あぶない建築

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文字通り「あぶない」建築たちの写真です。先日行われたスリバチ学会@板橋の際に撮ったものです。すでにお知らせした通り、板橋区の中台や前野町辺りは、谷戸が集中しているため、いたるところに傾斜地が見られます。場所によっては、傾斜がかなり急であるにもかかわらず、いかにも知恵を絞ったな〜と思われる家が建っています。ま、なかには、かなり無理矢理突破という印象の家もあります。今日の写真は、そんな「無理矢理突破型」=「あぶない」家たちを撮ったものです。
「あぶない」とは言っても、大きく分けて2つの型があります。ひとつは、左の写真に代表される、「そこまでやるか!型(^^;」、もうひとつは、中央と右の写真に代表される、「ちょっと危険じゃない?型(^^;」です。と、それを言ってしまうと、今日の写真の説明は、もう終わったも同然ですね(^^;

が、それでは、あまりに素っ気ないので、もう少しだけ...。
左の家は、台上の平坦な場所に建っているのですが、オウナーご自身で増築なさったのでしょうか? コテコテに凝っています。以前エントリーした白山のプチガウディにも似た趣向ですが、仕上げは圧倒的にこちらのほうが上質です。実は、この家は、他の角度も魅力的なのですが、それはまた...ということにします。
さて、中央の写真ですが、これはもう、孤高などという言葉を贈りたいくらの名作ですね! シビレました。こちらにお住まいのご婦人は、かなりのご高齢でしたが、毎日この階段を上り下りなさることが健康維持にもつながっているようで、まだまだ足腰がしっかりしていらっしゃいました。とても清楚でキレイなおばあチャンでしたね〜。住み手が可愛いと、家も可愛くなる...という典型ですね。しかし、こんな場所によくもこんな家を建てたものです。感心します。
そして最後は右の写真。これは、もう完全に「ちょっと危険じゃない?型」ですね。この例では、いずれ支柱が朽ちて家が傾いたりしたら、「お、渋いね〜」なんて言ってられません(^^; こういう建築を、クリフハンガー建築、略してクリハン建築なんて呼んでしまいましょうかね(^^; 試しに「クリハン建築」でGoogle検索してみましたら、結果はゼロでした。これは当サイトオリジナルの呼び名ということになります(^^;

【場所】板橋区前野町・中台あたりです。

コメント(23)

こ、これは!「プチ・ガウディ」「クリハン建築」、ウケました。
しかし、わたくし、一人での散策では、かような建物を観察しきる度胸がありません。眺めて印象を頭に刻み込むか、サッと撮って立ち去ってしまいます。
何故なら、①かような建物に住んでいらっしゃる方が、経済事情その他の事情で、不本意ながら現住所で生活されている場合、観察されるのは嫌な気持ちになるのでは?と想像するからです。生活していない者が「鑑賞」するのは、奢りではないかと。
確かに、②(いい崩れ具合だ、かすれ具合がいい)など、鑑賞する気持ちも同時発生しています。
が、ちょっとの差で、①が勝ちます。

ただ、「表現」「情報収集」は、必ず何がしか対立する運命にあります。masaさんをはじめとする「散策プロフェッショナル」の方々は、「敬意を払いつつ突撃取材する!」姿勢が感じられます。「子供の心を持った大人」で、僭越ながら微笑ましいです。
批判めいたことを書いてしまい、大変申し訳ありませんでした。
これからも散策レポートそしてコラム、楽しみにしております。

いやあ、びっくりしました。
こういうのに遭遇すると、ほんと、いろんな意味でびっくりしますよね。

>greenagainさん
こんにちわ。率直なご意見をありがとうございます。ご指摘の点、十分に気をつけていた積もりでしたが、今後は、更に注意しようと思います。ただ、「奢り」という言葉は、まったく適切ではないように思います。
ところで、僕は、決して「散策プロフェッショナル」ではありませんよ〜。取材という言葉を使うことも希にありますが、取材と思って写真を撮ることは、まずありません。写真を撮るのが好き…というに尽きます(^^;

