2008年3月アーカイブ

路傍桜

| コメント(8)

昼過ぎまで小雨が降っていました。空気も冷たく、それが、なぜか、雪の日の冷たさに似ていて、あたり一面がうっすらと雪化粧していてもおかしくない...という感じでした。が、夕方近くなった頃、いっきに天気が変わり、透明感のあるきれいな光が差しはじめました。今日の写真は、その光を浴びる桜です。

ここは白山通り沿い。車が向かっている方向は水道橋方面です。上を通るブルーの鉄橋は、地下鉄丸ノ内線のものです。その向こうに見える建物と観覧車は、ラクーアという、遊園地とショッピングモールを融合させたような施設の一部です。

と、まあ、そんな場所にポツンとたつ桜ですが、今年は、桜名所に行く時間も機会もないせいか、この手の桜に目が行ってしまいます。なんだか、気分...なんですね(^^;
都内で、こうして、唐突に咲いている桜をご存じでしたら、ぜひ教えてください!

【場所】文京区本郷1丁目あたりです。

五反田歓楽街

| コメント(8)

先日、池上に住む友人に会うため、これまで馴染みのなかった五反田へ行ってきました。
JR五反田駅の東口に出ると、正面に、古い看板建築の残る一画があります。その裏手には、鍵に曲がった路地があり、廃業した酒場や、ツタに絡まれた古いレストランなどが並んでいました。レストランは「グリル エフ」といい、知る人ぞ知る…有名な店なのだそうです。
その路地を出ると、その先に、おやっと思わせる風景が出現しました。俗にホテル街とか歓楽街と呼ばれるやつです。後になって話しを聞くと、五反田のホテル街はよく知られているようですが、僕は、それを全く知りませんでしたので、かなりな驚きでした。
この土地にこうした街が形成されるには、それなりの理由があるに違いありませんが、いまは調べている時間がありません。どなたか…(^^; ま、追々…です。

というわけで、待ち合わせの時間がくるまで、ちょっとだけ周辺を歩いてみました。すると、いくらも歩かないうちに、歓楽街が途切れてしまいます。しかも、一部はネオンもキラキラで元気そうですが、もはやこれまで…という無惨な姿を晒している一画もあります。なんとなく、大きな転換期のまっただ中にある…という感じを受けました。

今日の写真は、その歓楽街のなかにあった八百屋さんの店先を絡めて撮ったものです。そこだけを見ると、どこか下町の風景ですが、歩道には「優良風俗店案内」と書かれた電飾看板が立っています。その向こうには、写真では見えませんが、閉鎖して野ざらしになった、小さな劇場だったのかな?と思わせる建物などがつづいています。かなり寂しさを感じさせる一画です。
そこに、ちょうど、帽子をかぶり、荷物を引きながら歩く高齢男性の姿が入ってきました。これがこの場面を決定的に色づけしてくれました。もう妄想の世界に突入です(^^; この初老の男性は、田舎から、五反田で働く娘に会いに来たんですね…。そして、何年ぶりかで会う娘は、想像とは全く異なる姿で、年老いた父親の前に現れます。が、父親は、この時点では、まだそれを知りません…。いや〜切ないです(^^; あとはご覧になった方々それぞれにストーリーを展開なさってください(^^;

【場所】品川区東五反田1丁目あたりです。

昌平桜

| コメント(16)

ブログを巡回していると、あちこちで、桜便りを目にするようになりました。東京の桜は、今週末あたりが盛りで、週明けにはもう散りはじめ…という感じがします。が、僕は、今年は、桜の名所には行けそうもありません。
というわけで、ヒルズ系さくら(^^;と言いますか…桜づくしな写真を撮ることはできませんが、バラック系さくら(^^;と言いますか…街にぽつんと咲く桜の写真をアップします。

今日は、用あって銀座へ行き、その帰りに、お茶の水駅に降り、神保町をまわって戻りました。この写真は、言うまでもないと思いますが、お茶の水の聖橋のうえから撮ったものです。この位置からは、これまで、何度か写真を撮っていますが、実は、つい先日まで、この土手の木が桜であることに気づいていませんでした。

桜名所の、霞か雲海か…といった桜も素晴らしいですが、こうした、思いもよらないところに、ぽつんと咲く桜も、相当に良いものです。今年は、この瞬間花見で満足満足(^^;です。

