荒木町坂道景

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新宿区の荒木町についてのエントリーを既に3回 [, , , ] アップしましたが、いずれもスリバチ地形の説明を兼ねたエントリーでした。で、今日からは、地形系を締めくくりながら、そろそろ、荒木町の町並みに入ってゆこうと思います。
今日の写真は、この荒木町の中心部を通る「車力門通り」と呼ばれる坂道です。この坂道の一部[新宿通りから入り込む直線部分]は、江戸期に既に存在していたようです。かなり古くからある道なんですね。この「車力門通り」というちょっと風変わりな呼び名は、江戸期に、荒木町が高須藩 松平摂津守の上屋敷であった頃、この通りが屋敷裏門に通じていたため、そこから扶持米が荷車で搬入されたことからついた、ということです。
この坂は、新宿通りから、なだらかに下っています。新宿通り側から眺めるとこんな具合に見えます。町がスリバチの底に向かって、ずずっと沈んでいっている様子がお分かりいただけるでしょうか...。この沈殿しているような感覚が何とも言えません。
この坂道を下ってゆくと、途中で、平坦になる場所があります。スリバチの底を目差すには、そこから分岐した細い段坂路地に入ることになります。今日の写真は、その分岐点から撮ったものです。
この日は、あいにくの雨でしたが、スリバチの町・荒木町にとっては、雨も味方です。濡れた石畳の表情などは言うまでもありませんが、雨滴のせいで町全体に靄がかかり、それがかえってスリバチの深さを感じさせるのか...、いつもにも増して風情がありました。

■関連エントリー:荒木町小盆地景 / 荒木町階段路地景 / 荒木町段坂路地景 / 荒木町界隈凸凹地図 / 段路地の粋

【追記】「車力門通り」由来については、『四谷散歩』安本直弘著・みくに書房 を参照しました。
【場所】新宿区荒木町あたりです。

コメント(6)

「こんな具合」の架線の多さは末期患者のスパゲッティ状態を思わせるものがありますね。都市もそうしてギリギリ延命しているのかもしれませんね。

谷底にもミラノ公爵あり、ですね!
かなりの数寄ものですね(^^;

>iGaさん
あ、そうですね。継ぎ足し継ぎ足しできた果ての姿ですから、そういう見方は、残念ながら(^^;新鮮です。

>cenさん
昔のクルマほどではないですが、やはり、コヤツ、風景を一変させますね(^^;

車力門通りはそんな由来があるのですね。
随分渋い名前だと、ずっと思っていたのですよ〜。

>ciceroneさん
昔は、車力門横丁って呼んでたみたいですよ。由来についてはネットなどで探しても出てきませんでしたが、昨日、古本屋でふと手にした本に、ポロっと書いてありました。見つかるときってそんなもんですね。



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