2005年10月アーカイブ

雑司ヶ谷の明暗

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雑司ヶ谷のさびれた商店街にあった青果店です。看板には「野菜・果実・加工食品 いづみや青果店」とあります。さらに興味深いことに、その看板には、「店xxx-xxxx」そして「自宅xxx-xxxx」と、自宅の電話番号まで書いてあるのです。これは珍しいですよね。しかし、それだけご商売に責任と自信と誇りがおありだったのだろうと思います。
しかし、そんな青果店も既に廃業していて、店内には、薄暗い闇が漂っているだけでした。その真正面には、新築のマンションが建っています。マンションが建てば、多少なりとも人口が増えるはずなのに、専門店が廃業に追い込まれる例は、この青果店に限らず、よく目にします。ライフスタイルが違ってきた、と言えばそれまでなのですが...。その「違ったライフスタイル」がそんなに良いのか?と言えば、そうかな?って感じがしませんか?
「町なかで、目の高さにあるのは、マンションやビルの壁とコンビニ、そして自動販売機だけ」ってことにしちゃいけませんよね(^^;

【追伸】ところで、私事ですが、明日から四日間ほど、所用で山口県に滞在します。その間、ブログの更新ができません。また、申し訳ありませんが、コメントやメールをいただいてもお返事することができません。帰りましたら、また、よろしくお願いいたします。

【場所】豊島区雑司ヶ谷2丁目あたりです。

通りがかりの押上で

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実は、盛岡の藍(ai)ブログさんから、「錆・トタン・古屋つながり(^^;」で、LOVEGARDENさん僕と宛てに、aiさん手作りのベーコンやジェノベーネソース、ジャムなどをお送りいただいたのです。が、僕が引き取りに行かない場合は、それらは全てLOVEGARDENさんご家族の胃袋に入るというので、本日、あわてて、それを引き取りに行ってまいりました(^^; いやいや、ブログをやっていて、こんな良い目に会おうとは思ってもみませんでした。やはり、やってみるものですね、何事も…(^^;
というわけで、何処で壊れてもおかしくないポンコツ車を駆って、春日通りを東へまっしぐら。厩橋を越えた辺りで左折し、北上して京島に向かいました。「早く行かねばベーコンはLOVEGARDENさんの胃袋に入るぞ!」と、気持ちがやはります。が、しかし…です。押上という住所表記が見え始めた頃から、気になる建物や風景がやたらチラチラし始めます。なんだかウズウズしてきます。そして、ついに、車を路肩に寄せることに…。しかも2回。その結果が、本日の写真です。
左は、立派な錆びだらけの看板建築の床屋さんの脇です。残念ながら、既に廃業なさっていました。そして、右は、まだ現役の美容院というよりパーマ屋さんです。看板には「一二三美容室」とあります。そのお隣が「セブン」という床屋さんでした。こちらは、一軒の家の1階部分を壁で区切った状態でしたから、おそらくは、ご主人が床屋さんで奥さんが美容師さん、ということのようです。しかし、やはりと言っては何ですが、床屋さんのほうは廃業なさっていました。
そんな道草をくいながらも、どうやら京島のLOVEGARDENさんに到着。無事に「ベーコン・ジェノベーネソース」セットを受け取ることができました。え?お味ですか? そりゃもう、どうにもならないくらい美味いですよ〜。特にベーコンなんて絶品です。もう芸術の域(^^; 参りました。aiさん、本当に本当に、ありがとうございました。そして、LOVEGARDENさん、突然にお訪ねして失礼しました。でも、錆び好きで良かった(^^;

【追】左の床屋さんの正面の写真をアップしました。
【場所】墨田区押上3丁目(左)・1丁目(右)あたりです。




日頃。何かと応援してくださるAKiさんのブログに、「芸大 /赤レンガ1号館 」についてのエントリーがありました。実は、この建物、今年3月に上野を歩いているときに、おや?と気になり、写真を撮っていたのです。
この建物には、相当な経年変化が見られ、雰囲気もあるため、拙サイトでもエントリーしなくては!と思っていたのですが、歴史などを調べるのが億劫でウダウダしているうちに、すっかり写真があることすら忘れていました。
ところが、AKiさんのブログに「あ、これ、あの建物じゃん」という記事がアップされ、さらに、そちらを参照していただければ、歴史を調べるまでもないため(^^;、「それでは少しでもお手伝いにならないか?」とばかりに、写真のみアップすることにしました。またしても僕の定番「おんぶにだっこ」です(^^;
しかし、この赤レンガ館、威圧感のない、軽快さすら感じさせる重厚感(^^;がありました。そして、付き合いやすそうな建物でした。

【場所】東京都台東区上野公園あたりです。

日暮れの小石川

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ここは、小石川の千川通りから1本裏に入った通りです。この通りの右側はかなり急な斜面になっていて、その斜面は、徳川家ゆかりの寺・伝通院のある高台につづいています。したがって、ここは、その高台と本郷の高台に挟まれた低地、ということになります。
ちょっと目を左にやると、千川通り沿いにズラリと立ち並んだ高層マンションの壁があるのですが、1本裏に入ったこの通り沿いには、まだマンションの姿がありません。昔ながらの長屋というのも少ないのですが、戦後建った小さな戸建てが連なり、昭和の匂いを強く感じさせてくれる場所です。
この日は、友人2人と、本郷から小石川を歩いていました。そして、「日も暮れたことだし、そろそろ散策も終わりかな」というところで撮ったのがこの写真です。
両側の家は、一階が仕事場で、裏手がお勝手。2階が寝室といった感じの間取りの家が多いのか、暗くなっても、家々からは、ほとんど明かりが漏れてきません。その結果、点在する街灯の明かりが、スポットライトのように、その周囲だけを照らし出し、通りや町に陰影を付けています。その効果でしょうか、昼間見れば何でもない通りが、ぐんと情緒的に見えます。何てことない通りの風景なんですが、「夜目遠目...」なんでしょうね、思わずシャッターを切らされました。

