めて目にするとアッと驚きます。見ようによっては、NYのダウンタウン辺りのようにも見えませんか? 日本的ではない雑さがあって、カッコよく見えたりします。

【場所】千代田区神田神保町3丁目あたりです。
【余談】このビルにオフィスを構えていらっしゃる方にお話を伺う機会があったのですが、取り壊しなどという話はまったく出ていないそうです。とりあえず安心です。
【追記】このビルの写真は、一気に紹介しきれませんので、何回かに分けてエントリーします。

靖国通りからひと区画ほど奥に入った所に、ちょっと気になる佇まいのカフェがあります。店先の園芸、煉瓦の階段と赤いキャノピー、濃いグリーンのドアに真鍮の把手など、古いオフィス街にぽつりと在るにしてはお洒落です。これで、音楽がジャズやボサノバって雰囲気だったら、完全にドアを開けているんですけどね。どちらかと言うと、室内楽でも流れていそうなのが、僕にはちょっと…なんです。というわけで、店先の風景だけを、ちょっと拝借です。
ここは、神保町と九段下のちょうど間にあたるため、商売という面から見れば、あまり良い立地ではなさそうな場所です。が、写真の奥右手に縦長のランプが3灯ほど並んでいるのがご覧いただけますでしょうか? そこは集英社の新しいビルの建設現場です。もう、すぐにも竣工という雰囲気でした。その現場近くには、無人の古い長屋風家屋なども残っている区画ですが、集英社が移転してくれば、この界隈もかなり様子が変わりそうです。

【場所】千代田区神田神保町3丁目あたりです。

神保町の地上げ跡

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風邪は治りきってはいないようですが、気分は悪くありません。しばらくは天気がぐずつくという予報なので、天気が良いうちにと思い、久々に外に出ました。が、遠出は控え、三崎町から九段下あたりをぶらついてきました。
ここは神保町というよりも、九段下といったほうが感覚的にぴんとくる場所です。靖国通りから、ほんの道一本奥に入った場所ですが、表通りのビル群からは想像もできないほど、古びた木造家屋が密集しています。そして、地上げの跡でしょうか、狭い範囲内のあちこちに、歯が抜けたように空間ができているのが目につきます。
この写真の右側に写っているのは、一軒家の壁面ですが、この家などは、まわりの家がすべて取り壊され、更地になっているため、ぽつんと孤立するような状態でたっていました。しかも、いまや無人。とても神保町や九段下という響きからは想像できない風景でした。
今日は、夕方近くなると、雲が多くなり、ここを通りかかった時も、曇っていました。が、この家をいろんな角度から撮っているうちに、さっと光が射してきました。すると隣りのビルのバルコニーの影がくっきりと写り、その影の先端が、向こうのオレンジ色のビルの壁まで届いています。廃屋のある、殺伐とした地上げ跡の一画が、一気にモダンアートでも見ているような風景に変貌です。

【場所】千代田区神田神保町3丁目あたりです。

ここ四日間ほど、風邪で体調が悪く、シャワーも浴びていませんでした。もうジジイなので、悪臭を放っているのではないか?と気になっているところに、家人が「フッとオバアちゃんのような匂いがするのよね」と、強烈な追い打ち。たまらず、シャワーを浴びてきました。あ〜すっきりです。
ということで、ここ数日は外にも出ていませんので、今日は男と香りについてのエントリーになりました。超番外編です。
男の香りと言えば、僕(団塊世代)の場合、バイタリスに始まり、MG5やオールドスパイスあたりを使っていたのが、第一期でしょうか。その後、あれこれと使ってみましたが、何か違うな〜という感覚が消えませんでした。それは、男の場合は「香りじゃなくて匂いだよな〜」ということでした。以来、それとなく気にはしてみてたのですが、匂いと呼べるような香りなんて無いんですね。