【場所】千代田区神田駿河台4丁目あたりです。

戸越銀座で

| コメント(2)

今日は、用あって五反田へ…。その用を済ませ、五反田駅に戻り、時計を見ると6時半。ちょっと雲行きが怪しいものの、まだ明るさが残っていましたので、そのまま帰るのも勿体ないな…と思いながら、都営浅草線の路線図を見ると、隣の駅が戸越です。短絡的に「戸越銀座を見ておこう」と思い立ちました。
戸越銀座は、僕のなかでは、銀座銀座(^^;につぐ知名度を誇っている商店街です。が、訪れるのは初めて…と言ったほうが良いくらいです。かなり以前に歩いた記憶はあるのですが、イメージの記憶は完全にとんでいます(^^;

そんな戸越銀座ですが、地下鉄の駅から地上にあがり、商店街を見通してびっくりです。こんな長い商店街というのは見たことがありません。どこまでも延々とつづく…という感じです。しかも、ほぼ直線で伸びていますから、その長さがいっそう強調されて見えます。すごい…。さすがに戸越銀座です(^^; 歩き甲斐がありそうです(^^;
が、歩きはじめてすぐに、雲行きが怪しかった空からポツポツと雨粒が落ち始め、そうこうするうちに雨脚が強まり、カサをささざるを得ないほどになってしまいました。しかも寒い。残念ながら、金物屋さんのような店に置いてあった295円(^^;のカサを買って、早々に引き上げてきました。

今日の写真は、東急池上線の踏切から、戸越銀座の通りを撮ったものです。このすぐ左手が戸越銀座駅です。このあたりは、電車利用客の姿も多いせいか、とても賑やかに見えました。戸越というより人越し…です(^^;
ま、冗談はさておき、さしもの戸越銀座も、外れに近づくと、さすがに人影もまばらになります。が、「ここは商店会がしっかりしていそう」というのが、今日受けた印象です。

【場所】品川区平塚2丁目あたりです。

烏森 高木酒店

| コメント(13)

汐留の、旧国鉄の貨物駅跡地を再開発した、汐留シオサイトなる複合都市に、初めて足を踏み入れてきました。いや、もう、なんともはや…です(^^; 人工的&無機そのもの。威圧されはしますが、街としては全く面白くありません。というわけで、シオサイトは早々に切り上げ、新橋に向かい、久々に烏森あたりを歩いてきました。

驚いたのは、新橋4丁目あたりが、更地だらけになっていたことです。今日、歩くまで知りませんでしたが、どうやら、環状2号線(マッカーサー道路)の工事が着々粛々と進められていたようです。が、その計画地に、まだ建物はけっこう残っていますし、その建物で営業をつづける店や会社などもあるかと思うと、その向こうにはガラスの高層ビルが聳える…という具合で、相当にグチャグチャな風景がひろがっています。もうかなり昔に、再開発中の小松川や三田あたりを歩きましたが、その時見た風景が重なって見えるようでした。

今日の写真は、環状2号線にギリギリ引っかからなかった区画にあった、古い建物の酒屋さんです。2階の天井の低さが、より一層、時代を感じさせます。この近くの烏森稲荷の参道にも、これと似た、2階の天井の低い建物が並んでいたりしますから、その昔は、きっと、烏森一帯には、こういった建物や長屋が軒を連ねていたのだろうことが想像できます。
ところで、ここは烏森と呼ばれる場所柄、酒屋さんは必要不可欠なんでしょうね。建物こそ古く、こぢんまりとしていていますが、ご商売のほうは繁盛なさっているように見受けました。頑張っていただきたいです…。

【場所】港区新橋4丁目あたりです。

京島の二軒長屋

| コメント(16)

