秋の本郷でアースダイブ

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このところめいてきたせいか(^^; 地形が気になります。土地の高低差が気になります。ここは、これまで、単にお気に入りの路地というだけでした。が、谷戸という地形を知って以来、そしてwakkykenさんに勧められて中沢新一氏の「アースダイバー」という本を読んで以来、見え方が違ってきたのです。では、どう違ってきたのか? アースダイバーのゴーグルを着用してみましょう。
僕が立っている場所は、縄文時代から陸であった、本郷台地の先端です。そして、眼下に見えるこの坂道から、向こうの白山通り、そしてその先は、縄文の昔には海。ここは入り江の入口を見晴らす場所でした。この気になる傾斜を持つ路地の手前側は、つい最近になってゴチャゴチャと建てられた建物によって隠されてしまった、広大な堤の残党だったというわけです。眺めが良いわけです。縄文の人になったつもりで想像力を働かせれば、建物は消し飛び、目の前には、青々とした海が広がっていて、右手前方には、後に富坂と呼ばれるようになった緑豊かな岬を望み、左手には大海原が、そして遙か遠くに水平線が見えます。この左手の岬にあたる位置に、海運の守護神である金比羅様を祀る神社があるというのも、うなずける地形です。
縄文の人は、秋の陽が傾き、逆光となる時刻にここに佇み、木々の間から、キラキラと黄金色にまぶしく輝く海面を眺めていたに違いありません。その光を、現代人である僕達は、アスファルトという代用品に反射させ、海面の残り香を嗅いでいたというわけです。どうでしょう? この路地風景が、下町風情とひと味違って見えてきませんか?
[AKiさん、いつものことですが、何もかもおんぶにだっこで大変申し訳ありませんm(__)m]

【場所】文京区本郷1丁目あたりです。

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中沢新一の本だから、どうせ本屋に平積みと思っていたら、最近、なかなか見つけられなかったが手に入った。5刷だそうだ。遅ればせながら読んだのだ。 アースダイバー著者: 中沢新一ISBN: 4062128519出版: 講談社定価: 1,890-円(税込)「アースダイバー」とは、カイツブリ... 続きを読む

「アースダイバー」 著:中沢新一 出版:講談社 →amazon 頭の中にあった... 続きを読む

コメント(25)

涼しくなってきましたね。
そろそろ、アースダイビングにでもでかけますか。

■こんにちは、masaさん。こうやって、近現代の諸システムに覆われた地表を、自らの意識と知識で剥ぎ取り(アースダイバーのゴーグルの着用)、「場」の深層からはたらいている力を感じ取る「散策」、なんとも素敵です。

■『アースダイバー』、その人気からして、多くの皆さんの意識の深層、無意識の層にねむっている「神話的力」を鼓舞しているようですね。関西に住んでいる僕でもそうですから、目の前に、まさにその「場」が存在しているのであれば、アースダイバーのゴーグルをつけないわにはいきませんよね。

■AkiさんのTBも、『アースダイバー』に関するもので、まだお読みになっていない皆さんへの、適切な書評になっているように思いました。

>AKiさん
いつものことながら、失礼を大目に見ていただき、ありがとうございます。
アースダイビングマップに生ビールマーク(^^;を記入し、お声がかかりますのをお待ちいたしますm(__)m

>wakkykenさん
『アースダイバー』を読むきっかけを作っていただき、ありがとうございました。中沢さんの思考についていけるのは、限られた範囲までですが、縄文と現代の地図を重ね合わせるという発想には脱帽です。その発想を借りるだけで、そうとうに風景が違って見えてきます。
『アースダイバー』は、僕には、一種のSF小説のように感じられますが、ともあれ「場の特性を無視し続けることへのしっぺ返し」に気づく必要があるという、彼の考えにはおおいに共鳴します。

すっかり涼しくなりましたよね。また歩きやすい季節になって嬉しいです。

私もよく歩きながらタイムとリップしますが、縄文まで遡ることはありません。せいぜい江戸くらいかな(笑
江戸時代くらいだと、手がかりがそこここにあるので。

中沢新一といえばうちの学校にいた人ですな。
そんな本も出していたのですね。オウムの後はどうなっちゃったんでしょう?

