荒木町階段路地景

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ここは荒木町の真性スリバチの底です。写真は、3枚とも、その底から地上へつづく階段路地を見上げたところです。四方を台に囲まれた荒木町では、底から地上へ出るには、こうした階段を上らなくてはなりません。
それを思うと、ここは、海や川に囲われる代わりに、斜面や崖に囲われた地上の孤島のようです。したがって、これらの階段は、単に階段というだけではなく、地上との架け橋のようにも感じられます。
そんな地形のせいなのか、こに住む人達の結びつきは強く、深く、それがひとつの集落をつくりあげるチカラになっているようです。海原に浮かぶ孤島に独特の環境や生態系が残されるように、ここ荒木町という孤島には、昔ながらの集落感覚がまだ残っているように感じます。形骸化した風習や習わしではなく...です。
ところで、この真性スリバチの底感覚は実に独特です。地上から下りるにつれ、確実に騒音が遠ざかり、自分の足音がはっきりと聞こえはじめます。そして、地の懐に包まれるような感覚が、人に安心感を与え、落ち着きを取り戻させてくれるのか、気持ちが穏やかになってきます。まさにダイブする感覚です。その感覚を味わいに、これからも何度も足を運ぶことになりそうな町です。

今日の写真ですが、左と中央の階段は、自然地形である斜面に造られた階段です。が、右の階段は、江戸期に盛り土された斜面、すなわち谷戸の開口を閉じ、荒木町を真性スリバチにした斜面に造られた階段です。そんな歴史をはっきりと体感できるのも、この町の魅力のひとつですね。

■関連エントリー:荒木町小盆地景 / 荒木町段坂路地景 / 荒木町坂道景 / 荒木町界隈凸凹地図 / 段路地の粋

【場所】新宿区荒木町あたりです。

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昨日に続いて、四谷荒木町です、ビルに囲まれた窪地は迷路の ような沢山の細い路地 続きを読む

ではでは、荒木町へ 一行は荒木町のスリバチへと潜って行きます 「奥の細道」だそうな 確かに道は細いぞ 細く趣きのある石畳の階段の坂道を途中曲がりながら降りてゆきます 此処は階段ファンにもお勧め そんな人間自分以外にそうそう居るのかと言う疑問はさて... 続きを読む

コメント(25)

写真を見ていてゾクゾクしてきました。スリバチの底に立ったときのことを想像してみました(^0^)。四方を台に囲まれているけれど、階段は3つなのですね。パノラマ写真のようなものがあった、さらによくわかるでしょうね(お願い的コメントではありませんよ(^^;))。ところで、今日のエントリーで僕がとても気になったことは、「地形のせいなのか、こに住む人達の結びつきは強く、深く、それがひとつの集落をつくりあげるチカラになっているようです」という部分です。だから、こちらの町内の歴史や組織ってどうなっているのか、次に知りたくなってしまうんですね(東京だから無理だけど(^^;))。あと、このスリバチの底に流れてきた雨水は、どのようにきちんと排水されているのか、それも気になっちゃうんですよね〜。いや〜、考え出すと、もう気になってしまってどうしようもありませんね。

>wakkykenさん
あ、地上に出る階段はですね、これら以外にもありますよ。また、坂もあります(でないとクルマが入れない)。
こちらにお住まいの方々の結びつき、人情については、偶然に、お祭り準備場面に遭遇したとき、それとなく住人の方に声をかけていただき、しばらく立ち話したりしたときに感じさせられたことです。
水問題ですが、この盛り土部分の地底に、江戸期に石で造られた暗渠があり、いまでもそこを水が流れているそうです。なんだか、それもゾクゾクしませんか(^^;

masaさん、こんばんは。そうですよね〜、車がはいってこないと困りますものね。なんだか、もう、安部公房の『砂の女』に登場するようなスリバチを妄想してしまっていました(^^;)。階段があるのだけれど、結局スリバチの底に戻ってしまう、どうしても抜け出せないスリバチです。ところで、このような地理的条件が、結果として、人びとのコミュニケーションを強化するように機能しているとしたら、とても面白いと思うのですよね〜。それから、暗渠情報ありがとうございます。これはですね〜、玉井さんを親分にして、masaさん、cenさん、そして僕の順番で暗渠のなかを探検しないといけませんね。