【場所】文京区小石川2丁目あたりです。


いかがです? これは、拙ブログにコメントをくださったneonさんがお描きになった絵を、絵葉書にしたものだそうです。千駄木の往来堂書店さんで、展示販売されていることを聞き、先日、通りかかったときにのぞいてみました。お店に入ってすぐ右手の柱に、約10柄ほどの絵葉書が展示されていました。その多くは、長屋の表情を、やや抽象的に、愛らしくも穏やかな色彩とタッチで捉えてあり、観ていると和みます。たとえばこんな感じこんな感じです。
僕は、そのなかにあっては、ちょっと雰囲気の違う、背の高い建物の前を電線が走る絵がいたく気に入ってしまい、即決で入手してきました。なんだか、仲の良い兄弟や親子連れのようにも見えてきます(^^; ところで、この絵のモデルはどこに建っているのでしょうか? 気になります。

ここは、雑司ヶ谷の古い商店街の一画にあります。表通りからは、この風景は見えません。というのは、この空間は、建物の隙間と言ったほうがよさそうな細い路地の先にあるのですが、その路地が、ご丁寧にも、途中で曲がっているため、表通りからは見通せないのです。
その路地に入り、数歩ゆくと、突然、目の前にこの風景が現れます。南の島にでも来てしまったような感じで、あっけにとられてしまいます。商店の建ち並ぶ表通りからは、およそ想像もつかない空間です。
写真は、広角レンズで撮っているため、かなり奥行きがあるように感じられますが、実際には、シュロの木も建物も、もっと目の前に迫っている感じです。この日は無風で、この小さな空間に、ジットリと湿り気のある、重そうな空気が淀んでいました。そして、ここにあるものすべてが、ぎゅっと圧縮されているようで、とても濃密でした。
人気は感じられませんでしたが、この路地の具合を見ると、どう考えても現役のようです。ここは袋小路で、奥に見える木のあたりで行き止まりになっています。そこまで進んでみたかったのですが、さすがに...でした。アースダイバー用のボンベを背負って出直しです。実は、この奥には滝があるんです。その滝壺に......なんてウソです(^^;

【場所】豊島区雑司ヶ谷2丁目あたりです。

雑司ヶ谷の断片

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今日の写真は、先日、日置坂に行ったときに、ちょっと寄り道して撮ったものです。
日置坂へは、僕の場合、言問通りを目白通り方向に歩いて向かいます。大まかに言うと、その通りの右側は豊島区雑司が谷、左側が文京区目白台です。その雑司ヶ谷側に、なんとなく気になる板塀や植え込みがチラチラします。サンセットまでにはいくらか時間があったので、つい横道に逸れてしまいました。細い路地が多く、期待が膨らみます。が、予想に反して、住宅が多く、ちょっと期待はずれだったかな?と思いなが歩いていました。が、しばらく歩いていると、車が通れそうな、やや広い通りにでました。すると、ありました...やはり。古い商店街です。が、およそ人気がなく、地方都市のさびれきった商店街という感じです。廃業した店も見られます。とは言え、僕にとっては、経年変化の鉱脈を掘り当てた感じ(^^;。こんどは、サンセットが迫っているというのに、「日置坂はまた次回だ」という勢いで、鉱脈を掘り始めてしまいました。すると、結構出てくる出てくる。思わず顔の筋肉がユルユルです(^^; 今日の写真は、そんな調子で撮ったものです。
が、しかし、やはり専門店って、やってけないんですかね〜。顔の筋肉が...なんて書いてますが、実際のところは淋しい限りです。

左の写真は、廃業した八百屋さんの店先です。
中の写真は、やはり廃業した美容室のドアです。これ、「ホット大穴室」とも読めますね(^^; 
右の写真は、製造業かな?と思われる家の側面です。これ、決して家の裏ではなく、通りに面していました。

【場所】豊島区雑司ヶ谷2丁目あたりです。

菊坂の老婦人

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菊坂の下道を歩いていると、上道から下道に通ずる階段に、ひとりの老婦人の姿が見えてきました。背が曲がり、足腰もだいぶ弱っているようで、杖をつき、足元を確かめるように、一段一段ゆっくりと下りてきます。きっと、ままならない自分の体にもどかしさを感じていらっしゃるに違いありません。ですが、弱っているのは体力だけのようです。身なりはきちんとしていますし、ブラウスと靴下の色を合わせているところなどを拝見すると、お洒落心も失っていらっしゃらないようです。
が、昨日、実は、この反対のケースを目にしました。丸山福山町を歩いているときでした。何か様子がおかしい老婦人が。危なっかしい足取りではありますが、杖もつかず、路地を歩いています。見れば、長めのTシャツのうえにブルーの薄手のセーターを重ねているだけで、下半身には何も着けていません。そして裸足です。そのうえ、両足の付け根から足首にかけて、排泄した汚物が、茶色く付着しているのです。間違いなく認知症が進行しているようです。その表情からは、羞恥心など微塵も感じられません。
間もなく、心配そうに見守る近所の方々のうちのお一人が、おそるおそるではあれ、老婦人の両肩に手をかけ、支えるようにして、その老婦人を、老婦人の住むアパートに導きはじめました。周囲の人の話によれば、老婦人はご主人と二人暮らし。でも、そのご主人も寝たきりに近い状態だということです。どうにもなりません。
実は、僕の母も、認知症が進行し、既に入院生活を送っています。その老婦人を目にした途端、僕には母の姿が重なって見えました。僕の母だって、病院に居なければ、その老婦人と同じ行動をとる可能性が十二分にあるからです。しかし、僕は、悲しさでいっぱいになり、固まったようにその場に立ちつくすだけで、どうすることもできませんでした。やっとできたことと言えば、バッグに入っていたタオルを、老婦人を支えている女性に差し出したことだけです。自分で、近所からお湯をもらい、それにタオルを浸し、老婦人の足を拭くことができなかった自分を恥じます。
長屋というコミュニティがまだ残っている丸山福山町ですらこれです。この写真の菊坂では、この日、スーツ姿の若い不動産屋数名が、家々をまわっている姿を目にしました。丸山福山町で目にしたケースが増えることはあれ、減ることはないのだと思うと、実に暗澹たる気持ちになります。が、泣いてばかりいる時間はありません...。
今日はちょっと重くなりました。でもね、時々、こんなことを考えるんですよ。そして、文京区は立派な庁舎を持っているのにな〜って...。

