2008年7月アーカイブ

三河島の古家

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すっきりとシンプルなようですが、よく見るとかなり複雑…という、モルタル+トタン系のこの家、常磐線の三河島駅からそう遠くない場所にたっていました。
実は、この家の向こう側にも同様の建物があります。そちらのほうは、もっと、なし崩し的な複雑を感じさせます。アパートのようで、ドアが何カ所にもあります。そして、一部はコリアン・レストラン(だと思う)になっていました。

三河島についてはあまりに馴染みがありませんので、ちょっとネットで調べてみると、ウィキペディアに『三河島駅あたりは江戸時代、江戸城から鬼門の方角とされ、屠殺場などの地域とされ、それが戦後、精肉工場等の工場街となった。そこへ朝鮮人が出稼ぎにきたことで、周辺は東京有数のコリア・タウンとなった。済州島出身者を中心としたコリア系住民が多く居住し、朝鮮学校や在日韓国・朝鮮人団体の支部が置かれている。』という記述がありました。
この記述が正確か否かについては、僕には判断できませんが、短時間ではあれ、この周辺を歩いてみた限りでは、韓国料理店などが多く在り、多文化共生センターという看板や、コリア系の人の姿を多く目にしましたから、そうはずれた記述ではなさそうです。

写真の建物の素性は分かりませんが、下町に多いバラック系とはどことなく違う雰囲気が感じられるのは、そのあたりに理由があるのかも?ですね…。

【場所】荒川区東日暮里3丁目あたりです。

神保町ブックダイバーさんのブログをのぞいてみると、こんなエントリーが…。そこには、僕の写真集『時差ボケ東京』が、27日(日曜)の日経新聞の書評欄に紹介されている…とあります。

寝耳に水とはこのこと…。とにかく、これは一大事です(^^; 早速、近所の真砂図書館に飛んでゆき、27日の日経新聞をひらいてみると…、ありました…22面の書評欄に確かに紹介記事が掲載されています。で、それをスキャンしたものが今日の写真(?)です。

いや〜ビックリです。こんなことがあるんですね〜。日経新聞にコネがあるわけでもなく、写真集を送付したわけでもありません。ということは、書評欄担当のどなたかが、写真集を書店でご覧になり、それをお買い求めいただき、紙面で紹介してくださった…ということになります。う〜ん、うなります(^^;

それにしても、この記事を書いてくださった方にはただただ感謝あるのみです。記事の最後の『両者の間に横たわる「時差」が、日常の風景を少しだけ特別に見せている』というくだりが…実に良いですね〜。

町屋ヘップ

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先日の「協栄電気商会」なるエントリーに、braryさんから以下のようなコメントをいただきました:
『町屋の商店街では、その昔流行った、「ヘップサンダル」が生きています。今ならミュールというやつですが、町屋では「へップ」と呼ばれています。』

荒川区町屋…さすがです。ところで、この「ヘップサンダル」という語は、僕も耳にした記憶があります。とうの昔に忘れていましたが、なんだか響きに雰囲気がありますね〜。最初の「ヘ」が効いているんでしょうか(^^; それが「マ」でも「チ」でも「ヤ」でもダメですね(^^; やはり「ヘ」…ならでは!のものがあります。なんとなく大昔のTVアニメ「ヘッケルとジャッケル」と同種のような感じも…(^^;

で…です。そのヘップサンダルの話を聞いて以来、町屋あたりを歩くとヘップなのです(^^; これは歩いていてヘップという語を思い浮かべる…といった程度ではありません。もっと感覚の奥深いところで何やら別世界に居るような感覚に陥る…といった類のものなのです(^^; 今後は、下町のどんよりした地帯を歩くことをヘップウォークとでも呼ぶことにしましょうか?というくらいの感じなのです(^^;

というわけで、今日は、町屋の古い木造アパートの入口にあった、ヘップサンダルらしきものが写り込んだ写真をエントリーです。

【場所】荒川区町屋2丁目あたりです。

モルタルの風格

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また何とも?…なタイトルですが、お許しください(^^; ま、少なくとも「○○の品格」よりマシか…と思いまして…(^^;

