荒木町小盆地景

| コメント(16) | トラックバック(1)

ここは新宿区の荒木町です。スリバチ学会では、三方を台に囲まれた谷戸地形をスリバチと呼んでいますが、時に四方を台で囲まれた地形を目にすることがあります。それを真性スリバチと呼んでいます。この荒木町はその真性スリバチ地形の典型です。写真から、その様子がいくらかお分かりいただけるか?と思います。また、スリバチの規模が小ぢんまりとしていますから、その地形の把握・体験にはもってこいの場所と言えます。
さて、この真性スリバチ地形ですが、元々は谷口(開口)のある谷戸だったものを、江戸期に、ダムを造って谷口を閉じたことにより、出来上がったものだそうです。それは地形図を見るとうなずけます。
ここは、まさにスリバチ状になっていて、四方が急な斜面になっています。にも関わらず、そこを雛壇のようにして、お店や民家が肩を寄せ合うようにして建ちならんでいます。そして、その間を縫うように階段路地が這い回っています。しかも、スリバチの底には、いまでも池があり、そこに津の守弁財天が祀られています。これにはドッキリです。濃密です。絶好のアースダイビングスポットでもありそうです。

参照用に、以下に地図を掲載します。左から、地形図・現在の地図・江戸期の地図です。青丸で囲ったところが荒木町スリバチです。余談ですが、江戸期と現在の地図を見比べると、荒木町周辺の町を通る道が、江戸期そのままですね。ちょっと驚きませんか?


■関連エントリー:荒木町階段路地景 / 荒木町段坂路地景 / 荒木町坂道景 / 荒木町界隈凸凹地図 / 段路地の粋

【追記】地形図には「数値地図5mメッシュ(標高)」とカシミール3Dを使用。地図には『三層 江戸・明治・東京 重ね地図 』[(株)APPカンパニー]を使用しました。
【場所】新宿区荒木町あたりです。

【お詫び】4月12日の早朝、カテゴリーに関する作業中に、誤って、このエントリーを削除してしまいました。同時に、皆様から頂いたコメント&トラックバックも消失してしまいました。エントリー自体は回復できたのですが、お寄せいただいたコメントは回復できませんでした。たいへん申し訳ないことをしてしまいました。コメント下さった方々、ほんとにほんとにすみませんでした。何かコメントを回収する方法があれば、ぜひ教えてください。宜しくお願いいたしますm(__)m
このお願いに対し、CozyさんiGaさんが、キャッシュに残っていたコメント群を回収し、送付してくださいました。それを元に、コメント欄の復元ができました。Cozyさん、iGaさん、本当にありがとうございました。大感謝です。

トラックバック(1)

東京の四谷荒木は昔、花街として栄え、今は四方を大きなビルに囲まれた一角である。 続きを読む

コメント(16)

コメントの再生
--------------
(お読みになっている方には分かり難いと思いますが、この文章はブログ運営者masaが割り込んで書いています。僕が誤って消してしまったコメント群を、ご親切にも、Cozyさんが、回収しコメント欄にペーストしてくださいました。以下のコメントは、それを、管理者が再構築したものです。投稿日時がズレているのはそのためです。この場をお借りして、Cozyさん、ほんとにありがとうございました。感謝いたします。これからも、どうぞ宜しくお願いいたします。masa)

なるほど、荒木町のアラーキ好みなジメジメ感はスリバチ地形がそうさせるのですね。そういえば写真右端のペンシル型超高層マンションはバブル崩壊で長い間工事中断してましたね。

(Posted : 2006年04月06日 09:39)

以前Jフォン本社が信濃町にあって勤務してた頃、荒木町に親しくしてた車のアクセサリー屋があって
良く通った事を思い出します。

裏手の路地を歩くとまさにmasaが言うとおり、江戸時代を髣髴とさせる感じの料理屋なんかがありますね。
神楽坂がポピュラーになり過ぎたので夕闇に明かりが灯る頃の荒木町は、酒好きの年寄りにとっては
とても好ましいエリアだと思います。おっと、masaには昼間の方が好ましいんでしょうが(笑)

(Posted : 2006年04月06日 09:59)

>iGaさん
ここは、ミニダイブには最適ですね。なんせ、生ビールがそこいらじゅうにありますから…(^^;
ペンシル型超高層がそんな状態だったなんて全く知りませんでした。現地に立つと、(広角)写真で見るよりずっと目につきます。しかし、しかし、iGaさん、ほんとうに東京のことをよくご存知ですね〜。感心します。

(Posted : 2006年04月06日 12:51)

