2008年6月アーカイブ

和泉町の古参

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ちょっと行事などがつづき、更新が滞ってしまいました。というわけで、かなり間があいてしまいましたが、今日の写真は、前エントリーの写真と同じ日に撮ったものです。

ここは、住居表記でいえば神田和泉町です。この地は、その大半が、江戸期に、津藩藤堂家の所有地であり、同家が代々任官していた和泉守にちなんで町名にした…とのことです。ついでですが、和泉町の隣には、佐久間河岸や佐久間町という町名が残っています。これも、江戸期に、佐久間平八という人が、その地で問屋を営んでいて、江戸城築城の際に建築用材を提供した…といったことから、その名で呼ばれることになったようです。[『東京の地名由来辞典』を参考にしました]

そんな由来のある神田和泉町あたりですが、歩いている限りでは、そんな匂いは皆無です。もっとも、この一帯は、戦時に全焼していますから、江戸期の名残を探すほうが無理…というものかもしれません。

そんななか、ほんの一カ所ですが、「オオッ」と思わせる建物がありました。隣が更地利用の駐車場になっているからこそ目にできた建物ですが、総トタンの、ちょっと王冠のようにも見える家です。これは、表通りから見える部分もトタン張りになっていました。1階部分は店舗になっていましたが、どうやら、旗などを製造卸していらっしゃるお宅のようです。ガラス戸越しに、高齢の男性が、ひとりで、何やらモソモソと作業なさっている姿が見えていました。

【場所】千代田区神田和泉町あたりです。

夕立のアキバ

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最近不調を訴えていた掃除機に見切りをつけ、次の掃除機を探しにアキバのヨドバシに行ってきました。売場に行ってみると、予想できたこととは言え、あまりの種類の豊富さに、呆れてしまいます(^^; 迷い始めたら翌日になっても迷っていそうですから(^^; エイヤッとばかりにDyson(ちょっと型違い)に決めてしまいました。

で、支払いを済ませ、外に出てみると、梅雨の切れ目…という感じの軟らかいきれいな光が射しています。「こうしてる場合ではない」ってやつです。ツクバエキスプレスに飛び乗るか?とも思いましたが、時間も時間でしたから、素直に近場を歩くことに…。というわけで、昭和通りを越えて、久しく足を踏み入れていない、神田佐久間町に向かいました。

ちょっと歩いてみただけで、随分と真新しいマンションが増えていることに気がつきます。どこも再開発が進んでいます。しかし、その流れに逆らうように、古い建物もポツポツと残ってはいます。神田和泉町あたりでは、トタン張りの名品にも出会いましたし…。

てな感じで歩いていると、なんだかお天気の様子が変です。見上げると、褐色がかった怪しげな雲が上空を覆っています。と思う間もなく、ポツポツと雨が降り始めました。そして、あっという間に本降りに…。
というわけで、「もう今日は切り上げよう」と、アキバの駅に向かって歩いているときに撮ったのがこの写真です。雲に切れ目があり、そこから、意外なほどに明るい光がアキバ駅前の高層ビルを照らし出していました。が、手前(下界?)はまるで夜です。この強いコントラストの風景。夕立ならでは…ですね。もしや、この後に、虹はかかったのだろうか?といった感じがしません? いや〜、蒸し暑くなってきました…。

【場所】千代田区神田和泉町or台東区台東2丁目あたりです。

月光町残景

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ここは、昨日エントリーした駐車場に隣接する一画です。この辺りは、戦時に、全焼とはいかないまでも、一部を残し、焼失しているそうです。その焼け野原に建てたバラックが、ここに写っている建物の前身なのだそうです。手前に見える建物などは、いかにも…という感じですね。が、こちらには、もうどなたも住んでいないとのことでした。

ここで、昨日も登場願った、親父が大工…という男性がしてくれた、面白い話をひとつ…。
戦争直後は、高い建物(二階家など)を建てることが禁じられていたそうですが、その法をかいくぐるため、男性の父親が考えたことに、一階半くらいの高さの平屋を建て、その土台部分に盛り土をして、地面からの高さを低く見せておくのだそうです。そして、ほとぼりが冷めた頃に、上に建て増すのではなく、既にある建物を持ち上げ、その下に、下駄をはかせるように建て増しし、二階家に仕立て上げるのだそうです。なんとも考えたものです(^^;

