2006年9月アーカイブ

蓮見夜景

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今日は、映画「もんしぇん」の一角座での上映最終日でした。その最終回を観ようと、夕方になって、家を出ました。バスで上野広小路まで行き、そこから一角座までは徒歩です。が、まだ十二分に時間的余裕がありましたので、色とりどりのネオンに照らされた歓楽街を抜け、木々の黒いシルエットに包まれた不忍池の畔に出て、しばらく辺りを歩いてみました。
池の周囲には、ところどころに投光器とも街灯ともつかないランプが設置されていて、それらが、池全体を覆う大きな蓮の葉を照らし出しています。そして、池の対岸には、なんとも奇抜な恰好をしたホテルと、なんの変哲もない超高層マンションが聳えています。この2本の煙突(^^;が、いやがおうにも目に飛び込んできます。言いようのない違和感をともなって…。なんとも相性の悪い取り合わせで、池畔からの眺めが、実に据わりの悪いものになっているように感じます。2本の煙突(^^;の間で切り離したくなります(^^; じゃ何故撮った?と言われると困るのですが…ま、「放っとけない系風景」とでも…(^^;

【場所】台東区上野不忍池です。






今日も、いせや総本店の最後の日の風景です。が、今日は、店内の様子です。ただ、今回も、お断りしておかなくてはなりませんが、写真を組む関係から、最終日以外の日に撮った写真も含まれています(下段は24日に撮ったものです)。最後の日々...ということでご勘弁ください(^^;






昨日にひきつづき、いせや総本店の最後の日の風景です。昨日、夜になって、最後の最後という感じの写真を多く見ていただきましたので、今日は、それ以前...午前と午後の様子を中心に、写真を組んでみました。ただ、お断りしておかなくてはなりませんが、下段の写真は、最終日の前日に撮ったものです。が、まあ、最終ステージということで、お許しください(^^;
最後の二日間は、僕も現場に居ましたが、とにかく客足が途切れることがありません。開店前から行列ができて、開店と同時に店は満席です。カウンターにも三重四重に人の波が押し寄せます。そのまわりを、いったい何人居るのか数える気にもならない数のカメラマンや携帯カメラマンが取り巻いています。道路の反対側にも...。うるさくはないものの、すごい騒ぎでした。
開店し、焼き台に串がのせられると、3台の換気扇の処理能力を超えた大量の白煙があがりはじめます。風の向きによっては、それが道路に流れ、煙幕となり、暑いさなかに霧のなかに居るような状態です。その状態が、夜までずっとつづきます。というわけで、今日は、写真の説明にうつります(^^;






吉祥寺のいせや総本店が、今日、その営業に、いったん終止符を打ちました。いせやにぶら下がっているチラシには「いせやが生まれ変わります」とあるように、「現在の店舗を建て替えて再開するまでの間、仮店舗での営業になる」ということです。しかし、創業以来80年もの間、吉祥寺駅南口にほど近い現在の場所で、営業をつづけてこられ、多くの常連客がいるお店です。いまの雰囲気を懐かしみ惜しむ声は多く、最終日である今日は、そんなファンたちが開店前から長蛇の列をつくり、その列は閉店まで途切れることはありませんでした。

新宿のゴールデン街というと、誰もが「歓楽街」という言葉を思い浮かべると思います。もちろん僕もそうですが...。そして、ゴールデン街に入ると、その言葉が正しかったことを裏付けるような風景が目の前に展開します。多くのお店は、それなりに固定客をつかんでいて、新規の客など必要もないのかもしれませんが、そこはやはり...というのでしょうか、客寄せのための派手な看板や装飾が目をひきます。狭い路地の両側から、我勝ちに...と自己主張する看板がせり出し、それらが路地をトンネル感覚にしている場所さえあります。
が、この街は、狭く、建て込んでいるわりに、さほど圧迫感を感じさせません。路地の幅と建物の高さとの具合が程良い...というのが、その主な理由のような気がします。
今日の写真は、そんなことを思わせる一画を撮ったものです。この路地は、奥に、高層ビルではなく、木々が見えます。そして、どういう訳か、この両側のお店は、装飾などが比較的地味です。看板を取り払ったところを想像してみると、まるで、下町のどこにでもある長屋風景です。「ばいんつりー」の看板の向こうの物干し台に洗濯物がなびいていても、ちっともおかしくありません。そうなんです。この路地には、歓楽街とは程遠い、下町の生活の匂いが感じられるのです。きっと、昔、この街ができた頃には、全体が、こうした感覚だったのでは...と想像します。そして、このベースがあるからこそ、この街が、単なる歓楽街ではなく、ゴールデン街たり得たのだろう...とも...。