ここは京島…僕の第二の故郷です(^^; あ、言ってしまった(^^; 住人の方々(約2名)から苦情が出そうです。が、何を言われようと、京島という町は、僕にとって、やはり特別な町…という感じがします。
と、まあ、そんな感じの京島ですが、「これこそが京島の磁場をつくっている」と思われる風景が何カ所かあります。で、今日の写真は、間違いなく、そのひとつに数えられる風景です…と思います(^^;
この辺りは、戦災による焼失を免れています。したがって、この建物は、戦前からあったのでは…と思われます。もちろん、屋根や外壁は、何度か補修されているのでしょうが…。
実際に、そばに立って見ると、こうして写真で見るよりもやや小振りな感じです。実に愛らしい佇まいを見せています。そして、何と言っても、この鮮やかなブルートタンが印象的です。この写真を撮ったのは先月ですが、これが初夏になると、軒下に吊された鉢や、家の前のビールケース利用の台に載った鉢の緑が勢いづき、花が咲き…、まさに、愛らしさに華を添えてくれます。
「じゃ、なぜその頃の写真をアップしない?」と言われるかもしれませんが、それには理由があります。この手前は、ご覧のように駐車場になっています。そこに、とかく車が停まっていて、こうして、建物全体を見ることができるチャンスはなかなか無いんです。そこにもってきて、お天気との兼ね合い…もあります。そうなると、なかなか満足のいく写真というのは撮れません。もう、この建物は幾度となく写真に撮っていますが、そんな理由で、「これなら…」という写真がなかなか撮れませんでした。ここは京島でも大切な風景であるだけに、できるだけ良い表情で撮っておかねば…と思っていましたし…。
で、「どうやら」と思えるのが、今日アップした写真…というわけです。この家の愛らしさが写っているでしょうか…。

【場所】墨田区京島3丁目あたりです。

古都とオールドカー

| コメント(6)

ここはイギリス南部の都市ウィンチェスターです。中世イングランドの首都だっただけあって、歩いてみると、さすがに古い重厚な建物が多く、時代と重みを感じさせます。尖塔が聳える巨大な大聖堂があることでも知られています。が、その一方で、まるで避暑地か?と思うほどに、洒落た店が並ぶ通りもあって、そこをお洒落に決めた紳士淑女がそぞろ歩く…という場面も目にしました。もうそのまま渋めのファッション写真…という感じです。

僕がこの街を訪れたのは、ある高校の卒業風景を撮るためでしたが、かなり自由時間も得られましたので、煉瓦や石、それも割石をはめ込んだ…と思われる壁が巡る街を、嗅覚をたよりに、あちこち散策することができました。
そして感じたことは、オックスフォードでも感じたことですが、街じゅうが重要文化財だ…ということでした。が、それらが、一部を除いては、日常のものとして使われている…ということに感嘆。これですね…やはり。何百年もの歴史をそこかしこで感じとることができます。日常生活のなかに歴史が溶け込んでいる…という感じです。

この写真に写っている車は、モーリスマイナーのカブリオーレですが、かなり古いものです(年代を云々するほど車に詳しくありませんので…)。ここまで古い車になると、とかく、マニアの手によってピカピカの状態に保たれていたりしますが、この車は、決してそうではありません。かなりヤレています。が、実用車として使用できる程度には手入れされています。そして、乗っているのは若者です。
この感覚には、文化財とも言える古い建物を日常的に使う感覚と同じものを感じます。こうした、道具は使うためにあるのだから、使いながら大切に保存してゆく…という精神が生きていて、それが実践されている…ということが、なんだかとても羨ましく感じられる風景でした。

【場所】Winchester, Hampshire, UKです。



「とげぬきフォント」なるエントリーでお茶を濁そう...と思っていましたが、川好きonnaさんお手製の、心のこもったキムチ(ウォーク参加者へのお土産)を食していると、そうもいかないな...という気になり(^^; 改めて、出版記念ウォークについてエントリーです。
と言っても、前エントリーにも書きましたとおり、このところ、頭がよそに行っていますので、ウォークの様子をしっかり伝えるような写真がまるでありません(と言うか、シャッターを押した回数が決定的に少ないです)。そんなわけで、ここでは、3枚だけ、写真をアップしておきます。

とげぬきフォント

| コメント(18)

正月頃、拙ブログで『川の地図辞典』を紹介させていただきましたが、本日、その出版記念ウォーク&懇親会が行われました。
コースは、『川の地図辞典』の著者・菅原健二さんが、お考えくださった「谷田川跡」。山あり谷あり川筋あり...というバラエティに富んだもので、大雑把に地名で言うと「駒込〜染井〜巣鴨」というところです。ただし、川好きonnaさん(コレジオ社主・芳賀さんの奥様)お手製のキムチのお土産付き...。これは嬉しいかぎりでした。

