2006年6月アーカイブ

ヒ鉢植えのゼラ

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昨日、バック・フロム・ザ・ブートの3人と一緒に、根津の赤札堂の裏手あたりを歩いているときに撮った写真です。この一画は、路面はしっかりと舗装されてはいるものの、まだ、昔ながらの面影を感じることのできる長屋が残っています。下見張りと波形トタンが、ともに経年変化し、互いに解け合った状態が美しく、時々、気になって立ち寄る場所です。
昨日は、この一画のどこかに、3人の若いアーティストに立ってもらい、そこを撮影しようと思い、立ち寄りました。そして、この辺りで撮ったには撮ったのですが、結果は、ほぼ全滅(^^; どうにもわざとらしくて...ってやつですね。原因は、僕は彼らに「ポーズ無しのポーズ」を期待し、彼らは僕から「ポーズや立ち位置の指示」が出ると考えていたに違いない、という意思疎通不足につきます。あ〜、言葉と文化の壁は厚かった(^^;
が、まあ、そんな感じですが、とにかく、この場での撮影は切り上げ、次ぎの場所に移動しようと、歩き始めたときに、ふと目に飛び込んできたのがこの光景でした。火鉢にストンと嵌め込まれた鉢植えの先端(実際には後方の鉢植え)に、赤いゼラニュームの花がついていました。周囲の地味な色との対比からか、それが、蛍光色のように際だって見えます。それが、この一画の空気を一変しているようです。ファインダーを通して見ると、トタン家の屋根が、なかなか良いリズムを作っています。というわけで、シャッターを押したのが今日の写真になりました。

【場所】文京区根津2丁目あたりです。




タイトルをご覧になっても???な感じですよね。まずはその辺りからご説明いたします。実は、これは、7月3日から銀座のOS画廊で始まる、アート展のタイトルです。アーティストは、オックスフォード大学美術校に学ぶ3人の若者です。
この3人は、実は、僕の知人の知人のご子息とその友人です。ま、かなり遠い縁と言えば遠いのですが(^^; 今日、初めてその3人にお会いして、とても爽やかな好印象を得て、これは何としても紹介させていただきたく思い、早速エントリーさせていただいた、という次第です。以下にもうすこし詳しく紹介しますが、とにかく、このアート展、お時間が許しましたら、ぜひぜひ足を運んでください。まずは、3人にかわって、お願いいたします。

あぶない建築

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文字通り「あぶない」建築たちの写真です。先日行われたスリバチ学会@板橋の際に撮ったものです。すでにお知らせした通り、板橋区の中台や前野町辺りは、谷戸が集中しているため、いたるところに傾斜地が見られます。場所によっては、傾斜がかなり急であるにもかかわらず、いかにも知恵を絞ったな〜と思われる家が建っています。ま、なかには、かなり無理矢理突破という印象の家もあります。今日の写真は、そんな「無理矢理突破型」=「あぶない」家たちを撮ったものです。
「あぶない」とは言っても、大きく分けて2つの型があります。ひとつは、左の写真に代表される、「そこまでやるか!型(^^;」、もうひとつは、中央と右の写真に代表される、「ちょっと危険じゃない?型(^^;」です。と、それを言ってしまうと、今日の写真の説明は、もう終わったも同然ですね(^^;

が、それでは、あまりに素っ気ないので、もう少しだけ...。
左の家は、台上の平坦な場所に建っているのですが、オウナーご自身で増築なさったのでしょうか? コテコテに凝っています。以前エントリーした白山のプチガウディにも似た趣向ですが、仕上げは圧倒的にこちらのほうが上質です。実は、この家は、他の角度も魅力的なのですが、それはまた...ということにします。
さて、中央の写真ですが、これはもう、孤高などという言葉を贈りたいくらの名作ですね! シビレました。こちらにお住まいのご婦人は、かなりのご高齢でしたが、毎日この階段を上り下りなさることが健康維持にもつながっているようで、まだまだ足腰がしっかりしていらっしゃいました。とても清楚でキレイなおばあチャンでしたね〜。住み手が可愛いと、家も可愛くなる...という典型ですね。しかし、こんな場所によくもこんな家を建てたものです。感心します。
そして最後は右の写真。これは、もう完全に「ちょっと危険じゃない?型」ですね。この例では、いずれ支柱が朽ちて家が傾いたりしたら、「お、渋いね〜」なんて言ってられません(^^; こういう建築を、クリフハンガー建築、略してクリハン建築なんて呼んでしまいましょうかね(^^; 試しに「クリハン建築」でGoogle検索してみましたら、結果はゼロでした。これは当サイトオリジナルの呼び名ということになります(^^;