■関連エントリー:新宿ゴールデン街 / 新宿ゴールデン街 (2) / 新宿ゴールデン街 (3) / 新宿ゴールデン街 (5)

【追記】新宿ゴールデン街のホームページはこちらです。
【場所】新宿区歌舞伎町1丁目あたりです。



3枚とも、昨日撮った写真です。ゴールデン街見上げる景(^^;とでも申しましょうか...という感じです。この一帯の建物は、いわゆるバラック系ですが、一軒に割り当てられた面積が小さく、天井低く上に伸びた...という感じで、なかなか緻密で、細やかな造作を見せてくれます。
波形トタン張りのお店もありますが、多くは、店それぞれに、趣向を凝らした看板建築の体裁をとっています。が、一部空き地になっているところがあり、そこを見ると、通しの梁が残っていたりします。やはり、中身は長屋造りのバラックのようです。
ゴールデン街の路地は狭く、両側の店が、1階部分にあれこれと手のこんだ装飾などをしていますから、そちらに注意が行ってしまい、2階以上には目がいきにくくなります。特に日暮れ以降は...。が、ゴールデン街では、2階以上に、かなり痛んではいますが、なかなか凝った壁面や窓辺を見ることができます。そして、その部分に、昔の面影を強く残しているように感じます。

■関連エントリー:新宿ゴールデン街 / 新宿ゴールデン街 (2) / 新宿ゴールデン街 (4) / 新宿ゴールデン街 (5)

【追記】新宿ゴールデン街のホームページはこちらです。
【場所】新宿区歌舞伎町1丁目あたりです。

このところ、あれこれと約束があったりで、なかなか足立方面に行けません。そんなわけで、今日も、午後、新宿のゴールデン街を歩いてきました。
昨日よりも時間が遅かったため、看板が点灯している店もチラホラ...という状態でした。やはり、昨日とは表情が違います。が、ちょっと暗くなった程度の時間帯は、ゴールデン街にとっては、まだ宵の口なのでしょうか...。お客の姿は、まだ、あまり見られません。それとも平日はこんなものなのでしょうか...。
ところで、ゴールデン街では、そこらじゅうで猫を見かけます。その多くは、どこかのお店で飼われているらしく、ちゃんと首輪をしています。人を見ても逃げません。それどころか、寄ってくる猫さえいます。どうやら、猫にとっては、ゴールデン街は別天地になっているようです。
今日の写真は、もう引き揚げよう...と思い、東新宿駅へ向かっているときに目にした光景です。何の気なしに路地に目をやると、猫が2匹、ペタンと路上に伏せてこっちを見ています。路地には、まだ人気が感じられません。薄暗い光の具合や奥の街灯もそう感じさせるのか、なんだか、暖かさと寂しさが同居しているように見えます。雰囲気があります。そこで、猫を刺激しないように、ゆっくりと路地を進み、態勢を低くして撮ったのがこの写真です。この猫たち、何を思って僕のほうを見ているのやら...です。

■関連エントリー:新宿ゴールデン街 / 新宿ゴールデン街 (3) / 新宿ゴールデン街 (4) / 新宿ゴールデン街 (5)

【追記】新宿ゴールデン街のホームページはこちらです。
【場所】新宿区歌舞伎町1丁目あたりです。

新宿ゴールデン街

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先日、朝日新聞に「新宿ゴールデン街、迫る再開発 50階ビル構想も」という記事が掲載されていました。
僕は、お酒を飲みませんから、ゴールデン街のお店には、あまり縁がありません。ずっと以前に、友人に連れて行ってもらったっきりです。が、ああいった、狭い範囲に多くの店がひしめいている世界を歩くのは、なんとも好きで、何度か、カメラを抱えてウロウロしたことがあります。
そんなわけで、朝日新聞の記事は、やはり気になります。ま、そう急にゴールデン街が消滅するわけではないようですが、最近は、あっと思うともう取り壊されていた...ということも多いので、先手を打っておいて悪いことはありません。写真による保険(^^;のようなものですね。そんなわけで、今日は、たまたま新宿に用があったので、その足で、ゴールデン街に行ってきました。
今日、歩いてみて、あらためて感じたことですが、ここは、やはり、飲むだけ...の場所ではないようですね。作家や芸術家が足繁く通った店も多いと言いますが、それらしい匂いが確かに漂っています。いたるところ絵だらけ...という感じです。

