2007年6月アーカイブ

今年のイギリスの夏は、オックスフォードに限らず、雨の日が多くて寒い…と、誰もが口にします。今日(30日)も朝から雨で、日付が変わった今でも、降り続いています。僕も、こちらに来て、折りたたみの傘を買いました。たとえ晴れていても、いつ降り出すかまったくわかりません。どう考えても、傘の携帯は必須です。
今日は、そんな雨をついて、オズニー(Osney)にあるテムズ川の ロック(閘門)や、ビンゼイ(Binsey)という小さな農村を訪ねてきました。が、今日もまた…という感じになりますが、トップの写真は、そのいずれでもなく、オズニーからの帰りに、オックスフォードの鉄道の駅前を通る道で目にした光景です。右の男の子、まだ若いのに、いかにも傘の扱いに慣れている…という感じです。板についている…というのか…。さすがに地元の子ですね(^^;
この道をまっすぐ行くと、オックスフォードの中心街にでます。僕は、その中心街を抜け、ハイストリートを通って…テクテクと家まで歩いて戻りました。雨のなか、本当によく歩いた…という感じです。オックスフォード滞在も、もう残り1日…となりましたので…。

【場所】Park End Street, Oxford あたりです。

実は、今日、二週間ほど滞在したキングストン通りの家から、おなじオックスフォード市内ですが、ディビニティ通り(Divinity Road)の家に引っ越しをしました。引っ越し先は、オックスフォードの中心街から南東の方向になります。Google Earth では [51°44'47.57"N 1°13'49.31"W] の位置になります。
これまで滞在していたキングストン通りが、やや高級住宅街だったのに対し、今日から滞在するディビニティ通りあたりは、やはり住宅街ではあるものの、住人に学生や労働者が多い...という感じです。そして、町なかで、中近東の人の姿を多く目にします。近くにモスクがあり、レバノン料理の店が多い...というのもうなずけます。
キングストン通りあたりに比べると、やや治安が悪い感じがしますが、その分、気取ったところがなく、気楽に下町感覚を味わえる町...生活しやすい町...という感じです。
今日の写真は、そのディビニティ通りの家のすぐ近くを通っているカウリー通り(Cowley Road)を撮ったものです (写真奥の方向にオックスフォードの中心街があります)。この一角には、雑貨店や果物店、コーヒーショップや中近東系・アジア系の飲食店、スーパーなどが並んでいて、用を足すのにとても便利です。ここで1週間ほど過ごすと、帰国の日になります...。いや、なんのかんの言って、けっこう疲れてきてます(^^; 昨日・今日あたりは、もう真冬の寒さですし...。

【場所】Cowley Road, Oxford あたりです。

またも時間が空いてしまいましたが、元気にやっています。ひとりで居ると、なかなか雑用も多く、一日中歩きまわってばかり…というわけにもいきませんが、その後、やはり運河が気になり、その周辺を歩いたりしています。
が、今日の写真は、ご覧になったとたんにお分かりいただけるかと思いますが、ロンドンにある、バターシー発電所(Battersea Power Station)の写真です。
この発電所の煙突はもう取り壊された…と聞いていたのですが、先日、パリ行きの列車に乗っていたときに、車窓から、この有名な4本煙突が見えたのです。もう存在しないもの…と思い込んでいただけに、目に飛び込んできたときには「おお〜っ」とかなり興奮しましたね〜。で、「パリから戻ったら、是非ともコイツを写真に収めておかねば!」と思った次第です。