【場所】板橋区前野町・中台あたりです。

常盤台の防空壕

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これは何かと言うと、板橋区常盤台のあるお宅の庭に残る、防空壕と研究室です。こうしてひっそりと残っていました。都内では、長屋でも、床板をはねると、その下に防空壕が…なんて例を見たことがありますが、それらの多くは埋め戻され、まだ使える状態の防空壕を目にすることは、そうそうありません。
昨日(6月24日)、スリバチ学会@板橋で、常盤台を歩いていたときのことです。お年は召していらっしゃるものの、きれいにメイクなさり、黒いドレスを身に纏い、これからホテルでお食事でも…という感じのご婦人に出会いました。どうやら、我々、年齢も人種も不詳な集団が、住宅街をぞろぞろと歩いているのにご興味をお感じなったようで、「あなた達、何してるの?」と…。が、警戒といった雰囲気は皆無です。まるで、子供が、興味津々で訊ねてきたといった感じなのです。そこで、「これこれ」と手短に、町歩きしている理由をお答えすると、ご婦人の口から「ここに防空壕が残ってるんだけど、興味ある?」と…。
よもや、高級住宅地である常盤台で、防空壕なんて言葉を耳にしようとは思ってもいませんでしたので、意表をつかれ、もう腹を空かせた犬状態です。「わんわん」と尻尾を大振りして応えてしまいました(^^;
で、まずは柵の外からお庭を覗き込むようにして、防空壕を見ていたのですが、そのうち、ご婦人の口から「なかに入って見てったら」との有り難いオファーが…。またも尻尾を振って「わんわん」です(^^; というわけで、なんとスリバチ学会員20人前後が、お庭に入れていただき、そこで防空壕鑑賞会(^^;ということに相成ったわけです。
が、今回は、防空壕を見たに留まりません。その後、そのご婦人が、実は、国立音大で講師もなさっているピアニスト・滝澤三枝子さんであることが判明したのです。ま、どうりで…と言っては何ですが、笑顔の絶えない、素敵な可愛らしい感じの方なんです。お話も面白い! そして、もうひとつ驚くことに、滝澤さんのお父上は、昔、陸軍燃料厰のトップにいらした方で、この常盤台のお庭の中央に建てられた小さな離れ(と言っても、内部は総檜造りだそうです)に籠もり、日夜、爆弾の研究をなさっていたと言います。う〜ん、世の中、分からないものですね〜。で、空襲などの危険が迫ると、左右にある、防空壕への入口から地下へ避難なさっていたということです。いや〜しかし、とんだ歓迎すべきハプニングでした。

というわけですから、今日はもう、写真ひとつずつの説明は必要ありませんね。以上の話と絡めてご覧いただければ、お分かりいただけますよね?

【場所】板橋区常盤台あたりです。

雨が懸念されていましたが、概ね良いお天気に恵まれ、スリバチ学会による、板橋〜常盤台フィールドワークが行われました。そこで、とりあえず、歩いたコースを掲載します。
サムネールをクリックしていただくと、Googleマップた立ち上がります。そこに歩いたコースがブルーの線で表示されています。マップとサテライト、そして縮尺を切り替えてご覧になってください。縮尺を+側にしたほうが楽しめると思います。Googleマップ利用の地図が作動しない場合は、凸凹地図 (700x700)をご覧ください。

今回の板橋フィールドワークは、結論から言いますと、予想以上の面白さでした。谷戸形状の把握のしやすさに加えて、あれこれとバラエティに富んだ内容で、とても一気に紹介しきれるものではありません。したがって、まずは地形中心にサラリといきます。