■関連エントリー:新宿ゴールデン街 (2) / 新宿ゴールデン街 (3) / 新宿ゴールデン街 (4) / 新宿ゴールデン街 (5)

【追記】新宿ゴールデン街のホームページはこちらです。
【場所】新宿区歌舞伎町1丁目あたりです。

サオカメおじさん

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根津の祭りの2日目のことです。宮御輿や山車などが出発した後の藍染大通りを、弓のような釣り竿のような棒をひっさげたおじさんが向こうから歩いてきます。その棒が、なんとも言えない形と雰囲気をしています。気になります。
失礼か?とは思いながらも、好奇心が押さえきれず、その方に声をかけてみました。すると、意外(と言うのも変ですが)にも、穏やかな良い方で、快く、その棒が何であるか...を説明してくださいました。これは、なんと、カメラを高い位置に上げて撮影するための装置でした。説明によれば:

■棒の上端には、デジカメとミラーが取り付けてある。そのミラーにデジカメのモニタ画像が映るようになっている。
■上端のミラーに映った画像が、下端(手許)のミラーに映るように、ミラー角度が調節されている (一種の潜望鏡状態)。これで構図を確認する。
■撮影するときは、スライド式になっている棒を延ばし、先端のカギ形部分を、電柱のボルトなどにひっかけて固定する。これはブレ防止。
■長いケーブルレリーズが、デジカメから手許まで伸びている。これでシャッターを切る。

と、ま、言葉で説明すると分かりにくいですね。要するに、使用するときはこんな具合になります。上のミラーにデジカメのモニタが映っているのがご覧いただけるでしょうか?
この竿、コロンブスの卵のようなものですが、ご経験から、様々な工夫が凝らされ、あれこれと部品も追加されています。これには感心するやら呆れるやら...でしたが、ご本人はいたって真面目。この装置を使って撮影なさった写真アルバムも見せていただきましたが、なかなか素敵な写真をお撮りになっています。が、しかし、かなり毒気にもヤラれました(^^;

【場所】文京区根津2丁目あたりです。

映画「もんしぇん」が上映されている上野・一角座で、同映画にも出演なさっているベテラン俳優・榎木兵衛さんや神田時枝さんをお招きして、敬老の日を記念したイベントが行われました。で、それをカバーするため、僕も、一角座に行ってきました。
このイベントは、映画の幕間に行われるもので、今回がはじめてではなく、以前にも、トークショーや「もんしぇん」の音楽を担当した音楽集団 Psalm のライブなどが行われています。こうしたイベントは、映画の半券を持っていれば、誰でも入場できるとのことです。
その内容ですが、神田時枝さんと玉井夕海さんが司会役。榎木兵衛さんによる一人寸劇。国鉄合唱団なるグループの歌。その間を縫うように、音楽集団 Psalm が絡む…というものでした。
その写真をアップすれば良いようなものですが、今日の写真は、イベントそのものの様子ではなく、イベント終了後の、一角座の前庭で撮ったものにしました。

祭りのあとの町

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映画「もんしぇん」イベントにからみ、今日の午後は上野に居ました。上野と言っても、一角座のある場所は、上野駅よりも谷中に近いため、帰りは、ふと思いたって谷中ボッサに立ち寄り、その後、祭りの終わった根津の町を通ってみることにしました。
実は、今日も、根津神社の祭りはつづいているのですが、主には神社内部での行事が行われるため、いわゆる目に見える祭りは昨日で終わり...ということになります。
そうでなくても、今日は祝日ということで、交通量は少なめでです。そして、当然のことながら、祭り目当ての観光客の姿はありません。根津在住の方々も、それぞれの家で、祭りの疲れを癒やしていらっしゃるのでしょう。なにしろ人影がまばらです。昨日の人混みが嘘のように...というやつです。
今日の写真は、3枚ともに、谷中ボッサを出て、根津駅に向かいながら撮ったものです。祭り提灯は灯っていても、ひっそりと人影の無い根津の町。なんだか、やはり根津は不思議の町か?という感じでした。やや不気味なくらいに...。

ところで、言い忘れましたが、谷中ボッサさんって、ほんとに心地よいです。ま、波長が合う...ってこともあるのでしょうが...。そして、ご主人の身内の方が有機農法で栽培なさったというカボチャを使用したカボチャプリン、これがまた美味しかった...。ま、敬老の日だし(^^; 自分への慰労もかねて(^^; 良い一日でした。