というわけで、26日に現地へ行ってきました。ロンドンのビクトリア駅から10分ほど歩くと、テムズ川沿いに出ます。そこから対岸にそそり立つ4本煙突を見ることができます。ま、言わば、単なる閉鎖された工場ではあるのですが、この4本煙突を目の前にしたときは、なんだか感無量でした。聖地巡礼(^^;という感じですね。
ネットでちょっと調べてみると、1930年頃から建設計画が始まり、1939年頃までにバターシーA(写真では手前の2本)が完成、1955年頃までにバターシーB(写真では奥の2本)が完成…とあります。したがって、バターシー発電所は、実際には、2つの発電施設で構成されていることになります。また、これはヨーロッパ最大の煉瓦建築である…という記述もありました。ご興味がおありの方はこちらのサイトをご覧になってみてください。
どうやら、再開発はかなり問題になっているようです。が、現地では、写真からもお分かりいただけるか?と思いますが、手前右の煙突に足場がかかっています。これはどう考えても取り壊しの準備なんでしょうね。この4本煙突の運命はまだ分かりませんが、やはり再開発の名のもとに消えてしまうのでしょうか…残念ながら。
しかし、テムズの対岸から4本煙突を撮っているときに、通りかかった高齢の英国人男の口から「あれはとんでもないクズ(mess)だよ」という言葉が発せられ、ちょっとびっくりしましたが、やはりいろんな感じ方や考え方がありますね。いったいいつまでこの姿を眺めることができるのでしょう…。もしや、保存を求める署名活動なども行われていますから、土壇場で、公園に衣替えをして保存される…なんてことがあるのでしょうか…。少なくとも、そう願いたくなる、圧倒的な存在感でした。

【場所】Battersea, Greater London あたりです。

パリ便り(2)

| コメント(8)

パリでは、ミッシェル・ビゾ(Michel Bizot)駅の近くのアパートに投宿していました。新築のアパート(マンション)なども多く見られますが、パリ南東部郊外の閑静な住宅街…という感じの町でした。
パリでの二日目は、そこから出発し、サンジェルマン(St-German des-Pres)とシャトレ(Chatelet)あたりを中心に歩きました。サンジェルマンは、30年以上も前のことですが、2週間ほど滞在したことがあり、パリに居ると思うと、やたらと懐かしく感じられ、どうしても行ってみたくなった…というわけです。歩いてみると、「30年前とほとんど変わってないな〜」という感じです。お店こそ入れ替わりもありますが、当時のまま営業をつづけている店もあり、なんとも懐かしさでいっぱいの散策になりました。このあたりは、相変わらず、静かで洒落た街…という印象です。
つづいて行ったのが、シャトレという街です。ここは、東京の渋谷・原宿あたりに相当する街だ…ということをパリ出身の若者に聞いていたので、ぜひ行ってみようと、前日から決めていました。地下鉄の駅から地上にあがってみると、確かに居ます。カッコつけた若いのが…ごろごろと…。こんな感じですね。実際に、ちょっと過激ですが、めちゃんこ決まった連中がたむろしています。それを眺めているだけでも面白い街です。
が、今日の写真は、そんな街で…パリでは、あちこちで目にしましたが…物乞いする人の姿です。これは男女を問いません。子供と犬を連れてカフェの客に物乞いする婦人すら目にしました。写真の男性は、いわゆるアル中のようです。これは多く目にします。ま、多くの人は素通りですが、なかには、立ち止まり、コインを差し出す人もいます。そんな人が想像以上に多いのです。これには妙に感じ入るものがありました。きっと、ヨーロッパでは、物乞いをするに至る事情…というものが、日本の比ではないほどに、身近に感じられるのでは…と想像します。
物乞いと通行人…この二人が、親しげに会話する姿を見て、街の懐の深さ…のようなものを感じさせられました。

【場所】Chatelet, Paris あたりです。

パリ便り(1)

| コメント(22)

実は、急に決まったことですが、いま、パリに居ます。日曜日(24日)にはオックスフォードに戻ります。コメントをいただいていますが、それまでお返事できません。申し訳ありません。
英国からはユーロスターという高速列車を使ってパリに入りました。ロンドンのウォータールー駅から約3時間程度でパリに到着してしまいます。パスポートの提示は必要ですが、なんともお手軽になったものです。
実は、パリでは、知人宅に宿泊させていただいているのですが、なんとパソコンの電源コードを忘れてきてしまったため、バッテリーが無くなるまでの運命ということになってしまったのです。なんともドジです(^^;
が、そのお知らせだけでは、あまりに素っ気ありません。ので…とりあえず、22日に、シャンゼリゼ近くで撮った、どんでもないデザインの建物の写真をアップします。ま、遠くからこの建物が見えたときには、我が目を疑いました。「パリはやっぱり凄すぎる!(^^;」と…。
で、雨のなか、近くまで行ってみると、これは建設中の建物を覆っているシートにプリントされたものでした。ま、人騒がせではあります(^^; しかし、このアイデア、よくも考えついたものだと思いません? やはりパリですね。

