グリーンフラッシュ

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真冬に舞い戻った…というか、やっと真冬がやって来た…というか、とにかく寒い一日でした。風も吹いていたせいか、カメラを持つ手がこんなに冷たく感じたことは、今季の冬、なかったような気がします。
そんな日の午後遅く、江戸川区の篠崎を歩いていました。都営新宿線の篠崎駅から、ほんのすこし北に歩くと、「昔の用水をミニ親水公園化したな…」と思われる、緑地とも小川ともつかないベルト付きの直線道路があります。その道の両側には、商店や住宅が連なっていますが、法的規制でもあるのか…、背の高いビルがまったく見あたりません。したがって、そうでなくとも平坦な土地柄ですから、都心ではすぐにビルの陰に隠れてしまう太陽が、ギラギラと燃えながら、地平線近くまで落ちてゆくのを見つづけることができます。こんなに傾いた太陽を見たのは、ほんとうに久しぶりでした。
都心に住んでいると、そうそう目にできない光景なのだから、太陽が家並みの向こうに沈むまで眺めていよう…と思い、しばらく歩道に佇んでいました。すると、ほどなく、太陽が信号機の裏側に入りました。真逆光…というか、信号機による日蝕(^^;状態です。そして、ふと気づくと、空はオレンジ色に染まり、前景はすべてが黒いシルエットになっています。そのなかで、信号灯のグリーンだけが浮き上がって見えます。なんだか、太陽が、僕に「進め!」とメッセージを送っているかのようでした。さて…と…。

【場所】江戸川区篠崎町7丁目あたりです。

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液晶の画面をみる角度を変えると、露出を変えるように写真が表情を変える。
いつでもそうなのだけれど、この写真はとりわけそれがたのしい。まるで、信号機の陰にある夕日が見えたり隠れたりしているような、夕日の沈んでゆく時間の経過を再現しているような気になります。

夕日の写真と「グリーンフラッシュ」というタイトルを見てドキッとしました。
エリック・ロメールの「緑の光線」を思い出したからです。
日没の間際にある条件が整ったとき太陽が放つと言われている緑の光線。
映画のラストシーンで主人公に見えた緑の光線は、
映像では確認することができませんでした。
緑の光線は本当にあるのかどうか、謎のまま印象に残る作品でした。

masaさんの捕らえたグリーンフラッシュは、
まさに太陽の啓示のようですね。

>玉井さん
液晶画面の欠点とも言える性格を、逆手にとってご覧いただいているのですね! ということは、紙焼き写真では、額のガラスに工夫でもしないかぎり(杉本さんがやっていらっしゃいましたが…)そうはいきませんが、液晶で見ることを前提にした写真作り…ということもあって良さそうですね。ふ〜ぬ。

>アンヌさん
グリーンフラッシュという語に反応なさるとは…。ところで、僕は、エリック・ロメールの映画というものを1本も観たことがない…という体たらくですが(ま、そもそも映画というものを殆ど観ていませんが(^^;)、仰いますように、太陽が水平線(地平線については不明です)の下に姿を消した直後、ごく短い、緑の光の柱が立ちます。僕は、南の島に6年ほど滞在し、その間に2、3度、それを目にしました。実在します。目の当たりにしますと、さすがに感動します。これは町なかにある信号に過ぎませんが、なぜかグリーンフラッシュに重なるものを感じました…。

へぇ〜知らなかった。
グリーンフラッシュを調べたらウィキペディアに写真がありました。
とーぜん、グリーンフラッシュは見た事ないけれど、子供の頃、赤い光源を見続けた後で目を瞑って補色の緑の残像を見て遊んでいたことがあったなぁ。
それにしても、この写真は透過原稿ならではの効果ですね。

>iGaさん
こんにちわ。早速ウィキペディアに飛んでみました。ありますね〜写真が。実際のグリーンフラッシュは、条件にもよるのかも…ですが、もっと深い緑色をしています。
子供の頃は、とんでもないことをやるもので、僕も、涙が出てくるのも無視し、太陽を凝視しつづけたり…なんてことやってましたね〜。その後は、辺りが暗くて、緑の斑点がチラチラして…。皆同じような経験があるのですね。
確かに、こういった光は、透過原稿の特性に負うところ大ですね。これも言われて気づくワタクシ(^^;

masaさん、こんにちは。グリーンフラッシュのことを知らなかったので、iGaさんと同じようにwikipediaで確認して、「へ〜〜」という感じです。こんなことってあるんですね。ところで、今回のエントリーで、この信号機「進め」のグリーンフラッシュが主役とすれば、僕としては準主役が、いやじつは「影の主役」が黒いシルエットになったまちの風景なのかな、という感じです!!黒のなかに微妙に見えてくるまちの風景が、じつにいいです。というのは、僕、いまこういう写真を真似っこして練習しているんです(^^;;;。一眼レフのカメラを使うようになって、こういうことを考えるようになりました(ええと、もちろんコンパクトデジカメもいいのですが・・・、使用目的が違うといいますかね(^^;;)。