ここは荒川区のほぼ中央部です。都電荒川線の町屋二丁目が最寄り駅になります。
そこから南にのびる商店街があります。商隆会という名前で、先日(24日)、拙ブログで紹介した「協栄電気商会」も、実は、その商店街にあります。

このモルタルの建物は、協栄電気商会からもうすこし南に行ったところにあるのですが、その辺りの四つ角の一画が更地になっていて、季節柄…そこに元気に雑草が生えていました。結果、その更地が、草原のような匂いを発し、隣地に建つ、かなり大きめのモルタルの建物を、ちょっと、要塞…などと表現したくなるような雰囲気に見せていました。

こちらは、洋服の仕立てやリフォームをなさるお店なのですが、正面(写真では左側)の間口はさほど広くはありません。いわゆるうなぎの寝床スタイルの建物です。が、横からこうして眺めますと、上記効果もあって、一種、威風堂々としている…ように見えません? ご立派!

【場所】荒川区荒川6丁目あたりです。

青空薬品店

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「青空○○店」とくれば、○○に洋品と記入して「青空洋品店」とするものだ…とばかり思っていましたが、そればかりではなかったようです(^^;

こちらは、先日、新宿で目にしたお店ですが、看板に「青空薬品」とあります。見た途端に谷中にあった「青空洋品店」を思い浮かべました。「青空洋品店」は、栃木県に移転なさったようですが、今頃どうなさっているのでしょう…。あの、谷中の町に溶け込みながら発する濃い存在感というものは、やはり「青空洋品店」ならでは…のものだったようですね。

あ、同じ青空でも、今日は、洋品店ではなく、薬品店ですね。しかし、まさか青空と名のつく薬品店が存在しようとは思ってもいませんでしたから、この看板を目にしたときは、かなり喜びました(^^; なんせ「青空薬品店」ですからね〜。それにこのシャッターの色とヤレ具合です。かなりあぶない感じがしなくもありませんが(^^; もう営業はなさっていらっしゃらないようで…それが残念です。

しかし、この「青」の書体は、「青空の青」というよりも「青果の青」のように思えてならないのですが…(^^;

【場所】新宿区新宿2丁目あたりです。

協栄電気商会

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ご無沙汰いたしました〜。久々のブログ更新になります。いや〜もう、なんだか懐かしい…という感じすらします(^^; さて…と、その、久々のエントリーは、荒川にある商店街で撮った写真です。

実は、今日は、まだ疲れも残っていることだし、家でウダウダしていようか?と思ったのですが、夏の太陽が傾き、光の色に変化が見られる頃になると、さすがにソワソワしてきます。やはりジッとしてはいられません。が、いくら日が長い夏…とはいえ、その気になったのが夕方の5時頃でしたから、そう遠くへは行けません。そんなわけで、比較的近場と言えそうな町屋へ向かいました。

湯島から千代田線で町屋へ向かったのですが、浴衣姿の乗客が多いのが気になります。どうも、沿線のどこかで花火大会でもあるのだろうという感じです。が、まあ、僕には関係なし…。当初の予定通り、町屋で降りて、足の向くままに歩いてきました。久々の東京の町…です。なんのかんの言っても、やはり東京がいいや…(^^;なんて思いますね〜もう。東京で生まれたわけではありませんが、もう長いこと東京で生活しているわけで…。東京に慣れていて…。

【場所】荒川区荒川6丁目あたりです。

大井町の飲み屋街

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昨日は暑かったですね〜。日差しもけっこう強かったですし…。が、基本的に暑さには強い (と思っているが、歳なんだから、少しは考えないと(^^;) ので、この光を逃してなるものか!とばかりに、蒲田を目差しました。どういうわけで蒲田…という気になったのかは不明なのですが(^^;

ま、とにかく、そんなわけで、家を出て、秋葉原で京浜東北線に乗り換え、東京の南端地方(^^;に向かいました。乗った電車は磯子行き…です。普段、京浜東北線は滅多に利用しないので、「この電車に、このまま乗っていれば、横浜やその先まで行けるんだ…」というだけで、けっこう新鮮な感じがしたりします。これも旅か?(^^;

