2007年4月アーカイブ

根津遊郭の名残

| コメント(18)

昨日、根津・千駄木・谷中あたりで、一箱古本市なる催しがあり、それに、じんた堂さんが参加なさるというので、僕も、午後になって、根津のオヨヨ書林という古書店前に、じんた堂さんをたずねました。そこでは、拙ブログにコメントをくださる菊坂の与太郎さんと、初めてお会いすることにもなっていました。
ま、そんなわけで、じんた堂さんの箱のまわりをウロウロしたり、じんた堂さんの休憩時間に、与太郎さんと3人でお茶にしたり...と、のんびりとした午後を過ごしてきました。
が、実は、一箱古本市を巡るお客さんの数が思ったよりも多く、じんた堂さんは、予想外に(^^;お忙しそうでした。したがって、あまりじんた堂さんにまつわりつくわけにもいかず(^^; 与太郎さんと、近所をかるく散歩することにしました。で、最初に向かったのが、根津遊郭唯一の名残...と言われていた建物です。それが今日の写真なんですが、実は、その建物があった場所に行ってみてビックリです。なんと、もう取り壊され、その跡には、すでに次の建物の柱が立っていました。そのショックで、散歩はそこで取りやめです(^^; いやはや...です。そんなわけで、とりあえず記録...という意味で、在りし日の姿をアップしておくことにしました。

【場所】文京区根津あたりです。

新呑川夕景

| コメント(4)

このところ、大田区の糀谷あたりの風景をつづけてエントリーしています。そして、そのなかで、何度も新呑川(しんのみかわ)や旧呑川緑地などに触れていますが、その川の姿を、まだ紹介していませんでした。
というわけで、今日の写真は、新呑川の夕景です。この新呑川は、大田区の南東部を、京急蒲田駅あたりから東西に、ほぼ直線的に流れ、羽田沖で海にでます。その名が示すように、新たに掘られた川のようですが、元々、川があったところを、幅をひろげ、直線的に改修したものなのか、まったく新たに掘り進んだものなのかは、いまのところ未確認です。
この写真は、北糀谷と西糀谷をつなぐ橋の上から撮ったものです。このずっと奥のほうに京浜蒲田駅があります。したがって、東京都心部が右方向になり、左後方に羽田がある…という位置関係になります。

【場所】大田区北糀谷1丁目あたりです。

ユルいアンテナ

| コメント(6)

これはもう、屋根のうえのTVアンテナが主役です。この支柱の曲がり具合が何とも言えません(^^; これが、真っすぐに立っていたら、ここを通りかかっても、やや気にはなるものの、立ち止まることはなかったような気がします。
この家、長屋の片割れが取り壊された…という感じですが、そのあとの処理などは、かなりしっかりやってあるほうです。屋根も改修されているように見えます。その際に、アンテナ支柱も据え直したものでしょう。その際に、四方からワイヤーを張って固定したのでしょうが、どこかをちょっと強く張り過ぎたようです。
しかし、そのお陰で、この一帯の風景が、実に、トボケた味のある、ホノボノとしたものに見えます。実際には、駐車場になった隣地の様子からも、開発のターゲットになっているに違いありませんが、この光景を目にすると、しかめっ面さえもゆるんでしまいます。たかがTVアンテナ1本ですが、こいつ、結構、穏やかな町づくりに貢献しているようです(^^; 面白いものですね〜。

【場所】大田区西糀谷あたりです。

北糀谷のクロスケ

| コメント(13)

今日も、東京南部の低湿地・北糀谷からです。この建物ですが、ちょっと変わった形をしていますし、クロく塗られたトタンというのも、そうは目にしません。この建物が視界に入ってくると、やはり足が止まります。しかも、コンクリートの土台の高さが半端ではありません。ここは右下がりの傾斜地ですから、その傾斜を吸収するためなのでしょうが、「いや、第一義的には増水対策だ!」などと妄想したくなります(^^; ま、実際に、それもあってのことではないか?と想像します。
この建物は、昼間見ても、おお〜っという感じがしますが、夜見ると、トタン塗装面が、経年変化でつや消しになっているため、光を反射せず、まるで漆黒に見えます。穴でも開いているようです(^^; が、それとは対照的に、右隣りの建物は壁がシロで、それを街灯が煌々と照らし出しています。もの凄い対比とコントラストです。昼間とはまるで次元の違う光景です。この建物が魅力をふりまいているのは今だ!(^^;…と思い、シャッターを切った次第です。

【場所】大田区北糀谷あたりです。

LARK飛行船団

| コメント(8)

大田区の北糀谷で撮った写真です。この、建物を背にして並んだ自動販売機などのかたまりですが、道路に面しているというのに、見た感じが、なんとなく変です。どことなく違和感を感じます。
実は、この建物、全体を見るとこんな感じになっています。この全景写真の左端にちょっとだけ写っているのが、旧呑川を埋め立てた跡地である緑地公園です。ということは、僕が立っているあたりは、昔は川で、この建物は、その川縁に建っていたことになります。そして、商店用に建てられた看板建築ですから、当然のことながら、看板部分が正面を向いているはずです。ところが、川が埋め立てられ、そこが幅広の道路になり、人通りも多くなったため、昔の表通りが横道になってしまった…ということのようです。そんなわけで、脇役に徹していればよかったものが、そうもいかなくなり、後追いで、側面の正面化(^^;に取り組んだ結果がトップの写真…ということでは?と想像しています。人に歴史あり…建物にも歴史あり…ですね(^^;