【場所】文京区根津です。






昨日にひきつづき、根津神社御遷座三百年大祭でに賑わう根津の町に繰り出してきました。祭りは今日が本番。さすがに昨日とは町の雰囲気が違います。なんといっても人出の多さ。根津神社を中心に、町は人で溢れていました。心配されたお天気も、夕方まではどうやらもって、行事なども、まあ恙なく進行できたようです。

根津の祭り (初日)

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今日から根津はお祭りです。しかも、根津神社御遷座三百年大祭とやらで、例年とは気合いの入り方が違うようです。それでも、今日は、まだ前夜祭という感じで、いつものような根津の祭りムードでしたが、明日は、宮御輿3基と山車が町内を練り歩くといいます。三百年大祭ならでは...の壮麗なものになるようです。
ということで、「祭りだ!」という写真は、明日お届けすることにして(お届けできる予定(^^;)、今日は、ちょっと裏をかくような、静かな祭り風景をアップすることにしました。
左の写真は、根津神社の参道にある表具屋さんのガラス戸です。わりと煌びやかな三百年大祭のポスターと、経年変化した造作との組み合わせが、なんとなく侘びしさを感じさせます。祭りというものは、興奮ばかりではなく、実は、寂しさも感じさせますね。
中央の写真は、夕刻になって不忍通りを練り歩く御輿です。この写真では、1基がぽつん...という感じがしますが、実際には、10基(だと思う)の御輿が一列になって練り歩くため、実に壮観です。
右の写真は、根津神社の境内で撮ったものです。やはり、例年通りに、多くの出店が軒を連ねています。こちらはの主役はやはり子供たち。この子たちは、出店を物色しての獲物を、出店のきれた空き地で確認中のようです。ちょっと懐かしさを覚える光景でした。

【場所】文京区根津です。

2人乗りの少年

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先日、堀切菖蒲園駅そばの青木書店さんをお訪ねした帰りに、もう暗くなってはいましたが、ちょっとだけ周辺を歩いてみました。すると、駅のすぐ近くに、ガード下の空間を利用した居酒屋や寿司屋さんなどのある一画がありました。下戸なのに吸い寄せられるようにそちらに向かいます(^^; すると、その向こうに、ベージュ地に錆びの浮いた波形トタンが…。今後は、「オマエは磁石か?(^^;」という勢いで、そちらに向かって急ぎ足。間口一間ほどの可愛い平屋の看板建築でしたが、看板部分にはもう相当に錆びが出ていましたし、シャッターもかたく閉じられていて、もう営業はしていらっしゃらないし、使われているのか?否か?も不明…という感じです。が、とにかく、その姿を写真に収めました。
そして、「今日はもうこれで終わりだな…」と、駅に向かって、来た道を戻りはじめました。すると、最初に目にした居酒屋などの一画が、カーブした路地の先に見えて、なかなか雰囲気があります。「ちょっと良いな〜」と思い、またもカメラを手に、とりあえず構図を探し始めました。その時です、背後から自転車の気配です。兄弟なのか友達同士なのか…男の子が2人乗りして、駅の方向に向かっていきます。なんだか楽しそうに…。きっと、行く先はあるのでしょうし、そこに何やら楽しいことが待っているのかもしれません。が、この少年2人にとっては、自転車に2人乗りして町を走ること自体が、すでに楽しいのでしょうね。そんな時期がありましたね〜、僕にも…(^^;

【場所】葛飾区堀切2丁目あたりです。

堀切の青果店

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堀切菖蒲園駅に沿った道で目にした光景です。この青果店さんは、青木書店さんのすぐ近くにあります。そして、実は、この写真は、青木書店さんからの帰りに、店先の光景に惹かれて撮ったものです。
こちらのお店には活気が感じられました。この並びの商店に、やや元気が感じられないため、孤軍奮闘の感あり...でした。しかし、孤軍奮闘できるのは偶然ではなく、それなりの理由があるはずです。僕は、こういった店頭販売をやった経験がありませんので、あれこれ言えた柄ではありませんが、ここで、ひとつふたつ気づいたことがあります。
ひとつは、奥に品物を取りに入る以外は、ご主人の姿が店先から消えないことです。やはり、お客さんから「すみませ〜ん」と声がかかるようではダメで、通りかかった買いもの客に、店主のほうから「いらっしゃい!」とか「まいど!」といった声が発せられるようでなくてはいけないようです。これも、大型店のように、店頭でむやみに...というのではダメなのでしょうね。タイミング良く...というやつです。思わず足を止めたくなるタイミングというのがあるはずです。こちらのご主人を見ていると、そのあたりのコツを確実に把握なさっているようにお見受けします。
もうひとつ気づいたことがあります。まずはこちらの写真をご覧になってみてください。これはトップの写真の翌々日に撮ったものです。同じような光景が繰り広げられていました。2枚の写真はほとんど同じと言えます。ご主人の衣装(^^;すら同じです。違うものと言えば、お客さんと、商品/商品の並べ方です。ここで注目すべきは、商品/商品の並べ方で、よく見ると、かなり変わっています。これは、商品が動いている証拠ですし、同時に「動かしている」証拠だろうと思います。こういう「商品の動き」というものは、実は、とても重要なのでしょうね。こういった簡素な造りのお店ですから、やや大仰に言えば、毎日が違う店...という変化を生み出しているようにも思えます。したがって、常連客も飽きないで済む...と。
そして、さらにもうひとつ...です。この青果店さんの店先では、しじゅう、誰かお客さんが足を止めて、ご主人と世間話に花を咲かせています。やはり、お店が、品物とお金の交換所と化しては、顧客はできないのでしょうね。この青果店さんの店先光景から、なんだかいろいろ教わったような気がします。ま、そんなことは別にしても、こういった光景って、良いものですね〜。

