2006年8月アーカイブ

牛田Tシャツ

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夕方、北千住の商店街から一歩なかに入った路地を歩いていると、「かわいい牛田Tシャツはいかがですか〜」という、のんびりとした調子の声が聞こえてきました。いまどき物を売り歩くのは、豆腐屋さんくらいのもので、他にはあまり聞いたことがありません。それが、なんと「Tシャツはいかがですか〜」です。ちょっと耳を疑いました。声が聞こえてくる方向に目をやっていると、角を曲がって姿を現したのが、今日の写真に写っている方でした。
ちょっと話をうかがうと、北千住の隣り駅・牛田周辺に住んでいらっしゃる方で、ほぼ毎日、牛田から北千住あたりで、こうして、Tシャツを売り歩いているとのことでした。
この感覚、か〜なりの脱力系でした(^^; のんびりした感じで不意をつく…といった感じで、実によろしいです。売り物のTシャツには、ご当地・牛田にちなんで、牛さんのイラストがプリントされています。その牛さんの表情が、これまた、お目々パッチリのほのぼの系。そして、ほとんど誰も知らない(^^;「牛田」と堂々と書かれているのが、また良いです。これが、そもそもノホホンとしていて、たまりません。それがショッピングカートに載せられ、北千住の町なかをウロウロです。なにか夢でも見ているのでは?という感じでした(^^;
しかし、いろんなことを考えて実行する方がいらっしゃいますね〜。感心します。ところで、気になるTシャツのお値段ですが、それはこちらをクリックです。実は、今日は、夏バージョンの最終日だそうで、これよりだいぶお安くなっていました。明日からは、秋バージョンに切り替わるそうです。しかし、このTシャツ…欲しいと思っても、偶然に、この方に出会わなくては手に入りません。それがまたよろしいですね。

【追記】牛田Tシャツさんは、「木、金、土、日の晴れて、他に用事の無い日に、荒川と隅田川の土手、牛田、北千住、千住大橋辺り」をまわっていらっしゃるそうです。
【場所】足立区北千住あたりです。

足立夕暮れ

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このことろ、足立区関連のエントリーをつづけていますが、その多くは、やや寒々としたものだったと思います。確かに、足立区南部の町を装置として見た場合、豊かな潤いのある…という表現は、ちょっと当てはまらないように思います。しかし、そこに人影が絡むと、その装置が大きく表情を変えることがあります。
ここは、関原という所のあるY字路です。その角に1本のシュロの木が生えています。周囲の雰囲気からすると、やや奇異な感じを受けます。が、これは「足立南国景」などとタイトルを付けたら面白いかな?…と思い、少し離れた場所から、シュロの木を絡めた構図を練っていました。
この辺りは、どちらかと言うと、住宅街ですから、さほど人通りが多くはありません。当然のことながら、人を絡めて…などとは考えていませんでした。が、ふと反対の方向へ目をやると、3-4才くらいかな?とおぼしき子供を連れた若い母親が、ゆっくりと歩を進めてきます。そして、何やら子供に話しかけながら、僕の横を通り過ぎ、シュロの木の交差点のほうに歩いていきます。母親は、左手に、かなり重そうなスーパーの買い物袋を下げ、空いた右手でしっかりと子供の手を引いています。そのつないだ手と、母親のほうを見上げながら、ヨチヨチと、でもしっかりとした足取りで歩いて行く子供の後ろ姿。…これにはちょっとヤラれました。

【場所】足立区関原あたりです。

トンネル路地から

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このところ、荒川沿いの低湿地帯を歩いていますが、低湿地帯でも、北部の道は、碁盤の目のような南部の道とは程遠く、クネクネと這い回りながら道幅も変化し、地図やコンパス無しで歩いていると、すぐに方向感覚が掴めなくなります。そんな、ただでさえ複雑な網状の道から、さらに、もう隙間としか言いようのない道のようなものが伸びています。しかも、その奥には、ちゃんと家があったりします。が、それはまだ程度が良いほうで、家と家の隙間から、錆びたトタン屋根の一部がのぞいているのは確認できても、そこへどうやってアクセスするのか?全くわからない場合も多々です。これはもう、迷宮というしかありません。そんな迷宮も、徐々に、再開発により葬り去られるのでしょうが…。
今日の写真は、店舗の隙間から、表通りに向かって撮ったものです。実は、表通りを歩いていると、この隙間のような路地の奥に、ブルーのトタン屋根が見えたのです。そのまた奥には、やはり店舗らしい家の壁がそそり立っています。見たところ、店舗裏手の谷間にスポッとはまったような状態です。どういう状況になっているのか?気になり、路地を進んでみると、店舗の壁に囲まれた縦穴のような空間に、小さな家が建っていました。ほんとうに想像もつかない立地です。
そして、表通りに戻ろうと、振り返ったときです。目の前に、この光景がありました。もう上空も暗いため、トンネルのなかから表を見ているのと同じ状況ですから、街路灯に照らされた建物が、眩しいほどに明るく見えていました。

【場所】葛飾区四つ木あたりです。

足立ワビサビ景

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今日は、久々に、もう理屈抜きのエントリーです。どれもこれも、問答無用。前に立っただけで脱力…ってやつです。波形トタンと錆び…これはもう、拙ブログの永遠のテーマです(^^;
こんな風景を見たくて町を歩きはじめた…と言っても過言ではありません。そして、どうして、こんなに美しい風景を生むのか?などと、ふと考えはじめ、いつの間にやら深みに…というパターンに陥ったようです。今日は、もうサラリとこの辺で…。

