萩 侘 錆

| コメント(14)



今日の写真は萩の断片です。波形トタンこそありませんが、いわゆる僕好み(^^;です。「これぞ経年変化だ〜! 文句あっか〜! 美しいだろ〜!」って感じでしょうか(^^; いや、真面目な話、こうした、忘れられたような、時間の堆積を感じさせる風景には、どうしても惹きつけられます。

左の写真は、藍場川の最上流に位置する家の垣根です。その家には、もう誰も住んでいないようでしたが、庭には流水の池があり、その中から、屋根を支える柱の土台となる石が立ち上がり、その上に木の柱が据えられているという、かなり風流な造りの家でした。その家を、垣根越しに撮っている時に気づいたのがこの場面です。近づいてよく見ると、なんと、萩焼が垣根の竹の頭に被せてあるのです。それも全ての竹に…。きっと、これらの製作者にとっては失敗作なんでしょうが、僕が見た限りでは、どれも立派に使える代物でした。東京下町では、サザエの殻やビールの空き缶を、このように使っているのを目にしたことはありますけどね〜。萩では萩焼ですよ、萩焼(^^;

中の写真は、鍵曲で撮ったものです。何故に置いてあるものやら、とにかく、唐突に大八車が置いてありました。相当に風雨に晒されているようで、いまにも崩れてしまいそうでした。錆びたリヤカーではないところが、さすがに萩です(^^; 背景が苔むした板塀というのもよろしいですね。

そして右の写真ですが、ここは、萩観光の中心地である城下町から100メートルほど離れた場所です。この辺りは住宅が多く、観光コースからも外れているようで、ほとんど人影はありませんでした。表通りを歩いているときに、奥にチラリと見えた土塀に惹かれ、迷い込んでみると、ありました。手の加えられていない土壁群です。なかでも、この写真の部分は迫力がありました。門前には「萩の変七烈士殉難之地」と記した石碑が立っていました。ま、萩の変についてはgoogleで(^^; しかし…です。不謹慎かもしれませんが、この石碑、この位置には立てないで欲しいですね〜。せっかくの侘錆情緒ぶち壊しとしか思えません。

【追記】けっして「寂」と「錆」を取り違えているわけではありません(^^;(^^;(^^;
【場所】山口県萩市です。

コメント(14)

『素敵です!』
masa様お早うございます。私は萩に行きたくなりました。
時の流れってこう言う事なんですね。開発で時代が変わるのではなく、人はやがて淘汰され環境に適応した生物が子孫を残し、自然と一体化する事だと思います。静かに…ゆっくりと。
『萩シリーズ』私の中でけして忘れることの無い地名になりました。
通信:石碑は確かに残念です。でも歴史を知る上では必要なことだと思いますが……
3点とも同じお屋敷ですか母屋はどんな感じなのでしょうか。

こんにちは!萩の記事、どれも素敵で、コメントしたいと思いつつ今日に至ってしまいましたが…くくくっ、下町ではサザエの殻やビールの空き缶とは…さすがmasaさん、よく見てますね(^^; 私は全国そういうものかと思っておりましたが、その地方の名産物とか他にもおもしろい物があるのかも知れませんね。それにしても萩焼とは贅沢です。紅葉した葉が絡み付き、非常に風情がありますね。
そして中央の大八車。このままポスターにしたい程、シビレました。ん?表現の言葉を間違えてたらごめんなさい。(^^;; とにかく
大好きな写真と言うことです。萩には修学旅行で行ったはずですが、こういう所を巡りたかったです。

すばらしいですね。こうした光景を目にするとずっとそこにいたくなります…。あーどこか出かけたくなりました。

>marimo_colorさん
こんにちわ。「萩に生きたくなった」なんて書いていただくと、嬉しいです。僕が現地に立って「うわっ」とか「おおっ」と感じたものが伝わったのかな?と思えて…。
石碑については、おっしゃる通りですね(^^; これだけの石碑ですから、もしや、縁者の方々がお立てになったのかな?とも思いました。由来を記した金属プレートなどが貼られるよりよほど良い!と思うしかありませんね。
この3点は、それぞれ違う場所で撮ったものです。右の写真ですが、板の節穴から覗いてみた限りでは、土塀のなかは雑木林と化していました。

