2008年5月アーカイブ

巣鴨の絶壁

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え〜、絶壁といいますと、断崖絶壁を思い浮かべますが、このタイトルでは、「絶壁=絶品の壁(^^;」という意味です。

かなり以前に、完璧というエントリーをしましたが、今日の壁は、スケール・バラエティともに、完璧をしのぐ出来です。
全体の、意図無し意匠がとても凝ったものになっていますし、使われている素材も多種多様です。色彩も、渋くおさえられたグレー地に、淡い黄色とピンク、鮮やかなブルーが配され、とても魅力があります。

この壁、どう考えても、次々と場当たり的継ぎ接ぎ工事が繰り返された結果でしょうが、こういう凄い結果を生むこともあるんですね〜。こいつには本当に惹かれました...。

【場所】豊島区巣鴨3丁目あたりです。

今日は、永田町にある国会図書館をたずね、先日出版した『時差ボケ東京』を納本してきました。これについては、また後日触れようと思っていますが、「民間の出版物は、発行から30日以内に、1部を国会図書館に納入することが義務付けられている」からです。というわけで、僕の写真集が、とにかく、国会図書館に収蔵された...ということになります。ゲゲゲ...ですね(^^;

その足で、下落合に向かいました。目差したのは、近隣ブロガーなら誰でも知っている、カフェ杏奴です。実は、写真集出版前から、購入はしていただかなくても、できるだけ多くの方にご覧いただけたらな〜と思っていました。LOVE GARDENブック・ダイバーで先行販売していただいているのも、両店ともに「買わなくていいんですよ。ゆっくり見てってね」という雰囲気ムンムン(^^;...というのがひとつの理由でした。そして、もうひとつ考えていたのが、「販売はしていただかなくても、ゆっくりとご覧いただける環境のカフェに置いていただきたい」ということでした。その条件にハマリ過ぎるくらいにハマるのが、カフェ杏奴...というわけです。

京島と夏場所

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さて、写真集騒動はつづいているものの(ずっとつづいて欲しいぞ!(^^;)、ブログはブログです。というわけで、平常営業的エントリーに戻ります。ま、今日は、ちょっとした仕切り直しって感じです。そして、仕切り直し…と言えば、元々は相撲用語…。という単純短絡なイメージでのエントリーです(^^;

こちらは、京島のLOVE GARDENの近くにあるクリーニング店です。この日は、LOVE GARDENに初めて写真集を届けに行っていました。そして、その帰りに、くねった京島の道を歩いていると、クリーニング店のガラス窓越しに、何枚もの浴衣がかかっているのが見えます。そのそばでは、若主人らしき方が、一生懸命アイロンをかけています。つい先日の23日のことです。

そういえば、両国国技館で大相撲がおこなわれている期間です。「はは〜ん、さすが京島、力士の浴衣をクリーニングしてるんだな」と思いながら、ガラス窓越しに身振りで「浴衣の写真を撮らせていただいて良いですか?」と聞くと、向こうも身振り手振りで「いいよ いいよ」とのこと…。そして、僕が撮り始めると、「ガラスが邪魔でしょ」とばかりに、向こうから窓を開けてくれます。う〜ん、良い感じです。最近は、カメラを手にして顔を向けるだけで、シャッターを下ろされかねないですからね〜。こちらはシャッターを切らなくても…(^^; それに比べると、なんとおおらかなんでしょうか…。これですね、最近町から姿を消しつつあるものは…。
しかも、「この浴衣は、力士の名前は入っているけど、茶屋で使う浴衣」であることや、「各力士がそれぞれの柄を持っている」ことや、「有力力士はひとりで幾通りもの柄を持っている」ことなどを、こちらから聞く前に話してくれます。そして「貴乃花のは(窓辺につってあったものとは)別の柄のもあるよ」と、わざわざ奥からそれを持ってきて、ひろげて見せてくれたのです。そのとき撮らせていただいたのが、今日の写真…というわけです。良い笑顔でしょう。こちらまで嬉しくなってきます…わけわからずに(^^;