【場所】文京区本郷4丁目あたりです。

日無坂の家

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これは昨日撮った写真です。目白通りから神田川に向かって下る崖(斜面)に、途中で二手に分岐する坂道が通っています。坂上から、その分岐点を見ると、こんな感じです。右側の坂道は富士見坂と呼ばれ、明治以後に通されたようですが、左側の日無坂は、江戸切絵図にも記載されている、古くからの坂道です。
その分岐点に建つこの家の先端は、信じられないほど鋭角になっていて、まずそこに目を奪われます。まるで舟の舳先を見ているようです。その舳先をかすめるようにして日無坂に入ると、人がやっとすれ違えるほどの細い急な坂道が待っています。途中で階段になっていますが、その辺りまで降りると、街灯の支柱と右側の建物が作る長方形のフレームのなかに高層ビルが収まり、それはそれで風情があります。昨日は、空が澄んでいて、遠くに、新宿のビル群がくっきりとシルエットになって見えていました。
その日無坂に入ってすぐ左手に、こじんまりとした空き地があります。そこに立つと、分岐点に建つ家の全景を見ることができます。今日の写真は、その空き地から撮ったものです。久しぶりに見る、サンセット後の群青色の空にシルエットになって浮かぶ家。しかもここは日置坂。情緒がありました。気分が和みます。

【場所】文京区目白台1丁目と豊島区高田1丁目の間です。




昨日のエントリー(仮称)アースダイビング大会 (I)のつづきです。昨日よりやや説明的に...とは言え、具体的なルートやポイントの写真はとかく面白くないため(^^; 昨日僕が受けた印象という感じの写真です。
【左】芝公園には急な崖があり、崖下のいちばん低い位置に、水たまりと化した小川のようなものが...。
【中】今回のハイライト、飯倉のパラボロイド交差点です。手前に見えるのは、アースダイバーの面々です。
【右】狸穴坂に建っている古家。これはなかなかでした。タモリさんの「Tokyo坂道学入門」に、この家の全景が掲載されています。




【左】ロシア大使館わきの通りから飯倉交差点方面に向かう細い坂道。正面に忽然と東京タワーが姿を現します。いかにも東京タワーに向かって最後のダイブという感じ。
【中】芝公園内です。この緑の風穴(^^;をくぐり抜けて丸山古墳を目指します。落ち葉と木屑が堆積しているのか?足下がふわふわと柔らかい。
【右】ダイビングから上がり、浜松町「秋田屋」から東京タワー方向を望む。俗世間も良いもの(^^;



招集指令に等しい「北緯40度線探検隊」がエントリーされてから10日後の今日、初の「(仮称)アースダイビング大会」が開催されました。参加者は、秋山さん玉井さん、塚原さん、吉松さん、iGaさんfuRuさん (順不同)という豪華メンバー、プラスどういうわけか僕(^^;です。
生憎、朝から小雨がぱらついて、一瞬、開催が危ぶまれましたが、そんな雨などなんのその。熱い情熱と探求心を胸に秘めたおじさん達が、六本木の秘所「ハンバーガー院」に続々と到着。まずは軽く腹ごしらえです。ハンバーガーをパクつきながら、各自用意した地図などを交換し、本日のおよそのルートを決めます。そして、いよいよ探索開始です。秋山隊長の後につづき、行軍が始まりました。
細かく話すと長くなります(^^;ので、ごく大雑把に言うと、ルートは、麻布(古い洋館) - 狸穴(鼠坂) - 日本経緯度原点 - 飯倉交差点(パラボロイドの坂) - 東京タワー - 芝公園(丸山古墳) - 浜松町(焼鳥屋(^^;)といった感じです。が、とにかくメンバーがメンバーです。歩いているより立ち止まってワイワイガヤガヤやっている時間がのほうが長いことは言うまでもありません。浜松町に到着した頃には、すっかり日が暮れていました。
行軍により、喉が渇き、腹も減ったおじさん達は、75年前に創業という浜松町名物の焼鳥屋「秋田屋」にて焼鳥[本当はブタ]をパクつき、喉を潤し、アースダイビングなんてことはすっかり忘れ去り(^^; 上機嫌で解散とあいなりました。めでたし…です(^^; ま、そんなわけで、とりあえずのご報告です。探索の詳細につきましては、また明日にでも…って感じですね。あ〜また大笑いしちゃいました。楽しかった。
ところで、今日の写真はすべてボンヤリしてますね。それは何故か?と言いますと、ちゃんとアースダイバー用のゴーグルを着用していたからなんです…(^^;

【場所】六本木・芝公園・浜松町あたりです。

昼下がりの古書店街

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ここは神保町のすずらん通り。撮ったのは、ちょうどお昼時です。が、タイトルは昼下がりです(^^; ま、そのほうが、なんとなく雰囲気ありますから…。まさか、光の角度まで計算して「タイトルに誤りあり!」なんて人もいないでしょうし(^^;
というわけで、この写真を撮ったのは、昼頃の昼下がり(^^;でしたが、この通りには、飲食店も多く、昼食を求めて歩くサラリーマンや学生の姿も多く見られました。
本来は、左手に見える看板建築に光りが当たっていたため、それをを撮ろうと思い、適当な立ち位置を探していました。ところが、すずらん通りから狙うと、どうしても見上げることになり、いまひとつ気に入りません。で、すこし距離をとってみようと思い、すずらん通りと直角に交わる道に入ってみました。すると今度は、右に見える古書店が路上に拡げた書棚が邪魔になります。どうしたものか?と考えていたのですが、ここでふと気づいたのが、強い光と影。即、狙いを変更です。が、なんせお昼時です。通行人の多いこと…。が、待てば海路の日和あり…です。一瞬、ファインダーのなかに、この男性がひとりだけに…。本当は、スタイルの良い女性が通りかかってくれたら良かったんですけどね(^^; ま、そう上手くはいきません。これはこれで「保護色な感じでヨゴザンス!」ということで…(^^;。
いや、しかし、こういう種明かしって、あまりしない方が良いのかも?ですね。

【場所】千代田区神田神保町1丁目あたりです。

女坂でビックリ!