>wakkykenさん
これだけ特徴のある地形は、やはり人の繋がりに大きく影響するようですね。ご本人たちはそれを意識していらっしゃらないかも…と思いますけど。仰るように、「麻布ジャングル探索」の続編で「荒木町地底探検」いや「荒木町カタコンベ探索」に行かねばなりません(^^;

カタコンベ!!いいですね〜。そういうの、大好きなんですよ(そういうのって、どういうの(^^;)?)。

>wakkykenさん
そういうのって、ああいうのってことがよ〜く分かります(^^;

先日は、突然にも関わらずご案内頂きありがとうございました。
僕もすっかり荒木町のファンになってしまいましたよ。
公園では同郷の人にも巡り会え、しばしあぶらげの話とか楽しかったですね。
四谷荒木町という響きもぐっときました。

>カークさん
こちらこそ、お付き合いいただきありがとうございました。久々に楽しかったですね〜。カークさんと同郷の方が「荒木町に住みたくて住んだ」と仰ってたのがよく分かりますよね。四谷荒木町の響きが良いはずです。荒木町は元々は四谷区だったんですね。また、お付き合いくださいませ。

確かに、住む人達の結びつきは強いですね。
根強いファンも多いですし。

「りんごの絆」でしたか。とってもお味が気になっているお店でした。
数件先の、「キッチンオニオン」には入ったことがあるのですが、ここもなかなか美味しいです♪
ところで「りんごの絆」の一画、ちょっといいですよね。
小さい公園で、夏はお祭りもするんですよ。

>ciceroneさん
なんだか詳しいですね〜。よっぽど荒木町近くにお住まいですね。こんどカークさんと押しかけよ(^^;
「りんごの絆」のあたりは、車力門通り(これ、最も古い通りですね)がカクカクと折れ曲がり、そこに広場とお稲荷さんがあり、なかなかですね。
最初からciceroneさんから情報もらって行けばよかった(^^;

どの階段も、味があって好いですね〜。とても好きです。またこの幅が、なんともたまらなく好いです。。。で、すごく絵的で、まあ、これはmasaさんの撮り方に拠るところが大きいんでしょうね。

>neonさん
このところ、ほんとにコメントいただくばかりで…申し訳ありません。
荒木町も、波形トタンこそ少なく、建物の建て替えも進んでいますが、きっとneonさんのお眼鏡にかなう町のような気がしてなりません。どこに行くにも石坂と階段…。やはり情緒がありますよ。この写真は、未消化ではありますが、とにかく、ちょっとでも雰囲気を伝えたくて…です。

ciceroneさん こちらでもこんにちは、ほんとにお近くまで行っていたんですね。
そうとは気がつかず、ご挨拶もせずに失礼いたしました。
「りんごの絆」では、シェフやマダムからmasaさんのご存知の方のお名前が
たくさん出てきて楽しそうなお店でしたよ。

>カークさん
どうも「デジキタ@荒木町」の色が濃厚になってきましたね。アローカメラもありますし(^^;
しかし「6、7人を経由すると、世界中の誰とでも知人関係にある」という説があるようですが、それも納得という感じでしたね。

名前だけ登場させていただいたのに、すみません出遅れました。何を隠そう、ぼくは、この近くに20年ほど住んでいました。しかし、ここが低くなっているのは知っていましたが、スリバチだとは知りませんでした。荒木町は、かつての花街ですから、面白いところがあるはずなのに、ここはあまり歩き回ったことがないのです。neonさんごのみかもしれない。暗渠の奥で若き日の岸田今日子に会える方に賭けて、率先して潜り込みます。
僕の住んでいたのは、新宿通をはさんでちょうど反対側のあたり、須賀町というところで、四谷怪談のお岩を祀った「お岩稲荷」が近くにあります。このあたりの東にも低地があります。谷戸というよりは、沢筋ですが、そのあたりも調べるとおもしろいかもしれない。