【追記】このエントリーは、一昨日、いったんアップした後、SafariとFirefoxで見比べ、あまりに画像表示に差があるため、取り下げたものです。その後、皆様よりアドバイスいただき、試行錯誤した結果、どうやら、どちらのブラウザで表示させても、ほぼ同じに表示されるファイルを出力することができました。僕のWin環境でも、それなりに納得できる表示になっています。
最良の結果を生んだのは「現像済みファイル->Photoshop->ウェッブ用に保存(ICCプロファイルを付加"しない")」という操作で生成したjpegファイルでした。どのブラウザで表示させても、肉眼では見分けがつかないくらいでした(これでも、本格的にやっていらっしゃる方に比べると手抜きです。僕がPhotoshopではなくElementsしか持っていない…ということもあります)。が、それは面倒なので、ここにアップした画像は、フツーに現像ソフトでjpeg出力したものです。その際に、「ICCプロファイルを付加"しない"」設定にして出力します。要するに、SafariにICCを読ませない(悪く言うとダマす)…という方法です。ま、消極的な方法なんですが、手間いらずで、とりあえず有効なので…。

【場所】大田区北糀谷2丁目あたりです。

In the Apple

| コメント(4)

昨日エントリーした「パソコンの基本ソフトやブラウザーの違いにより、画像も異なって表示される」という問題解決のため、今日、銀座Apple Storeに予約を入れ、プライベートレッスンなるものを受けてきました。これは、各地のApple Storeで、Apple ProCareのメンバー登録(有料:年間9800円)をしておけば、何度でも受けることができる...というものです。会員になると、シルバーの会員カードも発行されますが、これがちょっとカッコイイのです(^^;
とにかく、僕は、昔はMacユーザーだったわけですが、ここ3年ほどは、Windowsマシンを中心に使ってきましたので、手許にあったMacのOSは、バージョン 9.2.2のまま...という状態でした。したがって、僕の持っていたMacと現行のMacとでは、ハード面・ソフト面ともに、中味がまるで違っています。そんなこともあって、WinからMacへの移行ハードルがやや高いものになっていました。いくらCMが「簡単、簡単」と言っても...です。
ま、僕の周囲には、Macの教祖のような方が多くいらっしゃいますが、その方々に、ごく初歩的なことを聞きまくるのも...なんだかな〜という感じがします。また、Apple Storeなるものが出来てからのMacを使うのも今回がはじめてのことです。そんなわけで、この際です、とりあえず保険のつもりで、ProCareの会員になってみた...という次第です。

ところが...です。これが、結果から言うと、大満足!です。マンツーマンのレッスン内容もさることながら、レッスンを受ける環境も素晴らしい!のひと言。この1回のレッスンを受けただけでも、年会費の元はとれた...という気がしました。こうした場が、いつでも在る...というのは、とんでもなく安心です。Apple Storeなるものが無かった頃は、何かトラブルが起きたり、不明な点があると、友人に聞いたり、雑誌や本にあたったり、パソコン通信でMacの部屋にアクセスしてみたり...と、なかなか大変だったことを思えば、今日のレッスンなんて、もう夢のようです。さすがにApple...単なるパソコン屋さんとは訳が違う!...と、改めて感心・感激した次第です。
Apple Storeが後ろに控えているMacというものは、以前のMacとは比べもののならないくらい、魅力を増していることを実感しました。こうなると、旅行用と思って購入していた、実に軽くコンパクトな VAIO-T すら、どうでもいいような気になってしまいます(^^;
というわけで、今日の写真は、レッスンを受けた後に、Ginza Apple Storeのなかで撮ったものです。

【場所】中央区銀座3丁目あたりです。

困 惑

| コメント(19)

saf_ffx.jpg

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、僕は、目下、WinからMacへ移行している最中です。実は、昨夜のエントリーは、すべてMacで作業をしています。が、その時点で、非常に気になることに出くわしました。
僕は、これまで、Mac+Safari で表示された写真を、まともに見たことがありませんでした。が、昨夜のエントリーは、当然、その組み合わせで見て、確認することになりました。現像ソフトで生成した写真が、かなり正確に表示され、満足のいくものでした。しかし、ふと気になって、Mac+Firefoxでも閲覧してみました。すると、Safariで表示された写真とは、似ても似つかぬ写真が表示されました。
そこで、さらに、Winマシンでも表示させてみましたが、こちらも、Mac+Firefoxと同じような結果でした。彩度もコントラストも低く、見られたものではありませんでした。
それでも、昨夜は、なんとかだましだまし…という感じで、試行錯誤しながら現像を行い、アップしたのですが、今日はさすがにだましだまし…という気になれず、アップを断念しました。
トップの写真は、実は、今日、いったんアップした写真なのですが、そういった事情で、ブラウザーによって、画像の見え方があまりに違うため、削除したものです。で、折角ですから、どのように違うか…をご覧いただくため、Safariで表示させたもの(左)とFirefoxで表示させたもの(右)を並べてみた…というわけです。いかがでしょう? 左と右とでは、相当に感じが違いますよね。写真が大きいと、その違いはもっとはっきりします。
そんなわけで、この問題を解決できるまで、更新が鈍る可能性があります。おそらくは、Photoshopで「ウェッブ用に保存」することにより解決するだろうと思っていますが…。お知恵がおありでしたら、ぜひ拝借させてくださ〜い!