【場所】墨田区京島1丁目あたりです。

嵐のあと…

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ちょっと更新が滞りました…。写真集ができてからというもの、慣れない営業(^^;などに奔走していました。それにしましても、今回は、近隣ブロガーの方々の強力な援護射撃をいただき、感謝とともに感動しています。とてもこんなにもご支援いただけるとは思っていませんでした。この場でたいへん失礼ではありますが、販売開始後すぐにご注文・ご購入くださった方々も含め、ご支援くださった方々に深く御礼申しあげます。ありがとうございましたm(__)m

さて、それはともかく、やっとブログ更新です。この写真は「あ、あそこだ」とお分かりになる方も多いと思いますが、銀座の7丁目あたりの上空を撮ったものです。どうして、この写真をエントリーしよう…と思ったのか、自分でも理由がはっきりとは分からないのですが、なんとなく、写真集を出すことにより、このブログもひと区切りがつき、次のステップに向かおう…ということから、そして、少しだけ清々とした気分でいることから、この足の大写しと青空の組み合わせの写真をピックアップしたような気がしています。

しかし、東京を中心としたまちをこつこつと歩く…という基本スタンスを変えるつもりはありません。大いなるマンネリを目差してゆこう!と、改めて思っているところです。これからも、拙ブログをどうぞ宜しくお願いいたします。できるだけ早く、いつもどおりの、町歩きに戻ろうと思っています。

【場所】中央区銀座7丁目あたりです。

『時差ボケ東京』

突然ですが、写真集の紹介です。

タイトルは『時差ボケ東京』。
撮影者は、私...masaこと、村田賢比古です。

実は、昨年の秋頃より、ふとしたことから思いついた手法による撮影をつづけていました。それが、年明けになって、ある程度のまとまりを見せましたので、信頼するデザイナーに相談し、二月頃から写真集の制作に入りました。その後、作業は順調に進行し、ついに本日、こうして、写真集完成のお知らせができる運びになりました。

内容につきましては、表紙写真からおよそご想像いただけるか?と思いますが、撮影手法にかなりのウェイトがあります...また、画像の切り貼り等の処理は行っていません...という程度に留めさせてただきます。

そんなわけで、どうぞ、どうぞ、この写真集を宜しくお願いいたしますm(__)m

 ■日本カメラ(2009年07月号)の特集記事「現代アマチュア精神の体現者たち」のなかで紹介いただきました!

 ■日本経済新聞(2008年07月27日)の書評欄で紹介いただきました!

 ■多くのブロガーの方々にこの写真集をご紹介いただいています。wakkykenさんが、そのリンク集を作成してくださっています。こちらです。

 ■2009年2月9日よりAmazon.co.jpでお求めいただけるようになりました。

 ■京島の「LOVE GARDEN」で取り扱いいただいています。(取扱終了しました。LGさん、大変お世話になりました!)
 拙ブログ中の関連エントリー:Love Garden in 京島 / LOVE GARDEN / LOVE GARDEN 06.02.18

 ■神保町の「ブック・ダイバー」で取り扱いいただいています。(取扱終了しました。BDさん、大変お世話になりました!)
 拙ブログ中の関連エントリー:古本カフェ『ブック・ダイバー』

 ■堀切の「青木書店」で取り扱いいただいています。
 拙ブログ中の関連エントリー:堀切の青木書店


 ■「ブックファースト銀座コア店」で取り扱いいただいていましたが、2008年12月20日、取り扱い期間が終了しました。コア店の皆様...大変お世話になりました。ありがとうございました!

 ■「啓文堂書店 (神田駅前店、九段下店、渋谷店、吉祥寺店、府中店、多摩センター店)」で取り扱いいただいていましたが、2008年12月末で取り扱い期間が終了しました。啓文堂書店の皆様...大変お世話になりました。ありがとうございました!

