このごみ箱は、谷中のセブンラックス・スポーツセンター跡地そばの路地にあります。路地といっても、長屋の路地ではなく、一軒家を建てた後の余白といった感じです。要は、隣りとの間にフェンスをしなかった所が通路になっている、といった感じです。ということは、この一画に建つ家は、借地に建っているのかな?と考えることができます。が、事実関係は不明。想像の域をでません。
最近は、このコンクリート製のごみ箱は、さすがに数が減り、そうそう目にすることはありませんが、下町ではまだ、防火用水とともにそこそこの数が残っています。
と、ここまで言って、今日の写真のメインは、ごみ箱だけではありません(^^; プラスごみ箱が置かれた環境です。今日残っているごみ箱の多くは、不釣り合いな環境に、いかにもじゃま物扱いで置かれていますが、このごみ箱は、この手のごみ箱が活躍した当時の環境に置かれています。「あ、一般家庭では、こういう使われ方をしていたのか」ということが分かる場所に置かれているということなんです。
この一画には、波形トタンと下見張りの壁、土の路地とコンクリートのごみ箱、雑草、洗濯竿を掛ける柱などが残っていて、「生ける昭和館」とでも呼びたくなります。なにも九段[昭和館]まで行く必要はありません(^^;
【場所】台東区谷中3丁目あたりです。
【余談】「セブンラックス」って何だ?とお思いの方がいらっしゃると思いますが、これは「七福神」のことだそうです(^^;