この場面に遭遇したのは、台東区の竜泉辺りを歩き、日が暮れて、三ノ輪駅に向かっているときでした。もうそろそろ、日光街道に出るかな…という辺りで、向こうの暗がりから、男の子が2人、こちらにやってきます。が、僕から20メートルくらいの距離になったときに、歩を止め、なにやら話をしています。そして、今度は、かなり急ぎ足になって、僕のそばを通過してゆきました。
もしや…彼らの目には、人影もまばらな三ノ輪の夕暮れ時に、あてもなさげに歩いている僕が、そうとうに怪しげに映ったのかもしれません(^^; もしも、急ぎ足になった理由がそれだったら、可哀想なことをしてしまいました。きわめて安全なオジサンなのに…(^^;
しかし、こんなことでも、後日、彼らにとっては、そこそこの冒険談になるのかもしれません。「向こうから怪しいオジサンが来てさ…逃げなかったら襲われてたかも…ヤバかったんだから〜」なんて感じで…。でも、いまは、そのくらいに警戒心が強くないと、本当に危ない時代なのかもしれません。
でも、三ノ輪では、暗くなってからも、思っていたよりも、子供の姿を目にしました。「お好み焼き」の看板を掲げた駄菓子屋さんの店先などは、子供で溢れていました。ここら辺りにはまだ、「路上が遊び場」という感覚が、いくらか残っているようです。
【場所】台東区三ノ輪1丁目あたりです。