田辺一鶴 翁

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千葉県の松戸駅近くに、天丼とあなごで知られる老舗「関宿屋」があります。今回、その関宿屋の2階が改装され、「席亭 宇」という、寄席もできる空間に生まれ変わりました。そして、今日(5日)、そのこけら落としとなる「田辺一鶴一門による講談の夕べ」が催されましたので、行ってきました。

さて、どうして僕がその夕べに...ということですが、実は、「席亭 宇」実現のための相談役をつとめられたり部分的な改装を手がけられたのが、玉井一匡さんでした。したがって、玉井さんはそういうお立場からも、その会に出席なさるわけですが、その際、浪曲にも興味を出している僕に、「一鶴師匠の講談はどう?」と、声をかけてくださった...というわけです。

そんなわけですから、まずは新たに設けられた入口から...などと思っていましたが、会場を見せていただいているときに、突然ぼくの目の前に現れた田辺一鶴師匠の、予想を遥かに超えるカッコ良さに完全にノックアウトされ、まずは師匠のポートレート!ということになってしまいました。

いや、もう、とにかく、さすがに田辺一鶴師匠です。ぶっ飛んでます。凄い。参りました。こんなに人に惹きつけられたことも珍しい...というくらいです。こちらに師匠の紹介ページがありますが、それによると、昭和4年(1929年)のお生まれですから、現在80歳でいらっしゃいます。が、もうお元気そのもの...。カクシャクとかシャキシャキという音が聴こえてきそうな感じです(^^;

師匠についてはもっとあれこれ書きたくなりますが、ここらで、asahi.comから師匠の言葉を引用させていただき、おわりにしようと思います:
「名前はイッカクでも、やっていることは多角的。後期高齢者どころか『光輝』高齢者なんですよ」
「これからが本当の講談師人生の始まり。90歳を迎えたあたりで私の評価が決まるとプラス思考でやっています」

【追記】残念なことに、2009年12月22日に他界なさいました。心からご冥福をお祈りいたします。
【追記】玉井さんのブログにアップされた関連エントリーです。
【追記】それにしても、こんなスペースをつくり、こんな会を催された関宿屋さんには本当に拍手です!
【追記】この寄席と催しについては、朝日・毎日・読売の各紙上ならびにNHKテレビで報じられています。
【場所】関宿屋: 千葉県松戸市本町7-2です。 / 師匠: 江戸川区在住です。

コメント(34)

お元気でいらしたのですね~感激です。
イッカクデモタカク・・・は存じておりましたが、「コウキ」光り輝くにはガーンとノックアウトです!なんとステキなんでしょう♪
遠くない時期の己の励みに(=^エ^=)あ~~~近かったら・・・

私も、ガツンとやられました。「光輝」高齢者、いいですねえ。写真も素晴らしいです。
講談人生に「降壇」なし。「後段」にも輝く! 
・・・なんて、一鶴師匠に叱られそうな駄洒落ですみません。
人生は「貫く」のが大事なんだなあと、つくづく思いました。

当日になってから、masaさんが興味あるかもしれないと思いついて電話をかけてお誘いしました。毎度のことですが、ごめんなさい。
終わってから、家に帰り横になってテレビを見ているうちに、ぼくの方はいつのまにか眠ってしまい、エントリーもできませんでした。それにひきかえ、一鶴師匠はいささかも疲れを見せず、弟子一同を引き連れて歩いていらっしゃいましたね。
これまでに2回ほど師匠にはお会いしていますが、いずれも打ち合わせのためでした。高座にあがるときには着替える前も衣装(なにか言葉があるんでしょうが)のうちなのでしょう、さすがのmasaさんもおどろくブッ飛びぶり。
きっと、そう言われるとは思っていましたが、masaさんを紹介して写真を撮らせてくださいとお願いしたときのすこぶる気軽な反応がほんとにいい感じでしたね。

ふたつだけ訂正させてください
・ここは専門の寄席にしたというわけではなく、宴会用として使っていた二階を場所貸しすることにしようということになったのがはじまりです。弟子の田辺星之助さんが松戸在住という縁で、隔月で田辺一門の定席として一門会をひらくということになったのでした。
・二階の改装の設計をしたのではなく、二階の改装は相談に乗った程度で、ぼくたちは二階に独立して出入りできるように(そして寄席っぽい雰囲気を出すように)入り口を設計したということです。

暑くなる前に本復された由、御目出度う御座居ます。
講談師 田辺一鶴師匠の真直ぐな背骨感覚には、大いに賛同します。
今様宮武外骨なんでしょうか。
師匠は講談、masaさんは巷談でお二人共好男子です。
ヨイショ!