【場所】Champs Elysees, Paris あたりです。



今日の写真は、3枚ともに、オックスフォード運河で撮ったものです。この運河は、いま僕が滞在しているキングストン通りからは、歩いて数分のところにありました。
この日は上流(という言い方は変な感じもしますが(^^;)に向かって、運河沿いにつづく細道を歩きました。このあたりは住宅街で、そうでなくとも、静かでのんびりとした環境だと思っていましたが、運河のレベルに下りると、途端に、それに輪をかけて静かになります。場所によっては、ジャングルの奥のちょっと拓けた場所...という雰囲気さえします。
運河沿いには、家が建ち並んでいます。それらの家々は、玄関側は舗装された道に面していますが、裏庭は運河までつづいます。そして、ほとんどの家には、その裏庭から運河に漕ぎ出せるように、簡単なボートが係留されています。が、その風景は、優雅という表現は適当ではなく、より自然と親しみ触れ合う生活(実質)を大切にしている...という雰囲気を強く感じました。

左の写真は、ハウスボートが運河を下っているところです。これから塗装をやり直すため、工場に向かっているところだ...ということでした。
中央の写真は、運河にかかる橋のひとつを絡めて撮ったものです。運河沿いの細い道を、自転車で通勤しているらしき人が何人も通ります。道をあけると、必ず、サンキューとひと声かけて通り過ぎてゆくのが素敵です。
右の写真は、運河のかなり上流で撮ったものです。古いタイプの跳ね橋がありました。これを見て、お〜運河だな〜と、ひとり興奮していました。実は、水位の高さを解消するための、これぞ運河!という風景もあるのですが、それはまたいずれ紹介します。

【場所】Oxford Canal, Oxfordです。

19日に、ロンドンに行ってきました。オックスフォードからはバスが何便も出ていて、所要時間は約1時間。たいした距離ではありません。これなら気軽に「ちょっとロンドンまで買い物に...」という気になります。
ロンドンはなんと32年ぶり(^^; 前回訪れたときの記憶などほとんど残っていません。ま、前回は2泊しただけでしたし...。そんなわけで、実際には、初めて...という新鮮な気分でロンドンに入ることができました。
この日歩いた主な場所は、新旧のボンドストリートあたりです。古い重厚な建物だらけであることをのぞけば、ま、東京でいう銀座...といった感じです。どうも僕向きとは言えませんが、街行く人のシーンを切り取るには題材に事欠かないことは確かです。
いろいろアップしたいシーンはあるのですが、そのなかからトップの写真を選びました。これはセルフリッジという、ハロッズと並ぶ有名デパート近くの通りで撮ったものです。時間は午後8時半過ぎ...。デパートを出て、バス乗り場に向かって歩こうとしたところ、急に、かなり強い雨が降り始めました。傘をさしていたのですが、このシンプルで強い視覚効果の感じられるKatharine Hamnettポスターに惹かれ、やむなく(^^;カメラを取り出し、撮ったものです。

【場所】Bond Street, London あたりです。

この写真も、やはりKingston Roadの近くで撮ったものです。通りには全て名前がついていて、その名前を記した大きな標識もたってますから、実に分かりやすいのですが、写真を撮るたびにその名前をメモしているわけにもいかないため、この道路の名前は不明です(^^; どうもいい加減で申し訳ありません。
その道路に、古いモーリスマイナーが停まっていました。オックスフォードで古い車を目にすることはそうはありませんが、こういう車が。「ごく普通だよ」という顔で停まっていたり走っていたりもします。この車ももちろん現役で、元気に走り回っている姿も目にしました。
しかし、周囲の建物がこの車より遙かに古いことを考えると、この風景は、この車が生産されていた頃の風景そのものに近い…と考えてよさそうです。
英国の経済はあえいでいる…と言いますが、オックスフォードの街を歩いていると、目に映る風景が、日本の都市よりも遙かに豊かなものに感じられます。「現金の所持額は少ないのかもしれないけれど、これまでに使った金額は計り知れないものであり、その蓄積はやはり凄い」と…。