で、ウォークのコースや様子などについて...ですが、僕はこのところ、頭がちょっと他方向に振れていて、まとめるパワーが不足しているため、この日参加なさった方々のブログに、詳細な報告がアップされるのを待ちたいと思います(^^; 申し訳ありません。

ま、とにかく、お天気に恵まれた、中身の濃いウォークも、午後4時頃に、最終地点である巣鴨とげぬき地蔵で終了。記念撮影後、懇親会の会場のある巣鴨駅周辺に向かって歩いていました。そのとき...です。商店街のなかにある食堂の展示メニューに目が釘付けです。この漫画吹き出しのような札の素敵なこと...。文字書体も、なんともイカしてます(^^; で、これを「とげぬきフォント」と呼ぶことにしました(^^;

あ、そうそう、大事なことを忘れていました。このウォークは、出版記念であるばかりでなく、増刷記念!!! にもなったことをお知らせしておきます。

【場所】豊島区巣鴨3丁目あたりです。

雨降る夜の街で

| コメント(14)

ここ2日、昨年の夏前に、仏国・英国で撮った写真を掲載していますが、それらを眺めていると、もう既に、懐かしい…という思いがします。そして、掲載したい…と思いながら掲載できずにいた写真がまだ多々あることに気づきました。そんなわけで、今日も、英国で撮った写真をアップします。

ここは、僕が滞在していた家の前を通るキングストン通りです。時間は、現地時間で、午前5時をちょっとまわった頃。僕たちは、この日、オックスフォードからロンドン経由でパリに移動するため、早起きをして、徒歩で30分ほどの距離にあるバスの停車場に向かっていました。まだ街は眠りの底にありました。人影はほとんどありません。生憎、雨が降っていましたので、傘をさしながら…。

道の両側は、レストランやショップが並んでいるのですが、東京とは違って、夜になると、照明は最低限に抑えてありますから、街は黒いシルエットになり、静かに休んでいる感じがします。街を照らしているのは、街灯の明かりだけです。それが、雨に濡れた舗装に反射し、瞳孔の開いた眼には眩しいほどです。夜霧…とか、旅愁…とか、そんな言葉を思い浮かべてしまう、古い映画に出てくるような光景が目の前に伸びています。雨脚は結構強かったのですが、傘を首と肩で固定し、カメラにタオルをかぶせ、そんな気分で撮ったのがこの写真です。

【場所】Kingston Road, Oxford, UK あたりです。

屋根裏の窓

| コメント(13)

昨年、英国のオックスフォードで撮った写真です。
言ってしまうと、夢が無くなるかもしれませんが、写っているのは、あるカフェのトイレの窓です。匂い立つ…って感じがしてきますか?(^^; ま、そんなことはありませんよね。

このトイレの位置ですが、客席のある階から、細いくねった階段をあがった屋根裏にありました。その階段をあがるところから雰囲気があります。古い建物ですし…。ドアを開け、シンクのある部屋に入ると、この窓があります。どうということもない窓ですが、窓枠部の段差に陰影があり、それが光のリズムを感じさせます。そこに、スチールフレームの横開きの窓が入っています。ガラスが適度に汚れ、それが、まるでフィルターのように、外の景色にすこしだけ紗をかけています。外の景色と言っても、ただ、屋根と、向こうの建物の壁が見えるだけですが、それらを照らし、窓ガラスを通してくる光のきれいだったこと…。そして、それが、とても静かでした…。

その静かな光があまりに印象的だったため、急いで用を足し、すぐに階下の席に戻り、カメラを持って、再びトイレにあがり、撮ってきたのがこの写真です。
窓から、海や山や木々が見えるのも素敵ですが、こうして、屋根しか見えない…というのも、また良いものです。

【場所】Oxford, UK です。

パリ便り (7)

| コメント(6)

昨年パリでお世話になった(泊めていただいた)方が、いま、東京に滞在中…ということから、久々に、その地で撮った写真をアップします。
その方は、ちょっと変わった愛称ですが、FXと呼ばれています。フランス語と英語、それに中国語を操る…という才能の持ち主でもあります。笑顔がとてもキュートなれど、ちょっとクールでシニカルな長身やせ型。スニーカーやバスケットシューズを集めるのが趣味で、コレクションは200足を超す…という人です。彼は、パリ中心部のアパートに住んでいます。
で、僕らが泊めていただいたのは、その彼のアパートではなく、ご両親のマンションでした。ちょうどご両親が海外に行ってらして、空いている…というので、そこを使わせていただいたわけです。ま、日本で言えば、いわゆる億ション。素晴らしいマンションを独占させていただいたわけです。