>chatnoirさん
師匠...実にお元気でした。こんな近くで...なんていまでも信じられない感じがします。「遠くない時期の...」とお書きですが、実に!(^^;です。勇気をもらいました!

>じゃらん堂さん
ご無沙汰しています〜。このときは、師匠が着替えなさる前にしばらくつきまとった(^^;のですが、とにかく、油断するとド〜ンとコケるような洒落や冗談に、取り巻き一同大爆笑...。一鶴師匠くらいになりますと、芸も日常...という感じがしました。
しか〜し、じゃらん堂さん、もしや講談に向いていらっしゃるのでは...。「講談人生に「降壇」なし」...これは師匠もお気に召すのでは?です(^^;

>玉井一匡さん
ごめんなさい...なんて、ほんとにとんでもありません。声をかけてくださいまして、本当にありがとうございました。師匠の講談を聞けたことも良かったですが、ああして、ほぼプライベートな時間の師匠に接し、この、僕にとってとても大切に思える写真が撮れたことが何より...でした。

それにしましても、あの風采あの存在感...ですから、「撮りたい!」の一心。が、「撮らせてください」とも言いだしかねて...という状態でした(^^; そこでも玉井さんに助け舟を出していただき、大変ありがとうございました。しかし、師匠に、あんなに気軽に了解いただけようとは思いませんでした。あの感じ...ほんとにとっても良かったです。しかも、カメラを向けても意に介さず...という感じで、さすがでした。

ところで、肝心の「宇」についての記述のまずさ...申し訳ありませんでした。コメント欄は必ずしも皆さんがお読みになるとは限りませんので、本文のほうを、玉井さんのお書きになった内容をくんで、部分修正いたしました。

ともかく、いつものことですが、またも素晴らしい機会をつくってくださいまして、ありがとうございました。

>FKSnoopyさん
こんにちわ。体力面では、なかなか本復...とはまいりません(^^; 半復ていどで留まってしまったようです(^^;
しかし、田辺一鶴師匠の、一本突き抜けた感覚には参りました。「真直ぐな背骨感覚」にピンとくる感じです。そして...巷談...にも一本とられました(^^;
PS:お恥ずかしいのですが、宮武外骨については何も知りませんでした。次回お目にかかる折りに、またご教授お願いいたしますm(__)m

7月1日にNHK総合で歴史秘話ヒストリア「さわるな危険!宮武外骨~反骨の闘士 時代と格闘す~」が放送されましたが、再放送が7月 8日(水)の午後4:05~午後4:50にあります。

>iGaさん
こんにちわ。いや〜いつものボランティア補佐(^^;を、大変ありがとうございます。これはなんとか録画して...と思います。iCalに記載後、iPhone 3G (S 無し(^^;) に同期...です(^^;

ノックアウトで大切なこと忘れました!
ポートレートの素晴らしさ!あちこちでお見かけしますが、師匠一番のポートレート♪♪♪
masaさまが痺れた(失礼な言い方ですね?お許しください)何だか熱線が伝わって来る気が致しました。
何度拝見させていただいてもステキ!モデルもなんとも言えませ~~~ん(=^エ^=)

>chatnoirさん
あらためて写真へのコメントを、ありがとうございますm(__)m この写真は、実に記念になりました。僕自身も、つい何度も見入ってしまいます(^^; いや、これほど特異な存在感のある方というのは、そうはいらっしゃいませんから...。ほんとにいい感じですね。どことなく、植草甚一さんの面影が...という気もします。

ウオー、すばらしいポートレイト です。

masaさんが、ご覧になったBunkamura「アンドリュー・ワイエス展」のポスターの絵と交互に並んで浮かびます。傑作です!