男性の家もそうした二階家だったそうですが、それが在ったのが、ピンクの自転車の見える位置なのだそうです。古いボロ家だった…ということですが、昔は、男性の父親が、家のなかに木の風呂を作っていたため、すぐそばにあった月光館の座長クラスの役者が湯をつかいに来て、湯から上がるといろりを囲んで飲んでいた…なんてことが日常だったのだそうです。
そのボロ家は既に取り壊され、土地も人手に渡り、跡には今風の新築の家が建っています。芝居小屋ももう跡形もありません。こうした話を聞く機会がなかったら、想像すらできないことですが、そんなエピソードが埋もれていますね〜 町のいたるところに…。

【場所】目黒区目黒本町3丁目あたりです。

月光町秘話

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今日の写真は、もうどうしようもなく地味です(^^; はい、ただの空き地利用の駐車場です。しかし、これが、実は、ただならぬ空き地だったのです。

今日は、いまにも雨が降り出しそうな天気でしたが、用あって、目黒本町に行っていました。この辺りは、以前にも歩いたことがありますが、目黒本町…という響きからは想像できない、バラック系の家が連なる一画が残っています。地元の方に聞いてみると、それらの多くは、戦後、その場しのぎで建てられたバラックが、改築や増築を繰り返し、今日まで生き延びてきたものだそうです。それらの建物の写真も撮らせていただきましたが、今日は、それではなく、そんな話のなかで飛び出した、ちょっとビックリ…な話題です。

この写真の空き地は、それらバラック系建物のすぐ隣にあるのですが、ここには、かつて、月光館という芝居小屋(平屋)が在ったのだそうです。昔、この辺りが月光町と呼ばれたことから名付けられたようですが、そこでは、旅回りの劇団が公演し、なかなかの人気だった…とのことです。そして、その月光館で公演する役者のなかで「都かすみ」という女優がいい女でとても人気があったとか…です。
が、その後、映画の時代になり、芝居が衰退したため、月光館はキリン座と名前を変えて映画館としての営業に入り、そして、そのまた後には、ストリップ劇場に変身。営業時間になると、生バンドの演奏する音が隣近所に鳴り響いていた…とのことでした。

この話をしてくださったのは高齢の女性でしたが、その方は、実は、その劇場で切符売りをしていた…とのことです。そして、途中から話しの輪に加わってくださった72歳という男性は、「親父は大工だったから、この辺りには親父が建てた建物が多くあった。月光館も親父が建てたんだよ」とのこと…。お二人ともよくご存じなわけです(^^;

写真で言えば、駐車場出入り口の辺りに、月光館の入場口があり、奥のほうに舞台があった…とのことです。劇場の変遷の年…などは、はっきりしませんが、ともかく、戦前から戦後の復興期にかけての話には違いありません。そんな話の断片を材料に、想像力を膨らませて、この写真中の空間に、劇場または映画館を思い描いてみてください!(^^;

【場所】目黒区目黒本町3丁目あたりです。

昼下がり商店街

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ここは北新宿1丁目です。周囲では、大規模な再開発が進行中です。ここは、そのなかにポツンと取り残されたようにある、小さな、どこの町にもあるような商店街です。と言っても、道の反対側には住宅が多く、商店街…とも言えないほどの規模です。

この手前には、とかく看板に「テレビ」などと書いてありがちな、町の電気屋さんがあります。そして、この奥には、これまた小規模な印刷工場があったりします。もう、どの商店を見ても、営業なさっているのかいないのか…注意してみないと分からないくらいです。正直なところ、寂れています。それだけに、切ないような、昔のままの、下町的な匂いが強く感じられます。

この写真を撮ったのは、午後4時頃でした。薄雲にディフューズされた太陽の光が周囲を照らし、それが、あたりの風景の気怠さのようなものを引き出していたようです。その雰囲気にヤられ、しばらく、ぼんやりと佇んでいると、開店前の中華そば屋のご主人が、通りに出てきて、いかにも長年連れ添った…という感じのカブの手入れを始めました。その姿が何ともこの通りにマッチしています。実に味があります。その姿は、「ここが慣れた町、慣れた通りなんだ」と言っているようでもありました…。