【場所】葛飾区堀切3丁目あたりです。





タイトルだけをご覧になると、「この名前、いったい何なんだ?」とお思いになるでしょうね。僕もそう思いましたから...。とても一度では憶えられません(^^; ま、その謎解きは後ほど...ということで、まずは、どうして、このお店に行ったか?ということです。

実は...、ご存知の方も多いと思いますが、『住む。』という季刊誌があります。その秋号(9月21日発売予定)で、なんと僕が、「街歩き術」というページを担当させていただきました。そして、先日やっとその作業が完了したことを祝って(^^; お疲れ様会を...ということになり、その場として、編集部の方が「アンチヘブリンガン」なるヘンテコな名前(^^;のレストランを選択してくださった...というわけです。

歓楽街の午後

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このところ、千住方面に行くことが多くなっています。我が家からそちらに向かう場合は、先ずはバスか地下鉄で上野に行き、上野から京成線などを利用する、というパターンです。そんなわけで、これまで、あまり縁のなかった、上野の歓楽街を通り抜ける機会が増えました。
そこは、あまり広くはない区画に、飲食店やバー、パチンコ屋、ソープランドなどがひしめいています。僕が通り抜けるのは午後の3時頃であることが多いため、まだ、ネオンが点灯していない店が多く、人通りもまばらです。が、街の状態は、けっして死火山ではなく、場所によっては、休火山のような、ちょっと不気味な雰囲気を感じさせます。マグマこそ噴き上げていないが…という感じですね。
最初の頃は、本当にただ通り抜けるだけだったのですが、何度か通るうちに、徐々に細部にも目が行くようになり、「オヤ?」と思わせる場面があちこちに在ることに気づきはじめました。また、店が営業を始める頃になれば夜目に隠れてしまう部分が、この時間帯には見えている…という面白さもあります。今日の写真は、そんな上野の歓楽街の午後を撮ったものです。

【場所】台東区上野2丁目あたりです。

堀切の青木書店

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『忘れもしない。初めてのお客様は女の子を連れた若いおかみさんで、三冊で百三十円の買物をしてくれた。駄本ばかりではあるが、自分が持っていた蔵書が次々と売れていくのは淋しかった。』 この一文は、青木正美さんの著書『古本屋三十年』からの引用です。

このところ、足立あたりを歩いていますが、歩くほどに、土地の成り立ちや歴史といったものに興味が湧いてきます。そんなわけで、ネットでも、ちょこちょこと、資料や古書探しをしています。そして、昨日、「これは入手したい」と思った本を探し当てた先が、青木書店という古書店でした。早速、そのホームページに飛んでみたのですが、そこで、文頭の一文に出会った…というわけです。ネットで行き当たった青木書店さんとは、『古本屋五十年』などの著者として、僕もお名前を存知あげていた、青木正美さんの経営なさるお店だったのです。しかも、その所在地が堀切…。最寄り駅が堀切菖蒲園です。まさに、いま僕が歩いている場所に密接な関係のある場所です。これは行ってみない手はない…とばかりに、早速、今日、青木書店さんを訪ねてきました。