>wakkykenさん
こんにちわ。グリーンフラッシュって日本では、あまり知られていませんよね。僕も、南の島の人に教えられて知ったことです。
この写真を撮った時のことですが、なんせ沈みかけた太陽の動きは速いので、あれこれ考えている余裕はなく、「グリーンがしっかり浮き上がれば、あとは真っ黒でもいいや!」という感じで露出補正しました。が、シルエット部分もベタッとは潰れずに写ってくれました。受光板のサイズがそこそこ大きいことからくるダイナミックレンジの広さが功を奏したかな…という感じです。
それから、やはり、印象的なのは、屋根平線(^^;ですよね〜。低湿地ならでは…です。

感激!
masaさん、緑の光線をご覧になったことがあるんですって?!
実在するんですね。
iGaさんもありがとうございました。
グリーンフラッシュの写真を教えてくださって。
早速見てきました。
masaさんが書いていらっしゃるように、緑の光の柱ですね。
長年の謎が解けました。

ところで、私も映画はあまり見ないのですが、
エリック・ロメールは大好きです。
映像が美しいこと、ストーリーがあるようでないようなところ、
詩的な雰囲気に惹かれます。

masaさん、こんばんは。「受光板のサイズがそこそこ大きいことからくるダイナミックレンジの広さが功を奏したかな」ってのは、そうですよね。やっぱり、そうですよね!!大きな一眼を通勤のときも持ち歩いているのですが、本当にそう思います。こういうとき、幸せ〜な気持になります。「低湿地ならでは…です。」ってのも、こちらもやはりそうですよね!!江戸川区、歩いたことがないので、いつかチャンスをみつけて、チャレンジします。

>アンヌさん
こんばんわ。謎が解けて良かったです。やはりネットの威力はすごいものがありますね。ところで、エリック・ロメールについててもネットでチェックしてみましたが、アンヌさんも書いていらっしゃるように、かなり感覚的な優れた作品を撮っている方のようですね。こちらも気になりはじめました。近々、なんとか…と思っています。彼について教えていただき、ありがとうございました!

>wakkykenさん
こんばんわ。デジタル一眼って、コンパクトカメラと比べますと、大きいですが、アナログ時代のことを考えれば…まあ我慢ですね(^^; かさばる・重いということを考慮に入れても、作画という点では、やはり利点がある…と思います。一緒に体力勝負いたしましょう(^^; その装備で、いずれ江戸川区も…。

一緒に体力勝負いたしましょう(^^;>masaさん。僕のほうが年下ですが、masaさんの体力に追いつくようにがんばりま〜す。今日は、ちょっと、淀川沿いの町にミニミニ・ダイブする予定です。 

>wakkykenさん
いえいえ、wakkykenさんのタフさには到底ついてゆけません。ところで、淀川沿いの町…ですか〜。面白そうですね〜。リポートのアップはあるのでしょうか…。

masaさん、こんばんは。淀川沿いの町にミニミニ・ダイブ、電池切れで、動けませんでした(^^;;。昼食後、睡魔が襲ってきて…。まあ、でも、近いうちにリサーチ&リポートしますので(^0^)v。そこは、買い物もかねていけるところです。素敵な商店街があるからです。今日も、夕飯の買出しもかねてと思っていたのですが。まあ、仕方ないですね。大事な31日もひかえていることですし、体力を温存いたします。

>wakkykenさん
先日来の強行軍がきいれますせんか。いくら何でも、聞いただけで、スケジュールが過密過ぎますもん。東京のオジサン(^^;も心配してましたが、症状が睡魔くらいで良かったです。もしや、以前言ってらした古くからの商店街でしょうか…。そちらも気になります(^^;

masaさん、おはようございます。東京のオジサマによろしくお伝えください(^^;;;。さて、↑の僕のコメントにある商店街ってのは、以前、コメント欄に書かせていただいた商店街のことですよ〜。場所は、大阪市旭区です。僕的にはですが、このあたりを歩くときは、岩阪恵子の『淀川にちかい町から』という短編集がセットです。荒川と永井荷風や小津安二郎のセットのような感じです(^^;;。絶版になっていますが、「日本最大の電子書籍販売サイト電子書店パピレス」というのがあって、そこで買えますね。驚きました。http://www.papy.co.jp/act/books/1-105842/ なんとなく、町の雰囲気がわかります。なぜ、この本のことを知ったかといいますと、この旭区で生まれ育った知人に強く勧められたからです(^^;;。その知人は、自分のルーツを「淀川湿地文化」と呼んでいます。彼の造語ですけど(^^;;。で、『淀川にちかい町から』は、この「淀川湿地文化」が生んだ傑作だというのです。masaさん、だんだん脳味噌のなかが、さらに湿っぽさを求めるようになってきたでしょ!!