【場所】足立区関原2〜3丁目あたりです。

東京湿地帯ダイブ

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このところ日替わり(^^;で、どなたかとご一緒させていただいていますが、今日は、wakkykenさんと、東京の荒川沿いの湿地帯にダイブしてきました。
wakkykenさんと言えば、Blog版「環境社会学/地域社会論 琵琶湖畔発」でも著名ですが、拙ブログでは、重要な常駐コメンテーター(^^;としてご活躍いただいています。そして、その豊富な知識と豊かな感性で、日々、僕に、あれこれとヒントを与えてくださっています。さて、そのwakkykenさんですが、このところ東京の東部、特に荒川沿いのゼロメートル地帯(湿地帯と呼びます)に感心を寄せていらっしゃいます。それに呼応するかのように、実は、僕も、その湿地帯に大きな興味が行っています。そして、たまたま、wakkykenさんが、盛岡にいらっしゃる途中、東京に立ち寄られるというので、連絡をとりあい、一緒に湿地帯をダイブしよう…ということになったのです。
そのコースですが、墨田区の曳舟駅で下りて、京島(LOVE GARDENさん)をかすめ、八広を徘徊、東墨田をすり抜けた後に、荒川土手に立ち、木根川橋をわたって葛飾区に入り、四つ木を徘徊して帰路に…というコースでした。
こうして、湿地帯を西から東に横断したのですが、荒川放水路に近づくにつれ、町の様子が、工場臭さを増しながらも、同時に新しいマンションや家なども増えていく…といった感じで変化していくのが分かります。が、部分的ではありますが、ひと昔前のバラックや平屋の長屋なども散見されました。しかし、その辺りが、元々は人間臭さに溢れていたに違いないのですが、いまでは、無人になった家も多いためか、実に殺伐としたものを感じさせました。
今日の写真は、ダイビングの最終地点である四つ木で撮ったものです。四つ木に到着した頃は、まだ日は暮れていませんでしたが、あっという間に辺りが暗くなりはじめ、街路灯の明かりが頼りのダイビングになってしまいました。したがって、視界は悪く、突然目の前に、岩のような遺跡(^^;が現れる、というパターンです。いや〜マスクも着用していて、視界も狭まっていますから、ますます危険です(^^; そんな危険(^^;を犯しながら撮ってきた写真です。

【追記】ダイビングのコースはこちらです。ただし、実際のコースとは若干のズレがあります。地図作成にはカシミール3Dと「轍(Wadachi)」を使用しています。
【場所】葛飾区四つ木あたりです。

深川軍艦アパート

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深川散歩東京クリップを運営していらっしゃるじんた堂さんにご案内いただき、未踏の地(^^;深川を歩いてきました。今日は、さほど暑くもなく、散策にはもってこいの日和。ラッキーでした。しかし、そのせいか、思わず歩く距離が伸びてしまい。散策を終えた頃には、思わず「歩き過ぎましかね〜」などという始末でしたが…。
歩いたコースは、単純に言うと、森下を出発し、清澄白河辺りを経て、門前仲町にいたる…という感じです。勿論のこと、途中、脇道には逸れますし、かなりジグザグな行進になります。結局、歩いた距離は9kmに及びました。森下から門前仲町まで、素直に歩けば、その距離は約2kmですから、やはり随分と寄り道をしていたことになります。
が、そのおかげで、わずか半日で、かなり深川の様子を感じ取ることができました。ここ数日で、偶然にも、足立区から墨田区、そして江東区と、東京のゼロメートル地帯を南下したことになりますが、歩いてみてのおおまかな印象をひとくちで言ってしまうと、「農工業地帯から商工業地帯へと変化してゆく…」という感じです。「足立にあるのは工場だけど、深川にあるのは工房」って感じですかね〜。ま、東西の違いもあるので、微妙なんですが…そんな感じです。
で、今日の写真は、見た途端に「エエッ」と驚いた建物です(写真か映像で見た気がするのですが…)。これは清澄通り沿いに、清澄庭園に貼り付くようにして建っています。まだ、建物の名前も素性もわかりませんが、ここは、いずれまた訪れ、そのあたりもチェックしておこうと思っています。ので、今日はとりあえず、写真だけご覧ください。
元々の建物は、かなりガッチリとした鉄筋コンクリート2階建てで、建った当時は、相当にお洒落な建物だったに違いありません。それを、住人が、好き勝手に改築・増築を重ね、いまの姿になっているようです。これを見ていると、かなり違いはあるものの、つい先日取り壊された(追記:まだ取り壊されていないそうです)、大阪の軍艦アパートのことを思い浮かべてしまいました。深川、やってくれます(^^;

(じんた堂さん、いま、特にお忙しいのに、遅くまでお付き合いいただきまして、ありがとうございました。ほんとに穏やかに楽しい一日を過ごすことができました。)

【場所】江東区清澄3丁目あたりです。

アキバの路上でトイミサイルというバンドを見て以来、僕は、彼らのファンをつづけています。とは言っても、オッカケではありませんから(^^; 彼らのスケジュールを調べて逐一...ということはしません。というか、その反対ですね(^^; 極めて怠惰なファンです。が、かなり根深いファン...というわけです。
そのトイミサイルですが、その後、ベーシストのバッシーさんが脱退したり、あれこれあったようで、しばらく路上でのライブ活動を中止していましたが、つい先日、「新しいCDを出したよ〜」という元気なメールニューズが届いたのです。そして「これからは、また路上もやるよ〜」とも...。そして、3日ほど前のことになりますが、「20時30分頃から新宿の南東口で路上ライブをやる予定」という知らせが入りました。
僕の場合、前回、彼らのライブを見たのは、昨年の9月のことで、それから、かれこれ1年ちかく経っています。今日は、入院中の母の様子を見に行く日だったため、その帰りに新宿にまわれば、ちょうど良い頃合いになりそうです。で、その積もりで家を出ました。