>ciceroneさん
あきらかに気温が低くなってきましたね。
さすがに縄文と言われてもね〜(^^; でもですね。アースダイバーを読むと、そう荒唐無稽でもない部分があるんですよ。僕は、この本以外に、中沢さんの著書を読んだことがないのですが、この本にかぎっては、面白いですよ。
中沢さんがいらした学校って、どこなんでしょう? あちこちの大学と関わっていらっしゃる人ですから(^^;

断片的で偏っているとは思いますが、Wikipediaで少し情報がわかります。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%B2%A2%E6%96%B0%E4%B8%80 いろんな意味で話題になってきた人ですよね。僕は、カイエ・ソバージュのシリーズがこれまでの仕事の“まとめ”と感じています。それ以外にも、集英社新書の『僕の叔父さん網野善彦 』や朝日文庫の『ブッダの夢—河合隼雄と中沢新一の対話』等も、面白く読みました。『Kai-Wai散策』から脱線してしまう話しですけど(どうもいつも脱線してしまって・・・(^^;))。

僕には、一種のSF小説のように感じられます>masaさん。なるほど、masaさんが「一種のSF小説」と感じられたことは、そのとおりだと思います。エピローグのところに、「縄文的な『狩猟採集民の目』によって見抜かれた、見えない東京の構造である。」と書かれていますが、僕としては、「一種の思考実験」をもとにした、東京という都市のもつ可能性の「発見」なのだと思っています。236ページ「アジールを支配して守る存在 皇居」あたりからの議論は、masaさんもお書きになっている「場の特性を無視し続けることへのしっぺ返し」という部分と重なりあうと思います。またまた脱線、すみません。

>wakkykenさん
僕が、感触だけで書いてしまったことに、どうにか筋をつけていだだきまして、かたじけなく思います(^^;
中沢さんの思考は、まるで舞踏のようであり、展開するうちに、どこかで、凡人には「一瞬のひらめきによる飛躍」と感じられるものがあって、その辺りで、取り残されてしまいます。一瞬見えなくなる魔球思考とでも言いますか…(^^; しかし、イメージしていたよりも、語り口が穏やかで、好印象を持ったことも事実です。そして、ベストドレッサー賞を受賞なさっていることも、なかなか重要ですね(^^;

一瞬のひらめきによる飛躍>masaさん。僕もそうだと思いますよ。人によっては、強引さを感じるでしょうね。もっとも、彼なりの根拠はあるんですけどね。僕のばあいは、昔、彼の作品を“我慢して”読んでいたので(^^;;、その経験が幾何の問題の補助線のような役割を果たしているのだと思います。/中沢新一さんも、masaさんという散策の名手を読者にもって幸せだと思います。/「縄文地図を片手におこなうぼくたちの新しい東京散策が立証しているように、東京にはいたるところに、過剰した物質文明の作用を溶解・解体する能力を失っていない無の場所が残されていて、ここがたんなるコヤニスカッツィとなっていくのを防いでいる」(244頁)(コヤニスカッツィ:ネイティブアメリカンのホピ族の言葉で「なにもかもが過剰してバランスを失った世界」)、というところは、この『Kai-Wai散策』の醸し出す世界とも共振するように思っています。/『Kai-Wai散策』、たくさんの皆さんに(僕も含めて)、いろんな楽しみ方を提供されているので、すごいなあと思います。

>wakkykenさん
僕にとっては勿論ですが、ここを読んでくださる方々にも有益と思える、かみ砕いた説明をしていただき、ありがとうございます。
中沢さんの思考はトレースすら困難だと感じますが、そう決めつけることが、思考回路を閉ざすことになることも承知していますので、フリーな感覚で、他の著作にも、いずれ触れてみたいと思います。そして、それこそが、中沢さんのおっしゃっている「メートルだけが単位や尺度ではない」という考え方を受け入れることにもなるのかな?と思います。
ところで、「いろんな楽しみ方を提供」と好意的に解釈していただいていますが、本人はいたって単純です(^^; いろいろな方が、「あ、こいつ撮ってるのに見えてないな。こうも見えるんだよ」と教えてくださるのです。それが実情なんです(^^; ま、ここでも、wakkykenさんに優しく教えていただいてますように…。

masaさん。もう、世間の多数派では、そろそろおはようございますの時間です(^^;;。/以前、トイミサイルのエントリーのコメントで、スコッチエッグ♂さんが、「masaさんの作る雰囲気につきますよ」とお書きになっていましたが、僕にとっては、その素敵な「雰囲気」がまず重要です(僕だけじゃないと思うけど)。/その雰囲気に取り込まれて、次は、「料理し過ぎない状態」(masaさん)の写真と文章を拝見しながら、それぞれの自分の関心から別の理解や解釈を引き出すことができるっていうのは、お撮りになった写真のもっているパワー(潜在力)なのだと思うんですけどね(^^)。/まあ、そういうことで、お許しください(^^;;。