 ■2013年11月、Amazon.co.jp での販売を終了しました。

【記】写真42枚を収録した全62頁のハードカバー大型上製本です。ISBN4-9904156-0-0 価格は3600円(税別)です。

夕暮れの面影橋

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ここは都電の駅・面影橋です。左手には神田川が流れています。一昨年の三月晦日に撮った写真で、神田川沿いの桜と提灯が見えています。そんな時期でした。

この日は、再開発の爪痕が痛々しい、高田という場所の写真を撮っていました。そして、辺りがかなり暗くなってきたので、都電を使って家に帰ろうと、面影橋まで歩きました。ここから、三ノ輪方面に向かう電車に乗り、向原という駅で降りて、そこから新大塚駅まで歩き、地下鉄丸ノ内線で本郷三丁目へ…というコースです。

都電を待っていたのは夕方のラッシュ時で、道路は車で溢れていました。が、線路は、当然のことながら、電車以外のものは通りませんから、車のヘッドライトがレールに反射し、それが揺れ動くだけで、ガラーンとしています。そして、左側の車線は、信号の具合で、車が流れたり途切れたり…という繰り返しです。この写真は、その車の流れが途切れたタイミングで撮ったものですが、こうなると、線路の右と左が別世界のように見えてきます。そして、目はどうしても、左側にいきます。すると、どこか地方都市で路面電車を待っているような気分にさせられます。しかも、夕暮れの薄闇を透かして見ています。こうなると、もうセンチメンタル・ジャーニー♪が聴こえてきます。…というふうに見えません?(^^;

【場所】新宿区西早稲田3丁目あたりです。

池袋の花屋敷

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花屋敷と言えば浅草...ですが、こちらは東池袋の花屋敷です。今日の写真も、昨日同様、以前撮った写真をチェックしていて見つけたもので、いつかエントリーしよう...と思いながらも、その機会を失っていたものです。

ここは、池袋のサンシャインビルを見上げるような位置になります。愛らしいトタン張りの平屋というだけでも足が止まりますが、それに加えてこの花壇です。もう路地園芸の域を完全に超えています。どの鉢もそれなりに手入れされ、見事な成長を見せています。なかには見たこともない植物もあります。これはかなりな凄腕による仕業に違いありません。
などと考えながら、立ち止まっていると、良い具合に、玄関が開いてなかから人の姿が...。中年の女性でした。話をうかがうと、思った通りの達人。しかも想像以上の...。なんでも園芸がお好きで、世界中あちこちに行っていらしたとかで、その時のアルバムまで見せていただきました。また、サンシャインビルで開催される園芸展(きちんとした名称失念です)は必ず見に行き、そこでしか入手できない苗や種を購入していらっしゃる...とのことでした。どうりで...です。

しかし、この写真を撮らせていただいたのが、2006年の3月末のことです。今頃、ここにどんな花や植物が?と思うと同時に、今の東京都心のことです...まだこの家は健在だろうか?という心配が先に立つ今日この頃。あぁ、なんとも...です(^^;

【場所】豊島区東池袋5丁目あたりです。

窓辺の象さん

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このところ、ブログを始めた頃からの写真をチェックしています。もう相当数の写真がたまっていますから、そうでなくとも大変な作業なのですが、PC性能が不足なのか?ソフトの限界なのか? 写真のブラウズだけでも、しばらく続けていると、画面が固まってしまいます。その都度、ソフトまたはマシンを再起動。イライラを抑えながらの作業がつづきます。

そんなわけで、けっこうキツイ作業なのですが、やはり撮ったことすら忘れていた写真も多く、思わぬ収穫があったりもします。今日の写真も、そんなことをしているうちに見つけたものです。
見ての通り、ある建物の窓辺です。そこに鉄の柵が取りつけられています。建物と同様、この柵もかなり古そうで、もうすっかり錆びきっています。そこに、どういうわけか、鉄筋に使うものと思われる鉄棒を曲げて作った象が…。どう見ても象ですよね…これは。
で、窓ガラスを見ると、場所によって、色が違ったり、裏と表が入り混じっています。鉄柵もけっこう曲げられていたりします。ということは、いたずらによる被害があった…ということなんでしょうか。とすると、この象は、そういったいたずらを、少しでも防ぐための護り神…として置かれているようにも見えます。さて、本当はどういうことなのか?不明ですが、なんだかこの象、見る者をホッとさせる愛らしさがありません?