吉祥寺 いせや

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今日は、吉祥寺の有名な焼き鳥「いせや」さんに行ってきました。下戸の僕がどうして?とお思いでしょうね。ま、それには長い理由があって、それだけで、ひとつのエントリーになりそうですから、手短にいきますと、そもそもの始まりはこのエントリーでした。昨年、ハモニカ横丁の歌川模型店が、今日で最後という日に、ガラーンとした店内で、何をするでもなく、ポツンと、ひとり椅子に腰を下ろし、時を過ごしている人がいました。ちょっとお話してみると、歌川模型さんのみならず、吉祥寺という町に強い思い入れをお持ちの方でした。実は、つい先日、その方から、「吉祥寺のいせやさんが建て替えのため、取り壊しになる」とのご連絡をいただいたのです。

CT的足立散策

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CT的って何のことやら?ですが、実は、" ♪C は Chotoku の C T は Tanaka の T♪ " なんです。そうなんです。実は、先日来、拙ブログにコメンをくださっている写真家・田中長徳さんと、足立区の関原を歩いてきました。田中長徳さんと言えば、著書が50冊を超えるという方で、僕も、当然のことながら、お名前を存知あげていました。そんなわけで、コメントを頂いただけでも驚き、恐縮していましたのに、こんどは本物(^^;とご対面です。「う〜、ちょっと緊張するパターンだな〜」と思いながらも、ま、文京区音羽のご出身だから、「隣り町の兄貴分に会うのだ...」と、自分に言い聞かせ、約束の場所に向かいました。ところで、その場所というのは、なんとサビオウの前です(^^; 長徳さんとの初対面の背景としては、これ以上は考えらない設定です。

N的家譚

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今日も、昨日につづき、江戸川区の平井からです。この家は、ちょっと奥まった場所に建っています。表通りを歩いていると、チラッと目に入りますが、気にならない人にとっては全く気にならない(当たり前のことか)…建物です。が、ちょっと気になる人にとっては、かなりの絶品です。
しかし…なんだか、どこかで見たようなデザインじゃありませんか? 別々の家のいち部分を切り取って組み合わせたような感じで…どことなくチグハグで…。そうなんです。この建物の設計者は、この方ではなかろうか?って感じなんですね〜。配色もちょっとフツーじゃありません。「ブルーと白の大胆なツートーンが新鮮です。屋根には、お約束のテレビアンテナを標準装備いたしております(増設可能です)。勿論のこと、重要な背景である、電柱もご用意いたしました。また、オプション装備(別料金)として、煙突や臭突もご用意いたしております」ってな感じなんです(^^;
この家にかぎらず、町を歩いていると、時々、「あ、これはN的だ」という家に出くわします。しかし、この家ほどN的なものにはなかなかお目にかかれないように思います。しかし、皆さん、やってくれますよね〜。やっぱり町歩きは楽しい(^^;
(neonさん、予告もなく突然に引き合いに出してしまい、申し訳ありませんm(__)m)

【場所】江戸川区平井1丁目あたりです。

平井の路地で

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このところ足立区関連のエントリーをつづけていましたが、今日は、ちょっと足立から離れます。場所は、江戸川区の平井というところです。この平井は、荒川放水路によって、江戸川区の本体から切り離され、飛び地状態になった地区で、足立区の千住などと同じ状況と言えます。
平井に行った理由ですが、実は、いつも親しくしていただいているカークさんと、「恒例(になりつつある)の弥次喜多をやりましょう」ということになっていたのです。それが、今日になって電話でやりとりし、急遽、本日敢行!ということになった、というわけです。しかも、とりあえず秋葉原で合流し、そこで何処に行くかを決めるという、非常にテキトーな計画です(^^; ま、カークさんとは気心が知れていることだし、どう転んでも…というところがあり、心配ありません。で、あっと言う間に、「じゃ、行きやすいし、平井に行きますか」ということになり、総武線に乗って、現地に向かいました。
現地に到着したものの、お互いに不案内。さて、どちらに行こうか?ということに…。完全に再開発された駅前は、いずこも同じ風景です。が、とりあえず、嗅覚を頼りに、トタン・サビつたい(^^;に歩きはじめました。そうして、一歩町のなかに入ると、ところどころですが、やはり古い建物が残っています。しばらく歩くと、驚くばかりの藪状態で取り残された家が、突如現れたりと、なかなかやってくれます。そして、荒川の土手に近づくにつれ、そういった風景に出くわす頻度が高まり、期待感が高まっていきます。そして、ついに「うぬ〜」とうなりたくなるような一画を発見。今日の写真は、その辺りの路地で撮ったものです。
いやしかし、カークさん、暑いなかお付き合いいただき、ありがとうございました。そして、皆様、残暑お見舞い申し上げます!

【場所】江戸川区平井1丁目あたりです。






今日は夏日。夏と言えば、江戸の昔からハワイ...かどうか知りませんが(^^; とにかく、銀座の2丁目で、ハワイアンパーティなるものが催されました。銀座の2丁目と言えば、僕にとっては、江戸の昔から中村活字さんです(^^; そうなんです。先日、中村活字さんに名刺の増刷をお願いに行った時に、ご主人から「こんな納涼パーティがあるから来てね」と、お誘いをいただいていたのです。聞けば、銀座の通りに、なんと100名を越すフラガールが集結するとのこと...。なんだか、東銀座のイメージにピッタリなのかアサッテなのか分からないような企画ですが(^^; とにかくめちゃくちゃに面白そうです。ふたつ返事で、お邪魔させていただくことにしました。

