タトル商会

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開店する本屋さんがあるかと思うと、閉店する本屋さんもありますね。昨日、神保町を歩いていると、こんな貼り紙を目にしました。その貼り紙がしてあったのがこの建物です。貼り紙には「東京ランダムウォーク神田」とありますが、この建物は、洋書店「タトル商会」として知られていました。すくなくとも僕はそう思っていました。

ま、それはともかく、貼り紙を見ると、なんとなく訳ありげですが、無期営業停止ということです。ということは閉店なんでしょうね。それにしても、ここは、銀座にあった洋書店「イエナ」に次いで親しみを感じていた洋書店だっただけに、最近はあまり利用してはいなかったものの、この貼り紙にはびっくりしました。

人によりけりではありますが、僕らの世代は「洋書」という言葉に特別の響きを感じます。洋書店は、先端文化や異文化の宝島であり、その時代の出島のようでした。
話がタトル商会から逸れますが、昔は、銀座にあった洋書店「イエナ」に行くのが楽しみでした (T作君、読んでる? よくイエナに連れてってくれたね)。木枠にガラスが嵌め込まれた扉を開けて、一歩店内に入ると、そこは吹き抜けになっていました。そして正面には幅の広い木の階段があり、その階段が中2階につながっていました。そこから、こんどは振り向いた方向に、短い階段があり、それが2階に通じていました。いまから思うと、避暑地にあってもおかしくないといった感じの、とてもお洒落な書店でした。
そこで、海外の雑誌や音楽書、写真集などをパラパラやっている時間は、海外にでも居るような感覚に包まれていました。お小遣いを貯めて、イエナで洋書を購入した時の、あの嬉しさは、いまでも忘れることができません。そうやって手に入れた洋書は宝物のようでしたね〜。高校生の頃、友人に無理矢理(^^;買わされた "How to play the 5-string Banjo" by Pete Seeger などは、いまではホンモノの宝物になっています。

いやいや、話が逸れすぎですが、多くの人に親しまれた「タトル商会」が閉店した、という報告でした。トップの写真は、2004年の夏の終わりに撮ったものです。

【場所】千代田区神保町1丁目あたりです。

コメント(14)

masaさん おはようございます。今朝は南風で湿っぽく空気が緩んでおります。
古本屋さんシリーズいいですね。私はあまり知らないので色々紹介して下さい。
ピート シーガーはボブ ディランの映画にもディランのルーツとして古い映像が引用されていた。

えーーーーーーーッ!!!
そうなんですか!!!
すっごくびっくりしました。タトル商会はお店の構えから「ささ、別世界へ〜〜」って感じでとても好きだったのに。
残念です。残念です。残念です。

Tです。読んでますよ。イエナがなくなって何年たつのかな忘れたけど、懐かしいですね。
"How to play the 5-string Banjo" by Pete Seeger は本当に宝物です。大切にしてくださいね。

>スコッチエッグ♂ さん
おはようございます。生暖かい風が吹いてますね。スコッチエッグ♂ さんは、本にまつわることを本当に良くご存じですから、とても僕の出る幕はありませんが、また面白いお店など見つけましたら…です。
米国のミュージシャンのなかには、P.シーガーやウディ・ガスリーに影響されたって人、多いですよね。ところで、ディランの映画はまだ観ていません。観なくちゃ…です。

>kazooさん
そうなんですよ〜。シャッターが閉じたままなんです。最近は、洋書はあちこちの大手書店に置いてありますが、そういった洋書コーナーじゃダメですよね。やはり洋書専門店という構えが必要ですよね。神保町にはタトル商会があるという安心感のようなものがあったのですが、なんと、それが無くなってしまいました。品揃えにも特徴があって良かったのに…残念ですよね〜。

>newstopgapさん
来ていただいてましたか〜、ありがとうございます。T君(さん では調子が出ません(^^;)とおやじsanには、いろいろと教えてもらいましたね〜。銀座で生まれ育ったT君に連れられて都内を歩きまわるのは、一種の洗礼でしたね。今頃になって…ですが、感謝していますよ。
あの本は、大切にしています。昨日も、久々に引っ張り出したので、何でも処分したがる家人(家内)に、「これは捨てるな」と遺言(^^;しておきました。

えっと、くわしいことは知らないのですが、タトル商会は数年前に洋販に吸収だか合併されたんです。ですので、いちおう「東京ランダムウォーク」がなくなった、とするのが適当かと(あるいは、「タトル商会」だった建物がなくなった)。神田店のほかにも店舗があるようですが。

>退屈男さん
あ、なるほど、そういった事情があったのですか…。これでモヤモヤが晴れました。ありがとうございました。

すっごく残念です!この外観からして好きにならずにはいられないって感じで、月に一度の愉しみがまたなくなってしまうのかと、、、。それにしても、“How to …Banjo”とはさすが違いますね〜(^^; ガルシア&グリスマンのゆる〜〜い流れのルーツが何十年か前の東京銀座のとある書店(イエナ)にあったとは…?いい時代、なにかパワーのある時代だったんでしょうね。そういえばその頃、銀座の一号店MACはありましたか?むかしの日劇のある風景、好きだったんですよ(^^;

タトル商会が閉店なんてびっくりしました。
masaさんがおっしゃるとおり「洋書」という響きには独特のバター臭さを感じていました。イエナは高校生のころ、学校の帰り道に立寄るのがちょっとツウな感じではやりました。
懐かしいと共に、今後はどんどんonline化して、店舗の主と顔を合わせるというモノの買い方は薄れていくのでしょうね…。

>cenさん
やはり残念ですよね。デレク・ジャーマンの本に出会ったのもタトル商会でした〜。
僕は、このコメント欄に登場してくれたT君 (いまや、ドラディショナル音楽のマイスターです) に「オマエはバンジョー弾け!」と、弾かされたようなものですが、それがなかったら、いまアメリカンルーツ音楽を聴いてはいないと思います。
4丁目角の三越デパート1階にできたマクドナルド、憶えていますよ。あんな所にマックなんて、今じゃ考えられない出来事ですね。
銀座も、昔のほうが「さりげなくお洒落」でしたね。

>mitsubakoさん
タトル商会の閉店は、まさに寝耳に水って感じですね。mitsubakoさんの世代ですと、イエナって近藤書店の3Fになってから…でしょうか。僕らの世代はそれ以前ですから…(^^;
online化はもっと進むに違いありませんが、洋書(に限らずでしょうが)って、あの手にした時の感触や、紙や印刷の匂いなども重要ですよね〜。

今日、3ヵ月ぶりに神保町に行って、初めて知りました。無期営業停止っていう妙な表示が気になりました。洋書に慣れ親しんだのがこの神田タトル商会だったので、とても残念です。
まだ買いたい本があったのになあ....

>とっつぁん san
こんばんわ。ショックでしょう…。最近は、大型書店などが洋書コーナーやフロアを設ける傾向が強まってますが、やはり洋書専門店という構えとあの匂いがなくちゃな〜と思います。本を買うだけだったら、アマゾンとかありますしね。それにしても残念ですよね〜。



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