最初に中央の写真をご覧ください。この写真は、前野町の台上から中台の台方向を撮ったものです。僕が立っている位置は台上ですが、その先の家が密集している部分(谷戸の谷底)がグッと低くなっていて、その向こうで、ふたたび土地が盛り上がり、台となっているのがご覧になれると思います。ここは、まだ、谷頭と谷口の中間あたりで、谷底の幅がまだかなり広いのですが、これが谷頭に近づくにつれ、幅が狭まり、台と台が目と鼻の先に見えてきます。
その例が、左の写真です。ここはもうかなり谷頭に近い位置ですから、急な下り坂が谷底まで達するとそのまま上り坂に転じる、と言ってもよいような状態です。したがって、当然の話ですが、谷底の幅は狭く、家屋の数も少なくなってるのがご覧いただけると思います。
そういった、かなり急な斜面でも、家が密集して建っている場所もあります。その例が右の写真です。ここも谷戸の奥深い位置ですが、急な斜面にも階段をつけ、工夫をこらした家が建っています。特に、この階段の上の家は、階段路地の分岐点に建っています。「よくもまあ、こんな場所に…」と、あきれると同時に、ちょっとした感動さえ覚えます。本当に愛らしい家でした。

谷戸地形は、地形図で見ると、「あ、ここから始まって…」などと、簡単に把握できますが、現地に立ってみると、なかなか地形図で確認するようにはいかないものです。それが、この板橋の谷戸は、比較的幅が狭いためか、それがとても把握しやすく感じました。谷戸地形を見るには、かなり優れた場所だろうと思います。ついでですが、谷戸地形のはじまりがハッキリと確認できる場所がありましたので、その写真もアップしておきます。

【追記】GPS受信機と衛星との交信が途絶えた箇所があり、そこは、前後のポイントが直線でつながれます。したがって、実際のコースとはズレている場合があります。
【追記】Googleマップを利用したトラック表示は、GPS受信機が記録したトラック情報を、いったんカシミール3Dに取り込み、ファイル変換して出力し、こんどは「轍(Wadachi)」というソフトに読み込み、そこからHTML出力したものです。(Wadachi)の作者「windyさん」に感謝いたします。

【場所】板橋区志村〜中台〜前野町〜常盤台あたりです。

雨の菊坂で

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昨日・今日と、町をうろつく時間はありませんでした。そこで、比留間青果店エントリーの余韻のような写真をアップすることにしました。
いずれも、一昨日、菊坂で撮ったものです。
左の写真は、真砂町と菊坂町をつなぐ炭団坂(階段)を下りてすぐのところにある狭い路地で目にした光景です。こちらは、通りかかるたびに、経年変化した木製ドアと真鍮のノブ、色褪せた黄色い牛乳受け、そして、いつ頃からか...ドアの窓のガラスが割れてしまったらしく...そこを覆うブルーのシート、それらの組み合わせに目を奪われていました。昨日は、それらに加えて、タテに連結したような状態で透明ビニール傘が置いてありました。周囲に暗い色が多く、薄暗いせいもあってか、そのビニール傘が少ない光を吸い集め、輝きを放っているように見えていました。
中央の写真は、菊坂の上道と下道をつなぐ、狭い狭い石の階段です。いまはもう使われていません。その階段にツタが這っていました。それが雨に濡れて、キラキラと輝いています。ここは誰も気に留めそうもない小さな空間ですから、普段は完全に日陰者(^^;ですが、こんな時には、主役に踊りでるようです。
右の写真は、言わずと知れた、樋口一葉が使ったとされる井戸のある路地です。前方に見える背の高い建物の前を、菊坂下道が通っています。そこから、路地に入り、奥まで進むと、突き当たりが階段になっています。その階段のうえから、来た路地を見下ろすようにして撮ったのがこの写真です。こうして見ると、なんとなく、光の十字架が見えるような気もして...。

【場所】文京区本郷4丁目あたりです。

比留間青果店

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しとしと雨が降りつづく、いかにも梅雨という日でしたが、菊坂の与太郎さん
TADANZAKAさんから「比留間青果店が取り壊された」というお知らせをいただいていましたので、「更地を見てもな〜」と思いながらも、とにかく自分の目で確認しておこうと...現地に行ってきました。
当然のことながら、比留間青果店の在った場所には、ポッカリと穴が空き、「結構広かったのだな」と思わせる空間ができていました(右写真)。
左の写真は、今年の3月18日に撮ったものです。過去に撮った写真をチェックしてみましたが、どうやら、これが、僕が最後に撮った比留間青果店のようです。この日も雨でした。いまから思うと、涙雨だったのかな?などと思えてしまいます。
拙ブログを始めたばかりの頃、時々こちらにお邪魔していたのですが、ご主人がざっくばらんに昔の菊坂のお話してくださり、暑い日には冷えたお茶をくださったり、お暇しようと思うと、チョイと果物を差し出してくださったりと、とても好意的に接して頂いたことが忘れられません。
ひと昔前の菊坂を想わせる風景が消えたことも残念ですが、僕にとっては、風景というだけの存在ではなくなっていただけに、一抹の淋しさを感じてしまいます。比留間青果店の写真は過去にも何度かアップしていますので、重複しますが、やはり最後に、敬意を表する意味で、もういちど、エントリーさせていただきました。