ヤレオウ

| コメント(12)

サビオウワビオウにつづき、ついに...ヤレオウの登場ですっ!(^^;
ここは先日歩いた大田区の北糀谷。そこに、古い、昔の建物が残る一画がありました。なかでも、この家は逸品です。いや絶品と言うべきか...。前出の2オウに比べると、やや迫力に欠けますが、そこは小ぢんまりとした愛らしさ(^^;で勝負です。それにしても、風化した下見張りとトタンが、もう筆舌につくしがたい風合いを醸し出しています。それに加えて、周囲にずらりと並んだ鉢...おそらく何百という数でしょうが、これがもうお見事です。玄関先に下がった洗濯物も暖簾に見ええてくる...というものです(^^;
ところで、このあたりは、昨日エントリーした工場のある場所同様、新呑川と旧呑川緑地に挟まれています。そして、その両呑川の土手よりも低い位置になります。ということは、水害...の文字が頭に浮かびます。たまたま、こちらのご主人とお話する機会がありましたが、「このあたりは低地であるため、両呑川が改修される前は、よく水が溜まり、胸まで水に浸かって学校に行ったものだ」と仰っていました。「やはり...」という感じです。しかし、胸まで...とは予想外の水位ですね。この写真で言うと、洗濯機の上あたりまで水位が上がった...ということでした。下見張りの色が違っているところを指さして、「いちばん凄かったときはここまで」と仰ったので、壁板の色の変わり目が、最も水位が上がったときの痕のようです。こういう話を耳にすると、一概に「河川の改修は悪」とも言えなくなりますが、やはりね〜、やり方ってのはありますよね(^^;

ところで、本筋...ヤレオウに戻ります。

長屋町工場

| コメント(4)

大田区の南東部にあたる北糀谷で撮った写真です。このあたりを東西に流れる新呑川と、旧呑川を埋め立てた緑地ベルトに挟まれた一画に、私道かな?と思しき砂利道があり、そのなかほどに、三角屋根の長屋が3棟並んでたっていました。こちらがその写真です。
離れて見たかぎりでは、その長屋が工場であろうとは思いませんでした。が、住宅にしては、ちょっと雰囲気が違います。「何だろう?」と思いながら近づいてみると、見えてきたのがトップの写真に写っている、出入口でした。ここでやっと、「あ、町工場が入った長屋なんだ」と分ったというわけです。しかし、この出入口あたりの、オイルをしみ込ませながら経年変化させたような渋い色合いや、"雑整然"とした感じには、相当に惹かれるものがありました。
ところで、ここで出会った、砂利道と低層の三角屋根の建物の組み合わせに、最近では目にすることも耳にすることもなくなった、「広っぱ」という言葉を思い浮かべました。「広っぱ」なんて言葉はなかったかな?(^^; ま、いいですね。僕たちが子供の頃には、こういった、"広くもない広場"があちこちにあって、そこを格好の遊び場にしていたものですが、最近はすっかり無くなってしまいました。そんなこともあってか、ここに立ったときには、なんだか、ひどく懐かしいものを感じました。…ということは…この風景は、このあたりに多い、家内工業的な町工場の原景といえるものかもしれませんね。

【場所】大田区北糀谷1丁目あたりです。

菊坂花園景

| コメント(37)

今日は、パソコンのデータの引っ越しなどに時間を費やし、いつの間にか夕方になっていた...という一日でした。データの移動...とひと口に言いますが、これが、やってみると、データ量が半端ではなくなっていることも手伝って、なかなか大変ですね。基本的には、外付けHDを介しての移動なんですが、データをコピーしている途中で、どういうわけか?作動停止してしまい、再起動、コピー開始、作動停止、再起動...なんてことを繰り返しているうに、時間なんてどんどん過ぎていってしまいます。結局、一日中、家に釘付け...ということになってしまいました。が、一歩も外に出ない...というのも悔しいので、いつものパターンなのですが(^^; 近場の菊坂を歩いてきました。
このブログを始めた頃と比較すると、もうすっかり様変わりした...と言っても過言ではない菊坂ですが、範囲を限定して見れば、まだ昔の下町風情が残っています。こちらのお宅などは、もう貴重な風景の構成要素になってきました。いつも雰囲気があります。しかも、園芸がお好きで、いつも鉢が並べられ、季節の花や植物が、通行人の目を楽しませてくれます。今日は、また、ずらりとチューリップの鉢が沢山並べられていて、それが渋い背景に映え、実にきれいです。いや、見事でした。
ところで、このチューリップは、菊坂町会の催し物か何か(?)のようで、園芸店から購入して、路地に並べたものなのでしょう。が、それでも、元からある路地園芸の草木がつけた花などと相俟って、通る者に、なんとなく春を感じさる光景をつくっていました。このところ、気温が安定せず、真冬のように寒い日があったりしますが、風景は、確実に春の様相を呈してきていますね。

【場所】文京区本郷4丁目あたりです。

Apple of My Eye

| コメント(20)

You are the sunshine of my life / That's why I'll always be around
You are the apple of my eye / Forever you'll stay in my heart
I feel like this is the beginning
[以下省略]
これはスティービー・ワンダーの曲 "You Are The Sunshine Of My Life" の出だしです。