【場所】新宿区北新宿1丁目あたりです。

お知らせ

本日より、写真集『時差ボケ東京』が、ジュンク堂 池袋本店でも販売開始されました!
納本時に、売場担当の方とお話する機会がありましたが、その方によれば、なんと、既にご予約くださった方がいらっしゃる…ということです。どなたなのか存じ上げませんが、ご支援、本当に有り難く思います。ありがとうございましたm(__)m

【追記】残念ながら、08年09月末で、ジュンク堂池袋本店での取り扱いが終わりました。

ヤッタ〜!の感ありです! ついに、写真集『時差ボケ東京』が、大型書店の棚に並びました。最初に取り扱っていただけたのが、ブックファーストさん。それも、銀座コア店です。場所が、なんと銀座4丁目ですよ〜(^^; 凄い。僕としては快挙です。嬉しい。

それにしても、写真集発刊後すぐに、京島のLOVE GARDENさん、神保町のブックダイバーさん、堀切の青木書店さん…の温かいお気持ちにより、取り扱いを始めていただき、すでに多くの方々のお手元にお届けいただきました。改めて、三店のご主人に感謝の意を表したいと思います。そして、わざわざ足を運んでお求めいただいた方々、遠方からご注文くださった方々に、深く御礼いたします。本当にありがとうございました。

というわけで、先行販売を経て、ついに、一般の大型書店での販売が始まりました。すでに書きましたが、その第一店目が、銀座4丁目の書店・ブックファーストさんです。ブックファーストは、銀座コアというビルの6階にあるのですが、実は、写真集に収録した写真のなかに、銀座コアビルの真下で撮ったものがあります。若い男女4人が一列に並んで歩いているところを撮った「アビーロード(^^;」と呼んでいる写真がそれなのです。そんなことから、少なからぬ因縁のようなものを感じている次第です。

アキバの黒屏風

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昨日の夕方、神田あたりを歩いていました。日が落ちた頃、家に戻るため、山手線で秋葉原駅まで行き、そこで総武線に乗り換えることにしました。この写真は、秋葉原駅に到着し、そのホームから撮ったものです。

これは、秋葉原の駅から、北西に向かって撮っていますが、このように、超高層ビルが視界を遮ぎっています。最近のビルは、とかく、ガラスが多用され、夜になると、まるで電灯のようにあたりを照らすことが多いのですが、この2棟については、こんな状態です。タイトルを黒屏風…としたのがお分かりいただけると思います。

その屏風の隙間から、わずかに、秋葉原電気街のビル屋上の看板と空が望めます。このとき、その看板の上空が、薄くピンクに染まりはじめました。最初は、赤いネオンなどの影響かな?と思っていたのですが、赤味がグングン強くなってゆきます。そこで、「あ、これは夕焼けだ」ということが解った次第です。空も、こうして区切られた部分だけを見ていると、自分でも信じられませんが、夕焼けすらピンと来ないことがあるんですね。発見…というか…驚きでした。

でも、ま、ビルの谷間に入っていると、夕焼けに気づくことすらなかなかありません。ここには隙間があっただけ良いのかもしれません。が、やはり、黒門町なら良いけれど、黒屏風町はごめんですね(^^;

【場所】千代田区外神田4丁目あたりです。

お知らせ

写真集『時差ボケ東京』が、ブックファースト銀座コア店(銀座4丁目コアビル6F)で、急遽販売していただけることになりました。明日 明後日にも書棚に並べていただける予定です! 詳細は追ってアップいたします。【17日追記】既に書棚に並べていただいています![ブックファーストHP]

虎ノ門「般 若」

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夏…でしたね、今日は…。銀座で用事を済ませ、時計を見るとまだ4時です。日没まではまだまだ時間があります。「では何処へ行こうか?」と、しばし思案。結局、近場の新橋から虎ノ門あたりを歩くことにしました。例の環状2号線(マッカーサー道路)沿いの風景が気になっていたこともあって…。
歩いてみると、やはり、工事は進んでいます。つい先日在った建物が消えていたり、通れた路地がフェンスで囲われ、通れなくなっていたりと…。

そんな風景を見ながら、新橋から虎ノ門1丁目を抜けて、2丁目に入ったところで、およそ、僕が描いていた虎ノ門のイメージとはほど遠い、間口一間の小さな家やトタン家が目に飛び込んできました。かなりコーフンです(^^;

