


『忘れもしない。初めてのお客様は女の子を連れた若いおかみさんで、三冊で百三十円の買物をしてくれた。駄本ばかりではあるが、自分が持っていた蔵書が次々と売れていくのは淋しかった。』 この一文は、青木正美さんの著書『古本屋三十年』からの引用です。
このところ、足立あたりを歩いていますが、歩くほどに、土地の成り立ちや歴史といったものに興味が湧いてきます。そんなわけで、ネットでも、ちょこちょこと、資料や古書探しをしています。そして、昨日、「これは入手したい」と思った本を探し当てた先が、青木書店という古書店でした。早速、そのホームページに飛んでみたのですが、そこで、文頭の一文に出会った…というわけです。ネットで行き当たった青木書店さんとは、『古本屋五十年』などの著者として、僕もお名前を存知あげていた、青木正美さんの経営なさるお店だったのです。しかも、その所在地が堀切…。最寄り駅が堀切菖蒲園です。まさに、いま僕が歩いている場所に密接な関係のある場所です。これは行ってみない手はない…とばかりに、早速、今日、青木書店さんを訪ねてきました。
それで…です。これが大ヒット。実際には、青木正美さんは著作活動に専念なさっていらっしゃるようで、古書店のほうは、ご子息が切り盛りしていらっしゃいました。で、そのご子息のお人柄が良いのです、実に…。そして、そのお人柄が、店内の棚や書籍の状態にも浸透しているようで、書籍を拝見していても、実に気持ちが良いのです。もうベタ褒めする以外にありません(^^;
そんなわけですから、初めてお邪魔したにもかかわらず、かなり長時間にわたって、あれこれとお話させていただきました。もちろんのこと、ご子息がご幼少の頃の堀切あたりの様子もうかがうことができました。このお話がまた貴重でした。そんな感じですから、おいとまする頃には、もう、どっぷりと日が暮れていました。そして、カメラバッグは…というと、本でいっぱいに膨れあがっていました(^^;
ところで、ひとつ面白いエピソードを…。青木正美さんと川本三郎さんは親しい間柄でいらっしゃるようで、川本三郎さんの著書『映画を見ればわかること』の表紙には、なんと青木書店さんが登場しています。う〜ん、なんだか、頭のなかで夢と現実がぐるぐる回っている感じになってきます(^^;
【追記】青木書店さんのホームページはこちらです。そのなかのこんなページも嬉しいですね。
【追記】M.Niijimaさんのブログに、青木書店さん訪問記「堀切菖蒲園駅前の古書店」がアップされています。
【場所】葛飾区堀切3-8-7です。
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