【場所】Oxford, England です。

前回のエントリーからまた間が空いてしまいました。申し訳ありません。せっかくいただいたコメントにもお返事できていません。これまた大変申し訳ありません。事情を申し上げますと、まずは准仕事(^^;としての撮影・現像などに、待ちや移動を含めてそこそこ時間を費やしていること。午後9時頃までは外が明るいため、時間感覚が狂ってしまい、家に帰り着くともう深夜近くなっていて、ブログ更新の時間がとれないこと。そしてネットへの(非常に遅い)接続が不安定で、繋がったり繋がらなかったりという状態であること。それらがネックになり、ネットから遠ざかっている…という状態です。ま、言い訳はそのくらいにして(^^;です。シティセンターと呼ばれる、オックスフォードの中心街では、電線はすべて地下に通されているらしく、電線を目にすることはありませんが、住宅街に入ると、この写真のように、電線が傘の骨状態に張られています。しかし、電柱と電柱の間には電線が見られないところを見ると、その間だけは地下に埋められているようです。
この写真では、手前は日が差していますが、前方には黒い雲がかかっています。英国の天気は変わりやすいと、話には聞いていましたが、それは確かなことで、晴れたかと思うと次の瞬間には雨、というパターンは既に何度も経験しました。したがって、晴れていてもコートを着ていたり、傘をもっている人の姿を、そう多くはないにしても、けっこう目にします。僕は、何か用意せねば…と思いながら、濡れて歩いています(^^;

【場所】Kingston Road, Oxford あたりです。

ご無沙汰しています。やっとこうしてブログの更新ができるようになりました。と言っても、浮遊している電波をとらえて…という感じです(^^; 接続は不安定で、いつまたとぎれるか?という状態です。最初は携帯もまともに作動せず、まったく日本との交信ができない状態でした。が、少しずつ問題を解決し、やっと…という感じです。
アップした写真は、いま僕が宿泊している建物です。左端にブルーの車が見えますが、その前あたりに滞在しています。なんと1890年に建てられたものだそうです。ま、とにかく、オックスフォードというところは、町全体にこういった、またはこれ以上に古い建物がひしめいていて、古い建物の取り壊しに慣れっこになっているジャパニーズの目には、驚異的に映りました。でも、面白いもので、日を追うにつれ、こういった町並みが当たり前のように見えてきています。短文ですが、近況報告です。これから徐々に興味深い写真をアップしてゆこうと思っています。

追記:コメントをいただいていますが、お返事する時間がありません。追ってかならずお返事いたします。
【場所】Kingston Road, Oxford あたりです。

英国散策へ

| コメント(40)

実は、明日12日より来月初旬まで、イギリスに行くことになりました。主な滞在先はオックスフォードです。そこで、オックスフォード大学美術校の卒業制作風景を撮影してきます。

ここに至った理由は、関連エントリーもご覧いただきたいのですが、オックスフォード大学美術校に学ぶ若者3人が東京で開催した個展を撮影したことに端を発しています。その個展の様子を撮影した写真を気に入ってくださった、Goto Takahiroさんのご両親が、「オックスフォード大学美術校での卒業制作風景も撮影して欲しい」とおっしゃってくださり、今回、なんと、ご招待をいただいた...というわけです。
しかし、オックスフォードに釘付けになるわけではなく、1週間から10日ほどは、自由に英国内を歩くことができます。そこで、以前から強い吸引力を感じていたデレク・ジャーマンの庭を訪ねてみるつもりです。もちろん撮影も...。その他にも、卒業制作が終わった若者3人とともに、どこか、日本ではあまり知られない場所を訪れる可能性もあります。

そんなわけで、しばらくの間、東京を留守にします。まあ、パソコンも持参しますし、滞在先が英国ですから、現地からブログの更新はできるだろうと思っていますが、滞ることも十分考えられますので、事前にお知らせいたしました。