そのご両親のマンションですが、パリ南東部の郊外にありました。ミッシェルビゾという駅が最寄りの駅でした。今日の写真は、その駅からマンションに歩くあいだにある、カフェレストランで撮ったものです。昼間は、いわゆるパリに多くあるカフェ…という感じですが、夕方になると、高級レストランの雰囲気に変わります。どうやら、この地域は、パリでも余裕のある人達が多く住んでいるようで、皆さん、なかなかお洒落して、アフターファイブを楽しむ…という雰囲気で食事をしています。
そんななか、ちょっと離れた席で、老夫妻が黙々と食事をしていました。見れば、その二人の足元には、犬の姿が…。なんとも、なんとも微笑ましい構図です。見た瞬間に、ここはパリなのに、古き良きアメリカを描いた、ノーマン・ロックウェルの絵を思い浮かべました。彼が描いたのは「英国での生活への憧れだったのでは?」と、以前、拙ブログで書いたことがありますが、こうして見ると、英国と仏国では全く感覚が違う…と思いがちですが、共通する部分も多く存在するのかもしれない…と思わされます。それにしても、この老夫妻、よく召し上がってました〜(^^;

ということで、FXさん訪日記念エントリーでした(^^;

【場所】Michel Bizot, Paris あたりです。

白昼の黒闇

| コメント(11)

この写真は、つい先日、新橋駅のガード下で撮ったものです。このあたりでガードを絡めた写真を撮っていると、どこからともなく、フード付きのコートを頭からすっぽりと羽織った路上生活者らしき人影が現れました。光は真逆光でしたので、顔などはよく見えません。この写真のとおり、僕の目の前にあるガードの橋脚とその人影だけが、真っ黒に浮かびあがって見えます。そこだけが、周囲から切り離されたように、まるで別世界に感じられました。

真っ昼間の街なかで、「一寸先は闇」という言葉を思い浮かべます。東京の街は、どこもが、夜でも、明るくなってゆきます。街から影…暗がりや闇…が排除されてゆきます。が、光がある限り影も存在し、光が強くなれば影も濃さを増します。
咄嗟にシャッターボタンを押した後に、そんなことが妙にひっかかる光景でした。

【場所】港区新橋2丁目あたりです。

悠々トタン家

| コメント(10)

ちょっと油断すると、相変わらず、すぐにクラ〜くなる拙ブログですが、今日は、パッ...とでもありませんが(^^; とにかく明るい写真です。いや〜なんだか、本人がホッとしてます(^^;

で、この総トタンの家ですが、足立区の西新井本町にありました。この左側には、ドーンと広い空き地があり、一部は駐車場として使われています。そして、右側の道を挟んだ向かい側にも、かなりの広さの空き地があります。そして、写真右端にちょっと見えているのは銭湯です。そんな立地ですから、都内にしては珍しく、空間がとても広く感じられます。空が広い...というやつですね。そのせいでしょうが、このトタン家も、なんだかゆったり感があります。
窓の破れなどからすると、もう使われてはいないようですが、この建物、実は、長屋です。この向こう側につづく棟には、まだ住居として使われている部分がありました。だからでしょうが、ここもあまり痛んでいる...という感じがしません。

ここで「おや?」と思うのは、手前の緑のなかに、何本もの木材が立てられていることです。おそらくは「この緑は育てているんだから、なかに入らないで!」ということなんでしょう。が、こうして見ると、まるでオブジェのようで、ちょっとこの人の庭を思い浮かべたりします(^^; ...違いますかね(^^;
ま、ともかく、いまや都内では、こうした、ゆったりとした空間のなかに建つトタン家...というものを、そう目にすることはできなくなりました...。

【場所】足立区西新井本町1丁目あたりです。

鳩の街 田中寫眞館

| コメント(17)