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今日、神保町・お茶の水あたりを歩いていました。台上にあたる駿河台から、谷底にあたる猿楽町へ下るには、急な石段 - 男坂や女坂 - を降りなくてはなりません。男坂は、直線的な階段で、上に立てば下が見えています。が、女坂のほうは、途中で、右・左と2度折れ曲がります。したがって、上からは下が見えず、なかなか風情があります。降りるならこちらです。
で、その女坂を下りはじめると、なんとなく雰囲気が違います。何か?と思えば、その階段沿いに、新築のマンションが建っていたからです。これが、階段の途中から玄関に入る設計になっているため、なかなか苦しい工夫の跡があり、それを見ているだけで、かなり楽しめるのです。
でも、階段の途中に玄関がある、しかもその階段が女坂なんて、なかなか得難い立地です。外壁もコンクリートの打ち放しでスッキリです。なのに、なんとなく良い意味で長屋的な匂いも感じさせるんですね。これはとりあえず記録として撮っておこうと思い、階段を下りたところで、カメラを構えました。が、当然のことながら、かなり見上げるようになってしまいます。そこで、高さを稼ぐために、手頃な場所にあった建物のフェンスによじ上り、そこから写真を撮っていました。

先日、カメラとレンズの具合が悪くなり、銀座のキヤノンサービスセンターに修理を依頼していたのですが、それが出来上がったという知らせが入り、受け取りに行ってきました。修理を依頼した箇所以外にも、「シャッターユニットがヘタっていたので交換しておきました」ということです。戻ってきたカメラを操作してみると、なんだかシャッターの作動感覚がすんごく良くなっています。まるで別のカメラのよう。
そんなわけで、今日の午後、三原橋の近くに居ました。三原橋と言えば、先月末にエントリーした銀座の長屋があります。で、今日はその素性調査の第一歩を踏み出しました(^^; が、この長屋の内部に入れそうなのは、漂泊のブロガーさんが紹介なさっていた時計台というラーメン屋さんのみです。で、とりあえず、のれんをくぐってみました。時間が中途半端だったこともあり、客は僕ひとり。シメシメです。早速、ご主人を質問責めにしてみました(^^; が、ご主人は、この長屋についてはあまりご存じないようで、ちょっと残念。ま、仕方ありません。とりあえず、名物という味噌ラーメンを注文し、壁に貼られた「日本軍は、モヤシを食べなかったから、日露戦争で負けたのだ(^^;」という能書きを読んだりしながら、出来上がるのを待っていました。出てきたラーメンは、フツーな感じ(これ、褒め言葉です! あれこれ凝ってなくてヨロシイです)。ただ量が異常(^^;です。通常のラーメンの2倍はありそうな感じです。食べても食べても減ってかないドンブリの中味と大格闘。食べ終わったときには、「ラーメンでこれほど満腹感を味わったことは、かつて無いわい」という感じ(^^; いや〜漂泊のブロガーさんが「こちらでは間違っても大盛りを注文しないように!」とおっしゃってた理由がよくわかりました。
ところで、ここ、銀座とは思えない、徹底したうらびれ方(^^;が非常に良いです。店内に流れていた曲も、石川さゆりさんの「津軽海峡冬景色」。もう「あ〜北国は寒いな〜」なんて感じで、淋しくなってきましたもんね(^^;  それがラーメンの味を引き立てます(^^; ここホンモノです。

【場所】中央区銀座5丁目あたりです。

今日は、ちょっと息抜き写真です。ここは、銀座の松屋デパートの裏手になります。何のビルだったか?(^^; とにかく、古いビルでした(^^; で、窓枠に塗られたペンキの色が秀逸でした。明るく渋くて…。しかも、ガラスがカーブしています。安易にサッシの出窓などに取り替えなかったのがエライです。そして、ガラス窓の内側には、観葉植物がズラリと並んでいます。植物の葉がペタッとガラスにくっついているのが良いですね。なんとも、神経を使っているようなテキトーなような…。でも、その頑張り過ぎないところが良いんですね〜。「ここは銀座だからね、軒先じゃなくて軒内園芸なのさ」という感じです。こんな、ちょっとした光景でも、骨格がしっかりしていると、何をやっても「それなり」になるものですね。

【場所】中央区銀座4丁目あたりです。

烏森神社明暗

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ここは、名高い新橋は烏森神社[からすもり]の参道です。先日、バクテーズ有志による、新設バクテー店突入の後に、コーヒーショップを探していたのですが、それが、とんでもない探偵団ゴッコに終始してしまい、ついには、この神社周辺に大ハマリ。この写真は、その時に撮ったものです。
この突き当たりに見えているのが烏森神社です。かなり由緒正しいようです。手前の真っ黒(^^;な部分は、参道の両側に連なる長屋です。
ここに立って、この風景を見たときに、こうもコントラストが強く見えるわけではありません。人の眼は自動的に明暗を調整して見る機能を備えているようですから…。が、写真は、ある意味でばか正直なため、光の強弱をそのまま写してしまいます。まるで風景の手前に、切り絵でもかざしたようですよね。それで思うのは、浮世絵師の眼の性能と感性です。浮世絵には、この写真のように、手前に真っ黒なシルエットを描いた構図がありますよね。あの人たちには、このコントラストが見えていたのでしょうか。さすがです。
ところで…です。この神社、鳥居も祠もコンクリート造りです。色的に目立たないため、「この奥にある」と言っても「え、どこ?」という感じですよね。これが、どうも感心しません。もし、この写真の奥に、真っ赤な鳥居がキラリと写っていたら、この写真の印象はどうなるか? ちょっと想像しただけでも分かりますよね。ピシーンと引き締まったパワー全開写真になることは間違いありません。いまからでも遅くはないです。元々稲荷神社だったということだし、誰か、赤い鳥居を奉納しようという人はいませんかね(^^;