>wakkykenさん
おはようございますのお時間ですよね〜(^^; 許すもクソもございませんです。真っ反対に「許してくださってる方が多いな〜」と感じる今日この頃です。
ま、このサイトに関しましては、短期的なものではありませんので、自分をどう作っても、いずれ馬脚が現れます。正直にストレートに行くしかないな〜と思います。トイミサイルに惹かれたのは、そんな所を彼らに感じたからかも?ですね。いけない、また脱線しそうです(^^;

素晴らしいコメントのつながりに、カットインのタイミングが計れずにいました。
しかし珠玉の言葉がちりばめられ、まぶしい思いで読んでおりました。
先日のmasaさんのアースダイブに同行(というか金魚のフンのようについていっただけですが)させていただき、masaさんの視線の先に有るものは何なのだろうかとっずっと考えながら歩いてきました。
この一連のコメントは、それをわかりやすく解説頂いたような気がします。
消えゆくものへのオマージュと勝手に解釈していたのですが、消えゆくどころか、中沢氏のいうように、東京にはまだまだ過剰した物質文明に溶かされないチカラを持っている場というのがいっぱいあって、masaさんは天性の感性でそこを嗅ぎつけているひとなんですね。
鼻のいい猟犬、なんですね。
そんなひとが、アースダイブのゴーグルを最近着けちゃったものだから、もうタイヘン! ますます、本当に原東京の地層にまで潜って行っちゃう勢い。その「散策力」に圧倒された一日でした。
それにしても、パン屋のおばあちゃんやアラーキーの被写体になったというおじさんなど、人との垣根を低くして生きている人たちが多いことに感銘。アラン・ウエストさんも少年のように可愛かったし。初心者向け体験ダイビング、たっぷり楽しませて頂きました。ありがとうございました。妻からもよろしく、と。

>じゃらん堂さん
一個のエントリーになるようなコメントを、たいへんありがとうございます。今日は、映画+老人介護デーであったため、お返事が遅れ、失礼しました。
ところで、じゃらん堂さんも、思考が相当に舞踏してますね(^^;ここでおっしゃるmasaさんと僕masaはまるで別人です。
先日は、貴重な時間を割いてお付き合いいただきまして、ありがとうございました。散歩も一種のセッションですから、ジャムするお相手がよろしいと、気持ちもノリも良く、楽しいものになりますね。じゃなきゃ、突然クルマを停めて、コースを急変更するなんてアドリブはでませんよ〜。ほんと〜に楽しいひと時でした。
また、奥様の鋭い視線に何度もハッとさせられました。「あんなに長い地面の落書きなんて、今、他所では見られません」などという言葉は、凡人にはでまません(キッパリ)。青空洋品店でもお買いあげいただいちゃいましたし…(^^; どうぞよろしくお伝えくださいませ。

masa さん、おはようございます。
10月1日4時17分のwakkykenさんのコメント
でwakkykenさんへ私がそう解釈していただいたらうれしいな・・・と思っていた通りに伝わっていてうれしいです。
wakkykenさんありがとうございます。
(masaさんの場所をおかりしてますが)

なんといいますかmasaさんの視点
そのまま生き方・捕らえ方なんでしょうが
偏見なく公平感に満ち満ちていて
この感覚って、前にも感じたことがあるな〜
ってずっと引っかかっていたのです。

作家の庄野潤三さんの作品を読み終えたときの気持ちに連鎖するんです。

話はそれにそれますが、
先日もううる覚えになってしまうのですが、
ニューオーリンズの治水問題から導き出した
話題で、NHKラジオだったのですが、
家康が関東に来たときに関東平野の大森林地帯をみて、干拓してでもこちらに構えようと
したことや、多摩川や利根川の整備のこと
戦国時代から平和な時代にするには燃料となる森林。食料確保のための土地が不可欠だったということ・・・
元来、湿地がちな関東平野は未開な土地として利用価値が見出されないままであったのを
干拓を計画した家康の先見性。。。
その開発の恩恵をずっと現在まで受けている
のだそうです。
皇居の表通りがどこだったという事にも触れており、きっと甲州街道であろうとのこと。
今の東京駅側は雨になると水が集まりグズグズになったであろうから・・・