しかし、もっとコーフンさせられたのが、ビルの谷間の更地の真ん中にポッツーンと建つ、ツタの塊と化した、木造モルタルトタン張りらしき二階家を目にしたときです。近づいてみると、どうやら喫茶店のようです。いや、喫茶店です(^^; 店名はなんと「般若」。う〜ん、なんとも恐ろしげです(^^; が、この店名…どこかで耳にしたおぼえがあります。誰かのブログかな〜などと考えれど、思い出せません。

曇った窓から…

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渋谷に行ってきました。ちょっとした用があって…。渋谷は、もう若い頃から幾度となく歩いている街ですが、用のあった2-3丁目あたりは、駅を挟んで、繁華街の反対側になり、盲点となるのか? ほとんど歩いた記憶がありません。

駅の東口を出ると、明治通りの上を通り、宮益坂(2丁目)方面に抜ける、チューブ状のブリッジがあります。「そんなことはないだろう」と思うのですが、僕は、今日初めて、このブリッジを通り抜けたような気がします。したがって、ブリッジから見る渋谷の街がなんだか新鮮!に見えます(^^;

ブリッジの両側は窓になっていて、それが、換気のためか、所々、すこし開けられています。そこからは、渋谷の街を、ガラス越しに…ではなく眺めることができます。勿論、そこからレンズを外に向けることもできますから、これ幸いとばかりに、何カ所か…から、街の風景を撮ったりしながら歩いていました。

そして、しばらく進むと、急に窓のサイズが小さくなり、ブリッジ内部が暗くなってきます。窓は固く閉じられていて、ガラスもかなり汚れています。ほとんど開けられたことがない…という感じです。が、しかし…です。その汚れた窓を通して見る渋谷の街が、素通しに見る街以上に明るく輝いているように見えるのです。考えてみると、これはフラットなレンズ付きカメラの中から渋谷の街を見ている…とも言える状況です。だから…だったのでしょう。
ま、フラットなガラスをレンズとは呼べませんが…(^^; 何事も思い込みです(^^;

【場所】渋谷区渋谷2丁目あたりです。

お知らせ

写真集『時差ボケ東京』が、近日中に、「ジュンク堂池袋本店」でも取扱いただけることになりました。既に取引開始の書類受け渡しも済み、納本依頼を待っているところです。[ジュンク堂HP]

アキバの墓標

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今日は、龍谷大学野球部の応援に行った後、いったん家に戻り、試合結果をブログにアップしましたが、やはり、とんでもない事件が起きてしまった秋葉原が気になり、用事をつくって行ってきました。

事件が起きたのは、一昨日のことで、まだ、あまりに記憶に生々しい状態です。秋葉原に入ると、かるい緊張感のようなものを覚えます。周囲を歩いている人の顔を、思わず観察したり、信号が青でも、クルマが突進してきたら...などと、つい考えてしまいます。そんな馬鹿なことが本当に起きてしまったのですから...。

そして、いよいよ、事件の現場が見えるところまで来ると、そこには、献花台が設けられ、花束が山のように積まれていました。その前には缶ジュースなど、飲み物も多々並んでいました。献花台の前で、手を合わせる人の姿も多々見られます。そのまわりを人の輪がとり囲んでいました。

僕のすぐ隣を歩いていた、髪を金色に染めた高校生らしき男の子が「ここを写真に撮って良いのかな?」と、連れに話しかけていました。実は、僕も同じことを思っていたのです。が、携帯のカメラを向ける人もまた多く、報道カメラマンは当たり前のようにレンズを向けています。が、報道でもない僕が、デカい一眼レフのレンズを向けるのは憚られ、短時間の黙祷を捧げた後、そっと2度シャッターを押しただけで、その場を離れました。

そして、家に帰ろう...と思い、横断歩道を渡り、交差点の反対側に立ったときです。献花台の前にたつ「中央通り」と書かれた柱が、太陽の直射を受けて浮き上がって見えていました。途端にある言葉が浮かびました。「これは墓標だ」と...。これからは、秋葉原を歩いていて、この標識(?)を見るたびに、その言葉が頭に浮かびそうです。