【場所】港区新橋2丁目あたりです。

路地裏の水路

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ここは、銀座8丁目にある路地です。路地の真ん中に、浅いV字型のコンクリートパネルが埋め込まれています。主に雨水などがそのV字部分を水路にして流れ、路地に溜まらないようにするために使われているようです。これは銀座に限らず、あちこちの路地に見られます。
この日は、新橋で友人たちと別れ、銀座の松屋デパートの裏手にあるキヤノンサービスセンターを目差していました。カメラの修理を依頼するために…。この日の2日前から、「シャッターボタンを押すと、ファインダーがドンと暗くなったままになり、エラーが表示され、何も記録されない」という症状が現れていたからです。とにかく、何度もシャッターチャンスを逃しました。ま、「大したチャンスじゃないじゃん!」と言われれば、「ま、そうね(^^;」てなものですが、本人はやはりイラつきます。しかし、そんな症状のカメラではあっても、電源をON/OFFしたりバッテリーを抜き差しすると、通常通りに作動することもあるため、やはり、ここは!という所ではシャッターを切ってしまいます。しかも、とかく、そういう衝動にかられそうな場所を選んで歩いてしまいます。
そんなわけで、銀座の8丁目あたりの裏道を歩いているときに発見したのがこの光景です。このあたりの裏道には、小さなバーや小料理屋などが多く、そろそろ開店の準備が始まっていました。そのうちの一軒が、バケツの水を路地に流したようです。その水が、晴れて乾いた路面のV字溝を伝って流れていました。そこに、路地の突き当たりに建ち、まだ太陽の直射を受けているビルが写り込み、暗い路地に、一条の光の筋を作っていました。それは、ハッとする美しさでした。ええ、この時は、シャッターが作動してくれました(^^;

【場所】中央区銀座8丁目あたりです。




ブルース・ウェバー展で紹介した、ブルース・ウェバーと筑紫哲也さんの対談ですが、今日のNEWS23で放映されましたね。ご覧になりましたか? 突然「あ、放映するじゃん!」という感じでしたし、ビデオが塞がっていたので、録画はできませんでした。が、「それでは!」というので、カメラを構えてテレビの前に...(^^; バカですね〜。でも、やはりカッコイイので、それをアップしてしまいます。
ところで、これ、やはり著作権や肖像権の侵害になるのでしょうね。ま、家庭のテレビを写したのだから大丈夫とか、この感じなら大目に見てくれるよとか、いや即刻削除しないとヤバいとか、R天問題でそれどころじゃないよ(^^;とか...、アドバイスいただけると助かります。




かなり以前に、目黒のプチガウディなる建物を紹介しましたが、今日は、文京区の白山にあるガウディnanoです(^^;
ここは、かなり以前から注目していたのですが、なんせいつ通りかかっても、正面のシャッターが下りていて、どうしてこういうことになったものやら、その理由が分からず、エントリーできないでいました。が、今日、通りかかると、その開かずのシャッターが開いています。一大事です(^^;

新橋の古老ビル

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このビルは、鍵で有名な「堀商店」のビルで、新橋の、外堀通りと赤レンガ通りの交差点に建っています。スクラッチタイル張りの鉄筋コンクリート造りで、昭和7年(1932)に竣工したといいますから、もう70歳以上ということになります。
このビルは、昔から、新橋を歩くたびに目に入り、古めかしい良いデザインのビルだな〜と、常々思っていました。が、従来は、隣接してビル(銀行だった?)が建っていたため、外堀通り側または赤レンガ通り側から、正面を眺めるだけでした。が、今日、新橋に用事があり、内幸町側から歩いていると、なんと、隣りのビルが取り壊されているため、これまで目にすることのできなかった、ビルの裏側が見えています。で、これ幸いとばかりに、通りを隔てたビルの非常階段から撮ったのが、この写真です。いずれ隣りにビルが完成すれば、またしばらくの間…相当に長い間、この姿は見られなくなるわけですからね。
ところで、このビルですが、隣りの地所に所狭しと重機械が置いてあるせいもあるのでしょうが、煙突や外壁の感じから、なんとなく「英国の産業革命」なんて言葉が頭に浮かんでしまいます。ちょっとそんな匂いがありますよね。

【追記】この翌日のエントリーに、Kokiさんから、「この写真がピンクフロイドのジャケット写真を飾ったバターシー発電所を彷佛とさせる」とのコメントを頂きました。ちょうどタイミングよく、秋山さんのブログaki's STOCKTAKINGにBattersea Power Stationがエントリーされましたので、リンクさせていただきました。

【場所】港区新橋2丁目あたりです。

完 璧

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大塚の坂下通り沿いにあるお風呂屋さんの裏の壁です。完璧です(^^; なにしろ、僕の好みの上をいっている感じ。好きな要素がギュッと凝縮されています。経年変化したコンクリートの壁自体、大したものなのですが、そこに、波形トタンや錆びは言うに及ばず、植物まで配されています。さらに各種配管が這いまわり、メーターや錆びたバルブも追加されています。惜しげもなくってやつですね。これは超豪華版です(^^;
ここは、雨の翌日歩いたのですが、この壁が面している細い路地はまだ乾いていませんでした。じめじめとした、家と家との隙間という感じの路地です。当然、光は建物に遮られ、暗〜い路地です。が、その暗さのなかに、肉眼では確認できない、さらに暗い闇が潜んいたようです。写真にしてみると、こんなにコントラストの強い仕上がりになっていました。これを見ると、この壁、町の裏の裏の存在ですが、なんだか、すごくパワフルで、美しくさえ感じませんか? え、きたない?(^^; そうかな〜(^^;