それで…です。これが大ヒット。実際には、青木正美さんは著作活動に専念なさっていらっしゃるようで、古書店のほうは、ご子息が切り盛りしていらっしゃいました。で、そのご子息のお人柄が良いのです、実に…。そして、そのお人柄が、店内の棚や書籍の状態にも浸透しているようで、書籍を拝見していても、実に気持ちが良いのです。もうベタ褒めする以外にありません(^^;
そんなわけですから、初めてお邪魔したにもかかわらず、かなり長時間にわたって、あれこれとお話させていただきました。もちろんのこと、ご子息がご幼少の頃の堀切あたりの様子もうかがうことができました。このお話がまた貴重でした。そんな感じですから、おいとまする頃には、もう、どっぷりと日が暮れていました。そして、カメラバッグは…というと、本でいっぱいに膨れあがっていました(^^;

ところで、ひとつ面白いエピソードを…。青木正美さんと川本三郎さんは親しい間柄でいらっしゃるようで、川本三郎さんの著書『映画を見ればわかること』の表紙には、なんと青木書店さんが登場しています。う〜ん、なんだか、頭のなかで夢と現実がぐるぐる回っている感じになってきます(^^;

【追記】青木書店さんのホームページはこちらです。そのなかのこんなページも嬉しいですね。
【追記】M.Niijimaさんのブログに、青木書店さん訪問記「堀切菖蒲園駅前の古書店」がアップされています。
【場所】葛飾区堀切3-8-7です。

あぶないトタン家

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足立区南部を歩いていると、荒川に近づくにつれ、高い建物の数が減っていくように感じます。当然のことながら、荒川の上には、建物は建っていません(^^;から、土手に近づくにつれ、空が広くなってゆくように感じ、それが「建物が低い」という印象を強めているのかも知れません。が、簡素なトタン張りの平屋などの数は、確実に増えていきます。
今日の写真は、関原の2丁目で撮ったものです。僕は、この写真で言うと、右手奥(電線の伸びている方向)から歩いてきたのですが、まずは、かなり派手な色をしたスーパーが目に入ってきました。周囲から浮き上がったようなその一画に何か面白い風景があるかな?と思い、そちらに向かって歩いていると、このトタン家が目に飛び込んできたというわけです。まずは、この裏側が目に入ったのですが、裏側は、瓦屋根になっていて、元々は、わりとしっかりした日本家屋だったのかな?という感じです。が、反対側を見ると、まさに総トタン張りです。それも、もう崩れかかっています。台風でもきたら飛んでしまいそうです。が、どうも、まだ何らかの目的で使われていそうな気配もあります。真相は不明ですが…。
このトタン家、これはこれで、さすがに周囲から浮き上がっています。しかし…です。本来は、この写真に、荒涼景とでもタイトルをつけたいところですが、この日は、光がきれいで、発色が申し分ありません。そのせいか…なんだか変にのんびりとした、平和な風景に見えてしまうんですね〜。でも…です。ちょっと視点を変えてみると、これって、実は、そういう風景が相応しい環境なのかも? ですね(^^; 想像力で、まわりに草を生やし、農具でも置いておけば、この建物、その環境にピタリとはまります。本来、そういう土地柄なのかも?ですね、この辺りというのは…。

【追記】iGaさんのブログMADCONNECTIONに、関原の隣り町(梅田)での、昔の思い出や写真(昭和12年ほか)がエントリーされています。iGaさんご自身の体験にもとづく貴重なお話です。ぜひご覧になってみてください。
【場所】足立区関原2丁目あたりです。

低湿地の切通し

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普通、平坦な低湿地には、切通しなんてあるわけありません。が、このところ、低湿地にも切通しが増えています。切通しと言っても、要は、家が取り壊され、その両側に切り立った、家の壁という崖が出来上がる…というだけのことなんですが…。
話は飛びますが、今日も、本郷三丁目を歩いていましたら、「え、家が消えてる!」というところがありました。そうなるともう、そこにどんな家があったのやら?です。「ま、近道が1本増えた(^^;」なんて、言ってられません。とかく、その奥には、また家があったりしますから、通常は、近道にもなりません。
先日、荒川区の北端部を、隅田川沿いに歩いていたときのことです。突然、それまでの煤けた風景とはかけ離れたこんな風景が現れました。もうすぐ完成という状態のマンションです。道路さえ新調されたようで、なにもかもがピカピカです。きれいですね〜(^^; なんともはや…です。
当然のように、この道の奥のほうがどうなっているのか? それが気になります。そこで、新築マンションを横目で観ながら、この道を歩いてみました。そして、道に沿って右に曲がると、その正面に見えたのが、平屋の長屋の連なりでした。それもかなり経年変化を感じさせる…。なんだか、ここでも「なんとか組」という、はっきりとした色分けが行われているようです。
今日の写真は、その長屋の一部が解体された後の更地から、新築マンション方向を撮ったものです。この更地には、地鎮祭のあとが残っていました。もうすぐ柱が立つのでしょう。一般的に考えると、なにも、両側に家があるそう広くもない土地に家を建てなくても、目の前に新築のマンションがあるじゃない…ということになるのでしょうが、それは違うのでしょうね。たとえ向こう三軒は無くなっても、良く分かった両隣のある、住み慣れた土地というものは…。