颯爽と下町を駆け抜けるカフェレーサーです。ライダーは女性でした。やたらと決まってます。こういう人が走っているだけで、下町がマン島になります。
最近、時々、こういった、CR110風っていうのかな? 古いレーサーっぽい仕様のバイクを見かけますね。大型スクーター全盛の時代に、こういったタイムトンネル型の若いライダーを見るのも良いものです。この人、ヘルメットからジャケット、ブーツ、バッグまで、どこをとっても文句ない仕上がりでした。
今日の写真は、残念ながら、ライダーも背景もブレっぽいです。ま、今日は熱が出てます(>僕)ので、勘弁してもらっちゃいます。ところで、このバイクの素性がお解りの方、よかったら解説していただけませんでしょうか? 黄色ナンバーで、排気管が両側から出てるし、エンジンはややミッキーマウスっぽかったような気がするのですが...。

【場所】台東区上野公園10丁目あたりです。

池之端 EXPO

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この店の前を通りかかると、町で往々にして目にする、いわゆる古着古道具屋さんかな?という程度に見えるのですが、それはカモフラージュ。一歩店内に足を踏み入れると、その圧倒的な品数と展示に驚嘆します。それはもう驚異的です。しかも、雑然と置かれているように見えて、実は、かなり整然と置かれていることが分かります。そのせいもあって、店内のどこを向いても絵だらけ。たとえノーファインダーであろうと、シャッターを切りさえすれば絵になってしまう状態です。
よくもこれだけ集めたものだと思いますが、実は、これは氷山の一角で、きっと、ここに置ききれない何倍もの品物が倉庫に眠っているのではないか?と想像します。
後でチェックしてみると、このショップ、やはり、既にあちこちで紹介されているんですね。どうやら、大阪万博フリークという濃〜い世界御用達を柱にした懐かしグッズショップのようで、店内のあちこちに太陽の塔がシンボリックに展示されていました。しかし、この展示の仕方ひとつとってみても、このショップ、ただ者ではないでしょ。それにしても、よく店内を撮らせて頂けたものだと...。ご主人には感謝です。

【場所】台東区池之端4-26-30です。
【追記】EXPOのホームページはここです。

こいつ、あんまりトボケてて可愛いので、アップしちゃいます。先日、上野動物園に行ったときに撮ったものです。かなり大きな鳥で、説明を読むと、コウノトリの仲間だということです。
あまり動きのない鳥で、最初見たときは、網のすぐ近くにじっと立っているので、一瞬「置物かダミーかな?」と思ったほどです。
その間に撮ればよかったのですが、実は、子供連れの先客があり、その人が撮り終わるのを待っているうちに、こいつめ、網から離れてしまい、あれこれと駆け引き(^^;しても、ついにそばには来てくれませんでした。
しかも、写真を撮ろうとすると、首を横に振ったり、目をそらしたり、あっちを向いてしまったりと、なかなか思うような位置で、思うようなポーズを決めてくれません。でも、この人をバカにしたような目つきが良いでしょ(^^; こいつは、また撮り行ってやろうと思っています。

【追記】僕は望遠レンズを持ち歩きません(そもそも持っていない(^^;)ので、これは、すこし離れた距離から撮った写真の周囲をトリミングしてアップにしています。
【追記】その後、loveminus0さんから「2005年6月15日(水)朝日新聞夕刊にこの鳥が紹介されている」というコメントいただきました。その記事によれば、この鳥は「アフリカ中央部の湿地に多く棲息する珍鳥ハシビロコウ」だそうです。