足立夜光景

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夏らしい暑い日でした。太陽の光もかなり強く、そして強過ぎず...というふうで、良い感じです。今年は、ナツーッという日があまり無かったように感じます。というわけで、貴重な光です。手早く用意して、足立区に向かいました。今日の目的地は関原です。が、やはりサビオウは気になります。
そこで、大師前駅で下車し、まずはサビオウを見て、その後、関原にまっしぐら...というつもりでした。しかし、その後...が、やっぱりいけません。サビオウではさほど時間を費やさなかったのですが、関原方面に向かって歩いていると、そこいらじゅうにひっかかる風景に出くわします。気持ちは関原に行っているものの、やはり目の前の獲物を逃すわけにもいきません。結局、いつものように猟犬状態(^^; 汗を拭き拭き、獲物をめがけてまっしぐら...というパターンに陥ってしまいました。
それでも、関原の方向を頭に入れつつ行動していたのですが、この辺りを南北に走る100号線と呼ばれる、そこそこ広い道路に行く手を阻まれる感じで、いつまでたっても、住居表示を見ると「興野」「本木」です。で、「今日はもう本木に居てやる」と思いはじめた頃になって、やっと「関原三丁目」という交差点に出ました。が、時すでに遅し...です。「これから関原に入ってもな〜」という時間になっていました。と、そんなわけで、関原をなめて踵を返すことになりました。
今日の写真は、その関原三丁目交差点から、大師前駅に向かっているときに撮ったものです。サンセットは、まあそこそこに...という感じでした。が、暗くなっても、上空を雲が流れる様子がはっきりと見えました。そういう夜ってありますよね。
ところで、左の写真は、松の湯という銭湯の裏を通って表通りに出る直前で撮ったものです。前方の店舗の明かりが輝くように明るく、その上方に夜空を流れる雲が見えていました。それらと周囲の暗さとの対比がなかなかです。車もここではナイス...ということで撮ったのがこの写真です。が、これは左側が更地だからこそ撮れた写真です。ちょっと複雑ですね(^^;
そして、右の写真は、大師前駅の直前にある古い家屋を撮ったものです。この家は、ここに来るたびにしばらく眺めていますが、ブルーとグリーンの波形トタン、瓦屋根、臭突と...魅力的な要素が揃っています。それが、夜になって、人工光による陰影がつき、部屋の電灯が灯り、それが暖かみを添えて、同じ家が、昼間見るよりもずっと魅力的に感じられました。この家の並びには、他にもトタンの家がありますが、何軒かはもう無人です。ここは駅前で条件が良いだけに、そう遠からず...なのかな?という気がします。とにかく、今回、大師前駅に初めて降り立ち、最初に気になったのがこの家でした。

【場所】足立区本木2丁目・西新井1丁目あたりです。

足立辺境景 (II)

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今日は、昨日のエントリーのつづきです。足立区内だと言うのに、僕の勝手な思い込みかもしれませんが、これらの建物のすぐ向こうには漁港があり、水揚げした魚を箱詰めにする施設があったりする...そして、時々、日に焼けた老漁夫とすれ違う...そんな土地を歩いているような気にさせられた風景です。
中央の写真に写っているのは、単に、住宅街のなかにポツリとあった自転車屋さんです。看板には「輪業」とあります。が、僕の目には、看板の大きな文字が YAMAHA だけに、「輪業」ではなく、「モーターボート・船外機」などと書いてあったほうが相応しいように映りました。そして、裏にまわると、錆びてツヤを失った船外機やボロボロになった魚網などが放り投げてあるような...なんです。

【場所】足立区西新井栄町・興野あたりです。

足立辺境景 (I)

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足立区の西新井あたりをちょっと歩いただけで、足立南部のイメージなど把握できるわけもなく、また、無理にイメージを固定するのも危険ですが、なんとなく感じはじめた、ある匂いのようなもがあります。それは、この辺りに漂う辺境感です。これは、東京都の外れだから...ということではなく、大宮方面の台地の崖下に広がる潟が海に出会う場所としての辺境感です。だからでしょうか...時に、潮気を含んだ風が吹きつける町の風景を見ているような感覚に陥りました。「昔は、水田が広がり、所々に屋敷林があって...」という農村的イメージとはかなり異なるものです。
拙ブログのエントリー「足立区凸凹地図」に、wakkykenさんが「足立の地名は、葦立からきているのだという説もあるらしく、青井地区から東のほうは、天然の遊水地、氾濫原であり、海につながっているという景観を想像しています」というコメントをくださいましたが、その凸凹地図の着色をちょっと変えてこんな地形図を作ってみますと、そのイメージが間違っていないことが分かります。そして、興野あたり(赤丸部分)は、まさに波打ち際だったことになります。ま、勝手に着色できるわけですから、どこを波打ち際にするのも自由なんですが...。とは言え、東京湾からはかなり奥まった位置にある、現在の足立区に対して抱いていたイメージが、かなり変えられたことは事実です。足立区と海との距離がグンと狭まったような気がします。足立区南部に潮の匂いがしたとしても、何の不思議もないのかもしれません。土地の遠い記憶ってやつですかね(^^;

【追記】凸凹地図制作にはカシミール3Dを使用しています。
【場所】足立区興野あたりです。

興野二丁目の…

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先日来、足立区で撮った写真をアップしていますが、なにしろ僕にとっては異国同然で、どう紹介しようか?と考えても、まったく案が浮かんできません。なにしろ凄すぎます(^^; ということで、なし崩しに行くしかないな〜という、実にアホ臭い結論に達し、このようなエントリーになってしまいました。
西新井大師から南にのびる本木通り沿いには、商店が軒を連ねていますが、そこから一歩奥に入ると、すぐに住宅街になります。通りからチラと見たかぎりでは、新建材を使った建物が並んでいて、あまり興味を惹きません。が、とりあえず、商店街の裏側になる、その住宅街らしきところを歩いてみてビックリでした。いまでも、いかにも農村を思わせる一帯があるかと思うと、町工場があったり、なんとも不思議な形をした建物などがゴチャゴチャに入り混じっています。なんとなく、一定の法則が無いまち…という感じです。が、それだけに、びっくり箱のなかを歩いているようで、興味は尽きませんでした。