で、この写真ですが、先日、六本木で撮ったものです。表通りの、六本木交差点に近いところに、ロックミュージック系の小物雑貨などを扱うショップがあります。僕は、いまや、店内に入って…というほどの興味は感じなくなりましたが、前を通りかかると、なんとなく気になり、歩をゆるめ、チラと視線を送っていました。ま、通常は、それだけで、特にどうということもなく通り過ぎてしまいます。
が、この日は、ちょっと通り過ぎるわけにはいかない場面が目に飛び込んできました。なんともスタイルの良い可愛らしい娘が会計をしているところでした。そして、その奥には、商品を見るふり(?)をして、チラチラとその娘の様子をうかがう男の姿が…。これまたなかなか役者です。う〜ん、物語になっています。というわけで、思わずレンズを向けてしまいました。
しかし、この娘さん、なんとなく、どこかで見たような気がするのですが…。もしやモデルさんでしょうか。

そして、そして…です。今日のタイトルの Apple は、当然のことながら、Apple Computerにもかかっています。一昨日、AKiさんのブログでこんなエントリーを目にしました。僕も、実は、密かに次期OS Leopard の登場を待っていたのです。が、とても10月までは待てません。近日中に、"Apple of My Eye" を迎えに行こうかな?と思っています(^^; こんなことなら、もっと早くに…です。クソ〜 アップルめ!(^^;

ところで、"Apple of My Eye" の意味ですが、「目に入れても痛くない可愛い子」だそうです…。

【場所】港区六本木5丁目あたりです。

東糀谷の夕暮れ

| コメント(14)

一昨日のエントリー「ステルス型トタン家」を撮ったのと、ほぼ同じ位置から撮った写真です。時間はちょうど6時頃でした。薄雲に覆われた太陽が、やわらかい光を放ちながら、町工場に挟まれた道の向こうに落ちてゆくところでした。
このあたりでは、どうやら、このくらいの時間までに、仕事を仕舞いにするのか、ここまで歩いてくる間にも、作業着を着た男たちが、バイクに乗り、軽トラックに乗り、あるいは徒歩で、家路につく姿が散見されました。
この金属加工の工場も、この直前までは、グラインダーが火花を散らしていましたが、あたりがかなり暗くなり、外での作業も難しくなったのか、金属を削る音が止まり、「そろそろ仕舞いだな」という雰囲気でした。外にひろげた材料や道具などを片付け終わる頃には、太陽は、もう工場街の向こうに沈み、あたりは真っ暗になるのだろうな…などと思いながら、ここを後にし、羽田の見える突堤に向かって歩きはじめました。
大田区の金属加工業は、まさに斜陽産業と言われていますが、何があろうと、実直に黙々と働きつづける男達の後ろ姿には、タフさと同時に、なんとも言えないもの悲しさのようなものを感じさせられます。夕陽は、人を感傷的にする傾向がありますが、この光景には、かなりジーンとくるものがありました。

【場所】大田区東糀谷5丁目あたりです。

六本木の路地

| コメント(6)

このところ、やや六本木づいていますが、今日も、所用で、午後から日が暮れるまで六本木に居ました。用を済ませ、暗くなった六本木の街を、駅に向かって歩いていました。
しばらく歩いたところで、携帯が鳴りはじめました。しばらくご無沙汰していた友人からで、ひと言ふた言では終わりそうもありません。そこで、うるさい表通りから離れ、裏手に通ずる道に入りました。そこは、ちょうどハードロックカフェのあるあたりでしたが、周囲には、駐車場として利用されている空き地や、ひと気の少ない路地があり、表通りの喧噪がウソのように静かです。
今日の写真は、通話を終え、裏手の路地を通って、六本木交差点に向かっている途中に撮ったものです。路地というよりビルの狭間です。ネオンや街灯が、ビルの外壁に反射して、キラめいています。が、どう見ても、冷たく、パッと華やいだ雰囲気もなく、逆に、どこかうら寂しいものがあります。この輝きが虚構ってことなのでしょうか…。妙に廃墟っぽさを感じました。

【場所】港区六本木5丁目あたりです。

今日は、先日歩こうと思いながらも未着に終わった大田区の南東部を歩いてみました。京急蒲田駅で下車。西糀谷から東糀谷を経て、羽田旭町まで…というコースです。
この辺りの標高は、マイナスこそ見られないものの、1〜3メートルといったところで、大田区でも低地帯になります。そこを呑川という川が流れていていますが、僕が歩いたのは、呑川の南側ということになります。
西糀谷あたりは、住宅街のあいだに商店が点在していたり、閑古鳥の声が聞こえてきそうな、古い商店街があったりと、よくある町並みがつづいていますが、東糀谷あたりに入ったころから、町工場の姿が目につきはじめます。その数は、東(海方向)に行くにしたがって増え始め、その規模も大きくなってゆきます。ま、これもよくあるパターンではありますが…。
今日の写真の家は、東糀谷…工場の数が多く見られるようになる地区…に残っていたものです。ちなみに、この家のすぐ左隣りは、金属加工の工場で、この写真を撮ったときも、金属を削るグラインダーから火花が飛んでいるのが見えていました。この辺りまで歩いてくると、「もうこの先は工場だらけだな」と思うにいたる雰囲気でしたので、この家を目にしたときは、かなり意表を突かれた感じです。
しかし、この家、敷地面積はけっこうあるようなのですが、平屋で、とにかくフラットです。なんだか、地面にめり込んだ…という風にも見えます。そして、印象的だったのが、左右に一直線にピンと伸びたヒサシです。これが翼っぽく見えるんです。屋根の傾斜も緩やかで、そこがコクピットに見えてきます。なんだか、柱を立てて、その上にブルートタンで製造したステルス戦闘機(^^;を置いた…という感じがしませんか? ま、そう見えるにせよ見えないにせよ…です。この家のシャープさ、大いに気に入ってしまいました。