この四角い建物ですが、墨田区の鳩の街通り商店街にある写真館です。二軒長屋(と思う)の左側だけが、このように、ちょっとハワイを想わせる(^^;看板建築になっています。特筆すべきは、三角の切れ込み部分が出入口になっている点でしょうか…。ちょっと出入りが大変だろうな…とは思いますが、同時に、それが最大のチャームポイントですね。こぢんまりとして、実に愛らしい建物です。
もう長らく営業なさっていない…ということですが、それにしては寂れ感がありません。「たまたま今日は定休…」と言われれば、「あ、そうなんだ」と思ってしまいそうです。

それにしても、これだけ雰囲気のある、現役の寫真館として使える建物を放っておくのは勿体ない話です。借りられるものなら、僕が借りようか?なんて、本気で考えてしまいます(^^;
僕は、古書店の主人…というのが憧れの仕事のひとつですが、それは到底無理。となると、向島の寫真館主人というも悪くない…どころか、かなりよろしいですね〜(^^; ちょっとその気になってしまいそうです(^^;

【場所】墨田区向島5丁目あたりです。

銀座の街角で

| コメント(7)

ここは、銀座の数寄屋橋交差点の一角です。ソニービルの向かい側で、先日、問題を起こした不二家のビルの根元(^^;のあたりです。

銀座での用事を済ませ、4丁目交差点あたりから、地下鉄丸の内線に乗るため、西銀座デパートに向かって歩いていました。そして、数寄屋橋交差点で信号待ちをしているときでした。ちょっと目を後方にやると、ハンバーガーの大きな写真にはまるような位置に、ケータイと向き合う若い女性の姿が…。どうやら、上方にライトがあって、ケータイ画面が見やすかったのでしょうね。しかも、神経が完全にケータイにいっているようで、すぐ近くで信号待ちをしている、僕を含む歩行者など全く気にならないようです。

夜目とはいえカラフルなハンバーガーを串刺すように、黒装束のスラリとした女性…という組み合わせは、なかなかよろしいです(^^; ま、それだけではなく、見方によっては、良からぬ街の良からぬ風景…を重ね見ることもできます。
また、昔は、この左手に外堀があって、そこに数寄屋橋がかかっていたわけですから、その堀沿いには、きっと柳が枝を垂れ、その下で、月明かりをたよりに文をしたため…なんて風景を妄想することもできるわけです(^^;

というわけで、真正面からドンとシャッターを切ったのがこの写真です。

【場所】中央区銀座4丁目あたりです。

鳩の街 佃忠

| コメント(4)

昨日のエントリーに「ここは客と主人や女将さんとの暖かな遣り取りが聞こえてきそうです」というコメントをいただきましたが、そのご想像通りの光景を撮っていましたので、今日は、その写真をアップすることにしました。
鳩の街通り商店街の雰囲気は、およそこんな感じです。そして、右側にある店がおでん種の店「佃忠」さんです。昨日アップした「魚金」さんは、このはす向かい…僕が立っている位置のすぐ左手…にあります。

この写真は、一昨日(28日)撮ったものですが、この日は、まだ魚金さんのご主人と話もしていませんでしたので、通りがかりに撮ったものです。ちょうどこの辺りに差し掛かったところで、黒い和服コート姿の、いかにも向島料亭のお女将さん…といった感じの婦人が、佃忠さんの前に自転車を停め、お店の奥さんとなにやら立ち話をしている姿が目に入りました。おそらく、店先の鍋で種が煮えるのを待っていたのでしょう。二人の会話はなかなか途切れません。その姿が、通りがそう明るくはないだけに、店内から漏れる光に浮かんでいるように見えます。人通りの少なさが、その印象を余計に強めているようです。雰囲気あります。他の商店街とは、やはりひと味もふた味も違いますね。

ところで、余談ですが、この佃忠さんですが、創業は日本橋。それから既に百年経っているそうです。また、看板には、佃忠 向島店 とありますが、都内に姉妹店が3店あって、そのうちの1店は、なんと、先日拙ブログでも紹介した田端銀座にあり、ご主人の弟さんが営んでいらっしゃるとのこと…。世間は狭いです。

【場所】墨田区向島5丁目あたりです。



ninepeace.jpg




月別アーカイブ(Archives)



写 真 集


おすすめ




おことわり

エントリー、コメント、トラックバックにつきましては、管理者の判断により削除させていただく場合があります。予めご了承ください。
Powered by Movable Type 4.22-ja





copyright © 2004-2017 masa