池之端4丁目

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ここは池之端4丁目。この交差点を左に曲がり、ほんの少しだけ行くと、根津に入ります。また、この道を2ブロックほど直進すれば、そこから先は谷中です。もう、この辺りをぶらついていると、気がつく度に住所表記が変わっていて、視覚的記憶と住所とが、ごちゃごちゃになってきます。
この辺りも、今回初めて歩いるつもりだったのですが、この交差点を過ぎて、ふり返ったときに、「あれ、ここは谷中方面からは何度も歩いて来た場所だ」と分かった次第です。
時間は午後の4時をすこしまわった頃です。人通りは少なく、静かなものです。買い物カートを引いた老人や子供を乗せた自転車をこぐ主婦、下校する生徒がちらほら見受けられる程度で、ちょっと淋しいくらいです。
手前に写っている建物と向こう側の建物の雰囲気が気に入ったので、この構図で何回かシャッターを切ったのですが、モニターで確認すると、がらーんとした感じで、それはそれで良いのですが、物足りないと言えば物足りません。
そこで、なにか、およそ下町のイメージとはかけ離れたクルマや人、または下町情緒どっぷりの人が通ってくれないかな?と待ってみたのですが、そんな時に限って、何も現れません。「ま、しょうがない」と、諦めて先に進みはじめました。すると、交差点の左方向から自転車に乗ったおじさんがやってくるのが見えます。他に選択肢なしです。急いで元の立ち位置に戻り、構図を決めて、おじさんを待ち受けます。すぐにおじさんがフレームのなかに入ってきました。が、直進するものとばかり思っていたのに、こちらに曲がってきます。あれ?と調子狂いながらも少しカメラを振ってパチリ。欲を言うと、このおじさんが、もう少し厳しくインを攻めて(^^;くれてたら、もっと絵になったんですけどね〜。ま、いいか(^^;
かごに入ったレジ袋の雰囲気からすると、根津のスーパー赤札堂からの帰りかもですね。

【場所】台東区池之端4丁目あたりです。

路地で立ち話

今日は、上野動物園に行ったのですが、その帰りに、普段あまり足を伸ばすことのない池之端を歩きました。旧町名で言えば、上野花園町と谷中清水町になります。この辺りには、根津宮永町(現在は根津2丁目)が飛び出すように入り込んでいるため、池之端を歩いているつもりが、いつの間にか根津に居たり、その反対だったりといった調子です。そんなわけで、今日の写真は、根津の路地の写真になってしまいました。
この路地はかなり狭く見えますが、実は、僕が立っている位置も左右に伸びる路地で、そちらの路地は、この半分くらいの幅しかありません。この長屋にお住まいの方の話では、この路地は、周辺の住民が、根津駅へ抜けたり、近所にある銭湯・六竜鉱泉(本物の温泉)への往復に使うため、路地としては幹線。昔はひっきりなしに人が通っていたのだそうです。それを裏付けるように、お話を伺っている間にも、自転車や歩行者がちょくちょく通り抜けます。そして、その大半の人が、お話をしてくださった年配女性に挨拶をして行くんですね。
あれこれ話しているうちに、話題が白山上の小田原屋さんの惣菜という超ローカルネタになり、これが意外な盛り上がり。そして、向こうでも、中学(高校?)生らしき男の子が、自転車にまたがったまま、友人との話に熱中。あちらはあちらで盛り上がっているようです。路地って、長屋の庭でもあることを実感です。

【場所】文京区根津2丁目あたりです。

藪下道と豆腐売り

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この細い坂道は、藪下道と呼ばれ、江戸切絵図にも描かれている、古くからの尾根道です。明治の頃には、この坂の手前に漱石の家(猫の家)が、坂をのぼりきった所に鴎外の家(観潮楼)が在ったこともあり、荷風を含め、幾人もの文士が散策したことで知られる道です。
てなことを書いてますが、この写真を撮った時点では「これが藪下道だ」と意識していたわけではなく、「急な坂道だけど、雰囲気あるな〜」といった程度です。
坂をのぼって、団子坂にぶつかるまで歩いてみたかったのですが、時間がなく、坂の途中で引き返しました。すると、下のほうから豆腐屋さんのラッパの音が聞こえてきます。夕暮れの下町で聞く豆腐売りのラッパの音はまた格別です。と思っていると、ぱたりとその音が止み、横丁から、自転車を押して豆腐屋さんが現れました。彼は、この坂の下に出たところで、自転車から降り、呼吸を整えているところでした。
しばらくすると、彼は、荷台に積んだ箱に左手をかけ、右手にハンドルを握り、体を前傾させ、背中を丸めるような姿勢で、よいしょ!とばかりに、坂をのぼり始めました。荷台の箱には豆腐を浮かせる水も入っているのでしょうから、相当に重そうです。彼は、まったく姿勢を変えることなく、一歩一歩を踏みしめるようにして、ゆっくりとした一定の速度で坂をのぼっていきます。とてもラッパを吹く余裕などありません。
この風景も、もう、そう長くは見ることができないのではないか? そう思いながら、彼を見送るような気持ちで撮ったのが今日の写真です。