【場所】荒川区町屋5丁目あたりです。

本所の老夫婦

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先日、本所あたりを歩いていたときです。傾いた太陽の光がきれいで、何の変哲もない町並みが、ごく淡いグリーンを混ぜたような青空を背景にして、とても穏やかに見えていました。なんだか良いな〜と思い、足を止め、人通りが無くなるのを待っていました。すると、どこからともなく、おばあちゃんの姿が現れ、それを杖をついたおじいちゃんが、ひょこひょこと追いかけて行きます。
ところで、そろそろ吉祥寺「いせや」が呼んでいるような気がしてきました。そんなこともあって、先日、DVD「タカダワタル的」を入手し、そのなかに出てくるいせやでのシーンなどを、じっくりと眺めたりしていました。しかし、高田渡という人の語るような唄には参ります。特に、「ブラザー軒」という唄、心に沁み入ります。というよりも、聴いた途端に、心に突き刺さってきました。幼くして亡くなった妹さんのことが唄われていたからです。若くして死んじゃいけませんね〜。
この老夫婦の後ろ姿を見て、ご苦労もあっただろうが、長年一緒に過ごすってのは、それだけで価値がある...と、当たり前のようなことを、改めて思いましたね〜。「あんた百まで わしゃ九十九まで、ともに白髪の生ゆるまで」です(^^; 今日は、いつもにも増してジジ臭エントリーになりました(^^;

【場所】墨田区石原あたりです。

柳原風化景

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牛田Tシャツさんに出会って以来、牛田駅周辺のことが気になりはじめ、どんなところなのか?とにかく歩いてみることにしました。
地図を見ると、この辺りには、ちょっと気になる、半円状の道に囲まれた区画があります。いや、気になります。これは荒川沿いの田園調布か?(^^;という感じです。そこで、その由来を調べてみようと、とりあえず「三層重ね地図」を立ち上げてみました。すると、半円状の道は、昔は川であったことが分かりました。しかも、その川に囲まれた地域が、昔は足立郡ではなく、葛飾郡に所属していたことも判明しました。昔は、川筋や土地の高低などが、村や町の境となっていることが多いので、さもありなん...という感じです。
それが、明治末期から昭和初期にかけて荒川放水路が切られたことにより、その地域が、葛飾郡から離れてしまいました。そして、昭和9年に、それを追認するかのように、Dを逆にしたような地域(柳原)は、葛飾区から足立区に編入させられた...というわけです。この柳原という逆D地帯、なかなか数奇な運命を背負っているんですね〜。

と、そんな柳原を歩いてみたわけですが、この、荒川土手に突き当たるまで、どこまでも、同じRのカーブがつづく道というのはなかなか面白いです。そして、その道から、一歩荒川方向に入りこむと、そこには、細い路地が縦横に走っています。北千住あたりも同様ですが、このあたりの路地は、本当に隙間路という感じで、通り抜けるのに根性(^^;がいります。

今日の写真は、そんな逆D地帯の中心部で出会った光景です。もうお隣が荒川土手...という場所に、古い、平屋の長屋が残っていました。そのすぐ背後には、タイル張り3階建ての老人介護施設が建っています。その建て方には、この長屋を取り壊し、施設の一部にするのを待っている...といった雰囲気すら感じます。
その長屋を、まずは正面から眺めていました。玄関の引き戸の前に植木などが置かれていて、「あ、これはもう無人だな...」という雰囲気でした。が、その横にまわってみてハッとしました。経年変化の激しい窓の向こうに、ぼんやりと、赤みの強い灯りが見えたのです。しかし、この明るさでは、部屋のなかは、相当に薄暗いに違いありません。想像でしかありませんが、高齢の方が、きわめてつつましく、ひとり暮らしなさっているのかな...と、ちょっと胸を締めつけられる思いでシャッターを切った写真です。この電灯が、最後のひと葉に見えて...。