【場所】大田区東糀谷5丁目あたりです。

ナイトグライド

| コメント(17)

今日は、所用で渋谷〜神宮前あたりに居ました。夕方になって、その用が済み、渋谷駅に向かって、寄り道をしながら歩いていました。渋谷あたりは滅多に歩くことがありませんし、歩こうとも思わないのですが、やはりたまに歩いてみると、刺激になって良いですね(^^; なにしろ人が多く賑やか…。繁華街とはこの街のためにある言葉…とさえ思います。
とにかく、人の好奇心(欲望とも言う(^^;)をくすぐる光景には事欠かない街ですね。僕の目には、もう街じゅうがお水関係の商売って感じすらします。確かに、渋谷交差点あたりは低地で、縄文の昔から水っぽい場所ですけどね(^^;
ま、そんなことを感じながら、渋谷駅前まで歩いてきました。が、こんどは、交差点の人波(やはり水関係(^^;)のもの凄さに、いまさらのように感心。しばらく交差点の角に佇み、その様子を眺めていました。すると、周囲のネオンの灯りが交差点内の路面に反射し、路面が妙に光って見えます。そして、ネオンの点滅とともに、その表情を微妙に変化させます。特に、歩行者用の信号が赤に変わり、交差点からスッと人波が引いたときに、それが顕著に現れます。
この写真は、そんなタイミングで撮った写真です。信号が変わった直後に、神南方面から走行してきたモーターサイクルが左折してゆくのが目に入りました。それが、路面の反射光の影響もあってか、かっこいいんです。乗っている男性もかなりかっこいいですが…。
そんなわけで、久々に、とうに諦めていた「モーターサイクルに乗りたい」という欲望が、ムクムクと起きあがってしまいました(^^; 10年ほど前に、歳とともに反射神経も鈍るのだから、2座席オープンカーで我慢しよう…と決めたのですが、こういう光景に出会うと、また、虫がうごめきはじめます。虫をだますことはできませんね。あ〜、モーターサイクルが欲しい(^^; やはり渋谷は欲望をくすぐる街のようです(^^;

【場所】渋谷区神南1丁目あたりです。

北品川の幻景

| コメント(6)

何でこんな写真を?と、疑問にお感じになると思います。確かに、単に駐車場として利用されている空き地です。近所の方の話では、30年ほど前から空き地のまま…ということでした。が、ということは、30年ほど前までは、ここに建物が在った…ということになります。そして、それがどんな建物だったのか?が問題です。
ここは北品川です。江戸期には品川宿が在った場所です。と言うと、もうピンときた方もいらっしゃると思いますが、そうなんです、ここには遊郭があったのだそうです。
近所にお住まいの、年配のご婦人の話では、「あさひ楼と言ったかな、この辺りでは、(改修していたため)いちばん新しい建物でしたよ」とのこと…。また、狭い路地1本隔てたところにお住まいの、やはり年配のご婦人からは、「通りに面した部分が3階建てで、後方は平屋。周囲には、女郎さんが逃げないように、高い塀が巡らされていましたね。女郎さんはいつもお腹を減らしていたので、私の母などは、よく、塀の隙間からパンを差し入れしてあげてました。それは可哀想でしたよ」との話を伺いました。
その前に、実は、この風化した石垣が気になって、写真に撮っていたのですが、そのご婦人の話では、この石垣が、ここにあった遊郭の唯一の名残だ…ということでした。妙な迫力を感じて撮っていたのですが、まさか…でしたね〜。この話、聞いたのは良かったのですが、その後、ズシ〜ンと響いてきました。この地の霊は、まだ眠りについていないだろう…なんてことを、本気で考えてしまいました。かなり重いですね。

【場所】品川区北品川2丁目あたりです。

南品川の一芸家

| コメント(14)

今日は、大田区を歩くつもりで家を出たのですが、京浜急行が鮫洲を出て、立会川に差し掛かる辺りで、瓦屋根の長屋が連なる一画が目に入り、急遽予定を変更。立会川駅で下車し、そこから、旧東海道沿いに、鮫洲、青物横丁、新馬場を経て、北品川まで歩いてしまいました。
どの町もそうですが、この辺りも、細かく歩いてみれば、思っていた以上に、興味深い風景が…散在状態ではありますが…潜んでいます。漁(撮影)から帰ってみれば、結構な水揚げ(^^;で、紹介したい風景が多々あります。が、ま、拙ブログの性格上、コツコツと…ということになります。
というわけで、今日の写真は、南品川にあったアート系家屋(^^;を撮ったものです。この家は、旧東海道に面しているわけではなく、ちょっと脇に逸れた場所に、人知れず(^^;建っている…という感じです。最初に目にしたときは、この左手に、波形トタン使用のバラック系の小屋のようなものがあるため、そちらに気をとられますし、この辺りは木々の陰に入ってやや暗いため、この建物の意匠に目が行きません。が、目が慣れてくると、超淡いピンクに塗られ、かなり経年変化した下見張りの壁や、格子やドット柄に塗られた板塀など、ひどく魅力的な家であることに気づきます。特に、板塀は、上半分にトタンらしきものが張られていて、それがペイントされています。部分的に切り取ると、もう完全に絵画の世界です。
これは、どう見ても、アーティストのお住まい…という雰囲気です。そうではない…とすると、逆に、ちょっとコワイものがありますが(^^;、実際にはどうなのでしょうか。気になります…。