【場所】千代田区岩本町2丁目あたりです。

堀船のトタン家

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ここは北区の堀船です。が、地図をご覧いただければ分かることですが、北区とは言っても、荒川区に半分足を突っ込んだような位置にあります。最寄りの駅が、都電荒川線の荒川遊園地前か荒川車庫前…であることからも、その位置関係がお分かりいただけるか?と思います。

ま、それはともかく、今日は、隅田川がすぐそばを流れる、荒川遊園地周辺を歩いてきました。というのは、先日、尾久にある会社を訪ねたのですが、その会社の方から「遊園地のあたりにはまだ古い家がポツポツと残っている」とうかがったからです。

実際に歩いてみると、かなり建て替えが進んでいて、モルタルや新建材を使った家やビルが目立つのですが、確かに「これは古い」と思わせる家も、所々に残っていました。
今日の写真は、そんな生き残りの1軒を撮ったものですが、壁面にトタンが使われているとはいえ、かなりしっかりしています。
この辺りで見た古い家の多くが、きちんと建てられたもので、いわゆるあり合わせの貼り合わせ…という感じではありませんでした。この辺りの土地柄なんでしょうが、それがどんなものか? それはまたの機会(^^;ということで…。でも、この家と木との組み合わせ…なんとなく、ひと昔前のこの辺りの面影を残しているのでは?と思わせます。

【場所】北区堀船4丁目あたりです。

愛宕山から

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今日は、港区にある愛宕山についてちょっとチェックしましたので、その覚え書きエントリーです。
先ずは、数値地図とカシミール3Dを利用して作製した愛宕山の俯瞰図です。西側からほぼ東に向かって見たところです。地上の造作物を取り除くと、こんな形をしているわけでですね。右手には東京湾の水辺が見えています。しかし、本当に唐突な凸地です。
これを地理的に説明するなら、淀橋台の東端に位置する、南から北に向かって伸びる尾根ということになります。そして、その先端部 (岬) (俯瞰図で言うと左端) に、愛宕山の名の由来ともなった愛宕神社の境内があります。

ところで、愛宕山の地形的生い立ちについて調べてみましたが、これが意外と見当たりません。そんなときに頼りになるのが、『川の地図辞典』でブログ界を震撼させた之潮(コレジオ)さんです。同社刊の『江戸・東京地形学散歩』の第2章「地形形成史を訪て」に、愛宕山についての記述がありました。以下に、その一部を引用させたいただきます。

愛宕山は淀橋台の東端部に位置している。小さな寺が多数並んでいる西側の谷は、古神田川の支谷であったところで、最終氷期の極相期には、愛宕山の北を回り、東側の古神田川谷に合流していた。すなわち、愛宕山は南から延びてくる小さな尾根の先端部となった。東京湾に面していた東側は波食されて、海食崖が形成され、やせ細った。地図にある三角点の標高は25.93mで、周囲の低地の標高は0mに近い。中世末までは、日比谷入江とその先の江戸前島が一望できた景勝地であったことが容易に想像できる。

うぬ〜出てくる語句が難しい(^^; これを読み砕くには、それなりの地理地質的な知識を要求されますが、ま、な〜んとなく朧気ながら...には理解できます(^^; とにかく、この凸地の形成には太古の時代の川が絡んでいること、その東側の急な崖は東京湾の荒波が削り出したもの...ということが分かりました。ま、それだけでも収穫としましょう(^^;

ところで、今日の写真ですが、これは、愛宕山の北端の崖を巻くようにしてつけられた新坂と呼ばれる坂の中途から、ほぼ東に向かって撮ったものです。僕が歩いたかぎりでは...ですが、現在、愛宕山から海側の低地をやっと見通すことができる唯一の場所がここでした。

【追記】クリックすると表示される地図は、参謀本部陸軍測量局「五千分の一東京図」(明治20年刊行)の一部です。『江戸・東京地形学散歩』に収録されている地図とは異なります。
【追記】『江戸・東京地形学散歩』の著者・松田磐余さんによる論文東京低地西部の地形・地盤と地震被害 (PDF)にも関連する記述があり、参考になるか...と思います。僕には、ごく一部を除き、難し過ぎてお手上げですが...(^^;