>wakkykenさん
こんにちわ。『淀川にちかい町から』についてお教えいただき、ありがとうございました。早速、Amazonにて発注いたしました。そして「淀川湿地文化」というのがまた…刺激的(^^; ところで、最近、ある大阪ご出身の方とお会いする機会があったのですが、この方のお話がまた、アースダイバーも絡んで、たまらず刺激的でしてね〜。いや〜脳味噌がすっかり濡れてきましたよ〜(^^;

masaさん、こちらで『淀川にちかい町から』のことを今朝ほどコメントに書かせていただき、さっそく通勤時に再読を始めました。淀川湿地文化に生きる市井の人々の暮らしに焦点をあてた小説です。文庫本には秋山駿さんの解説「変身のドラマ」が掲載されていますが、そこに書かれた著者・岩坂さん自身の大きな変身が僕にはとっても興味深かったです。岩坂さんは寡作な作家ですが、初期のころの『ミモザの林を』と、この『淀川に近い町から』とのあいだには、大きな変身があるようです。なにかを創造するという実践を考えるうえで、ぼやっとではありますが、なにか重要な示唆を受けたように気がしています。

masaさん、こんばんは。↑のコメントを書かせていただいたあと、急に思い立って、『淀川にちかい町から』の舞台である、大阪市旭区の千林(せんばやし)近辺を歩いてきました。腰の重い僕としては、珍しいことです!!千林に到着したときは、もう時間的に遅かったので、写真を撮影する状況ではありませんでしたが、やはり舞台となっている実際の土地を歩いてみると、いろいろ面白いものがありますね。『淀川にちかい町から』の各短編の時代設定については、昭和20年代からおそらくは平成にわたるまで幅があるのですが、実際に歩いて、地図を確認しながら読み直してみると(千林から帰宅する途中の電車のなかですが・・・)、初めて読んだときとは違う生々しさが伝わってきました。masaさんも、amzonで注文されたそうですが、ぜひ、地図を手元においてお読みくださいね。

町の雰囲気を書くのは、なかなか難しいですが、日本全国これだけ商店街の衰退が言われているなかで、商店街に賑わいがあります。巨大な商店街がある街です。それがシャッター街ではなく、きちんと営業されているお店ばかりなんですね。銭湯も複数確認できました。商店街が賑やかで銭湯が現役という町からは、やはり活力といいますか、地域の生活力のようなものがガンガン伝わってきます。ただし、建物ということになると、すでに多くの建物が建て替えられています。でも、戦争で焼けなかったので、路地にはいると、かつての雰囲気を感じ取ることができます。もともと、このあたりは水害の常襲地帯で、レンコン畑が多かったのだとか。東京でいえば、江戸川区のような感じですね。以下のサイトが参考になるかもしれません。
http://irohanihoheto.cocolog-nifty.com/yasuryo/2005/09/index.html
http://www.nhk.or.jp/db01/info/talk/20040513/index.html

ところで、短時間の“偵察”だったのですが、せっかく来たのにもったいないな〜と思い、商店街にあった立呑屋さんにふらりと入ってみました。この界隈、物価が安いとは聞いていましたが、呑屋さんのメニューもかなり安いですね〜。一番安いのは、70円。これは串揚げの1本の値段です。そのほかのものも、100〜200円台が中心で、300円台になると途端にメニューの数がガクンと減ります。400円台になると確認できたのは、平目のお造りで、600円台は毛蟹。まあ、誰も注文しそうにありません。僕は、燗酒1合、芋焼酎の湯割り、寒ブリのお造り、湯豆腐、鳥皮串焼き3本、これで1000円ちょっとでした。お店で飲んでいる常連さんらしき皆さん、迫力ありました。オッチャンだけでなくて、派手なオバチャンもいたりして、大声で談笑しているところ、やはりここは大阪やな〜という感じですね。ということで、かなり長文のコメントになってしまいました。ごめんさない。千林は、時間をとって、明るいうちに改めて行ってみて、拙ブログできちんとレポートしたいと思います。

>wakkykenさん
こんばんわ。グレー塊には慣れ親しんでいる僕でも、ひや〜ビックリです(^^; しかし、早速の現地ミニ探訪記を、本当にありがとうございます。産地直送の熱が伝わってきます。
僕も本が届き次第、既に用意している大阪地図と首っ引きで読んでみます。しかし…そうですか、レンコン畑ですか…これは蓮田でしょうから、東京の低湿地帯と同じような土地柄ですね。URLにも飛んでみました。写真を見ながら感じたことは、小岩・新小岩のアーケード商店街と似た雰囲気がありそう…ということです。こちらの商店街は非常に規模も大きく、まだ元気があります。しかも戦災を免れ、古い建物が残っています。
しかし、wakkykenさんのこんなコメントを拝読すると、ほんと〜に、今にも行ってみたくなります…。千林エントリー、超期待しています!



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