ここは根岸です。が、根岸も5丁目…旧町名でいうと下根岸ですから、根岸もはずれ。最寄り駅も三ノ輪になります。
根岸には、戦災で焼失しなかった地区がありますが、それは3丁目あたり(旧中根岸)のことで、このあたり一帯は完全に焼失しています。ということは、写真右手の、古そうに見える長屋も、戦後の建物…ということになります。しかし、戦後の建物とはいえ、いまとなっては相当に古い部類に入ります。にもかかわらず、いちばん手前の部分を除いては、歯抜け部分もなく、全体がほぼオリジナルに近い状態にあるようです。
しかし、だからと言って、この建物が建てられた当時の匂いを感じ取るのは容易なことではありません。なんせ人々の生活ぶりが違っていますし、周囲の街パーツ(^^;が大きく異なっています。髪型や洋服を変えると、同じ人でも印象がかなり変わってしまうのと同じですね。と言いながら、道路から舗装を剥がしたり、クルマをどけたり、標識を抜き取ったり、電柱を木製にしてみたり、母親には和服で赤ん坊をおんぶさせてみるのですが、当時の様子を妄想できません(^^; 修行が足りないようです(^^;
【場所】台東区根岸5丁目あたりです。