【場所】文京区千駄木2丁目あたりです。

千駄木の、表通りから100mほど奥まった辺りに、昔は商店街だったのかな?と思わせる通りがあります。今では、商店が点在するだけで、とても商店街と呼べる状態ではなく、むしろ「住宅地なのに妙に商店があるな〜」といった感じです。
その裏通りで、この戸田文具店に出会いました。この文具店は、ちょっとした駄菓子屋兼コンビニのような機能も果たしているようで、ローラースケートをはいた近所の子供がプラスチックカプセルに入ったオモチャを買ったり、洗面器を持った銭湯帰りの人や犬を散歩させる人が、自動販売機で缶コーヒーを買ったりする姿がけっこう目にとまります。
この文具店は、住宅地のなかに唐突にたっていますし、雰囲気が濃いので、見た途端に「絵がある」と感じるのですが、実は、これがかなりの難物で、どう撮ってみても、現地に立って見たときの興味深さが失われてしまいます。ま、力不足と言われれば、それまでなんですけどね(^^; 実際に、この文具店に近づいたり、逆に離れたり、角度を変えたりと、いろいろと工夫してみたのですが、ついに、現地で感じる「おおっ!」という感覚をそのまま写し撮ることはできませんでした。結局、この単純な構図の一枚に、どうやら、その「おっ」程度が、写っているようです。しかし、この単純な構図に行き着くまでが長かったのです、実は...。

【場所】文京区千駄木2丁目あたりです。
【追記】日常舟のRNさんからのアドバイスもあって、今日から、サムネールをちょっと大きくしてみました。RNさんがおっしゃりたいのは「ポップアップしなくても見える大きさで...」ってことなんでしょうが、とりあえず妥協案で(^^;

千駄木のネオ廃墟で

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またも千駄木のネオ廃墟ビルに行ってきました。今日は、このビルにお住まいの方ともお話する機会があり、このビルの素性について、若干うかがうことができました。
その方によれば、このビルは元々縫製工場だったのだそうです。が、近隣の方に「少なくとも30年間は、そうした工場として使われているのを見た覚えがない」というお話も聞きましたので、昭和29年(1954年)に縫製工場として建てられたものの、工場として稼働していたのは、長くても20年程度。その後は、アパートとして使われてきたということになります。しかし、それにしては手が入っていません。なにか理由ありなのでしょうが、詮索はしないことにします。
今日の写真は、2棟をつなぐ渡り廊下で撮ったものです。ドアは、ガラスが割れ落ちたらしく、フレームだけになっています。フレームの角に、わずかに、ガラスがはめ込まれていたことを示す欠片が残っていました。建物のなかに入ってみると、ますます、ここが千駄木の住宅地だということが信じられなくなります。

【場所】文京区千駄木2丁目あたりです。

千駄木のネオ廃墟

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今日も、千駄木の病院へ行ったついでに、昨日遭遇した相当廃墟な建物まで足を伸ばしました。今日は、建物の所有者にお会いし、敷地に入って撮らせいただけないか伺ってみると、「あ、いいよ」と二つ返事。そして、僕には興味もないといった感じで、スタスタとどこかへ歩いて行ってしまいました。あっけらかんとはこのこと。逆にびっくりです。なんと言いますか、下町のオヤジさんですね〜。
さて、そんなわけで、敷地のなかに入ってみてまたびっくり。こいつは予想以上に野ざらし状態です。もう一部は廃墟そのもの。しかし、間違いなく人の生活の匂いもぷんぷん。不忍通りからすぐという場所に、よくもこんな建物がこんな状態で残ったものだと、驚くと同時に妙に感心してしまいました。
写真は、2棟ある建物をつないでいる部分ですが、このアーチがなんとも古めかしい感じを醸し出していて、いい感じです。ここは、また機会があれば、しっかり撮っておきたい物件ですね。