【左写真】最初にこれを目にしたときは驚きました。こんな細身長身の建物が在ってよいのか?という感じです。が、実は、見た目通りの建物というわけではありませんでした。そう見えますが…。どうやら、隣りとの境に建てた壁、という感じでした。ま、それにしても、全体が通り側に押し寄せてきている感じのアパートでした。そして、何と言っても、ずらりと几帳面に並んだテレビのアンテナがチャームポイントですね。
【中写真】最初は、ブルーのトタンとお稲荷さんの赤い鳥居にしか目が行っていなかったのですが、カメラを構えてみると、右側の薄暗い位置に整列したマネキンが…。こうして、思わぬところに工場があったりします。「普通の家のようだが、何か違うな〜」という造りの家は、とかく小規模な工場兼用のようでした。
【右写真】これは小さな愛らしい家でした。もうほとんど満点です! 足立区南部はブルートタンの町と呼びたくなるくらいに、ブルートタンだらけなのですが(って、ヒジョーによろしいといことです(^^;)、この家は、部分的に赤錆色が使ってあり、臭気抜きや程よい高さのテレビアンテナなど、部品も優れています。コンクリート瓦を使用した、昔の文化住宅の生き残りなんでしょうか…。なんだか、すごく懐かしさを感じさせる家でした。

【場所】足立区興野2丁目あたりです。

内海理髪店

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西新井大師前で、環状7号線と交わる、本木新道と呼ばれる道があります。新道とは言っても、区画整理で線引きされたような直線道路ではなく、なだらかに曲がりくねった道でです。地元の方にうかがうと、昔は、農業用水だろうと思われる川に沿った道で、その後、その川を暗渠化し、幅を広げた道、ということでした。
その道の両側には、多くの商店が軒を連ねています。かなり古そうな構えの建物も多く、瓦屋根の長屋スタイルの商店も多々目にしました。そんななか、特に気になったお店のひとつが、この理髪店さんでした。ガラス戸に書かれた「BARBER 内海」の文字や、木製の窓枠などが目をひきます。チラと中をのぞくと、内部もかなり古そうです。そこで、思い切ってドアを開け、「写真を撮らせていただけないか?」と訊ねてみました。すると、「こんな痛んだ店でも良いのなら…」というお返事です。いえいえ、この経年変化あればこそ…です。で、お言葉に甘え、外観どころか店内の写真まで撮らせていただきました。
写真を撮りながらも、あれこれと話はつづいていたのですが、そのうち、ご主人の口から漏れた言葉が「この店も来月廃業する…」です。う〜ん、なんだか不意をつかれてしまい、参ってしまいました。なんでも、こちらは、昭和30年頃から営業をつづけていらっしゃるそうですが、今月いっぱいで、その営業に終止符を打たれるわけです。
そんな事情を知ると、なんだか申し訳ないような気分にもなったのですが、それならいっそ、思い出に残るような写真を…と思い直して撮ってきたのが、今日の写真です。そして、建物全体の写真はこちらです。

【追記】ご主人によれば、この建物は「震災にも戦災に耐えたと聞いている」ということでした。となると、大正期の建物ということになります。また、お店の前の川の暗渠化工事と、裏手の秀和レジデンスの工事の影響で、この辺りの古い家は、軒並み傾いている、とのことでした。事実、目で確認できるほどの傾きでした。それも見切りをつける一因とか…。
【場所】足立区西新井本町5丁目あたりです。

足立区凸凹地図

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本日、足立区の南部をはじめて、アースダイビングならぬ、アースライディング(^^;程度に歩きました。とにかくフラットです。途中、荒川土手に出て、堤防のうえから、川面と地面の高さを比べてみましたが、肉眼でも、川面のほうが高いのでは?という感じがします。やはりゼロメートル地帯なんですね。ま、それはともかく、とりあえず、足立区の地形図などを作成しましたので、アップします。

左図をクリックしていただくと、足立区の凸凹地図(800x800)が表示されます。これにはカシミール3Dを使用しています。標高ごとの色設定についてはこのリストをご覧ください。また、赤い線は僕が歩いたコースです。

右図をクリックしていただくと、本日、僕が歩いたコースがGoogleマップ上に表示されます。これにはカシミール3Dと「轍(Wadachi)」を使用しています。GPS受信機には、歩行距離が8km強と表示されていました。

サビオウ

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今日は、隅田川と荒川を越えて、足立区まで行ってきました。足立区の地理にはまったく疎いのですが、行きは、なんとか迷わずに目的地に到着しました。が、その帰り...あれれ?と思っているうちに、車線を間違え、明後日な方向に行くはめになってしまいました。

こんな時に限ってGPS受信機を持っていません。カーナビも装備していませんので、勘を頼りに、左折-左折で、元の位置に戻ろうとしました。が、そんな時は、とかく道が真っ直ぐには伸びていません(^^; 運悪く、「あ、そんなにくねくね曲がるかな〜」と言いたくなるような、一方通行も多い細い裏道に入ってしまいました。で、行けども行けども、見たような景色が現れてくれません。ほぼ迷子状態です。