>fuRuさん
こんにちわ。建築家 fuRuさんの仰る「いろんな意味で」って、僕ら素人には見えない意味が沢山含まれてるんでしょうね〜。その視点を知りたいです。
しかし、これらの家には、相当にビックリしました。

masaさん、こんちには。家に一目惚れというのがあるとすれば、今回、僕は真ん中の赤いお宅に一目惚れいたしました。素敵ですね〜。「とても清楚でキレイなおばあチャンでしたね〜。住み手が可愛いと、家も可愛くなる…」ということが、やはりちゃんとあるんですね〜。こちらのお宅全体を拝見していませんが、なんといいますか、この場所に「丁寧」(あるいは、日本語としては変ですが「清楚」)にお住まいになっているといいますかね〜・・・う〜ん、うまく言えません。でも、素敵です。おばあチャンにもお会いしたかったですね〜。といいますか、おそらく自分自身が、このようなお宅に住んでみたいと、どこかで思っているのかもしれません。

左の家は特にすごいですね〜。
下から藤の木が3階のベランダまで上がっていてちゃんとお手入れがされている状態!
彩色がグリーンの壁と青の瓦ですからきっとこの家の持ち主は自分のなかで完結した建物なのですね。

ああ、masaさん、ごめんなさい。言い過ぎました。
「奢り」というのは、観る側の方ではなく建物の住人さんが観る人を「奢っている」と不快に感じるとすれば、それは避けたいと私は考える、という意味です。masaさん達が「奢っている」という意味では全くありません。
かくいう自分は人の顔描く人間なので、こういうことをコメントする資格、全く無いです。ついコメントしたのは、わきた先生の御感想に同感、今回の写真群が非常に魅力ある建物だからです(本当、お見事です!)
拙ブログの曙ハウス記事でのイラスト(ずっと気になってました)、masaさんの「写真撮り」の差し障りになってしまってはいけないので、後ろ姿などに直した後、再投稿します。
ごめんなさい!

クリフハンガー建築、
なるほど成る程
こういう建物大好きです
こういう場所が好きってのも大いにありますがね
左のハウルの城は「危ない」ではなく「あぶない」建築ですね
でも楽しそう

>wakkykenさん
こんにちわ。僕もやはり中央の赤い家ですね。この写真には写っていませんが、一部にブルーの波型トタンが使用されていまして、それが周囲の赤に映えて、何とも言えない雰囲気を出してました。しかも、ある意味では、これは得難い立地でもありますね。とにかく、この家には参りました。

>aiさん
こんにちわ。左の家は、コテコテしてはいるものの、細部(塗りのフチなど)にまで神経が使われていました。そのせいか、なし崩し的な感じがありませんでした。実は、正面から見ますと、三角屋根が配されていました。そして、玄関脇は大きな箱庭状態で、鳥居やお稲荷さん、富士山の絵などが、これまた思いきりコテコテに配置されてました。相当に凄いです(^^;

>greenagain さん
あ、そんな気になさらないでください。知り合いだったりすると、とかく語調が弱まりますが、そこでストレートボールを投げることって、とても重要なことだと思っています。なにしろ、greenagain さんは、ご自身に非常に厳しい方ですから、投げていただいたボールはしっかりと受けとめました(^^; なんだか、かえって申し訳なく思っています。
僕の写真は、すでにアチコチに掲載されていますので、まったく問題ありません。もちろんgreenagainさんにおまかせいたします。

>GG-1さん
GG-1さんは、高所でもまったく問題なさそうですよね。先日、崖フチに片足をのせてらっしゃるのを見て、僕のほうがゾクゾクきてましたから…。しかし、人間って、よく工夫するもんですよね〜。こういうのを見ると、ほんと感心します。

うう、暖かいお言葉、有難うございます。
最近の暑さに頭もヒートしてました。
スリバチ学会などの散策オフ会、実は参加したいんです。都合がついたときは顔出しますので、未熟者ですが、どうぞ宜しくお願い致します。
masaさんを描いたイラスト、実は描いた本人は気に入っています。
ただ、結構似ているので、撮影に差し障りあるかしら?と、気になっていました。
お言葉に甘えて復活します。
有難うございました!