【場所】文京区千駄木2丁目あたりです。
【余談】懸案だった「トラックバックの文字化け対策」ですが、やっと施しました。もう大丈夫なはずです(^^;

千駄木の廃墟風路地

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ここは日本医大病院から歩いて5分程度のところです。千駄木駅と根津駅のちょうど中間にあたるため、これまで、どちらの駅から歩きはじめても、到達する前に日暮れになり引き返していたため、散策エアポケットになっていました。
今回、孫娘が日本医大病院に入院したため、その様子を見に行っている間に、ちょっと抜け出し、付近を歩いてみました。すると、住宅地の真ん中で、廃墟か?といった迫力の古いモルタル2階建に遭遇。昭和29年に建てられたものだそうです。現在も使われているのですが、それにしては手が入っていません。それが、塀もなく、もろに生活路に面してるわけですから、初めてここを通りかかった者の目にはかなり異様に写ります。味(相当に強い)はありますけどね(^^;

【場所】文京区千駄木2丁目あたりです。
【追記】最初、この建物は、昭和22年に建造と書きましたが、所有者に伺ったところ、昭和29年の建造であることが判明しました。

龍泉寺近くの裏通り

ここは何処?と聞かれたら、どう答えてよいのか迷います。この辺りにお住まいの方なら、どうにか説明もできるのでしょうが、質問した相手がこの辺りに疎い人だったら、その説明も通じないのでは?と思うほど、説明がしにくい場所です。住所表記で言えば、僕は谷中5丁目の11番に立って、9番方向を撮っていることになります。
この先は、行き止まり。電柱の立っている所のT字路を右に折れてすこし下ると、やはり行き止まり。その先は崖になっていて、崖下は墓地です。崖のうえからは、墓地の向こうに谷中の町と不忍通り沿いに建つマンション群を見渡すことができます。
実に平凡な写真ですが、なんとなく、撮った本人は気に入っています。この写真がそうだというわけではありませんが、目をひかず、気をひく写真って、実は、なかなか撮れません。

【場所】台東区谷中5丁目あたりです。

寒気団到来

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昨日撮った写真です。この冬最強といわれる寒気団が居座っているせいか、風が冷たい日でした。上空は白雲と暗雲が入り乱れ、位置によっては、不気味な雰囲気さえありました。が、気温が低く水蒸気が少なかったのでしょうか、風景がスコーンと「ヌケ良く」見えていました。
この写真は、池袋駅近くで、車窓から、高架の工事現場を撮ったものですが、やはり空気感が普段とはちょっと違うようです。背景に雪山があってもおかしくないような...。
ところで、右側に見えるベージュのビルですが、屋上に「手打ち そば うどん 教室」って書いてあるんですよね〜。蕎麦打ちに興味が出そうで困っています。

【場所】豊島区西池袋2丁目あたりです。
【追記】昨夜、急病人発生、今日入院 とあいなったため(重症ではありません)、ちょっと手抜き気味です(^^; 申し訳ありません。

昨日話題にした三信ビルですが、しっかり造られた建物ですし、歴史もありますから、思い入れのある方が多いんですね。まともに見たのは初めてに近い僕なんかの方が例外ってことですね(^^;
さて、今日は、建物内部の写真です。ま、相手が相手ですから、カメラ手持ちでゲリラ的にささっと撮るんじゃ限界があります。と、言い訳をしておいて(^^;
左の写真は、2階から1階の商店街を見下ろすように撮ったものです。真ん中は1階の階段です。大理石の実に堂々とした階段で、これだけでも一日中撮っていられるほど魅力があります。右の写真は、1階から2階にあがってすぐの、ちょっとしたホール部分です。磨りガラスを通して差してくる光がアーチ型の天井にふわっとまわり、手摺りの和の雰囲気と相俟って、クラシカルで、惚れ惚れするほどの美しさでした。



ninepeace.jpg




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