が、しばらく、当てずっぽうに走っていると、旧街道に違いないという雰囲気の商店街に出ました。これを行けば、何か大きな通りに出るに違いない...と思い、街道沿いの建物に反応しながら、トロトロと、しばらく車を走らせました。住居表示を見るといつの間にか西新井になっています。それで、およそ自分の位置を把握でき、「なんとか脱出できそうだぞ!」と、先行きが明るくなった頃です。
ああっと驚くトタンの塊が目の前に出現です。凄い! 錆びたトタンの要塞という感じです。車中に居るとは言え、「これは何としても撮らねば!」と思い、バッグからカメラを引きずり出しました。が、ここは交差点。しかも、このすぐ先で環状7号線と交差しています。したがって、実は、車も通行人もかなり多いのです。が、信号の変わり目に、一瞬チャンスが巡ってきました。

この直後には車を発進させましたので、僕も、この場では、この建物をじっくりとは見ていません。帰宅後、PCのモニタ上で改めて眺めているのですが、コイツは凄いですね。これはどうあっても、じっくり見に行かねば!です。

【場所】足立区西新井栄町3丁目あたりです。

根津日常景

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午後、根津で人に会っていました。このところ、話題があちこちに飛び、かなり目まぐるしくなっていましたが、今日は、久々に根津からです。
根津の...なんでもない...ふつ〜の日常風景ですが、近頃は、壊れたような風景ばかりが目につき、もう、こういった風景をふつ〜とは呼べないのかな?とさえ思います。
この2枚の写真は、根津神社に向かって歩いているときに、連続的に撮ったものですが、見ると、ごちゃごちゃしていますし、カッコ良くもありません。色もくすんでいます。でも...です。「これがまちだ」という感じがするのです。アラーキー氏が、根津のまちを撮った写真集のタイトルを「人町」としていますが、さすがですね。このあたりを歩いていると、まだ、そんな匂いを感じます。
今日は、自然の食物が身体にとっては栄養であり薬でもあるように、こういったまちは、人の気持ちや精神の、栄養であり薬にもなっているのではないか?と感じた次第です。風景って、ただ眺めるだけのものじゃなくて、人にとって、かなり大切なものなんですよね...きっと。

【場所】文京区根津1丁目あたりです。

サンライズ 810

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拙ブログを訪ねてくださる方々は、お気づきか?と思いますが、僕は、完全に夜型人間でして、夜の10時頃から明け方にかけてがいちばんの活動時間です。最近になって、その時間帯を、グイと戻そうとはしているのですが、長年の習慣というものは、そう簡単には変えられないもので、毎日のように、「あれ、もう明るくなってきた...」という頃に床に就く、という状態です。
したがって、昨夜も、当然のように、作業を切り上げたのは空が白んできた頃でした。その時間は、僕にとっては深夜中の深夜(^^;ですが、世間では「朝〜」と言いますね(^^; 空が白みはじめると、そこから明るくなるのはあっという間です。あまり明るくなってから床に就くのは、何度経験しても、あまり気持ちの良いものではありません。てなわけで、そこからは実にテキパキと動き、あっという間にベッドにモグリ込みます。
が、今日の早朝は、ブラインドの隙間から漏れる光が、いつもとはちょっと異質に感じられ、ブラインドをちょっと手で押して、外の様子を見てみました。すると、なんとも空気がクリアです。そして、目の前に建設中の、我が家から西日を奪った憎っくき(^^;マンションの覆いに、赤味の強い太陽の光があたり、皮肉にも、清々しさを感じさせるほどの光景が展開していました。う〜ん、放っとけないな〜という感じで撮ったのがこの写真です。
この空気感、光の具合、ともに先日の台風の置き土産なのでしょうが、南の島と互角です。都心では滅多に見られないのでは?と思います。ま、早起きの方にうかがってみないと分かりませんけど...(^^;

【場所】文京区本郷1丁目あたりです。

菊坂の津波

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夕方、買い物に出た家内から電話が入り、「今日も夕焼けがきれいになりそう...」というので、早速、カメラを抱えて外に出ました。近場で前景が雰囲気ありそうなことろは...ということになると、まず頭に浮かぶのが菊坂です。もう単純です。とりあえず、そちらに向かって歩きはじめました。
真砂図書館の前を通り過ぎ、菊坂全体を見渡せる、炭団坂の崖上に立ってみると、空の雰囲気がやや昨日に似ています。もしかすると来るかも?と、すこしだけ期待に胸を膨らませます。そして、炭団坂を下り、菊坂の下道に出ました。頭のなかには、「菊坂下道がずっと続いていて、銭湯の煙突や電柱が絡み、その向こうに夕焼け空が...」などという構図を思い浮かべてながら...。
ところが...です。下道に入った途端、そんな目論見は、およそ見当違いだったことに気づきました。きれいな夕焼け空どころか、先日来、菊坂は大規模な津波に襲われていたのです。しかも、巨大な凸凹津波に...。今日、この場に立つまで、すっかり忘れていましたが、現在、炭団坂の崖地に高層の大規模マンションが建設中で、その現場を覆うフェンスが邪魔をし、菊坂下道からは、首を上に向けなければ、空なんて見えない状態になっていたのです。
しかし、「路地の向こうに高層ビル」という構図は、都心では当たり前のように目にするようになってしまいましたが、それでも、この菊坂の例はかなり強烈です。路地とマンションとの距離が、あまりに近いからなのでしょう...眼前にそそり立つ...という感じがして、すごい圧迫感があります。いまにもこの波が崩れてきそうな気さえします。
実は「これは画像ソフトで、前景と背景を合成したものです」と言ったら、ほとんどの人が信用するのでは?と思います。が、これ、「ありのまま」なんですね〜。