追:比留間青果店を路地側から撮った写真がありましたので、それもアップしておきます。こちらです。
■関連エントリー:日暮れ時の菊坂 / 夕暮れて菊坂 / 菊坂の風景になった青果店

【場所】文京区本郷4丁目あたりです。

「目白・下落合歴史的建物のある散歩道」- 同時開催 まちかどの近代建築写真展 [こちら or こちら] - の最終日であったことを思い出し、午後になって目白に向かいました。写真展の会場はすぐに見つかり、短時間でしたが、目白と下落合そして日本各地の歴史的建物を撮影なさった写真を拝見してきました。壁とテーブルに整然とならんだ、古い建物の記録に徹した写真群には圧倒されました。が、とにかく「フム、ここは機会があれば撮りに行きたいぞ...」などと思いながら、ひと通り拝見し、会場を後にしました。
で、つぎに向かったのは、カフェ杏奴さん...です。ママさんにお会いするのも久しぶりですし、「今日は土曜日、もしやいのうえsan にお会いできるかも?」などと、ややワクワク気分で脇目もふらずに坂をくだり、新目白通りに出ました。ところが、いよいよカフェ杏奴の看板が見えてくる辺りから、恒例の道草(^^;が始まってしまいました。
まず躓いたのが、左の写真の風景です。いまや都内ではそこそこに珍しくなった砂利道に、ボソッボソッと草が、その向こうにはポツンとシュロの木が生えています。そして遠くには電柱が...。いけません(^^; これはデレク・ジャーマン [, ] の匂いがします(^^; というわけでしばし立ち止まってしまいました。
こうなると不思議なもので、その風景に引き寄せられるように、脇道に入ってしまいました。すると、在るじゃありませんか...予想もしなかった波形トタン多用の長屋風の家が...。で、その付近の家の玄関先を撮ったのが中央の写真です。
こうなるとイモズル式の始まりです。ちょっと離れた位置に、錆びの浮いたトタンやものすごく背の高い木が見えます。そちらに行ってみると、そこには雑木林のような一画が残っていて、手前には畑がつくってあります。その奥には、なんと野鳥の森公園なるものがありました。木々が鬱蒼としていて、「あ、ここならタヌキが出没してもおかしくないな〜」という感じです。右の写真は、その一画と道路が接する部分を撮ったものです。舗装された路面と奥の鬱蒼感との対比がちょっと不思議な感じでしょう。

という、思ったよりもずっと長い道草の後、やっとカフェ杏奴にたどり着き、ポークカレーとアイスコーヒー(今年飲んだアイスコーヒーのうちで一番美味しかった)にありつき、ホッとひと息...という午後でした。

【場所】新宿区下落合4丁目あたりです。

100,000アクセス

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なんと、拙ブログのカウンターが100,000を表示しようとしています [カウンターは右欄下方にあります]。キリ番をお踏みになった方、その前後数人の方には、ささやかながら何かプレゼント(キリ番以外の方々には、おそらくポストカードセット(^^;)させていただこうと思っていますので、コメント欄にお名前をお残しください。(差し支えのない範囲で結構です)

天国への階段?

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ここは、先日エントリーしたトタン長屋の在る一画です。この一帯には、よく晴れた日に太陽が沈むと、この写真のように、天国への階段が出現します。結構なのか恐ろしいのか、よく分かりませんが...(^^;
ま、とにかく、初めてこの光景に出会うと、一瞬、状況が解せない状態に陥り、かなり驚きます。タネを明かしますと、実は、この正面には高層のビルが建っています。白く見える階段部分から右側がそのビルです。昼間は「凄い視界の遮り方だな〜」程度なんですが、夕方になると、そのビルがライトアップされるのです。しかも、そのライトの色が濃いブルーなんです。それで、雲の無い日には、ビルの壁の色が、階段の左側に広がる空のブルーと同じ色に見えてしまい、一瞬、上空に向けて階段だけが立ち上がっているように見えるというわけです。
それにしても、手前に残っている、長屋や日本家屋との対比、というよりもバランスの悪さには凄まじいものがあります。僕が写真を撮っていると、銭湯の帰りと思しき高齢のご婦人から声がかかり、「ここ変でしょ...毎日見てる私でも、変(な風景)だと思うから...。でも、目のつけどころが良いわね〜」と...。あ、別に、暗に自慢してるわけじゃありませんよ(^^; 事実、そういう会話があったということで...。しかし...です、ここは「東京珍景百選(^^;」なんてのに登録してもよいかな?というくらいです。

