松づくし

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浅草演芸ホールに行ってきました。三味線漫談で有名な玉川スミさんの、米寿祝いを兼ねた公演を観に...です。

日本の芸能とはほとんど縁のない僕がなぜ?とお思いかもしれません。その理由は、いわゆる話せば長い...というやつですが(^^; 簡単に言いますと、玉川スミさんが映画「もんしぇん」に出演なさっていて、その映画の主演女優が玉井夕海さんで、玉井夕海さんのお父上が、いつも僕がお世話になっている玉井一匡さんである...という図式です。ま、ほとんど縁は無い...とも言えますね(^^;(^^;
でも、まあ、そんな...いま無いと書いたご縁(^^;から、以前に、玉川スミさんの芸を間近から見せていただく機会があり、その場で強く惹きつけられていました。したがって、今回の公演が、スミさんの舞台を観ておく良い機会だと思い、足を運んだというわけです。

で、その公演ですが、大笑いしながらも、芸人さんの芸の凄さに圧倒されて帰ってきました。どんな芸にしても、テレビやビデオで観るのは芸の半分も観たことにならない...ということがイヤというほど分かりました。玉川スミさんが声をかけて集められた芸人さんたちですから、どなたの芸も素晴らしかったのですが、都々逸の松乃屋扇鶴さんと落語の古今亭寿輔さんの客席との押し引きと距離感...ずば抜けていました。宮田章司さんによる"朝顔の苗売り声"のしびれるような風情。そして、玉川スミさんの浪曲の伴奏をなさった伊丹秀敏さんの三味線の音と間のもの凄さ...。とにかく、この歳になってやっと解ったの?と笑われそうですが、日本の芸能に惚れて帰ってきました(^^;
しかし、こんなことに目覚めるキッカケとなったのも、やはり玉川スミさんの存在...ということになります。いろんな意味で凄い方です

てなわけで、僕にとっては、ひじょ〜に良い経験・勉強になったこの公演でした。で、写真は、その会の最後の演目である「松づくし」を、健康状態が万全とは言えないなか、渾身の力を振り絞って舞っていらっしゃる玉川スミさんです。玉川スミさん、いつまでもお元気で! つぎは白寿記念公演を観せていただきたいものです!

【場所】台東区浅草1丁目です。

コメント(8)

浅草演芸ホール 懐かしいです♪
演芸ホールで初めてジックリ「芸」を見たとき・・・
「TV」の恐ろしさといえばよいのでしょうか?
「害」を強く感じたのを思い出しました。
最近は目指すのが「TV」に出ることで「芸」を磨く努力をしない!
手っ取り早く目立つように騒ぐ!
品格を失ったワケノワカラナイ連中が耳・目を汚している番組が多くて・・・
又 脱線しそうです。
ご紹介くださったところ全て素晴らしいですね・・・
故郷に戻ってから東京の違った「場」を違った「角度」から教えていただいています。
ありがとうございます。


ほんとうに、ライブの芸の、力のほどをぼくたちの全身に染みましたね。
しかも、スミ師匠にとっては、いのちをかけたような舞台。88才の今年になって転んで顔をもろにぶつけ血だらけの於岩さんになってしまい、そのあとに癌がみつかって手術をしたあと、さらに心臓に持病をかかえていらっしゃるということを考えると、回復までの道のりは気が遠くなるようです。
一日二度の舞台の二回目、その二回目の最後に升を重ねた上にのるだけだって大変なこと、からだに松の葉群に見立てた沢山の扇をつけてあるのだから。
舞台の袖の、格子戸の奥からふたりの人影が、舞台をのぞいているのがちゃんと写真に残っていますね。
このときのふたり、とりわけ扇鶴さんの表情が、自身の高座のときのゆるさとはうって変わって、心配と緊張に、それどころか恐怖を眼にしているようだったのがわすれられません。

この緊張にいたるまでの4時間、舞台に馳せ参じたひとたちの見せた芸の力は大変なものでしたね。
全力をつくして客のきもちをゆるめちゃうというむずしいことを、客を見ながらやってのけるのが寿輔さんと扇鶴さんですね。
masaさんは、演芸ホールの玄関前で三味線の伊丹さんに話をうかがっていましたが、あのとき、舞台の上とはまったく別の表情だったのが印象的でした。
ルー・タバキンの時もそうでしたが、ほんとうに充実した4時間でした。
あれが3500円というのは、とてつもなくコストパフォーマンスがいいのだから、若い人たち見ないと損だよね。

>chatnoirさん
こんにちわ。僕の場合は、芸能について語る資格ゼロですが、テレビというものが、芸というものに、大きな足枷をはめていることは間違いないと、強く感じました。一見地味な仕込み段階を省略してしまうことが、芸の厚みを削いでいる…ということが良く解りました。それでも、テレビに毒されることなく、本当に素晴らしい芸で魅せてくださる方々がいらっしゃることに、感謝の念すら感じました。とにかく、僕は、まずは、あのシャウトするのが上手い実況…とでも信じているアナウンサー連中をなんとかしたいものです(^^;

>玉井さん
この場に居られたのは、スミ師匠の存在もそうですが、玉井さんと交流させていただいていたからこそ…です。この前日の映写会も同様ですが、様々な勉強の機会をつくってくださいまして、本当にありがとうございます。
さて、舞台の袖の格子戸の向こうの人影まで…よくもご覧くださいました。ちょっとビックリです(^^; ほんとうに、扇鶴さんと寿輔さんの心配そうな表情が印象的でした。この時「見守る」とはこういうことだ…と分かりました。そして、この時、会場を埋めた観衆の全員が、やはり、格子戸の向こうのお二人と同じ思いで、スミ師匠を見守っていたような気がします。その力は、きっと、スミ師匠を支えたに違いないと思いました。こういった素晴らしい…見えない交流にも参りました。
このような体験のキッカケをつくっていただいた玉井さんには、心から御礼いたします。いつもありがとうございます。
三味線の伊丹さんとは、その後、連絡をとり、近日中に、聴かせていただくことになりました(^^)

はじめてレスさせていただきます!今まで管理人さんが撮る
町の写真がとても好きで、ちょくちょく立ち寄っていましたが
勇気を出してレスしちゃいました(笑)最近発売された写真集も

気になるので給料入ったら購入させていただきますね!

あまりカメラのことは詳しくありませんが写真撮るのが
好きなので今後とも覗き見しに立ち寄らせてください!

>がんもsan
はじめまして…。勇気を出してくださって(^^;ありがとうございます。こうして頂くコメントが、思いの外励みになります。写真集収録のは、このブログに掲載している写真とはかなり雰囲気が異なりますので、あれれ?とお思いにならいと良いのですが…。各店とも、見本が置いてありますので、まずはそちらをご覧いただけたら…と思います。
僕も、写真を生業にしながら、カメラについては詳しくありません。似たスタンスなのでしょうか…。ともかく、これを機会に、これからもよろしくお願いいたします。

この日、わたしは末広亭におりました。演芸はたのしいですー(にっこり)。

>braryさん
東京brary日乗を拝読し「おや…末広亭…」と思っていました。やっと目覚めました(^^; 今後ご教授いただきたく…。



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