【場所】千代田区外神田3丁目あたりです。

wakkykenさんがお勤めの龍谷大学の野球部が、第57回全日本大学野球選手権大会に出場を決め、今日がその初戦の日でした。場所は、もう我が家から徒歩5分という東京ドームです。これはもう応援に駆け付けなくては罰があたるというものです(^^;
とうわけで、野球にはさほど詳しくない僕ですが、とにかく「龍谷大学が勝利する瞬間の写真を撮るのだ〜!」とばかりに、カメラを抱えて東京ドームへ...。

試合は、ともに譲らず...という感じでしたが、8回の表までは、龍谷大が3-2でリード。が、その裏、中部大の打者にホームランを浴び、同点に...。そのまま延長に入りました。そして、10回の裏、1死満塁のピンチ。そこで中部大の打者に二遊間を抜かれ、残念ながらサヨナラ負けしてしまいました〜。

というわけで、予定が狂い(^^; 龍谷大学がサヨナラ負けした瞬間の写真をアップするはめになってしまいました(^^; でもね、龍谷大学の野球部の皆さんも、応援団の皆さんも、一生懸命でしたから...。爽やかな負けっぷりに拍手です!

【場所】文京区後楽1丁目です。

秋葉原の悪夢

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昨日、最悪の悪夢でもよいから夢であって欲しい...という事件が起きてしてしまいましたね、秋葉原で...。

秋葉原という街は、街のあちこちに、吹きだまりのような居場所があって、特に目的がなくとも滞在できる街でした。ゴミゴミとはしていましたが...居心地の良い街で、僕は好きでした。大規模な再開発が行われ、これはいまも進行中ですが、その居心地の良い空間がどんどん減ってゆきます。が、それでもまだ、他の街に比べると、気を許して"居る"ことができる街だと思っていました。その街で、今回のような事件が起きたということは、とてもショックです。一歩間違えれば...という恐怖すら感じます。

今日の写真は、つい先日刊行した写真集『時差ボケ東京』のために撮影していた1枚です。偶然ですが、まさに昨日の事件の起きた場所を撮ったものです。もちろん、昨日の事件の起きるずっと前のことですし、このときは、そんな事件の舞台になろうとは想像すらしていませんでした。本当にあやうい時代になったな...と思わされます。

M.Niijimaさんが、ブログに書いていらっしゃる言葉が、いま、僕のなかでこだまするように響いています。

「あるときはビルの谷間を、あるときは商店街に向かう横断歩道を、あるときは落葉で埋まったキャンパスを、移動しながらも、わたしたちは、ふと、あなたの存在に気付くことがあるのです。そして、ときに、あなたも、わたくしのことを。」

月並みですが、お亡くなりになった方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

【場所】千代田区外神田3-4丁目あたりです。

西新宿八丁目

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今日の写真も、西新宿で撮ったものです。ここは、昨日エントリーしたアパートのある位置から、西にしばらく歩いた辺りになります。

もう大半の建物が取り壊され、いち面が更地…という状態でした。そして、区画ごとにフェンスで仕切られ、建物のない路地が巡っているという、奇妙な風景がひろがっていました。が、まだ、所々に、取り壊されていない建物がポツンポツンと残っています。その建物の孤立感が際だっているため、なんとも侘びしいような情けないような風景です。

昨日は、蒸し暑い、曇りがちの天気でしたが、時折、薄雲を通して、太陽が淡い光を注いでいました。その光が、なんとなく、海辺の町で感じられるのと同じような匂いを感じさせます。この写真の方向には超高層ビルがなく、辺りは更地だらけで、ひらけているせいなのでしょうか…。その淡い太陽の光が、ここでは、風景に、寂しさだけを付け加えているようでした。

【場所】新宿区西新宿8丁目あたりです。

老アパートの庭

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新宿へ行く用がありましたので、そのついでに、大規模な再開発の波に洗われている西新宿の7〜8丁目あたりを歩いてきました。

前回この辺りを歩いたのは、もうかなり前のことで、1年は経過しているような気がします。再開発地にあっては、その1年という時間は大きく、更地であったところに超高層のビルがたちあがっていたり、在ったはずの町並みが消滅していたりと、風景は激変していました。そして、その波は、さらに西に向かって進んでいました。
それでも、再開発の波間には、古い家屋が残っていて、いわゆる新旧対比の構図がいたるところに転がっていました。