【場所】文京区本郷4丁目あたりです。

サンセット 88

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午後、入院中の母を訪ねました。しばらく様子を見て、切り上げるつもりだったのですが、行くと、何かと用事ができるもので、結局、病院を出たのは、5時ちかくなっていました。
いつものことですが、お昼抜きで行ったため、その頃には、かなり空腹を感じていました。そこで、病院近くのデニーズに入り、簡単な食事をとることにしました。
今日は、台風の影響が関東にも及ぶ…ということで、雨が心配されましたが、結局、雨は降りませんでした。窓際の席だったので、外を眺めながら食事をしていると、やはり台風の影響か、雲の様子が平常ではありません。そして、所々に、青空というよりも、透明感のある青緑空という感じの空がのぞいています。なんとなく天空のドラマを予感させる展開です。
食事を終え、会計を済ませ、外に出てみると、ガラズ越しでは感じられなかった、空気の輝きのようなものが辺りを包んでいます。こんな状況は、南の島ででもなければ、なかなかお目にかかれるものではありません。特に都会では…。
それからしばらくの間、デニーズの駐車場で、文字通り、刻々と変化する空の表情に、見とれながらシャッターを切っていました。しかし、台風は関東に接近しているようで、夜半から、本降りの雨が降りはじめましたね。

【場所】東京都清瀬市あたりです。




本日(と言っても翌日の8日に書いていますが)、映画「もんしぇん」の公開記念ライブ第2弾が、赤坂のライブハウス・赤坂グラフィティにて行われました。もんしぇん応援団員としてましては、当然のことながら、第1弾に引き続き、突入してまいりました。
ところで、心配された(^^;観客数ですが、これが、もう、まったく心配不要の超満員。立ち見が出るほどの大盛況でした。応援団員としては、演奏が始まる前に、もう一安心でした(^^;
というわけで、今日は、音楽集団Psalmのステージ写真をアップいたします。実は、もっと早くアップしよう...と思っていたのですが、ゲスト・演奏ともに多彩であったため、いったいどういう構成にしようか?と迷ってしまい、何度も写真の組み合わせを変えたあげく、今回は、その多彩なゲストを中心に紹介しよう...というところに行き着きました。
【左写真】パーカッションの清水優さんです。これは、木製スプーンのようなものを指に挟み、カチカチとカスタネットのような音のリズムを刻んでいるところです。これが小気味よくカッコイイ。
【中写真】ステージ上でプレイ中のPsalmの写真です。左から、中川かりんさん(二十五弦箏&声) / 松尾嘉子さん(ヴァイオリン) / 玉井夕海さん(声&ビアノ) / 大澤史郎さん(ヴィオラ) といういつものメンバー。
【右写真】ピアノの林正樹さんです。Psalmに曲も提供していらっしゃるようです。林さんのピアノとパーカッション、25弦琴のトリオ+電子音の演奏が、か〜なりキてました。

【左写真】アコーディオンの岩城里江子さんです。この方がステージに現れると空気が変わります。ウエストコーストになる...と言いますか(^^; 独特の包み込むような雰囲気をお持ちのプレイヤーでした。この瞬間がとても良かった...。岩城さんのブログ「らくん家」はこちらです。
【右写真】電子音を担当なさった山本坑さんです。実は、「もんしぇん」の監督・山本草介さんの弟さんだそうです。片手がサウンドボードで、もう一方の手がマックを操作するマウス...なんて、ひじょうによろしかったです。

以上、実に簡単ではありますが、写真による、Psalmのライブの様子報告です。

【場所】港区赤坂3丁目あたりです。

いよいよ夏本番という感じの暑い日がつづくようになりました。で、今日は、せめて視覚的に、多少なりとも涼をとっていただけたら…と思い、新潟の水田から、一部を拝借してきた写真です。
先日、新潟に滞在したことは報告しましたが、その最終日、新潟を発つときに、ちょっと夕方の水田風景も見ておきたいと思い、そちらに立ち寄りました。
晴れた日でしたが、夕方になるにしたがって雲が多くなり、地平線の向こうに燃える夕陽が…というわけにはいきませんでした。薄雲をまとった太陽が、雲の切れ目から、すこしだけ顔をのぞかせ、そしてまた、雲の向こうに隠れてしまいました。が、空が異様に広く、それが巨大な自然のディフューザー効果を生むのでしょうか、あたり一面が、これまでに見たことのない明るさに包まれています。それは、どこを見ても、影というものが見あたらないから…なんでしょう。
その薄暗い明るさに驚いていると、すぐ後ろにいらした玉井さんの口から「アッ!」という声が…。何事?と思って振り返ると、玉井さんが、水田の縁にしゃがみ込んで、イネの先あたりをじっと眺めていらっしゃいます。
あまりに広大な場所に立つと、人間の眼は、中遠距離に焦点を合わせ、近接するものに焦点を合わせることを忘れてしまうようです。僕も、すぐさま、眼の焦点を、玉井さんと同じ位置に合わせてみました。そして驚愕しました。イネの葉のあちこちに白いものが付着していることには気づいていたのですが、その白いものとは、夜露でしょう…なんと水滴だったのです。気がついてみると、それが水田のなかのすべてのイネの葉についていました。あたり一面…なのです。そして、その水滴が、控えめにキラリキラリと輝いているのです。その愛らしくも凄まじいこと、もう言葉にならない感動を覚えました。
勿論のこと、それを写真に収めようとシャッターを切りましたが、その感動をそのまま捉えることは、とてもできませんでした。ですが、水田に、そういうドラマが在るということをお伝えしたく、不満を残しつつも、そのとき撮った写真をアップし、同時に、今年の暑中御見舞いに代えさせていただきます。どうか、想像力で補完してご覧ください(^^;