一鶴師匠のポートレイトを見ているだけで、講談の世界にいざなわれてしまいそうです。

ポートレイトを拝見した日は、仕事がはかどらず、アップアップする中、後期高齢者に近いもので…、と自己弁護しつつ、これではダメだと「首が飛んでも動いてみせるわ」(「四谷怪談」より。花田清輝戯曲「首が飛んでもー眉間尺」タイトルに引用)とオマジナイかけていた日でした。
一鶴師匠の名言が、masaさん作品と花田作品に輪をかけて、私に元気を与えてくれます!
(わかりにくいひとり言、ですいませんー笑)

>川好きonnaさん
コメント、ありがとうございます! 「アンドリュー・ワイエス展」のポスターの絵と交互に...なんて、(僕にとっては)最高の褒め言葉です!
しか〜し、「首が飛んでも動いてみせるわ」とは、これまたさっすがに川好きonnaさんだな〜と、深〜く頷いているところです(^^;

それにしましても、一鶴師匠の前でこうしてシャッターが切れたのも、そもそもは、玉井さんの、お人柄と、関宿屋さんとの長い地道なお付き合いがあってのことでして...。僕はそのうわずみをすくわせていただいただけ...。いや、この写真は、実に、撮れたことが幸せです!

わわ、これはすごいショットですね。
松戸だったらぜひ覗いてみたいところでした・・・
関宿屋さんも生まれ変わったのですね。近くおじゃましてみようっと。

>らくsan
あれ、やっぱそうでしたか〜。玉井さんと「もしやらくsanは...」なんて話しをしていたんですよ。
ところで、一鶴師匠がらみで、柏のギャラリーさんとも面識ができましたので、そんなこともふくめ、また連絡さしあげまっす。

気配のある素晴らしい写真ですね。
師匠が醸し出していらっしゃるのであろう何とも表し難い空気をそのままに、よくぞ写し込んだものと甚だ感心させられております。

>M.Niijimaさん
こんにちわ。こういうのって、事前に撮影することが決まっていて、スタイリストがどうの照明が...などということになりますと、難しいですよね。言わば、撮影者&被撮影者ともに他意なし...出会い頭の妙(^^;という気がします。
が、Niijimaさんにそう言っていただくと、やはり嬉しいです...ありがとうございます。

小学生のとき、友だちと一緒に地下鉄丸ノ内線に乗っていたら、東京駅から紋付袴姿の髭の人が勢いよく乗ってきて、目の前に座りました。わたしが「アッ」という顔をしたら、「おじさんのこと知ってる?」と訊かれたので「田辺一鶴」と答えました。
一鶴先生は講談本のコレクターとしても知られる方なので、ひそかにご教示を得たいと思っています。
松戸はたびたび通るので、関宿屋さんにも行ってみます。

>braryさん
さすがにbraryさん、小学生の頃から筋金入り激渋でいらしたのですね(^^; 僕の年代ならともかく、braryさんの年代の方の口から、しかも小学生の頃、すぱっと「田辺一鶴」が出るというのは、かなりビックリです。
一鶴先生の講談本コレクションは、とても有名みたですね。braryさんとのタッグは理想的な感じがします。きっと歓迎なさるに違いないと思います。
また、関宿野さんは、天丼だけでなく、蕎麦、ギャラリー+カフェもありますので、そちらもぜひ!です。

KAI-WAI散策様
このブログと写真をつい先ほど紹介されました。
ひょんな出会いから始まった、あっという間のお付き合いでしたが、中身の濃い、平成21年の記憶に残る出来事になりました。別のところでもこんなに盛り上がっていたことは、今日初めて知りました。「演芸見ブんログ」もびっくりしましたが・・・
2月9日のお別れ会には出席する予定です(MRI検査を変更しました)。
(なかの写真は杮落しの時、入れないお客さんのために、VTRで撮影し電波で階下に飛ばし、スクリーンで見てもらったときのVTRの中のものです。)

>席亭宇さん
こんにちわ。よもやコメントを頂こうとは...です。この日は、ご厚意で"どこへでも出入り自由"に撮らせていただきまして、大変ありがとうございました。その後、ご無沙汰いたしております。
それにしましても、あんなにお元気でいらした先生が、まさか...という気がしてなりません。お別れ会につきましては、僕も昨夜、(おそらくは、席亭宇さんに拙ブログを紹介してくださった方(^^;に)うかがいました。ともかく、近々に、この日撮らせていただいた写真(お弟子さんやご友人の写真も含む)を、データの状態ですが、お届けしようと思っています。
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