【場所】文京区大塚5丁目あたりです。

達人の勝手口

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これは、ある家の勝手口です。実は、こちらの家の勝手口です。前回のエントリーでご紹介したとおり、こちらは焼き肉屋さんですから、表側はお店になっています。したがって、この勝手口が、こちらのメインの出入り口です。ヒノキやササ、ナンテン、ツゲなどを仕立ててつくったトンネルになっています。それだけでも素晴らしいのですが、もうひとつ唸らされるのは、この位置に干してあるタオルです。こちらには、緑のトンネルの奥に引き戸があるのですが、寒い季節をのぞけば、それが閉じられているのを見た記憶がありません。この干したタオルは目隠し代わりでもあるんですね。それに留まらず、これは、どう見ても暖簾です。雰囲気ありますよね。
ここは、通りかかる度に、タオルの枚数や色が違っています。変化に富んだ暖簾です。これは、「陽も当たるし、目隠しにもなってちょうど良いや」という発想から生まれたのでしょうが、僕には、生活の知恵の塊(^^;のように見えます。そして、それが美しくすら感じられます。さすがに、軒先園芸の達人の勝手口ですね。

【場所】東京都清瀬市松山あたりです。

ここは、あの交通量の多い靖国通りから、ほんのちょっと裏に入ったところです。この風景に出くわしたときはびっくりしました。なんせ、このお稲荷さんのある一画だけが、周囲とまるで違う世界。ここだけをお盆に載せてトンと置いたような状態です。ま、実は、当然のことながら、こちらのほうが古くから在ったわけですが…。
このお稲荷さんは、戦前までは、五と十の日に縁日がたち、大変に賑わったということから、五十稲荷神社[ごとう]と呼ばれるようになったのだそうです。御霊は、三百年ほど昔、京都伏見神社から奉戴したもので、安産の守護神だということです。この一帯は、震災と戦災の2度にわたり消失していますが、この御霊は、現在こちらにお住まいの老婦人の母上が、背負って脱出したため、三百年前のままの姿だということでした。
もうすこし近づくとこんな感じです。この赤い鳥居をくぐってみると、なかは、狭いながらも神社の境内という濃厚な匂いがあり、たった1本の木が鬱蒼としているように感じられます。左のトタンの家屋はお住まいですが、そのグリーンと鳥居の赤の対比が鮮やかで、周囲から完全に浮き立って見えます。この周囲との違和感。本当にこのまま飛び立っても不思議はない雰囲気でした。

【場所】千代田区神田小川町3丁目あたりです。

都心の草原

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今日は、午後になって、神保町の古書店街を歩いていました。空はどんよりとしていて、時に雨もぱらつきました。湿度が異様に高く、意外に温度も高かったのか、歩いていると汗ばむほどでした。
ここは、靖国通り沿いにある空き地です。駿河台下の交差点のすぐ近くです。歩道側にフェンスを立てて目隠ししてあるため、通行する人の数はとても多いのですが、誰もフェンスからなかを覗きません。ま、それが普通ですね。が、僕はけっこう好奇心旺盛ですし、そのフェンスがかなり曲がったりしているのが気になりました。で、ちょっと背伸びしてなかを覗くと、一面の雑草畑! なかには、可憐な花を咲かせている草もあります。都心のコンクリートだらけの環境のなかで、ここは別世界になっていました。植物の生命力を見る思いです。[脱線:植物学者でいらした昭和天皇は、「草にもすべて名前がある」と、「雑草」と呼ぶのがお嫌いだったそうですね] 
都心では、こういった空き地があると、とかくワンパターンな小さな公園にしてしまいますが、使途不明な「奇妙なオブジェのあるアーバンスペース」になってしまっている例が多く、感心しません。この空き地は、何かワケアリなのでしょうが、誰か、ここを買い上げて、このまま放置するなんて、太っ腹の人は居ないものですかね(^^; [周りから苦情殺到でしょうが(^^;]

【場所】千代田区神田小川町3丁目あたりです。

昨日、下町ロボットなるエントリーをしましたが、そのロボット君を撮る前に、本来「撮ろう」と思って撮ってきたのが今日の写真です。
ここは、文京区の小石川3丁目。旧町名で言えば小石川柳町ということになります。昔の人たちは、この辺りを、単に「ヤナギチョー」と呼んでいました。ここは、昔は、すぐ近くに川が流れていた場所で、文京区のなかでも、高度が低いところです。台風の大雨で、この一帯に、膝下まで水が溜まったことを、僕ですら記憶しています。ところが、そういう場所には、とかく長屋や路地が多く、下町風情が味わえる格好の場所でもあります。が、最近、この辺りは、特に再開発の波がひどく押し寄せ、そういった風情が、どんどん失われつつあります。その風情を味わうには「もう遅く」もあり、「今のうち」でもあります。
この「おきなや」という魚屋さんのある辺りは、まだ、道の両側に町屋が建ち、どうにか昔ながらの下町の町並みを見ることができる所です。夕方、店内に灯がともる頃になると、どこからともなく顔見知りのお客が集い、お店のご主人と、路上の立ち話が始まります。この光景は、行けば必ずと言ってよいほど目にすることができます。こういった、町の潤滑油になってきたはずの、買い物ついでの井戸端会議。この辺りでも、そうは目にしなくなってきました。これに代わる場って、どんなものがあるのでしょうか?

【場所】文京区小石川3丁目あたりです。


昨日、「漂泊のブロガー」さんをお訪ねすると、突如としてこんなものが...。いやいや、これには驚きました。そうか...巨大ロボットか...というので、Kai-Wai散策としても負けていられません(^^; なんせ漂泊のブロガーさんは、使用カメラが携帯1台という潔さ。こちらはデジタル一眼レフなんて大きなカメラを抱えています。そこで、敵が「携帯 x巨大ロボ」なら、こちらとしては「デジイチx下町ロボ」で対抗する以外ありません(^^;

というわけで、本日の夕方遅くなって、小石川に行ってきました。と言っても、実は、このロボット君が小石川に居ると知って行ったわけではありません。このロボット君は、「ニューアポロ」という、千川通りに面した床屋さんの前に立っているのですが、この1本裏の通りに、時代を感じさせる長屋・町屋が残っている一画があり、そこを撮りにいったのです。で、そこを撮っての帰り道、ふと「そう言えば、ニューアポロという看板建築の床屋さんがあったな〜」と、気になり、千川通りを歩いて家に向かいました。