【場所】港区愛宕1丁目あたりです。

菊坂下道

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今日も家での作業をつづけていました。ま、小雨が降っていましたから、ちょうど良い...と言えば言えなくもありません。が、町歩きがほとんど仕事(^^;になっているような僕にとっては、家に釘付け...というのは精神衛生上よろしくありません。というわけで、午後遅くなって、雨もあがったことですし、近所の菊坂あたりをぐるりとまわってきました。

菊坂...特にこの写真に写っている下道のある一帯は、いつ来ても静かです。かなり変わってきてはいますが、それでもまだ...という感じです。しかし、ちょっと気になったのは、一葉が使ったことで知られる井戸のあるあたりに、「通り抜けしないでください」とか「立入禁止」といった、短冊状の札が貼られていたことです。
僕は、休日に菊坂を歩くことはまずありませんので、実体を知りませんが、なんでも、旅行社主催のツアーが、このあたりの路地を練り歩く...といいます。少人数がひっそりと歩くぶんには我慢もできるでしょうが、観光気分の団体にガヤガヤと歩きまわられては、お住まいの方はたまらないでしょうね...。容易に想像がつきます。都心としては異例なほど静かなところですから、特に...です。

さて、この写真の説明です。僕がたっているのは、菊坂の上道と下道をつなぐ階段です。そして、手前に見えるのが、川を暗渠化した道です。それが下道と呼ばれています。正面に見える建物は、理髪店「ミナガワ」さんです。ベージュのモルタル部分が店舗になっています。入口は臭突のある角をまわり込んだ位置にあります。そして、ちょっと見づらいですが、その右手にチラッと見えているのは、銭湯「菊水湯」の入口です。この写真を撮った後、下道に降りて、菊水湯のそばを通ると、なかから、ボイラーの燃える音と、テェーンソーで木材を切る音が聞こえてきました。
雨上がりの、しっとりとした空気につつまれた今日の菊坂。落ち着きのある、良い表情を見せていました...。

【場所】文京区本郷4丁目あたりです。

庚申塚の銀寿司

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このところ、なかなか町を歩けないでいますが、今日は、所用で、荒川区の尾久に行ってきました。尾久といっても、もうすこし細かく言うと、都電荒川線・宮ノ前近く...です。
そんなわけで、大塚から都電に乗り、宮ノ前を目差しました。途中、飛鳥山あたりを通過し、こんなこともあったな〜などと思い出しながら...。しかし、普段、都電は滅多に利用しませんから、宮ノ前までいったいどのくらい時間がかかるのか?ピンときません。そこで、車内の路線図を眺めてみると、意外と駅数が多く、そこそこ時間がかかりそうです。十分に時間的余裕をもって家を出たつもりでしたが、ちょうどいい感じです。

そんなことを考えているうちに、電車が庚申塚駅に停車しました。そのとき目に飛び込んできたのが、この看板でした。なんとも渋さの極みをいっています。それに「銀」のひと文字が泣かせます。が、上記したように、時間がありません。「これは所用を終えて戻ってくるしかない」と、後ろ髪を引かれながら、目的地へ直行です。

で、そのとおり、所用を終え、帰りに庚申塚で下車し、撮ってきたのがこの写真です。看板を除くと、ちょっと地味過ぎ...という感じでしたが、そこは庚申塚です。うまい具合に、カラフルな服を着たご婦人が現れ、ポーズまで決めてくれました(^^; って、実は、この方、都電の通過を待っているところです。この寿司屋さん、そのくらい都電線路のすぐそばにあります。

【場所】豊島区西巣鴨3丁目あたりです。

愛宕フルハウス

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先日、愛宕の路地の写真をエントリーしましたが、今日は、そのつづき…という感じです。そこで目にした古ハウスの絶品です。

なんと激渋ピンクの南京下見張りの家です。左手はすぐに愛宕山ですが、それにピッタリ寄り添うようにして建っています。もう愛宕の山と一心同体状態です。しかも、この細さ…。もしや、愛宕山側に横穴が空いていて、そこが大広間になっていたりしないか?という勢いです(^^; そして、手前に付けられた鉄の螺旋階段とそれを覆うトタンの造形が、もう何とも言えません。素晴らしいのひと言です。