【場所】中央区築地6丁目あたりです。

アメ横夕暮れ

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夕暮れ時、アメ横にいました。アメ横は、うちからそう遠くはありません。バスに乗れば10分ほどで着く距離です。が、最近では、スニーカーを探すときくらいしか行くことはありません。さすがにアメ横で主流を占める服は感覚的にピンとこなくなったようです。また、貴金属類にはとんと興味がありませんし、食品・食材を求めるにしては距離があり過ぎる…という感じです。
したがって、たまたま通りかかる以外に、夕暮れ時のアメ横を撮る機会はありませんでした。それがたまたま…というわけです。
左の写真は、ガード下の飲食店街です。有楽町から新橋にかけてのガード下もしかりですが、このところ、ガード下の雰囲気が違ってきました。どこも小ぎれいになっていきます。ガード下であることを逆手にとってお洒落な店に仕立て上げている例も散見されるほどです。さすがにアメ横では、そこまでは行かないようですが、なんとなくうらびれた雰囲気というものは払拭されつつあるようです。この時は、ちょうど、昔のガード下にピッタリなのに…という感じのオトーサンが通りかかりました。いわゆるドブネズミ色のスーツを着て、「どの店で飲もうかな?」という雰囲気でトボトボと歩いています。が、なんとなく、こんなタイプはもう似合わない場所になりつつあるように感じました。ところで…です、この人の足元を見てください。このスーツ姿なのに、靴はスニーカーなんです。世の中変わっています(^^;
中の写真は、閉店後の鮮魚店の内側から、通りを挟んで反対側の、まだ営業している店に向かって撮ったものです。鮮魚店とは言っても、品物が無くなると、ずらりと並んだ台とテントだけ…のようなものです。そのテントの裏側に、昼間でも商品を煌々と照らすランプが鈴生りで、そのコードがグシャグシャに這い回り、ちょっと見ると廃墟のような有様です。でも、これがアメ横本来のスタイルのようです。実用の極みが持つ迫力を感じます。
右の写真は、ある飲食店の店先を真横から撮ったものです。狭い路地にはみ出すようにして、テーブルが置かれ、そこで若いカップルが談笑していました。オープンカフェといった言葉から連想する屋外とはおよそ無縁な感じの屋外です。これはもう完全に道端…縁台と言ったほうが良さそうな空間です。でも、そこで談笑しているのが、オヤジではないところが、「うん、いいんじゃない」という感じでした。

【場所】台東区上野4〜6丁目あたりです。

築地のトタン長屋

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ここは築地ですが、晴海通り寄りで、もう勝どき橋にほど近い所です。裏通りを歩いてみると、古い看板建築や、銅板をふんだんに使用した立派な長屋などが、けっこう残っていました。
その長屋ですが、驚いたことに、3階建ての長屋というのが何棟かありました。そう広くはない裏通りからは見上げるようになり、巨大な感じがして、そうとうに迫力があります。
そのうちの1棟を、裏の路地から撮ったのが今日の写真です。淡いブルーの波形トタンに覆われていて、そのトタンには錆びが浮いています。それだけでも惹かれるのですが、この建物の側面には、赤く塗られた鉄製のハシゴのようなものが取り付けてあります。見た瞬間は、ちょっと奇異な感じがします。が、おそらくは、3階建てという、長屋としては珍しい高さがあるため、避難階段の代用として取り付けられたものだろうと思われます。写真中、右隅に見えるのがそれです。
ま、そういった珍しさは別にして、この袋小路にはかなりの魅力を感じました。路地とは言え、そう狭くはなく、きっちりと舗装されているため、ややもすると殺風景になりそうですが、控えめに置かれた園芸がそれを適度に救っています。そして、角に設置されている外灯の裸電球と丸い傘が、ひと昔前を感じさせ、何とも言えない雰囲気を作り上げていました。