最初は、このロボット君の背中側から近づいたため、「おや、ちょっと変わったグルグルだな〜」程度にしか感じなかったのですが、通り過ぎてから振り返ると、「ヤヤ!なんだコイツは〜!」という感じ。即刻虜になってしまいました。どうでしょう? ちょっと昔の少年雑誌な感じがしませんか? で、突如思ったのが、「そうだ、今日は、この下町ロボ君に登場してもらって、巨大ロボに対抗だ!」だったんです(^^;

【場所】文京区小石川3丁目あたりです。

また大袈裟な!ってタイトルです。実は、この写真、以前からアップしたいな〜と思っていたのですが、どうタイトルを付け、何を書き添えれば良いものやら?で、順延つづきだったのです。で、そのうち、自分では見慣れてしまい、やっぱアップするの止めた!ということになり、すこし時間をおいた今日、またまた再浮上することになったという、いわく付きの写真(^^;です。
実は、これ、銀座・三原橋の傳八の地下から地上への上がり口なんです。ここは、晴海通りを挟んで両側にビルがあり、双方に地下に降りる階段があります。で、この地下が、結構面白い雰囲気なのです。最近、多くの地下街は、明るい[明る過ぎる]照明で煌々と照らされていることもあり、歩いていても、地下に居るという気がしません。デパートやテナントビルでは、何階に居ようが、階の表示を見るまでは、上下の感覚が失われた状態で歩いていることが多いと思います。が、ここは違います。地下に居る感覚というのは、深ければよいというものではないようです。ここでは、逆に、浅い位置であることが功を奏しているようで、いかにも地下に居るという感覚が味わえます。地下鉄銀座線の古い駅に居ると、時々感じあるあの感覚です。そして、特筆すべきはこの出口です。階段が急なせいもあるのでしょうか、いかにも地上への出口[脱出口]という感じがします。そして、階段がカーブしているため、これがまた、人の距離感を狂わすような、妙な効果を発揮しています。これだけ有機的とも言える複雑な形をした出口って、そうは思い当たりませんでしょう? ちょっと洞窟感覚です(^^; これに対抗できるのは、山肌に口を開けた、バットマンカーの出入口くらいでしょうか?(^^;

【場所】中央区銀座4丁目あたりです。

千石谷の洋裁店

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え〜と、千石谷とタイトルに書きましたが、そんな地名があるわけではありません。ここは、小石川を通る千川通りと千石を通る不忍通りの交差点のすぐ近くです。
その交差点を、千石側から眺めると、こんなふうに見えます。写真でお分かりいただけますように、交差点は、この辺りで最も低い位置にあります。前方左手に車が停まっていますが、その辺りに昔は川が流れていて、猫叉橋という橋が架かっていたそうです。そこから、この下り坂が猫叉坂と呼ばれるようになったと言います。その石橋の一部は、記念碑として、いまでも保存されています。
で、この洋裁店ですが、この交差点を左に折れてすぐの所、この辺りでは最も低い土地に建っていることになります。そこで、勝手に、千石谷とした、というわけです。アースダイバーにとっては、土地の高低は重要ですからね(^^;
この洋裁店が面している千川通りは、しょっちゅう通っていた道なのに、車で通ってばかりいたせいか、先日、歩いて通りかかるまで、この洋裁店の存在に気づきませんでした。ここで惹かれるのは、何と言っても、建物の小ささと、この看板ですよね。昭和のはじめ頃の懐かしい雰囲気を残しています[戦後かな?]。この手の看板は、本当に少なくなりました。
なんだか、柔らかさがあって、優しい看板ですね。そして、「婦人服」が赤で書かれ、「紳士服」が青で書かれているところが、何とも微笑ましく感じられます。それも時代ですね。ま、眼を射るような看板がヨシとされる今日では、これを時代遅れと言うのでしょうが、こういった穏やかさに救いを感じる今日この頃です。
しかし...です。正面の引き戸がアルミサッシに変えられてから、そう日が経っているようには見えません。その前に見ておきたかったな〜と、それが残念でしかたありません。

【追記】不忍通り[この坂部分]が開通したのは1922年(大正11年)だそうです。また、明治末の地図には、まだ川が書き込まれていました。
【場所】文京区千石2丁目あたりです。

上田風子X好古堂

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上田風子さんをご存じでしょうか? お名前はフーコさんと読みます。実は、10月1日から、風子さんの作品が、西神田の画廊「好古堂」1階のギャラリー&バー「ひいらぎ」に展示される、というお知らせを頂いていましたので、今日、おじゃましてきました。すでに数多くの熱心なファンがいらっしゃるようで、多くの作品に、もう、売れたことを示す赤いマークが貼付されていました。
さて、僕が初めて風子さんの作品に出会ったのは、昨年のクリスマスイブ。銀座を歩いているときでした。まったくの偶然なのですが、視線の先に突然、この光景が現れたのです。僕とはまったく違う世界なのに、なんだかすごく惹かれてしまい、画廊のなかに足を踏み入れました。僕には、少女趣味もなく、倒錯した世界にも縁がありません。が、そんなことは、どうでも良くなってきます。作品を目の前にすると、彼女の、独特の毒のある世界を糖衣錠にして、否応なしに飲まされてしまう感じです。すっかりその毒がまわってしまった僕は、会場に置いてあったノートに住所氏名を記入してきたのです。で、今回のお知らせを頂いたというわけです。
そんなわけで、中央の写真は、去年、銀座の画廊に展示してあった作品を撮ったものです。左右の写真は、今日、好古堂さんで撮らせていただいたものです。写真でもお分かりいただけるように、今回の展示では、絵にはスポットライトも何も当たっていません。展示というよりも、部屋に飾ったという状態です。古風な家具のある薄暗い部屋の空間に、ぼうっと浮かび上がる、風子さんの棘のある妖艶な世界にじっと眼を凝らす。これもまたオツなものでした。