ところで、この家ですが、実は敷地が三角形になっていて、反対側はいくらか広くなっています。したがって、実際には、この角度から見るほど小さくはありません。また、ちょっと洋風な感じがしますが、裏手にまわってみると、瓦葺きの建物であることがわかります。
ご近所の方(高齢の男性)によれば、この建物は、その方が子供の頃(戦前)に既に建っていた…ということですから、おそらく昭和初期のものだろう…ということでした。当時は、とてもモダンな家だったそうです。いかにもそんな感じがします。
その方が小学生だった頃、この家に友達が居て、なかに入ったこともあるそうですが、見た目よりもなかが広い家だった…ともおっしゃっていました。また、この家の周辺は、戦災で焼失した家もあるそうですが、この家は、風向きに助けられて残った…とも。

ともかく、長年にわたり、愛宕の歴史を目撃してきた家だということですね。しかし、それにしては、輪郭がしっかりしていて、大したものです。

【場所】港区愛宕1丁目あたりです。

葛飾防災音頭の館

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今日のエントリーは、写真がどうのこうの…というものではありません。問題は建物側面にある看板の文字にあります。なんと「葛飾防災音頭」です。いや、すんごいタイトルです。冗談としか思えませんが、とりあえずは、どんな歌なんだろう?と気になってしまいます。

そんなわけで、帰宅後、ネットで調べてみますと、こんな記事が…。ちょっと以下に引用しておきます。

『葛飾防災音頭』の発案は一年前にさかのぼる。同町会役員が本田消防署に、20年のイベントの相談を持ちかけた。署側からは、関東大震災で大きな被害を受けた墨田区には『墨田防災音頭』があるが、地盤の悪い葛飾区にはない。大震災に備えた、日ごろの心構えが最も大切。この際『葛飾防災音頭』をつくったら、という話が持ち出されたのだという。
北崎政三(まさみ)さん(57)に作詞と作曲の話が持ち込まれた。「わたしは演歌専門。依頼されたときは冗談かな? と思いました。防災を歌にするのがむずかしく、完成まで3ヶ月ほどかかりました」と話す。

なんとなんと、行政絡みの真面目極まりない、まともな歌だったようです。しかも、墨田区にも防災音頭ってのがある…と書いてあります。知らなかった…(^^;
どうやら、僕が見た建物は、葛飾防災音頭の作詞作曲者でいらっしゃる北崎政三さんのお店だったようです。

しかし、そうした事情がわかっても、まだ、夢か真かという気分から抜けきれません(^^; もしやYouTubeにその歌がアップされてはいないか?と思い、チェックしてみましたが、発見できませんでした。というわけで、この防災音頭…未だ幻のままです(^^; これはCDを入手するしかなさそうです…。

【場所】葛飾区東立石7丁目あたりです。

或る警務員室

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今日は板橋区の常盤台に行ってきました。常盤台というと、すりばち学会の方々とご一緒 (コレコレコレ) させていただいて以来...という感じです。
前回歩いた辺りに変化があるのか否か?興味あるところでしたが、今日は、町を歩く時間はなし。ある作業の進み具合が順調なことを確認し、すぐに次の打ち合わせのために秋葉原へ...です。

が、駅まで歩くにしても、一応は抜かりなく(^^;周囲に目は配ります。で、目に留まったのがこの建物でした。こぢんまりとして良いプロポーションをしています。モルタル部分の塗装のヤレ具合やシミの案配、庇のトタンの錆び、引き戸の塗装の剥げ具合など...言うことありません。そして、右側にちょっと突き出した部分がなんとも気が利いていますし、もう古びた建物には付きもの...という感じになっている自動販売機もきっちり装備(^^; 言うことありません。