>しかし「6、7人を経由すると、世界中の誰とでも知人関係にある」という説があ>るようですが、それも納得という感じでしたね。

そうですね、確かアメリカで実験された調査でしたね。
 自分のプロフィールを6人か7人の人に渡すとそのうちの誰かがたいてい
 直接、間接的に知人であると。

また、アローカメラに、(お忍びで)行ってみようかな〜。素行調査はなしで。

>玉井さん
そういえば、ジャングル冒険のときに「荒木町の近くに住んでたんだよ」と仰ってましたね。玉井さんが暗渠の奥にお進みになると、岸田今日子ではなく、どいうわけか、投網を抱えて大笑いしているyukiりんsanだったりしそうです(^^;
地形図で確認しましたら須賀町のあたりも凹んでますね。南に開いた谷戸のちょうど谷戸頭にあたるのか?という感じに見えますね。こちらもダイブしがいがありそうですね。う〜ん、いずこも面白そうで、困ります(^^;

>カークさん
アローカメラは、毎日のように足を運んでチェックしたくなるお店ですね。思わぬ掘り出し物に出会えそうで…。店員さんも感じが良いし…。カメラはカークさんにおまかせです(^^;

Google Earthのpreferenceで水平方向と鉛直方向の比率を変えられるのをご存知でしょうか。最大で3:1まで高さを強調できます。カシミールのないぼくは、これで微地形を3Dで見るのだけれど、須賀町の南東、若葉2丁目あたりを見ると立派なスリバチになっているんですね。ここと若葉町行ってみなきゃ。

>玉井さん
あ、それは知りませんでした。Tools-Option-ViewのElevation Exaggerationですね。やってみましたら、おお、凸凹してきますね〜。長く見ていると船酔い状態になってしまいそうです(^^;
カ賀町がちょうど若葉町スリバチの始まりになってますが、ドーンと下がっているわけではありませんから、現地に立ってそれが感じられるか否か、興味があります。

はじめまして。荒木町のスリバチで育ちました。小さいときはココしかしらなかったので、どこでもこんな風になってるんだと思っていました。友達と遊んだ階段の写真もなつかしいです。
スリバチのおかげなのか、本当にあったかい結びつきの町です。地形のことは全くわからないのですが、大好きな荒木町をこんな風に見に来てくれる方がいるとはとってもうれしいです。

> samanthaさん
はじめまして。こうして、その土地にお住まいの方や縁をお持ちの方からコメントをいただくのはとても嬉しいものです。ありがとうございます。
また、荒木町でお育ちになられたsamanthaさんのコメントをから、ここは、やはり、人と人との結びつきと同時に、人と土地との結びつきも強いのだ、ということを再認識させていただいた次第です。そういう、愛着を感じる土地があるのって、羨ましい気がします。
これからも、機会がありましたら、ぜひお越しください。重ねてありがとうございました。

samanthaさん、小さい時から住んでいるところには、とかくこういうことには気づかないものですよね。かつてはどんなふうだったのかということを、教えて下さい。すり鉢の中に入ってみると、いまはそれぞれの家はすっかり閉鎖的になっているように感じられて、ぼくは残念な気がしましたが、かつてはそうではなかったのでしょうね。上のコメントにも書きましたが、ぼくは須賀町にかなり長く住んでいました。

ようやく荒木町に潜る事が出来ましたのでTB致します
石造りの階段の坂がなんとも言えない趣を感じました
スリバチと言う物を自分の足で歩くとより実感するものですね
いつか又、日が暮れてから行って見ようと思います

>GG-1さん
僕は今回、スリバチ学会フィールドワークに参加できなかったため、GG-1さんともお会いでいず残念でした。荒木町は、ほんとうにスリバチを実感できる貴重な場所ですよね。あの包まれる感じは他では味わえませんもんね。日暮てからも良いですし、雨に濡れた石段が、これまた良かったですよ。



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