ところで、上田風子さんの作品展示の会場となった好古堂さんですが、こちらが、また、風子さんの作品に負けず劣らず興味深いところでした。女性のご主人にお話を伺うと、元々、こちらは浮世絵を扱っていらっしゃったのだそうですが、現在では、主に、ヨーロッパのシュールレアリズムの作家の作品を扱っていらっしゃるとのことでした。1階は展示スペース兼バー(バーは夕方から深夜まで)。画廊の拠点は2階にありました。左右の写真は、その2階で撮らせていただいたものです。こちらも古い家具や古書などが並び、なんとなく秘密結社のアジト(^^;という感じです。雰囲気あります。が、ここまで上がってくるのは勇気がいりますね〜。僕の場合は、ご主人が「じゃ、ご覧になれば」ということで、比較的気楽に上がらせていただきましたが...。でも、ご主人によれば、意外にも、匂いを嗅ぎつけて、割りと気軽に入って来る人も多いのだとか...。「昨日も編集者達が集まり、ここでお鍋を囲んでたんですよ」などとも...。う〜ぬ、神保町・水道橋界隈にも、全く知らなかった世界が潜んでいるものですね〜。ここはアナログにブックマークです(^^; あ、そうそう、言い忘れるところでした。こちらでは古書も販売なさっています。

■上田風子さんHP (準備中)
http://www.geocities.jp/uedafuco/
好古堂さんでの展示期間:10月1日から10月31日まで。日祝休み。

■古書画・版画 「好古堂」
千代田区西神田1-4-12
TEL: 03-3295-5558 / FAX: 03-3295-5533

先ほど、ふと気になり、ハシビロコーズ副会長の西荻住人gennoさんのブログにお邪魔してみると、なんと、本日20時から、NHKの「地球・ふしぎ大自然」で、ハシビロコウを採り上げるとのこと...。一大事です。で、急いで新聞の番組欄をチェックすると、「ハシビロコウは顔が命」「必見!巨大くちばし」「奇妙な不動の姿勢」「仰天!狩り」などと、ハシビロコーズ会員の血を騒がせるアジとも受け取れる単語が並んでいます。これはいけません。NHKの受信料不払いにしようか?と思っていたというのに、チャンネルを合わせてしまうではないか!(^^; ということで、ハシビロコウの魅力を全世界に広め、この種の保存にひと役買おうという、高邁な主旨(^^;でスタートした当会といたしましては、この番組を、ひとりでも多くの方に観ていただきたく、ここに緊急告知エントリーいたします(^^;

>gennoさま、大手柄でございますよ。素晴らしい。強烈な念を飛ばしていただき、ありがとうございました。今日はこれでウキウキ気分です!

【追記】番組が終わって興奮も冷めやらないうちに、Cezanneさんのブログ「僕の菜園日誌」に、ハシビロコウのスケッチがアップされました。素晴らしい出来です! 是非ご覧になってください。

■以下は、当サイトの関連エントリーです:
http://kai-wai.jp/2005/06/post-411.html
http://kai-wai.jp/2005/02/post-296.html

千石の稲荷門

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なんでも、東京では日中の気温が30度を超えていたとか...。陽射しの強い日でした。が、やはり秋。湿度がさほど高くないためか、夏の30度を超える日に比べれば、しのぎやすく感じました。
今日は、前々から気になっていた、文京区千石の不忍通り沿いに建つ「下見張り+モルタルの疑似洋館」を見に行ってきました。見ると言っても、ただ道路から見るってだけなんですけどね(^^;
で、今日の写真は、その副産物のようなものです。その洋館を撮って、坂になっている不忍通りを大塚方向にくだっているときに、一瞬、視界の右端ぎりぎりのところに、ちらりと赤い支柱のようなものが引っかかりました。歩を止めて、そちらに眼をやると、これが何とお稲荷さんです。しかも、相当にコッテコテです。でも、まあ、このお稲荷さんだけなら、いわゆる園芸系稲荷(^^;というだけで、そうそう珍しくもありません。が、それは、この写真だけでは、このお稲荷さんの立地状況が分からないからなんですね。そこでこの写真も用意しました。どうでしょう? かなり凄い立地ですよね。門かむりの松ならぬ、門仁王立ちのお稲荷さんです(^^; ちょっと信じられないのですが、こちらのお宅では、このお稲荷さんの左脇に残されたわずかな隙間を通って玄関に向かうようです。この状況を見ると、単に園芸系では片付けられないものを感じます。よほどのご利益があるのでしょうね。しかし...です。これにはかなり驚きました。

【場所】文京区千石3丁目あたりです。

ブルース・ウェバーが監督した映画『トゥルーへの手紙』を観てきました。今日が初日でしたので、ブルース・ウェバー展と同様に、また列に並ぶのかな?と思っていました。が、お昼前に上映が始まる回だったせいもあってか、土曜日だというのに、館内はガラガラ。ざっと見回してただけですが、30人も入っていないのでは?という状態です。おかげで、隣りを気にすることなく、ゆったりと観ることができました。
さて、映画の内容ですが、基本的には「どうぞご覧になってください」です。僕じゃ評論はできません。が、ひと言でいうと、これはムービーコラージュという感じでした。しっかりしたストーリーのあるきっちりした映画だと思って行ったら拍子抜けするかも?です。ブルース・ウェバー組(^^;が撮影した動物たちによるイメージ映像やホームムービーのような映像などの間に、過去の映画やテレビ番組、ドキュメンタリー映像などの一部をちりばめ、全体として、人と人が傷つけ合うことの哀しさを訴え、犬をはじめとする動物たちが、どれだけその哀しさから人を救ってくれる存在であるかを訴えるというものでした。
ストーリー的には、ブルース自身が、愛犬であるトゥルーに宛てた手紙を映像化した、という設定になっていますが、僕には、むしろ、邪気の無い生き物である犬からのメッセージまたは遺言を、ブルース・ウェバーが、犬に代わって綴っているように感じられました。映像は「ブルースのキレのあるスチール写真が動いている」部分は少なく、もっとアットホームな暖かい映像がつづきます。ファッションの世界とは、通ずるけれどまた違う、もうひとつのブルース・ウェバーの世界。これにヤラれます。

■上映館は渋谷のシネマ・ライズです。



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