【場所】品川区南品川2丁目あたりです。

秋津の不思議家

| コメント(12)

昨日は、千葉の市川市からでしたが、今日は、突如として西に飛び、東村山市の秋津町からです。
この辺りに来るのは、清瀬市の病院に入院している母を見舞うとき…と相場が決まっているのですが、今日もその例に漏れず、入院費の支払いに行き、その後、母の衣類などを探しに行った帰りに、この建物に出会った次第です。
この建物は、志木街道に面した場所に建っているのですが、垣根が邪魔をして、走行中の車の窓からは、ほんの一瞬、チラリと見える程度です。が、それにしても、この建物の前は、これまでに何度か通っているにも関わらず、存在に気づいたことはありませんでした。おそらくは、垣根が改修されたとか、何かしらの理由で、これまでよりも、敷地のなかまで目が届きやすくなったのでは?と思います。
ま、どちらにしても、街道沿いに、こんな建物が潜んでいようとは、思ってもいませんでしたので、気づいたときは、ドッキリ。思わず、車を裏道に停めて、写真を撮りに走りました。
いかがでしょう…。これも総トタン張りと言える、かなり大きな建物です。しかも、かなりなバラック感覚。そして、手前には、丸太がゴロゴロ…どころではない量が山になっています。う〜ん、何故に?です。
ひとつだけ想像できるのは、屋根から飛び出した部分2カ所には、米を収蔵するタンクが据え付けてあるのでは?ということです。が、なんとも理解に苦しむ状況です。とにかく、凄いことだけは確かですが…(^^;

【場所】東京都東村山市秋津町あたりです。

菅野の写真店

| コメント(19)

ここは、住所表記で言うと、市川市の平田というところですが、最寄り駅は、京成本線の菅野です。この写真を撮ったのは、2月21日のことです。
それをどうして今頃…ということですが、実は、この建物の写真をアップなさっていた方のブログが閉鎖され、その写真を見ることができなくなってしまいました。感覚的に共通するものを感じていたブログでしたので、残念なのですが、人それぞれに事情というものがありますから、静かに復帰を待とう…というところです。というわけで、今日のエントリーは、代打エントリーでもあります。
最寄り駅が菅野と書きましたが、その駅が、そもそも雰囲気があります。こんな感じです。都心からそう遠くない駅とは思えない鄙びた雰囲気です。背景に松が並んでいるせいもあって、なんだか、海に近い駅に降り立った感じすらします。
その駅から歩いて、ほんの1、2分のところに、この淡いピンクの写真店が建っています。看板建築とも何ともつかない形をしていますが、適度にヤレて、素晴らしく魅力的です。が、もう営業はなさっていないようです。このとき、ちょうど、前にお住まいの方が出ていらしたので、この写真店について、ちょっとだけ伺おうと思ったのですが、どうもひどく怪しまれたようで(^^; 何をどう伺っても、「知らない」「わからない」…。ラチがあきませんでした(^^; というわけで、素性はさっぱり分からずで…申し訳ありません。

【場所】千葉県市川市平田2丁目あたりです。




今日は、あれこれと雑用をこなしているうちに、意外に時間が経ち、「低湿地帯に行くにはもう遅いな〜」という時間になってしまいましたので、先日行われたシンポジウムの余韻というわけでもないのですが、近場の東大構内を歩いてきました。
春休み中の日曜日だったせいもあるのでしょうが、今日の東大構内は、いつもよりずっと人影が少なく、実にノンビリと歩きまわることができました。また、東大の方とお会いして、一般人が歩ける範囲を伺った後ですから、これまで、どことなく感じていたカセのようなものが取り除かれ、それも、ノンビリ感を増してくれたようです。というわけで、今日は、これまで、歩くことをためらっていた場所にも入ってみました。
この建物は、たしか...理学部の建物だったように思います。建物の所属や歴史などは、調べれば分かることですが、ここでは、省略させていただき、この古色蒼然ぶりを見ていただこうと思います。歴史と無骨さを感じますね...さすがに。東大でも民営化のようなことが進行しているようですが、この無骨な感じ...と言うか、骨っぽさと言うか...これは失って欲しくないな〜と思いますね〜。勿論、スピリットの問題ですが...。というところで、これがどうなるのか...気になります。

【場所】文京区本郷東京大学構内です。

神田の古老家屋

| コメント(10)

昨日につづき、バラック系古老家屋です。ここは神田淡路町。その一画、堀越歯科医院などのある辺りに、古い看板建築が並ぶ路地が残っています。この家は、そこで目にしたものです。裏にまわって見ると、こんな感じです。実は、この家は、ずっと以前にも写真を撮っているのですが、すっかり忘れていました(^^;
昨日、神保町から秋葉原まで、古書店と古屋づたいに歩いたのですが、そのとき偶然に前を通りかかり、「あ、そういえば...」と改めて気づいた次第です。
それにしても、お見事ではありませんか...この姿。全ての線がキリッとしています。段違いトタン屋根にはリズム感があり、見ていて心躍ってしまいます(^^; おまけに臭突まで...。ともかく、お住まいの方は相当に律儀な方に違いありません。
現地での聞き取りができませんでしたので、この家の素性については全く不明です。が、この辺りは、戦災消失地図帖によれば、被災していない地区になっていますので、もしや、この古老家屋、戦前からの生き残りでは?という期待が高まります。ドキドキ(^^;