今日の写真は、これから取り壊しが始まるようで、入口には、作業を行う業者の名前が貼ってあった古いアパートの庭(?)を撮ったものです。まだ多少住人が残っているのか…またはつい最近まで人が住んでいたのか…板塀の隙間からなかを覗いてみると、こうして、生活の匂いを強く残す風景が目に入りました。ちょっと上に視線を転じると、そこには、ギラついた超高層ビルが何棟も聳えているのですが…。

【場所】新宿区西新宿8丁目あたりです。

消えた堀切の古老

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堀切菖蒲園駅の北側に、京成線の線路とほぼ平行にのびる、堀切5丁目商和会という商店街があります。かなり遺跡的匂い(^^;の強い商店街ですが…(失礼千万な表現ですが、地元の方、お許しください)。その商店街のなかほどに、この建物がありました。でも、かつて…です。

つい先日、青木書店さんを訪ねたのですが、そのときに、「あの古い建物はどうなっているのだろう?」と思い、帰りがけに、そちらの方向に足を運んでみました。すると、いくら歩いてみても、この建物が見当たりません。奥まった所に建っているわけではなく、ご覧のとおり、表通りに面して建っている建物ですから、見落とした…ということは考えられません。しかし、建物の位置をしっかりと記憶していたわけではありませんので、「これは取り壊されたに違いない」ということにして、とりあえず、引き返してきました。

帰宅後、その建物のことが気になり、早速、以前撮った写真をチェックしてみました。すると、2006年9月に撮った、この写真が出てきました。これで見ると、隣に銭湯の煙突が見えます。そういえば、新築の建物を目にしましたが、それが銭湯の隣だったような…。これがまた記憶が定かではありません。困ったものです(^^;

が、どうやら…十中八九、この、いかにも古い、堀切の昔を想わせる、古老ともいうべき建物は、姿を消してしまったようです…。そんなわけで、撮り直すことができませんでしたので、記録として、この写真をアップしておきます。

【場所】葛飾区堀切5丁目あたりです。

青木書店を訪ねる

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よく晴れた気持ちの良い日でしたね。いつもの東京とは確実に違う空気が満ちていました。そんな今日、京成線・堀切菖蒲園駅前にある青木書店さんを訪ねました。『時差ボケ東京』を詰め込んだバックパックを背負って...です(^^)

実は、写真集を制作する前から、「出版した暁には、京島のLOVE GARDEN、神保町のブックダイバー、そしてそして、堀切の青木書店に置いてもらえたらな〜」と考えていました。そして、LOVE GARDENとブックダイバーには既に置いていただき、想像していた以上の方々にお立ち寄りいただいたり注文いただいたりしています。が、青木書店となると、下町の筋金入りの古書店です。なかなか「こんちわ〜」というわけにはいきません。勿論のこと、LOVE GARDENとブックダイバーが筋金入りじゃない...ということではありません。ま、筋金の種類が違う...というのでしょうか...。とにかく、そういうことなんです(と茶を濁す(^^;)。

そんなわけで、ちょっとモジモジしていたところ、以前から、時折、拙ブログにコメントをくださるユーコさん(ご店主の奥様)が、昨日のエントリーのコメント欄に「置きますよ。どうぞ...」と書き込んでくださったのです。もう一も二もありません。三です...じゃなくて(^^;、とにかく「青木書店に置いていただける!」という嬉しさで、翌日の今日、堀切にすっ飛んだ...というわけです。

で、ご店主とは久々にお会いすることに...。いや〜相変わらず良い感じの方です。笑顔も良いし...「すぐそこの荒川にゴムボートを浮かべ、隅田川を経て神田川を遡り、水道橋で上陸、そこでゴムボートを畳んで、帰りは電車...」なんて話をしながら、僕の写真集を実にじっくりと見てくださいます。それは初対面(と言う気はしませんが)のユーコさんも同じです。「見てると乗り物酔いしてしまいそうだ(^^;」などと仰りながら...。
ま、そんなわけで、充実した、とても気持ちの良い時を過ごすことができました。そして、僕の写真集『時差ボケ東京』は、本日より、堀切の青木書店でもお求めいただけます!ということになりました。どうぞ宜しくお願いいたします。

写真については、説明するまでもありませんが、青木書店さんのウインドーを撮ったものです。うさぎ君の右側にパソコンが見えていますが、ユーコさんは、そのパソコンからコメントをくださっているようです。いや、とにかく、良い日でした〜。

【場所】葛飾区堀切3-8-7です。



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