【追記】地図には『三層 江戸・明治・東京 重ね地図 』[(株)APPカンパニー]を使用しています。
【場所】足立区柳原2丁目あたりです。

荒川の墨田川沿い

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妙なタイトルですが、実は、足立区を南北に切り離した荒川放水路の、本木や関原の対岸となる地帯を歩いてみようと思いたち、家を出ました。都電荒川線で熊野前まで行き、そこから尾久橋を渡り、東に向かって歩き、千住まで...という積もりでした。それが、どう間違えたのか、熊野前駅のある荒川区東尾久あたりの様子が気になり、ちょっとウロついている間に、いつの間にやら、隅田川と荒川を間違え(^^; なんと、荒川区の隅田川沿いを歩いてしまいました(^^; かなりトホホなんですが、実は、これがなかなか興味深い行軍になりました。
左の写真は、都電荒川線の熊野駅を撮ったものです。後方に見える高架は、尾久橋通りです。この高架を左に行くと、隅田川にかかる尾久橋を、そしてその直後に荒川にかかる扇大橋を渡ることになります。この熊野駅周辺ですが、なんとなく、もう「この町は死に体かな?」という印象でした。閑散とした商店街には、廃業した商店が並んでいて、そのすぐ背後には草の伸びた更地が広がる...という風景が、それを象徴しているかのようでした。
中央の写真は、もう町屋に入ってから撮ったものです。この辺りも、盛んに再開発が行われていました。隅田川に近い土地ほどその傾向が強く、新築のマンションや建設中のマンションが目につきました。
右の写真は、東尾久と町屋にまたがる、尾久の原公園で撮ったものです。この公園は、旭電化工業の尾久工場跡地を利用したもので、平成5年に開園したそうですが、かなり広い公園で、利用者の数もけっこうなものでした。しかし、下草も刈られていませんし、植えられた木が、まったく手入れされていないため、そこらでは見られない樹形になっていて、なんとなく異様な雰囲気が漂っていました。

【場所】荒川区東尾久〜町屋あたりです。

石原あたりで…

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今日は、恒例の「バッテリーあがり防止ドライブ」の日でした。もう10日ほど車を走らせていませんので、エンジンがかかるのか?ちょっとドキドキでしたが、キーをひねると、一発で、元気よくエンジンが回りはじめました。これだけで、「ヤッター」とばかりに、家内と顔を見合わせて、手を叩いて喜びます(^^; ま、幸せと言えば幸せかも?です(^^;
そんなわけで、滅多に車で出ることはありませんので、道には詳しくありませんし、増してや…駐車場や駐車可能な場所などにも疎く、どこかに車を停めて写真を撮り歩く…なんて芸は不得手中の不得手です。
が、今日は、できるだけ車を走らせることが目標です。北千住行きは諦めです。というわけで、春日通りを東に走り、道に迷いそうもない碁盤の目地帯に車を進めました。土曜日のせいもあって、繁華街を除けば、道は空いています。厩橋を渡り、最初の信号で右折。周辺の住所は本所です。「ん?本所か…」と思った矢先、前方に路上駐車のマスが見えてきました。「しめた」とばかりにそこへ駐車し、久しく来ていなかった本所をひとまわり…です。が、いつものことで、ひとまわりではとても終わりませんでした(^^;
主に歩いたのは、本所と石原でしたが、この辺りには、下見張りやトタン張りといった建物は少なく、木造モルタルや鉄筋のビル、最近のタイル張りのマンションなどが中心です。しかし、その木造モルタルや鉄筋の低層ビルに、かなり見るべきものがありました。いわゆる、昭和の匂いのする建物が、痛んではいるものの、かなり残っているというわけです。そして、そういった匂いは、住宅ばかりではなく、商店の商いのしかたや工場などにも感じられました。
左の写真は、福助というスーパー裏手にあった精肉屋さんの店先です。こちらは、精肉屋さんなんですが、どういうわけか、ちょっとした野菜なども棚に並んでいました。この向こう隣りでは、焼き鳥を焼いていて、良い匂いのする煙が漂っていました。
中央の写真は、完全に迷子状態になっていたときに撮ったものです。右側の建物は、間口一間ほどの、細長い鉄筋コンクリート造り看板建築でした。部分的に表面のコンクリートが剥がれ落ち、鉄筋が露出し、錆びていました。が、重量感がありますし、凄く良い味出してました。
右の写真は、町なかに突然姿を現す工場の一部を撮ったものです。入口には「東京鉛○○会社」(正確な名称失念) と書かれていました。鉛を製造する会社なのでしょうか…。昭和のイメージを残す古そうな煙突が印象的でした。元々は2本立っていたようですが、1本は根元部分を残すだけになっていました。

【場所】墨田区石原1〜3丁目あたりです。



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