【場所】中央区築地6丁目あたりです。






昨年、「ヒアーズを聴きながら」というエントリーで紹介させていただいた、ひとくちでは言い表しがたいバンド「ヒアーズ・フォー・ゼアーズ」が、今年で結成20年になるのを、皆で祝おうという主旨で、梅島のフラワーなライブハウス「ユーコトピア」にて、結成20周年記念ライブが催されました。で、僕にも「来てね!」という嬉しいお知らせをいただきましたので、すっ飛んで行ってきました。
ま、詳しいことは、「ヒアーズHP」をご覧いただくとして、拙サイトでは写真の掲載にとどめることにします。何しろ音楽面でもエピソード面でも、話題には事欠かない(^^;バンドですから、書けない人間が書き始めると、いつになったら記事にできることやら?ということになってしまいます。とうわけで、単刀直入に写真の説明にいきます(^^;。

イッポンギな家

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たわけたタイトルですが、ま、ご勘弁ください(^^;
ここは、西荻です。西荻の駅から北に向かってしばらく歩くと、女子大通りと呼ばれる通りにでますが、この建物は、その通りに面して建っています。
実は、この写真は、以前にアップした建物を、真横から撮ったものです。以前アップした写真には、はっきりとは写っていませんが、実は、この家に接するように、大きな樹が生えています。杉並区が配布しているブックレット(探したのですが、手元に見あたりません)に掲載されているイラストには、葉を繁らせた大樹も描かれています。きっと、この家と大樹がセットになり、名物的な存在だったのだと思われます。
が、おそらく、樹のこの大きさですから、根で家を持ち上げはじめたり、半端ではない量の葉を落としたりで、樹は、不本意ながら憎まれっ子になってしまい、途中からバッサリと切られてしまったのでしょう...。
樹皮がかなり剥がれていますが、徒長枝が伸びているところを見ると、まだ生きているようです。なんとか、この家と折り合いをつけながら、共に生きのびて欲しいものです。

【場所】杉並区西荻北3丁目あたりです。

一昨日、東銀座の中村活字さんで名刺を作っていただいた...という記事をエントリーしましたが (と、中村活字さんにこだわります(^^;)、実は、その前に、訪ねたところがあったんです。
それは、ずっと以前にカークさんと一緒に町歩きしたときに発見した、西荻の古い印刷屋さんでした。外観は、モルタルとタイルで仕上げた、古い看板建築で、西荻の町なかでも目を引きます。しかも、入口はガラスの引き戸で、そのフレームが何とも言えない淡いブルーのペンキで塗られています。大切に使われてきた古い看板建築...。言うことありません。
表から見ると、「印鑑・名刺・ゴム印・表札」などと営業品目が書かれていますが、僕よりも前に、こちらのご主人と話をはじめていたカークさんの背後から、お二人の会話を聞いていると、どうやら、こちらは活版印刷を主体にする印刷屋さんのようです。ご主人はご高齢でしたが、裾の長い前掛けとアームカバーという出で立ちで、いかにも昔の西洋の職人を想わせる出で立ちです。やはり活字にこだわりを持っていらしゃるのか...活字を見せながらのお話しが始まると、表情が生き生きとしてきます。このご主人の魅力に参ってしまった僕は、この時に「いずれ名刺を作るのなら、この方にお願いしよう」と思ったのでした。
という経緯があって、先日、こちら(三英印刷)で活版印刷の名刺をお願いしようと、西荻に行ったわけです。ところが、残念なことに、こちらはもう、使える書体がひとつしかありませんでした。「探せば在るのだけど、もう歳だから、探すのが大変でね〜」とのこと...。現在使えるのは楷書体のみでした。それでも良いかな?とも思ったのですが、今回は、書体にこだわりがあり、また、ご主人に無理な願いもできませんので、残念ながら、何もお願いせず、引き揚げてきた...というわけです。
でも、こちら、「記憶に残すためだけでも良いから、何か作っておきたいな〜」と思わせるだけのものがあります。

【追記】写真中の、円盤とハンドルの付いた機械ですが、これは、手動の活版印刷機だそうです。wakkykenさんが調べてくださいました。コメント欄にも書き込んでいただいてますが、これと同様の機械の使い方がこちらで説明されています。
【場所】杉並区西荻南2丁目あたりです。