そうは言っても、田町あたりまでは、山手線も平行して走っていますし、見慣れた風景のなか…という感じです。が、電車が大井町駅のホームに入り、ドアが開いたときです。ホームの向こう側にモルタルの壁が見えました。これが古びていて、なおかつその上に、いまにも消えてしまいそうな「テレビ」の文字が…。思わずホームに降りたってしまいました。

ま、これも縁というものです(^^; てなわけで、蒲田に行くつもりが、大井町の駅前探検…に予定変更になってしまいました。が、実は、これが大成功でした。思いもよらなかったのですが、駅のすぐ近くに、一大飲み屋街を発見。どうやらかなり有名な飲み屋街のようです。
写真は、ややすっきりとした場所を撮ったものですが、実際にはかなりゴチャゴチャとした一画で、迷宮的な雰囲気すらあります。路地に連なるマンホールの蓋をご覧になっただけでも、その片鱗がお分かりいただけますよね…。

【場所】品川区東大井5丁目あたりです。

【お知らせ】実は、明日から4~5日の予定で、郷里・山口に行きます。観光ではなく、事務処理です(^^; また、ネットへのアクセスはまずできませんので、ブログの更新も帰京してから…になります。よろしくお願いいたします。

夕刻の街を流す…

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暑いとは言いながら、ここ二・三日に比べると、いくらか凌ぎやすい感じでしたね。今日は、夕刻になって、新宿のゴールデン街を歩いていました。

この時間、ゴールデン街の店の多くは、まだ準備中…といったところで、ドアが開け放たれているところも多く見られます。ということは、エアコンは作動していないのでしょう。室外機が吹き出す熱風にあたる…ということもありません。それどころか、時おり路地を吹き抜ける風が、かるく汗ばんだ体に、ひんやりと、とても心地よく感じられます。

こういう感じだと、夏の夕刻のそぞろ歩き…というものも悪くありません。いや、悪くない…どころではなく、なかなか良いものです(^^;
それは、なにも日本人だけの感覚ではないようで、僕と同じように「積極的に店に入るつもりはないんだけど、面白い場所だし、気分の良い宵だしね〜」と、無言で言いながらそぞろ歩く、外国人女性の二人連れとすれ違いました。

わかるんですね〜その感覚…。ほんとに久々に、町というか路地というか…そこに、歩きながら滞在することが気持ち良かったですね〜。そして、そういった感触を味わえる空間が、どんどん失われてゆくのが、ほんとに気にかかります…。

【場所】新宿区歌舞伎町1丁目あたりです。

ここは、練馬区の南東の端…旭丘…というところです。この写真の奥に見える木のすぐ向こう側を、西武池袋線が走っています。

このあたりを歩くことは、まず無いことですが、西武池袋線を利用する機会はちょくちょくあります。そして、電車で通るたびに、窓越しにチラリと見えるこの家が、以前から気になっていました。なんせタイトルにもしましたが「ブルートタンに瓦屋根」です。なんともゴロが良いですよね(^^; しかも、その瓦がとても古そうです。惹かれます。というわけで、今回、江古田あたりを歩く機会がありましたので、当然のことながら、現地に立ってみました。

で、結論から言いますと、これはもう…素晴らしいです(^^; 異様に長い側面全体がブルーの波形トタンに覆われていて、開口がひとつもありません。そこに古瓦をトンと載せただけ…というシンプルさです。そして、それはこの反対側の側面も同じなのです。やはり、ブルーの波形トタンで覆われています。開口部はありません。ということは、これは少なくとも三軒長屋だった建物が、切り離され、両側が取り壊された…ということを意味しているようです。

実は、この反対側のほうが、トタンが経年変化し、錆びも浮いていて、味があるのですが、残念ながら、そちらは月極駐車場になって、クルマが邪魔です。というわけで、この建物のシンプルさが強調されているこちら側の写真を…ということになりました。

【場所】練馬区旭丘1丁目あたりです。

江古田いちば

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ここは、西武池袋線の江古田駅北口にある「江古田市場通り商店会」のなかです。
同商店会のホームページによれば、「大正11年 武蔵野鉄道(現西武池袋線)江古田駅開業と時を同じくし、肉屋・魚屋・酒屋・炭屋・衣料品店など日用品を扱う店が集まり、地域の中核として人々に親しまれ繁盛していました。」とあります。