■関連エントリー:バック・フロム・ザ・ブート / バック・フロム・ザ・ブート 初日 / バック・フロム・ザ・ブート 最終日

過ぎし日

| コメント(11)

ここは、拙ブログで、もう何度もとりあげた、勝どきの長屋の路地です。この一画は、先日、再開発のために取り壊され、この路地も、もう現存しません。
都内では珍しく、二階建ての長屋がつらなる素晴らしい空間でした。家屋の隙間と言ったほうが相応しい、迷路のような路地が這い回っていて、そこは、住人の通り抜け道になっていたり、子供たちが鬼ごっこをしたりする恰好の遊び場にもなっていました。今日の写真は、まさに、そこで、鬼ごっこをして遊ぶ子供たちを撮ったものです。

鬼ごっこ…なんて、いまや死語のようですが、実は、そうして遊べる場さえあれば、子供は鬼ごっこをするもののようです。誰かが逃げ、それを誰かが追う…という遊びは、人間の本能に根ざした行為のように思えます。それは、子供たちに、現実世界での知恵と体力を要求し、それを鍛えることにもつながる、素晴らしい遊びに思えます。したがって、鬼ごっこが廃れる…という理由は、そういった場が失われているから…と思えてえてなりません。

都会では、そんな場が、つぎつぎと消えてゆきます。そういった、古く懐かしい風景が消えてゆくことには、寂しさを感じます。が、寂しさを感じる以上に、人間の道具として使い勝手の良い場や町が消えてゆくことに、一抹の不安を感じる今日この頃です。

【場所】中央区勝どき1丁目あたりです。

アキバ遊戯的世界

| コメント(10)

所用で秋葉原に行ってきました。駅前の大規模な再開発が終わったかと思いきや、こんどはその波が旧電気街に襲いかかり、フェンスに囲われた空き地にクレーンが林立…といった風景が目につきます。
猥雑感がウリだったアキバも、そう遠くない将来、「ここは新興埋め立て地か?」と思いたくなるような街になってしまうのでしょう。なんだか、つまんない話ですね(^^;
この写真は、その波がまだ及んでいない、アキバの外れに近い場所で撮ったものです。以前から、この赤いテントと遊戯世界の文字が気になっていた場所です。
以前の朝日新聞に「無国籍」といったタイトルの記事が掲載され、そこに、これと同じようなアングルで撮った写真が添えられていたのを記憶しています。当時は、左側に見える食べ物屋はパソコン関係のショップだったと思いますし、その上の階にメイド喫茶もありませんでした。
が、その後、そう時間も経たないうちに、パソコンショップが食べ物屋に変わり、いつの間にか、メイド喫茶が開店していました。そして、路上には、チラシを配るメイド姿の女の子の姿まで…。これでは、無国籍だった風景が、無節操な風景(^^;に変身です。が、無節操というのは語弊がありますので、ま、看板に書かれた文字にちなんで、遊戯的…とでも…。

【場所】千代田区外神田3丁目あたりです。

ハンガー

| コメント(4)


これは、先日、立会川から北品川に向かって歩いていたときに、東大井 (駅で言えば鮫洲あたり) に残っていた古い長屋の路地で目にした光景です。ご覧にように、どうと言うこともない植物の鉢がぶら下がっていました。が、これがなかなかのものです。

写真左端に見えるのは、実は、物干し竿を掛ける支柱の一部です。そして、写真上端に見える板は、支柱がぐらつかないよう固定するために、家の柱に渡された板です。その両者が、額縁効果を生んでいて、そのなかに、奥の風景がうまい具合に収まって見えます。そして、前景には、この植物です。どう曲げたものか不明ですが、ハンガーを利用して、ちょうど良い位置にぶら下げられていました。右下には、ちゃんと錆びたトタンも…。無彩色に近い光景ですが、この渋さ…。ワザあり!です(^^; 参りました。

【場所】品川区東大井あたりです。

閉店後ご用の方は...

| コメント(4)