ここは、昨日エントリーした中村活字さんのすぐ近くです。古い、モルタルの看板建築が残っていました。特にドーンと目を引く建物ではありませんが、侘びを感じさせる、控えめで静かな佇まいに惹かれました。ガラス戸越しになかの様子をうかがったところ、こちらは印鑑屋さんでした。きっと、創業は古く、現在のご主人で何代目...といった感じなのでしょう...。
1階と2階の間に、文字を書いた板が埋め込まれていますが、既に2枚が剥がれ落ち、残りの板に書かれた文字も、「西」以外は読み取ることができません。屋号は何というのでしょうか...。
その建物の前に、柳がたっていて、まだ伸びきらない枝が風にそよぎ、揺れていました。銀座の柳...ですね。そして、その柳の根元には紫陽花が育っていて、鮮やかな青い花を咲かせていました。その青とキャノピーの赤との対比が、とても美しく、清々しさすら感じさせます。
この建物のある東銀座、そしてそのお隣の新富町にかけては、いま、凄い勢いで再開発が行われていました。いずこも同じですが、古い建物が、次々と狙われ、取り壊されていくようです。そして、跡地には、素っ気ないマンションが建ったり、駐車場になったり...。町がどんどん表情を失っていきます。こんなに雰囲気のある風景を、町から消さないで欲しい...と、心底思います。

【場所】中央区銀座2丁目あたりです。

中村活字で名刺を

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僕は、長い間、名刺を持たずに生活してきました。ま、ほとんど名刺を使う機会もなく、なんとか仕事をやってこれた...というわけです。ところが...ブログを始めてからというもの、徐々に初対面の方にお会いする機会が増え、その度に、言い訳をしながら、昔撮った写真が印刷されたポストカードに、名前と住所を手書きしたものをお渡ししていました。ま、それはそれで「手作りの味だ」などと自分を騙していましたが、やはり、正式な場合はマズイですよね〜(^^; これまでお会いした方で「該当するぞ!」という方(ほとんどの方です(^^;)、ほんとに失礼いたしました。この場を借りて、お詫びいたしますm(__)m

というわけで、「いよいよ名刺が必要だな〜」と、切実に思い始めていたのです。

曙ハウス跡地が...

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先日、わきた・けんいちsanが、「曙ハウス」関連記事を総まとめするエントリーをアップなさったのをかわぎりに、neonさんもご自身の作品<スウハ曙>をネット公開なさり、それを追うように、m-louisさんが「曙ハウス」談義記事、そして「曙ハウス」マニア必見(^^;の「曙ハウス」図面(準備版)+「曙ハウス」リンク集をアップなさいました。皆さん...ほんとに凄いです。
その熱さに引きずられ、僕も、久々に曙ハウス関連の写真をアップすることにしました。と言っても「ハウス跡地の現在」写真なんですが...。
実は、先日、根津にお住まいのneonさんから、「曙ハウスの跡地が駐車場に...」というお知らせをいただいていました。そこで、neonさんの作品を撮らせていただくため、根津に行ったついでに、その様子も写真に収めてきました。ま、実は、「neonさんの作品<スウハ曙>は曙ハウス跡地で撮ろう」と思っていたのが、すでに工事が始まっていて、ちょっと予定が狂ってしまった...ということなんですけどね。
そして、ついで...です。対比のため、左の写真とほぼ同じ角度から撮った、在りし日の曙ハウス(パースペクト修正)です。風景が変わりましたね〜、当たり前ですが...。

【場所】文京区根津2丁目あたりです。

三河稲荷神社の祭り

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今日は、本郷三河稲荷神社の祭りでした。この神社は、神社HPや関連エントリーをご覧いただければお分かりいただけると思いますが、実に小ぢんまりとした神社で、その氏子となる町会も本郷元町1丁目と2丁目だけに限られています。しかし、その歴史は古く、鎮座してから今年で400年というものすごさです。そこで、今年の祭りは400年祭として盛大に...ということだったようです。
その400年祭の様子を、始めから終わりまで見ることはできませんでしたので、残念ながら、どう盛大だったのか?は不明です(^^; 夕方、太鼓の音に吸い寄せられるように、カメラを抱えて家を出て、御輿を追ったのですが、僕が見たかぎりでは、「例年と同じ?(^^;」という感じでした。
今日の写真は、辺りが暗くなり、担ぎ手のテンションも最高潮に達し、いよいよ何モノかが御輿に乗り移り、異次元に突入する瞬間を捉えたものです(^^; 凄いですね〜。なんせ、御輿というのは、神様の出張サービスのようなものですから、こんなことも起きます(^^;