>yukiりんsan
こんにちわ〜、cenさんとyukiりんsanの、江戸下町情緒にどっぷりの独特の視点は、当ブログにおいて、欠かせぬ貴重なものになってきてます。これ本気。
この萩焼垣(^^;ですが、この部分は焼き物が良く見えてますけど、ここ以外は、もうツタが絡みつき、所々に焼き物の肌が「あれ?何だろう?」という程度にしか見えませんでした。しかし意表をつかれました。何個か黙って頂戴して、aiさんとLOVEGARDENさんへのお土産にしようか?(^^;なんて考えたのですが、やめておきました(^^;(^^;
大八車->ポスター、間違いなものですか〜、光栄ですよ!これ見たときに、やはり、LOVEGARDENと書いたプレートを付けて、cenさんがバイクで引いてる図を想像しちゃいました。ははは。

>mitsubakoさん
ピンホールカメラで狙ったらどうなるでしょうね? これ、mitsubakoさんの「出かけたい」を、焚きつけるようなものですね(^^;

ホントに!まさに焚きつけられています。

>mitsubakoさん
いってらっしゃ〜〜〜い!(^^;

コメント書いている場合ではないのに書かずにいられないため息ものの写真です〜。
恨めしげな表情の萩焼の茶碗達は貫入に色が入っているではありあませんか。大八車はほんの少しの斜面に車止めをしてもらって留まっているし、土塀の入口の戸までが錆で決まっています。どのようにしたらこの様なお写真が撮れるのでありましょう?!

すごーい、ほんとに萩焼の垣根ですね!
実は、お宝だったりして!?
我が家でも湯飲みは萩焼を愛用しています。
夫婦茶碗なのでひとつがかけるとまた買って・・・と
半端ものがでるので、とっておいて
垣根でなくても何かに使おうかなぁ
かけたからといって捨てずにこんな風に
何かに利用するのもいいですね。

>ai会長殿
さすがに器を扱っていらっしゃる会長のコメントですね〜。「貫入に色が」とは、また、よくお気づきになりますね〜。僕は、「貫入って何?」→「google」→「あ、表面のあのヒビね!」→「自分の写真を見る」→「やや、なるほど〜」という過程をふんで、納得いたしました。ここにも経年変化が現れていたんですね(^^;
ところで、写真ですが、真に受けてお答えしてしまいますと、やはり「デジタル一眼の性能」に尽きます。

>Luntiaさん
こんばんわ〜。やはり萩焼、アップしましたよ〜。「お宝だったりして」なんて言わないでくださいよ。失敬してこなかったことを後悔してしまいますから(^^;
我が家は、どちらかと言いますと、磁器系が好きなのですが、やはり、萩焼は、郷里の焼き物であることもあって、別格です。茶渋がしみ込んで渋みを増していくのが何ともたまりませんよね。ところで、超渋くなったものが欠けるのも、ある意味、オツですよ。コメントくださっているaiさんにお願いして、金継ぎしていただくと、渋さに貫禄が加わるような気がします。aiさん、なかなかお忙しいので、簡単には受けていただけないかも?ですが…。

masaさん、ご無沙汰です。
萩のシリーズ、すごいことになってますねー。
僕も遥か昔ですが、高2の冬にひとり自転車で訪れました。そのときも、まったくひと気がなく曇天で、街全体に漂う退廃感が当時高校生の僕には重すぎた記憶があります。
京都や金沢とは決定的に街の気圧が違うんですよね。写真を拝見して街のあまりの変わらなさぶりと、masaさんの伝達力のすばらしさをあらためて感じました。
みなさんと同じようにひとときのマインドトリップを楽しませていただきました。
『経年変化』万歳!!

>Sangawaさん
こんにちわ〜。こちらこそご無沙汰しています。「気圧が違う」というのは素晴らしい的確な表現ですね。まさに!と思います。あの感じは、公家さんや桁違いの財力などとは無縁であった萩藩の、質実剛健を尊ぶ(しかなかった)精神から生まれ落ちたものかな?と思います。雅びとか艶やか、という語とは無縁ですよね。でも、経年変化・錆好きには、それがまた、たまりませんよね(^^;
先日はお目にかかれませんでしたが、近々にお会いできそうで、ひじょうに楽しみにしています!



ninepeace.jpg




月別アーカイブ(Archives)



Photo Gallery

写 真 集


おすすめ




おことわり

エントリー、コメント、トラックバックにつきましては、管理者の判断により削除させていただく場合があります。予めご了承ください。
Powered by Movable Type 4.22-ja





copyright © 2004-2017 masa