そんなことが、むかしは海だったなんて話から
私が連鎖してしまったことです。

話題がそれにそれまして失礼しました。
最近涼しくなり過ごしやすくなりかけたのに
今朝は暑いですね。

>スコッチエッグ♂ さん
こんにちわ〜。お返事が遅れました〜。しかし、これまた単独エントリーだ!というコメントをありがとうございます。いつも、たいへん好意的な視線で見ていただき、感謝にたえません。

僕は、このブログを始めて以来、いろいろな方々と出会いお話させていただくなかで、「我ながらモノを知らないな〜と」と感じることばかりです。したがって、本来であれば、「オマエ、そんなコトもこんなコトも知らないで、そんなコトあんなコト書いてるのか〜!」というコメントがつづいてもおかしくはないと思うのです。ですが、 wakkykenさんへのお返事にも書きましたが、「これもアリですよ。あれもアリですよ」と、僕の枠を広げてくださるコメントばかり頂いています。渡る世間は鬼ばかり(^^;と言いますが、鬼って優しいんだね(^^;とさえ思います。このご好意の視線、ほんとうにありがたいと思います。

というわけで、早速、庄野潤三さんを教えていただき、即googleチェックいたしました。出てきたタイトルが「貝がらと海の音」「インド綿の服」「ピアノの音」などなど…。もう気になります。早速、「貝がらと海の音」「インド綿の服」から…と思いました。

で、やっと江戸城ですが(^^; 科学的な観点からその立地を解析するのは興味深そうですね。再放送でもあれば、聞いてみたいものです。中沢新一さんも、江戸城について触れていますが、こちらは、精神的観点から、「江戸城を築くにあたり、それまで岬(境界領域)にあった大田道灌の城跡を、都市のエッセンスを象徴する場所に改めよう(近代化)と考え、神田山を崩し、その土で江戸前の海を埋め立てた」解析しています。きっと、科学・精神の両面からの判断だったのでしょうね。ともに興味深いですよね。[中沢さんは、そこから皇居の森へと発展するのですが…]

いや〜僕も長くなってしまいました。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。それにしても夏に戻ったような今日ですね。

wakkykenさんありがとうございます。>スコッチエッグ♂ さん。こちらこそ、ご丁寧にありがとうございます。「思っていた通りに」理解できたようで、ホッとしています。

こんばんは
庄野さんの作品でしたら、masaさんの目をつけられた「貝がら〜」をお薦めしたいですね。
図書館で借りてみて下さい。

ラジオの方は偶然耳に入ってきたものですので、くわしくはわかりません。あしからず・・・

>wakkykenさん
きっちりとコメントをありがとうございますm(__)m

>スコッチエッグ♂ さん
「貝がら〜」ですね、ありがとうございます。これ、タイトルからして惹かれます。

横から失礼します。
中沢新一「アースダイバー」
私も早速購入してきました。
アースダイビングの企画、楽しみです。

>fuRuさん
こんにちわ〜。コメントをありがとうございます! 「アースダイバー」ですが、千手観音がお手玉してる(^^;ような思考の展開についていくのは大変でした。解らないなりに楽しんで読んでしまいましたが…。解らない点など、また是非、教えてください。アースダイビングは、ダイビング用品の準備もまた楽しからずや!って感じがします。

masaさん こんにちは
中沢新一の本を読み始めました。
これは感性のおもむくままに読む本ですね。実に楽しいです。
ますますアースダイブに出かけたくなりました。
ところで、「ダイビング用品」というと
ひょとすると自転車でしょうか?
なんか、自転車がほしくなりますよね。
折りたたみ式で、電車にも持ち込んで乗れるようなのが・・・・良いですね。

>fuRuさん
こんにちわ〜。なんだかあの本、僕には一種のSFにも感じられました(^^; しかし、あの思考の乱舞は凄いですよね。よくもまあ…と、呆れながら読みました(^^;
でも、思わずアースダイブに引き出されてしまいそうでしょう。僕も、まずは新宿のヘソに行こうと思っています。
ところで、ダイビング用品ですが、折りたたみチャリも欲しいですね〜。僕の場合は、自作の地図やGPS利用などを考えていました。地図はトレーシングペーパーやOPシートなどに印刷して、重ね見ができるようにしたものです。他に、何か思いつかれましたら、是非教えてください。



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