ところで、今日は、ずっと気になっていた、旧本郷元町と現在の町名・区画との関係について、覚え書き程度に記しておくことにしました。

突然ですが、やっとニューワールドサービスに行ってきました! なんと、なんと、前回の突入以来ですから、ずいぶんと間が空いたものです。が、以前のエントリーに、いろんな方から「行った」「食べた」というコメントをいただいていたものですから、なんとなく、自分でも行ったような気になっていたのでしょうね、そんなに長く間が空いたという感覚はありませんでした。
実は、僕は、ちょくちょく銀座に出ますので、これまでにも何度か足を運んでいたのです。が、それがとかく土曜・日曜なんですね〜。行ってみては「あれ、お休みだった」ということを繰り返していました。が、今日は平日。やっと念願叶ったり...というわけです。

ニューワールドサービスのある三信ビルのなかは、昨年、写真を撮りに通った頃に比べると、また一段と静かになったような気がしました。ビル内で営業を続けていたのは、ニューワールドサービスと真珠屋さんの2店舗だけになっていましたが、その真珠屋さんも、ついに店を閉じるようで、今日通りかかると、店内の商品はすっかり片付けられ、あとはドアをロックするだけ...という状態になっていました。いよいよもってアーケードが淋しくなっていました。

今日は、一番奥の窓際の席が空いていたので、そこに腰を下ろし、ハムエッグチーズサンドウィッチ(うろ憶え)とアイスコーヒーを注文しました。そして、サンドウィッチが運ばれてくるまでの間、店内からアーケードに向けてパチリ・パチリと撮ったのが今日の写真です。不思議なもので、なんとなくガラーンとした感じが写ってますでしょう。いよいよ終わりが近づいて来た...という感じがします。でも、お店の方や、相変わらず雰囲気の良いご主人にうかがうと、「営業については未だ何も決まっていない」とのことです。ま、ファンとしては、このまま何時までも決まらないで欲しいですけどね...。
あ、ところで、サンドウィッチですが、やはり良質な家庭料理の延長のような、素直な味で、とても美味しく感じました。そして、ご主人のお元気な姿も見れたし...。

【追記】左側の写真は、6月6日に行ったときに撮影して追加したものです。
【場所】千代田区有楽町1丁目・三信ビル1階です。

タイトルと写真を見ても「何のことやら?」って感じですよね。僕が最初にこの集団を目撃したときはこういう状況でした。場所が浅草でしたから、さして違和感はありませんでしたが、しっかりシャッターを切りつつも、やはり「なんじゃコリャ?」状態でした。
が、なんとなく、この集団、皆さんフレンドリーな感じです。というか…距離感が良いというのか、出会った途端に親近感を感じさせるというのか…といった感じです。そこで、出会い頭ではありますが、「全員の写真を撮らせていただけません?」と訊ねてみました。すると、いちもにもなく、快諾。ササッと整列し、「真っ白モジモジ君 [勝手に命名(^^;] メインで」というリクエストにも気軽に応えていただいたどころか、お願いしたわけでもないのにポーズまでとっていただきました。さすがに芸人さん・役者さんですね〜。写真撮るほうは楽チンです(^^;
で、やはり、これだけサービスしていただいたのですから、当方もちっとはお返ししなきゃいけません。で、ちょっと宣伝を…。実は、このとき、パンフレットをいただいたのですが、それによりますと、この集団は、5月31日から6月4日まで、浅草の花やしき全体を舞台にした演劇?をおこなう劇団?さんだったんですね。その劇団の名はKAKUTAといい、公式ウェッブサイトがこちらにありました。また、その観客を巻き込み気味に展開される演劇「ムーンライトコースター」の内容についてはこちらをご覧いただくのが早道のようです。
しかし、この企画、花やしき園内だけに留まらず、水上バスや人力車とのセット割引チケット[これは花やしき側の画策か?]を発売したりと、街を巻き込む工夫もされてますね。面白そう…。でも、この催し、4日までじゃ、僕は行けそうもありません…トホ(^^;

【場所】台東区浅草2丁目あたりです。



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