【場所】千代田区神田淡路町2丁目あたりです。

北砂の古老家屋

| コメント(6)

今日も砂町からです。砂町銀座という東西にのびる商店街がありますが、その北側に、この、いかにも古そうな家が残っていました。正面から見ると、こんな感じです。
2階部分の天井の低さなどから、なんとなく、江戸末期あたりに建てられた長屋に雰囲気が似ています。が、1階部分を見ると、表に面したところに廊下があり、それらとはちょっと造りが違います。また、こういった家屋は、とかく、長屋だったものを切り離したために一軒家になった…というケースが多いのですが、そういった場合は、通常、側壁面がトタンなどで覆われています。が、この家の側壁面は、押縁下見張りで、もうかなりの経年変化が見られます。ということは、元長屋…ではなく、建った当時から一軒家だったようです。というわけで、なんとも素性が想像つかず、不思議に思っていました。
それが、この家の前を何度目かに通りかかったときに、こちらのご主人とお話する機会を得ました。早速、この家の素性を伺うと、この辺りは、戦災で焼け野原になり、戦後、バラックが建ち並んでいたところ…ということでした。この家も、元々は、そんなバラックの一軒だったものを、改築・改修・増築を重ね、最終的にこういう姿の家になった…ということでした。したがって、意匠などとは全く無縁であり、偶然にこうなっただけだ…と仰っていました。
が…です。それにしては魅力のある形をしています。いや、それだからこそ…なのかも知れません。キチンと設計して造られたように見えますが、そこに、素性…バラック感覚…が見え隠れするからなのかも?ですね。しかし、よくぞ残っていてくれたものです。偉い!(^^;

【場所】江東区北砂3丁目あたりです。

先日のエントリー「東大構内を歩こう (10)」で、ある研究者(渡辺よしひろさん)にお会いしたことを報告しましたが、そのときの話題の中心は、ひと言で言うと「ブロガーとコミュニティ」ということでした。
現在、街中で再開発が行われ、それが地域コミュニティの弱体化につながっているのは、(おそらく)誰の目にも明かですが、ご自身が熱心なブロガーでありネットの世界に精通なさっている渡辺さんは、それを補足・補強する意味でも、ブロガーの存在は大きい...との認識をお持ちでした。そして、今後は、ブロガーを中心としたコミュニティを、より表面化させ、行政・公的機関などへのパイプとなれるような何ものかを構築する必要を感じていらっしゃるようでした。
実は、同じようなことを、僕も感じていましたので、こういった点では意気投合。これから歩調を合わせられるところでは、歩調を合わせて...ということになりました。
今日のエントリーは、そういった問題に関連する『公開シンポジウム』のお知らせです。詳細は以下にたたんであります。僕も出席の予定ですが、町歩きに興味をお持ちの方々や町歩き系ブログを運営なさっている方々のなかから、ひとりでも多くの方と会場でお目にかかれたらな〜と思い、直前ではありますが、アップした次第です。

【写真の場所】文京区本郷二丁目あたりです。

砂町の断片

| コメント(6)






このところ三四日ほど砂町界隈を歩いています。実は、砂町あたりは、大型再開発の対象となりやすい土地柄だし、かなり建て替えも進んでいるので、さほど興味深い風景には出会えないのではないか?と、たかをくくっていました。が、それは大間違い。まだまだ元気いっぱいの砂町銀座商店街を中心にし、その裾野には、ひと頃の砂町を感じさせる、うなるような風景が潜んでいました。もう1日1枚では、追いつきません(^^; というわけで、今日は、ドンと並べて、砂町の魅力の一端をご覧いただくことにしました。

深夜のゼラニウム

| コメント(6)

ここは六本木です、時間は、もう深夜の1時頃でした。「田谷」でおこなわれた、あるパーティの後、インテリアデザイナーの村上さんと連れだって、食事に向かう途中に撮ったものです。
今日は、空気がとても冷たい日でしたが、それだけではなく、午後遅くなって、急に雲行きが怪しくなり、あれ?と思っているうちに稲妻が走り、みぞれ混じりの雨が降る…という、とんでもない波乱含みの一日でした。
が、その雨も、6時過ぎにはあがり、田谷でのパーティは大盛況。多士済々とはこのこと…という感じで、その濃さに圧倒され、写真を撮る気力も失せてしまうほどでした(^^; しかし、素敵な人ばかりだったな〜。
と、まあ、そんなわけで、パーティの間は、どうしても、いつもよりテンションが高くなります。その結果、パーティの後は、いつものように、余韻というか宴の後のけだるさ…が残ります。そんなものを抱えて、寒い深夜の六本木の街を歩くと、やはり、いつもとは見え方が違います。街の表情も普段とは違いますし、そこを歩くこちらの心理状態も普段とは違っていますから…。寂しさと甘美さが強まる…って感じですかね〜、なんだか、うまく表現できませんが…。
ここは、ほんの一瞬で通り過ぎたのですが、そんな心理が、僕に、このシーンでシャッターを切らせたような気がします。普段着で、深夜の六本木のカフェに腰をおろす二人…。その二人の様子から、落ち着いた、が、しかし、緊張感を失っていない関係が伝わってくるようです。僕には、もう、喪われた日々のひとコマかな?(^^;