で、この建物ですが、実は、広い敷地の角にたっています。この右奥にはそこそこの大きさの工場があります。その手前は広い駐車場です (僕の立っている位置も駐車場のなか)。何とも不思議な位置にたっていますので、近づいてみると、自動販売機上に小さな板きれが貼ってあり、そこに「警務員室」と書かれていました。
この建物は、もうその目的では使われていないようですが、どうやら、倉庫として利用されているように見えます。そのせいなのでしょう...いわゆる廃墟臭さがなく、良い感じです。そして、それを引き立てているのが、やはり、後方の電柱と電線でしょうね。かなり込み入っていて、これもまた良い感じです(^^;

【場所】板橋区前野町2丁目あたりです。

小さな町の精

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良いお天気でした。空気もきれい。日差しも強かったですね。しかし、風が強かったせいか、体感温度は意外と低く、半袖で歩いていると、だんだん体が冷えてくる…という感じでした。そんななか、今日は、どこを歩こうか?と考えたあげく、しばらく行っていない葛飾区の高砂と立石に行っきました。

このあたりも、既に数回は歩いているはずなのですが、あまりに脈絡なく、あちこち歩きまわるせいか、歩くたびに風景が新鮮です(^^; ま、良いのか悪いのか…ですが、風景がいつも新鮮に見えるってことは幸せです(馬鹿とも言いますね(^^;) ということで、良し…としましょう。

さて、今日の写真ですが、ご覧のとおり、非常に小さく愛らしい洋館(と言ってよいものやら?ですが)です。今日は、たまたま外に出ていらしたご主人と話す機会があったのですが、この建物は、なんと昭和2年に建てられたものだそうです。それを、その後、現在のご主人が買い取って、ここで商売を始めた…ということでした。

正面を向いている、とんがり帽子のような屋根をした部分が玄関で、その奥に、横に生活部分がつづいています。右側が店舗になっていますが、そこは、もともとは庭だったのだそうです。もう、玄関が傾いたりしていますし、古い建物なので、生活しやすいとは言えないようですが、基本的な構造はとてもしっかりしていて、いまでも問題なく暮らせる…とのことでした。それにしても、よくもまあ…なんとまあ…という感じです。かなり痛んではいますが、こうなると、確実に何かが宿っている感じです。愛らしさも抜群でした。

あ、ひとつ忘れていまいました…ご主人がここで商売をお始めになってから、もう、かれこれ50年になるそうです。

【場所】葛飾区立石7丁目あたりです。

愛宕ノ下 竹内商店

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本日、小雨をついて、東京23区の最高峰・愛宕山の初登頂に成功しました!(^^; いや、なかなか感動ものです。頂上には、NHKの放送博物館と、愛宕山の由来ともなった愛宕神社があり、そこそこ人影も見られました。しかし、麓から神社につづく石階段の急なこと…。上るのはまだしも、とても下る気にはなれません。この階段はほんとにアブナイ!(^^;
ところで、愛宕大権現を祀る神社ですが、これは期待以上でした。神社というのは、どこか胡散臭いといいますか、いかがわしさ(のようなもの)がないと、ご利益があるような気がしませんが、その点、愛宕神社はその条件を十分に満たしていました。

そんな愛宕神社境内をしばらく歩いた後、なだらかな坂道のほうを選んで、下山しました。いよいよ、本来の目的地である麓の低湿地帯です。そして、昨日、愛宕にお住まいの方と立ち話をした際に、「あの辺りにまだ古い家が残ってるよ」と教えていだたいた方面を目差しました。
すると、ありました! 残っていました! 現在の港区のイメージとかけ離れた建物が…。その辺りは、愛宕山の西側直下で、住居表記で言うと、虎ノ門3丁目あたりになります。江戸期・明治期の地図を見ると、寺社だらけの一帯です。その名残で、いまでも、チラホラとお寺が見られます。今日の建物は、そのお寺とお寺の間にポツンとたつトタン看板建築です。これが何とも愛らしく、たまりません。よく残っていたものですね〜。とにかく素晴らしいです。本日の収穫って感じですね。これも愛宕大権現のご利益か?(^^;