KAI-WAI散策・M様
本日CDが届きました。ありがとうございます。このブログのカットをはじめ、すばらしいものですね。あっという間のお付き合いの後の席亭を、いかにして皆さんに楽しんでいただける場所にするかについて、いろいろ相談しているところです。どうぞ、よろしくお願いします。
ありがとうございました。

>席亭宇さん
こんにちわ。ご丁寧にコメントくださいまして、ありがとうございます。もし、お使いになれるようでしたら、いかようにもお使い頂きたく思います。ただ、一鶴先生にお届けできなかったのが残念でなりません...。
こちらこそ、今後とも宜しくお願いいたします。

2月9日、一鶴さんのお別れの会に行ってきました。
2月9日は一鶴さんの誕生日。去年、この日に講談会をするつもりで、予約を取っておいたとのこと。最後までエピソードを残しながら・・・・いい会でした。
過日の素晴らしい写真、お弟子さんにさしあげたら喜んでもらえると思いますが・・・(1月29日・・一鶴先生にお届けできなかったのが残念でなりません...)

>席亭宇さん
こんばんわ。お別れ会につきましては、翌日の朝日新聞にも記事がありましたね。当日、玉井さんからも、会場から「良い会だよ」とのメールをいただいたりもしました。
もう一鶴さんの講談に生で触れることはできなくなりましたが、宇さんのお力も借りて、師の心意気をつぐ会を今後も続けられたら、一鶴さん、お喜びになることと思います。これからも宜しくお願いいたします。

追伸
亡くなって、49日を過ぎての「お別れの会」について、全国規模のこの報道!!(URL)
やはり、ただものではなかったんだ!!
http://www.gates-inn.com/h22-2-9-ikkaku-owakare.html

>席亭宇さん
報道関連のURLをありがとうございます。やはり、一鶴さんは講談の世界をベースにはなさってましたが、そこを突き抜けた存在だったことが再認識されますね。とにかく、そこに居る...だけで惹きつけられましたから...。
記事中、席亭宇を定席に...とお考えだったことも書いてあります。そのお気持ちは生きつづけそうですね!

ご高齢とはいえ、一鶴さんの突然のご逝去は、わたくしにとってはただ痛恨の一事でありました。
masaさん、お加減すぐれないとのこと案じております。どうぞ、お大切に。

>braryさん
僕は、一鶴さんに写真をお届けできなかったのが悔やまれてなりません。いっそ不鶴(^^;とでも名のろうか...と思います。それにしても、あまりに突然でしたね〜。
席亭宇さんが、一鶴さんの意志を継ぐような素敵なことをお考えになっているようです。これが実現するようでしたら、お声をかけさせていただきます。
また、僕の体調のことまでご心配いただき、かたじけなく思います。ありがとうございます。

ぞっこんほれ込んだという「浪曲三味線」・・浪曲三味線の話はほんとに楽しみです・・金魚(きんとと)さんのメールも復活しました。
我々の世代の子供のころには、ラジオで「浪曲天狗道場」が華やかにオンエアされており、相模太郎、廣澤虎三、東屋浦太郎、木村若衛、三門ひろし・・・・大活躍で、虎三の清水港のほか、佐渡情話などは国民的に知られてました。浪曲環境はずいぶんと変わってしまいましたが・・・

>席亭 宇さん
コメントをありがとうございます。"一鶴さんの講談の会"の後を受けての企画"伊丹&金魚さんの浪曲の会"...強力に推進していただいていまして、そちらもありがとうございます。とにかく、伊丹師匠は浪曲界の生き字引。きっとあの声と三味線で、浪曲の魅力を自在に描き出し、その場に居合わせた者を魅了してくださるに違いないと思います。
(誠に勝手ながら、席亭 宇さんのコメントを伊丹師匠のエントリーのほうにも掲載させていただきました。どうかご了承お願いいたします。URLは以下です。)
http://kai-wai.jp/2008/11/post-1166.html#comment-59110

このあと、早実もやぶり、ベスト8に・・・
一鶴師匠がいれば、当然、甲子園に・・・甲子園の盛り上がり方が目に浮かぶ・・・
http://www.gates-inn-gallery.com/

>席亭 宇さん
いやいや、なんという巡り合わせなんでしょうか...
関東一高が千葉代表成田と鉢合わせになるとは...。師匠も、相手が成田なら納得なさっているかも?ですね(^^;



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