>おやじsan
そうか…信濃町からは楽に歩けますね。どうも僕の場合は頭のなかの地図が1枚のつづきものになりません(^^;
神楽坂は、いかにもって感じのお店が多いですよね。それに引き替え、荒木町は、スリバチ版新橋烏森って感じかな?(^^; 僕は飲めませんから昼間歩きましたが、夕暮れ時も歩いてみようと思ってます。とにかく、興味深い土地ですね。

(Posted : 2006年04月06日 12:59)

生ビールがそこいらじゅうにあるとは、私向きのスリバチですね。それにしても、はやくカシミールを利用しなくてはと、気持ちがますます焦っています。こういう特徴のある微地形を発見して、そこに地図を重ね合わせるのって、本当に発見がありますね〜。

(Posted : 2006年04月06日 19:42)

>wakkykenさん
実に、隊長&wakkykenさん向きですね(^^;
カシミール3Dで数値地図を表示させ、自分で着色したりと、あれこれ操作するのは、実に面白いし興味深いです。僕の場合は、ケガのもとにならない程度に遊んでるって感じですが…。

(Posted : 2006年04月07日 00:29)

masaさん、こんばんは。「ケガのもとにならない程度に遊んでるって感じ」のレベルは、すでに超えてしまっているような気がしますよ。僕としては、このようなエントリーがある、嬉しくなっちゃいますから、どんどんレベルアップしていただきたいです(^0^)¥。

(Posted : 2006年04月07日 01:29)

>wakkykenさん
いえ、レベルは、正直なところ、そんなもんです。なんせ、マニュアルも読まずに力ワザで使ってるんですよ(^^;
それでも実際に使える地形図が見れるというのが、カシミールの凄いところでもありますね。ま、グダグダ言ってないで、レベルアップに努めます。

(Posted : 2006年04月07日 01:55)

う〜む、盆地というか鍋の底みたいな感じですね
スリバチ学会フィールドワークは面白ろそうです
相も変らず主旨を理解しているかは怪しいですが参加しても宜しいでしょうか?

(Posted : 2006年04月07日 14:01)

「10+1 No.42 特集/グラウンディング」の東京スリバチ学会のレポートに荒木町の真性スリバチが報告されてますね。

Posted : 2006年04月09日 22:25

>iGaさん
荒木町は、スリバチ学会さんの評価が高く、学会ブログや石川さんのブログでもとりあげられていますし、今回、「10+1 No.42 特集/グラウンディング」でもトップに掲載されましたね。
次回フィールドワークで、荒木町も歩くということでしたが、たまらず、ダイブしてきました。実にハマってしまいました。近々、ミニダイブでも如何ですか(^^;

(Posted : 2006年04月10日 00:19)

ふふふ。うちみーっけ。
ほんと、すり鉢の底なんですね〜。
地震がきたら危ないと脅されているのです(^^;

(Posted : 2006年04月10日 22:55)

>ciceroneさん
ええ、カークさんのとこで、荒木町に近いって書いてありましたが、この地図中にあると…。そりゃ近い。
スリバチの底は、今でも、クイを打つと湧き水が出て止まらなかった、といったお話を聞きましたよ。
余談ですが、荒木町に、ciceroneさんやsugareeさんに行ってみてもらいたい、素敵なご夫婦が経営なさってるフランス料理屋さんがあったんですよ。

(Posted : 2006年04月10日 23:19)

何でも、以前はかわうそが出たらしいです。
湿地帯というか、谷底ですもんね〜。
あ、でも曙橋は川にかかる橋ではなく、都内最初の陸橋らしいです。
荒木町のフレンチというと、スクレ・サレしか行ったことがないのですが、どこか気になりますぅ。
たまにはフレンチで、プチバクテーズどうでしょう?
荒木町にはmasaさんにお見せしたいようなしぶーい鰻屋があったのですが、2ヶ月くらい前に店じまいしてしまいました。。。

(Posted : 2006年04月11日 16:36)

>ciceroneさん
曙橋は、外苑東通りを通すために造られた橋ですもんね。でも、都内最初とは知りませんでした。
荒木町のフレンチは、googleで検索するとわんさかヒットするので、名前を言うと、ciceroneさんなんかは「あ、な〜んだ」ということになりそうですが、「リンゴの絆」というお店でした。が、こちら、料理の味だけではない味があるようです。渋い鰻屋さん消滅は残念なり、です。

(Posted: 2006年04月11日 22:57)



ninepeace.jpg




月別アーカイブ(Archives)



写 真 集





おことわり

エントリー、コメント、トラックバックにつきましては、管理者の判断により削除させていただく場合があります。予めご了承ください。
Powered by Movable Type 4.22-ja





copyright © 2004-2019 masa