【場所】新潟県新潟市です。

築地の盆踊り

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午後遅くなって、銀座のキヤノンサービスセンターから電話があり、先日入院させたレンズが「修理から上がってきた」とのこと…。本来は、9日上がりのところ、無理をきいてもらって7日上がり、ということになっていたのですが、それが更に繰り上がり、今日、サービスセンターに届いたというわけです。これは嬉しい誤算といったところです。早速、銀座へ行って受け取ってきました。(修理内容は絞りユニット交換で、有料でした)
レンズも戻ってきたことですし、せっかく家を出たのですから、そのまま帰宅というのも能がありません。そこで、築地に向かって歩き始めました。すると、新大橋通りに差し掛かったところで、急に、和太鼓の音が聴こえてきました。何だ?という感じです。その音は築地本願寺方向から聴こえいるようです。本願寺境内の様子をうかがうと、連なった提灯が見えます。急いで境内に入ってみると、そこには提灯の海が…。今日は、築地の盆踊り大会の最終日ということでした。そして、盆踊り大会の開始を告げる太鼓を打ち鳴らしていたのは、大江戸助六太鼓の皆さんでした。いや〜和太鼓って、音もさることながら、打つ姿もカッコイイですね〜。
そんなわけで、今日は、築地本願寺の納涼盆踊り大会の写真になりました。これはもう…写真の説明は不要ですね。

【場所】中央区築地3丁目あたりです。

新富町草原景

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新富町と言えば、銀座1丁目のお隣です。実際に、銀座方面から歩いて行くと、東銀座の外れという感じです。その新富町に、このような草原があり、そのなかに、家が1軒ポツンと建っています。まだ草が若く、フワフワとした感じで、とても気持ち良さそうです。銀座に近いというのに、こんな草原。ちょっと信じられません…と書くこともできますが、実は、この風景、そんな悠長なこと言ってられない状況なのです。
ちょっとこの写真をご覧ください。これは2ヶ月ほど前に撮った写真ですが、このときは草なんて全く生えていませんでした。そうです。再開発で、周囲の建物が取り壊され、この家だけが、取り残された状態になっているのです。この写真をご覧になれば、きっと、殺伐とした風景だな〜とお感じになるのでは…と思います。
ところが、今日、ここを訪れてみると、トップの写真でご覧いただけるように、更地が草で覆われ、本当に気持ちが良さそうに見えるのです。こうして見ると、植物というのは、ほんとに凄い力がありますね。
ところで、ここからはちょっと話が逸れます。2枚の写真を見比べていただきたいのです。そして、2階にかかっている洗濯物に注目してください。2枚の写真の間には、2ヶ月以上の時間差がありますが、同じ洗濯物が同じ順序で干してあります。これはいったい何を意味しているのでしょう…。謎です。

【場所】中央区新富1丁目あたりです。

ヘッドギア

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午後遅くなって銀座へ行ってきました。用件は…カメラの修理です。またか…という感じですが、本当に世話が焼けます。つい先日、シャッターユニットがヘタり、その交換のためにボディを預けたばかりでしたが、今度も、シャッターボタンを押すと、ファインダー内の像が暗くなったままになり(レンズが絞り込まれたままということ)、エラーが表示され、撮影したはずの画像が記録されていない…という症状です。今回はレンズに原因があるということですが、実は、これと全く同じ症状が、去年の暮れにも出て、やはり修理に持ち込んでいます。それが、半年くらいで再発です。これって欠陥じゃ?と思いたくなります。
というわけで、常用レンズが入院してしまいました。退院予定日は、無理に無理を言っても、7日の予定。でも、ほぼ毎日使うレンズなので、困るんですけどね〜。ま、他に方法がありません…。あるとすれば…乗り換えですかね(^^;
ま、そんなわけで、銀座に行ったのですが、その帰りに撮ったのがこの写真です。どうやら、ここにブルガリのビルが建つようで、大きな看板が出来ていました。その頭部に注目です。なんと、後方に見えるビルの頂部が、うまい具合に、ポスターのモデルの頭部とつながっています。サイズもピタリ。配色もうまくいってますね〜。もしや、このポスターのデザイナーは確信犯か?なんて思いたくなるほどです。ちょっとくだらないエントリーになりましたが、どうもこういうワハハな類にも弱くて…(^^;

【場所】中央区銀座2丁目あたりです。

新潟水デン柱景

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せっかくの広々とした新潟市の水田風景ですが、そのイメージをぶち壊すようなタイトルになってしまいました(^^;
僕は、水田風景というものに、それほど慣れているわけではありませんが、いくら何でも、初めて…というわけではありません。が、この新潟市の水田地帯ほど広大な水田風景を見たのは、生まれて初めてでした。
都会では、数メートルから数十メートル単位の距離感で生活しているため、突然、この広大な風景のなかに放り込まれると、一瞬、距離がつかめない状態に陥ります。ここでは、どうやら、距離感の初期化やアップデート(^^;が必要なようでです。
しかし、この広々とした風景のなかに立つのはとても気持ちが良いもので、今回も何度か足を運びましたが、都会生活で刷り込まれた距離感は、そう簡単にアップデートされないようです。
そんな水田地帯を、水が、いったいどのように満たし、そして潟へと流れていくのか? という僕の疑問にこたえて、玉井さんが解説をまじえながら、車を走らせてくださったのですが、その時、突如として、目の前に3本の電柱が現れました。電柱と言えば、都会にも付き物です。距離感の修正にもってこいなハズです。が…です。ここでは、電柱間の距離はもちろん、その高さすら、ピンとこないのです。なんともはや…です。都会生活では、電柱の高さも、周囲の建物やビルとの関連で把握しているのでしょうか…。
そんなわけで、毎日の生活における、こういった距離感の違いだけでも、ずいぶんと人の生活感覚に違いを生むだろうな〜と、妙に感じ入った次第です。が、まあ、そんなことは関係なく、この風景、なんだか茫漠たる原野イメージもあり、なんとも惹かれました。

【場所】新潟県新潟市です。



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