ところで、余談ですが、左に見えているのは栄閑院というお寺で、「解体新書」や「蘭学事始」で知られる杉田玄白のお墓がある…と書かれていました。

【場所】港区虎ノ門3丁目あたりです。

愛宕山の麓

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東京23区の最高峰・愛宕山の麓にある町で撮った写真です。というと、なんだか凄そうですが、愛宕山の標高は25.7メートルです!(^^; でも、ま、昔は、山頂からの眺めが素晴らしいことで知られていたようです。
この写真を撮ったあたりは、愛宕山の麓にひろがる低地で、江戸期には、愛宕ノ下と呼ばれていたそうです。

さて、なぜこのあたりを歩いたか?と言いますと、先日来、このエントリーでちらと触れた、マッカーサー道路建設の現場が気になっていました。が、その後、なかなか行く機会がなく、悶々としていたのですが、昨日、銀座へ行く用事 (と言っても、BEAMSでDYMOを探し、Apple Storeでマシンについての相談だけ(^^;) がありましたので、その足で、新橋へまわり、そこから北へ歩いてみた...というわけです。

ま、とにかく、再開発の進行中には、とんでもない風景が出現しますが、この道路建設の現場もその例に漏れません。いやはや...という風景が目白押しです。そんな風景に目を奪われながら、愛宕あたりまで歩いたところで、ふと、道路予定地からちょっとそれた位置にある、1本の路地に目がとまりました。両側をふさふさとした園芸の帯に覆われた狭い路地です。とても港区内とは思えない風景です。

思わずそちらに引き込まれてしまいました。しかし、さすがに山の麓の低湿地です。午前中に降った雨が、まだ水溜まりをつくっています。緑の匂いが、水蒸気と一緒になって立ちのぼり、それが辺りに充満しています。落ち着きます。思わぬ展開でした...。結局、ここで歩くのを止め、あたりが真っ暗になるまでこのあたりに留まり、路地の匂いを満喫してきました。路地園芸浴...ですね(^^;

【場所】港区愛宕1丁目あたりです。

Bon Voyage !

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これは、もうかなり以前に、吉祥寺で撮った写真です。場所を正確に記憶していないのですが、かなりはずれに近いところにあった、古美術商とも古道具屋ともつかない店の壁にかかっていた絵です。
簡素な額に入っていますが、額の経年変化からも、かなり古いものであろうことが、そして絵の図柄からは、昔の、まだ海外が遠く、旅が大変な出来事だった頃のものだろうことが想像できます。ま、ついこの間まではそうだった…という気がしないでもありませんが…。

ともかく、いまや、旅はかなり手軽なものになりました。それに伴い、旅が失ったものも多いですね。移動も旅のうちだったのが、移動は手段になり下がっていくばかり…のように思えてなりません。

ま、それはそれとして…と、現在、ゴールデンウィークのまっただ中ですし、明日からは4連休…。旅行にいらっしゃる方も多いことだろうと思います。どうぞ、気をつけて、旅を楽しんでいらしてください。今年も、僕は、留守をまもります(^^;

【場所】武蔵野市吉祥寺あたりです。

上野駅1番線ホームのいちばん東京よりです。右手前方に見えるのは、聚楽台などが入っている、上野西郷会館と呼ばれるビルです。この、上野台地の崖に食い込むようにしてたつ横長のビルは、かの土浦亀城の設計になるもの...としても知られています。...あまり知られていないようですが(^^;

このビルが建てられた経緯は、ネット情報ですが、『連合国軍総司令部(GHQ)の指示により1952年に建設。駅周辺の露店を撤去させ、土産物店や飲食店など約40店舗を収容した』ということのようです。余談ですが、こういった例は、都内各地でみられ、鶯谷の飲み屋横丁なども、ビルではありませんが、性格は同じですね。

その上野西郷会館ですが、いよいよ取り壊されるらしい...という話は、かなり以前から耳にしていました。が、最後まで営業をつづけていた大衆食堂「聚楽台」が、先月の21日に営業を終え、ついに、このビルも閉鎖されたようです。[5月8日追記:1階部分にはまだ営業している店舗があるそうです]

結局、僕は聚楽台に行くことができませんでしたが、日本から輸出したくなる国から輸入する(^^;という奇特な輸入雑貨nicoさんが、最後の時期の聚楽台についてエントリーなさっています。さすがです。

【場所】台東区上野7丁目あたりです。



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