これは、東武亀戸線の小村井駅にほど近い場所にあった仕舞屋の窓を撮ったものです。この窓の位置が軒下であることと、手前に木がしげっていることから、気がつきにくいのですが、運良く、目にとまりました。
方々歩いていますが、こんな文句を目にしたのは初めてでした。しかも、張り紙などではなく、ガラスの裏側に直接、塗料で書かれています。こういう姿勢でご商売なさってらしたのでしょうね、こちらは...。
いまでは、閉店または終業後は、別の個人生活...というパターンが主流のように感じますが、この文句を見ると、生活と商売・職業が密接...というよりも一体となった暮らしぶりがうかがえます。「店を閉めても、用があれば言ってよ...面倒みるよ!」という感じの...。昔は、言葉に出さないまでも、このように、商売・職業のほうが先にきているのでは?というパターンは多かったですね。
それが良い悪いは別にして、こういった文句を目にすると、責任感云々といったことよりも、なんだかふわっと温かいものを感じます。

【場所】墨田区八広2丁目あたりです。

ヤレオウ別館

| コメント(8)

これは、ヤレオウの別館です(^^; 一部が母屋とつながった別棟部分です。その一部を切り取ったものです。こちらは、"激しく経年変化系" の家に惹かれる...という人だったら、絶対に外せない逸品です。
この別館、元々は、旋盤工場だったのだそうです。けっこう天井が高いのですが、その天井に、モーターが取り付けられていて、その回転をベルトで、地上に据えられた旋盤に伝えていたのだそうです。余談ですが、このモーター天井設置というスタイルは、こうした低湿地帯で頻繁に発生していた増水時対策という側面もあったようです。言われてみると、なるほど...です。
この建物が建てられた昭和28年ころは、この一帯には海苔製造業者が多く、工場というものは珍しかったということです。また、海苔製造工場と聞くと、大きな建物を想像しますが、けっしてそうではなく、海苔を乾燥させるための敷地(野原感覚)と、その一画に建てられた、海苔製造シーズンにだけ使う小屋のような建物...がポツリポツリという風景がひろがっていたのだそうです。
この建物は、いまは、旋盤も撤去され、ご主人の趣味である園芸用倉庫として使われていました。手前に見える植物は雑草の塊のようにも見えますが、実は、しっかりと気合いを入れて育てられたものばかりで、その多くが、実に可憐な花を咲かせる野草でした。なかには珍しい高山植物なども混じっていました。よく目にする、花主体の路地園芸とは一線を画する、素晴らしい植物たちです。
この建物が、ヤレても、なにか強く人を惹きつけるのは、そういったことからくる気のようなものが、色濃く漂っているからなのかも...ですね。いや、本当にこちら、素敵です。

【場所】大田区北糀谷あたりです。

今日は、所用で渋谷に行ってきました。が、現在、常用しているカメラボディとレンズが入院中なので、所用を済ませた後も、さほど写真を撮る…という気もなく、ぶらぶらと駅の方向に歩いていました。そして、パルコ脇の細い道を進んでいたときです。前方に工事現場があり、そこを囲っている塀に貼られた、大きなモノクロ写真が目に入りました。彩度の高い色の溢れる街に慣らされた目は、そこに引きつけられます。
そばまで行ってみると、実は、その写真は、NIKEの宣伝でした。この塀の向こうにあるビルの壁には、骨折した鎖骨を金属クギで固定したところをX線撮影した写真が、デカデカと貼られています。そして、そこには「芝生よりアスファルト」というコピーが書かれていました。確かに、スケートボーダーにとっては、アスファルトやコンクリートがフィールドです。「ケガも骨折も勲章だ」って感覚は分からないではありません。かっこいいコピーなんです…。が、しかし、そのコピーに、何かしっくりとこないものを感じるんですね〜。このところ特に…。そんなことを思いながら撮った写真です。

【場所】渋谷区宇田川町あたりです。



ninepeace.jpg




月別アーカイブ(Archives)



Photo Gallery

写 真 集


おすすめ




おことわり

エントリー、コメント、トラックバックにつきましては、管理者の判断により削除させていただく場合があります。予めご了承ください。
Powered by Movable Type 4.22-ja





copyright © 2004-2017 masa