【場所】港区六本木5丁目あたりです。

低湿地橋詰景

| コメント(6)

低湿地帯には、当たり前ですが、坂らしい坂というものが見あたりません。高低差が無いわけではありませんが、あったとしても、その多くは、階段にして2、3段程度です。が、そんな低湿地にも坂はあります。判で押したように、橋のたもとに…。
ここは、丸八通りと仙台堀川緑道が(立体)交差する位置です。したがって、仙台堀川が埋め立てられるまでは、それを跨ぐ橋が架かっていたわけで、この坂は、その橋のたもと…ということになります。
しかし、こうして見ると、高層マンションも見えてはいるものの、風景全体がフラットで、都心のビル林立景や長屋の路地景を見慣れた目には、なんとも不思議に映ります。
また、都心で、坂道は見慣れているはずですが、やはり、「道路は水平」と、頭のどこかに強くインプットされているらしく、更に、パッと目に飛び込んでくるブルートタンの工場がフラットかつ横長であることも手伝ってか、「どれが水平な線なのか?」迷ってしまいます。頭では分かっていても、目と三半規管がそれに付いてゆけない…といった感じです(^^; 結局ここでは、同じ構図で、かなりの枚数を費やすことになりました。

【場所】江東区南砂5丁目あたりです。

仙台堀川公園

| コメント(10)

江東区には、江戸期の運河の名残りがあちこちに見られ、それが、この辺りの風景を特徴づけている…と言えそうです。ここも、そのなかのひとつ、仙台堀川公園に含まれる広場です。場所的には、幅の広い緑道となっている仙台堀川公園と、丸八通りが交差するあたりになります。
北砂町から丸八通りを南下して、南砂町のこの辺りまで来ると、そこそこの規模の工場や倉庫が目に入りはじめ、いかにも埋め立て地…という匂いが強まってきます。そして、工場や倉庫ばかりではなく、中層の古そうな団地も建ち並び、その間隙をつくように、まばらに、新しい大型のマンションが聳えています。
そんな環境のなかで、仙台堀川公園の緑と水は、救いになっているようです。が、ちょっと歩いてみると、緑道の常ですが、稚拙な意図がイヤと言うほど見える設計が施され、どこを見ても人工的です。が、そのなかに、放置されたような空間がありました。おそらくは広場として残されたものでしょう。
その空間が問題です。正面には、「東邦ステンレスKK」と、右から左に書かれた文字看板のある工場が見えます。右から左に…ということは、この建物、かなり古そうです。広場との境になっている塀も、相当に古そうで、「もしや昔の堀の護岸か?」と思わせるものがあります。そして、手前は砂地です。これらの組み合わせの前では、木もほとんど無力です。なんとも殺伐とした風景です。しかし、ひと昔前の南砂町一帯は、こんな風景のまわりに葦原が広がる、寒々とした、いかにも埋め立て地といった感じの土地だったのでしょうね。
しかし…です。僕は、わざとらしい緑地公園内に居るときよりも、この殺伐感の強い風景の前に立ったときのほうが、ずっと平穏な気分でいられました。この空間、なぜか惹かれるものがありました。

【場所】江東区南砂5丁目あたりです。

北砂夕景

| コメント(8)

江東区にある砂町銀座という、いまだに賑わいのある商店街と並行に通っている道です。その商店街は、ほぼ東西に伸びているため、太陽が傾くと、通りの入口から出口まで、全体が照らし出されます。これは、当然のことながら、商店街と並行に走っているこの道でも同様です。
この日は、晴れていましたが、西の空には、雲がかかっていました。が、その雲が薄く、太陽が隠れても、辺りは、ド〜ンと暗くなるのではなく、フワッと減光しような感じて暗くなる…という状態でした。
ところで、僕は、このとき、写真のすぐ右手にある古い建物(写ってはいません)を撮り、そろそろ南砂町駅に向かおうかな?と考えていました。すると、この近所に住んでいるらしい、やたらに人なつこい男の子が近寄ってきて、「おじさんカメラマン?」から始まって、「何撮ってんの?」「なぜ撮ってんの?」など…あれこれと定番の質問をしてきます。仕方なく、しばらくは相手をしていたのですが、だんだん際限がなくなってきたため、「もう仕事だからね」と言いくるめ、とにかく写真を撮るふりをして振り切ろうと思い、カメラを構え、西の空に向けました。
すると、薄雲にかなり濃淡があるため、太陽が、様々なバリエーションで顔を覗かせたり隠したりし、その都度、この通りの明るさが微妙に変化しています。それとともに街の表情も…。「あ、なんとなく、昔、海沿いの街で撮っていたのと同じ光だな…」と、光の具合に懐かしさを憶え、そのままシャッターを切った次第です。

【場所】江東区北砂3丁目あたりです。



ninepeace.jpg




月別アーカイブ(Archives)



Photo Gallery

写 真 集


おすすめ




おことわり

エントリー、コメント、トラックバックにつきましては、管理者の判断により削除させていただく場合があります。予めご了承ください。
Powered by Movable Type 4.22-ja





copyright © 2004-2017 masa