僕は、中学・高校と6年間、江古田に通っていたのですが、高校卒業後、江古田からはすっかり足が遠のき、以来、まともに歩いたことがありませんでした。そんなわけで、江古田駅周辺を歩くのは本当に久々(何十年ぶり(^^;)なのですが、受けた印象をひと言でいうと「昔と変わらない駅舎、様変わりした南口、昔の面影を残す北口」といったところです。そんなわけで、当然のことながら、昔の面影を残す北口…のほうを中心に歩いてきました。

その北口のハイライトのひとつが上記の「江古田市場通り商店会」ということになります。この商店街は、僕が通学していた頃は「ミツワ商店会」と呼ばれていて、そのコチャコチャとした雰囲気は当時から健在…でした。もっとも、中高生である僕にはあまり用のない商店街でしたが、この商店街の道はよく憶えています。というのは、この商店会をちょっと入ったあたりに「ドガ」という喫茶店があり、このあたりの道が「ドガ」に通う道だった…というわけです。
とにかく、当時、学校に行かなくても「ドガ」には顔を出す…というくらいに入り浸っていたことを懐かしく思い出します。ママさんは彫金アーティストでご主人はトランペッター(勿論プロ)…という一風変わった喫茶店で、常連客の多くは、日大芸術学部の学生だったように記憶しています。

話が逸れましたが、そんな思い出のある江古田…やはり懐かしかったですね〜。そして、この一画の変わらないことにビックリ。そして発祥の古さに改めてビックリです。大正11年生まれ…ということは、震災と戦災をくぐり抜けてきている…ということになります。

【場所】練馬区栄町あたりです。

北十間川沿い

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墨田区の中南部を東西に流れる、北十間川という名のカワ沿いの風景です。

ここは、押上駅から東方向に歩いて数分程度の距離にある場所です。こうして川は流れているし、もう少し先に行けば、横十間川との分岐点もあるという、考えてみれば、かなり変化に富んだ一帯であるにも関わらず、これまで、意識して歩いた記憶がありませんでした。
これは、押上駅の北側に京島や向島という魅力的な町が控えていることや、押上駅の西側(この写真で言えば、僕の背中側)に「東京スカイツリー」建設が決まったりと、つい興味の矛先がそちらに向かうからなんでしょうね。

しかし、やはり、歩いてみるものです。写真でお分かりいただけるように、戦後建てられたバラックの残党か?とおぼしき、トタンの建物が残っていいたりと、魅力的な風景が出現。これには大コーフン(^^; いや、もう大変でした(^^; 最近では、こうして、トタンの建物が軒を連ねる…という図はきわめて珍しいのではないでしょうか。しかも良い具合のヤレかたです…。あいだのモルタルの建物も助演賞もの(^^;です。

そして、なんとも意地悪なことを書きますが、このちょっと右手に、実は、ブルートタンの逸品!!!が隠れているのです(^^;(^^; ヤレトタン好きな方はぜひ足をお運びください!

【場所】墨田区業平5丁目あたりです。

王道看板

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これは説明の必要もないと思いますが、靴店の看板です。浅草橋の駅からそう遠くない位置にありました。

この日は、夕方になって、地下鉄で浅草橋に向かい、そこで総武線に乗り換えるため、地下鉄のホームからいったん外に出ました。すると「辺りはもう真っ暗…」と思っていたのですが、まだ空には青味が残っています。さすがに日が長くなりました。となると、そんな時刻の問屋街の表情を見ておくのも悪くない…と思い、駅周辺をちょっと歩いてみました。

そこで目に飛び込んできたのが、今日の写真の看板です。きわめてシンプルです。何の変哲もない平らな板を白に塗り、その上から、赤で「ジュエル靴クリーム」、淡青で「靴のかとう」と書かれているだけ…です。かなり古そうですから、塗料がもうパリパリになっていて、いまにも剥がれ落ちそうです。が、それらの条件が、実にうまくバランスを取り合うことにより、この独特のオーラ大発散看板(^^;となっているようです。

【場所】台東区浅草橋2丁目あたりです。



ninepeace.jpg




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