masaさん
>素人には見えない意味が沢山含まれてるんでしょうね〜。
ははは、そんなたいした意味はありませんよ。
それから、素人には見えない、なんて言うのもねえ・・・。
そんなのがあったら、困っちゃいますよね。
ともかく、三者三様のありようが面白いですね。
真ん中のは美しいし、左のはパワフルだし
右のは・・・だし。
この三つを並べたmasaさんの意図も感じます、です。

あっ、それから僕は「建築家」ではありません。
「では、何ですか?」と聞かれるとよわるんですが・・・。

greenagainさんとmasaさんのお話を興味深く読ませて戴きました。
私にも青戸ではあるお宅の上品で繊細な造りの玄関を撮っていたらそのお隣の主婦から「何を撮っているんですかッ?」
阿佐ヶ谷では微妙に傾くも緑青と錆びが風格を醸し出ている看板建築を惚れ惚れと眺めていると三軒先のクリーニング屋のご主人に「なんだいさっきから変な目つきで!」
という体験が有りまして。
こちらも誤解を解くべく「いかに美しいか」を述べたのではありますが、まずそういう印象を持たれてしまうと笑顔で「あ、そういうこと!納得!」とは行きませんで。
とにかくこちらは、そういうつもりじゃなくても「嫌な気持ちにさせてしまった」のは事実で、
ほんとに申し訳ない気持ちがします。
だから良い物件に出会った時は
「猫が来てくれないかな?と思います(笑)
動物好きに悪い人はいない(事になってます)から。

言い忘れました。
この三軒さま、素晴らしいです。偉いです。
masaさん、ありがとうございます。

>greenagain さん
ほんとに、この2,3日は、蒸し暑いですね〜。スリバチには、GG-1さんも参加なさってます。次回にでも是非ご参加ください。って、僕は主催者側ではないのですが(^^;、そう言ってしまえるくらいに、寛容な集まりです。とても楽しいですよ。

>fuRuさん
そうですかね〜、やっぱ玄人と素人の目には差がある、と単純に思うのですが…。玉井さんとご一緒させていただいている時など、あ、そうなんだ!ってことがよくありますから…。
それはそうと、この3つは、並べ方は考慮しましたが、それ以外には、意図ありません。ま、とにかく、かなり単純なんです(^^;
fuRuさんは、建築家「でも」いらっしゃるという解釈でよろしいでしょうか…。

>norizoさん
こんばんわ。コメントをありがとうございます。「猫待ちの術」良いですね〜(^^; そんな術があることには気づきませんでした。今後使わせていただきます。
ところで、僕も、同様の経験は、やはりあります。そんな場合でも、できるだけお話をうかがうようにしていますが、あまりにカメラを抱えた人間が押し寄せるので嫌気がさした/以前に変な扱いでメディアに掲載され迷惑した…というケースが多いようですね。
ブログがポピュラーになりますと、1億総記者時代なんて状態に近くなり、こういった問題はますます多発するのでしょうね。素通りできない問題ですが、難しいですね〜。
でも、なかには、写真を撮っていますと、「ご苦労さま」とか「古い建物がお好きなの?」なんて声をかけてくださることもあり、世の中いろいろですね。

こないだは梅島でありがとうございました。
左の写真、すごっく気にいりました。
できれば実際に見たいものです。

>takさん
ますます重たくなっている拙ブログに来ていただき、ありがとうございます。この家、反対側や正面がまた…なんです。いつか機会があれば…という感じですね。
梅島での写真が遅れていて、申し訳ありません。なんだかワサワサしてまして…。いましばらく〜。

masaさん
ま、単純に私の人相に問題があるっていう事かもしれません。
ヘルプレス。

>norizoさん
わははは、それはないですよ。かく言う僕も、怪しさでは定評があります(^^; ホープレス



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