明日の神話

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ここは、岡本太郎作「明日の神話」が設置されている、JR渋谷駅と井の頭線改札を結ぶ連絡通路です。すでに多くの人がここを通りかかり、実物を目にしていらっしゃるのでしょう。が、僕は、つい先日、たまたまここを通りかかり、「おお、なんだ、ここに在ったのか...」という具合でしたが、初めてこの絵を目にしました。

しかし、ひと目見たとたんに、「この絵はこの場に相応しくない」としか思えませんでした。通路建物の造りの安っぽさと絵の重さがまるで不釣り合いですし、この絵が、日々多くの人が通る日常的空間に放つエネルギーとしては、あまりにも強すぎる感じがしたからです。

で、本題ですが、はい、お分かりですよね。明日は衆議院選の投票日。おそらく、いや、確実に、ある腐敗神話...ではなく不敗神話が崩れ、新たな神話の始まりとなる日になる...はずです。というわけで、この絵のタイトルをお借りしたわけです。

ほとんど政治に興味のない僕がこんなエントリーをするくらいですから、今回ばかりは、国民が相当に本気で怒ったんですね...自民党の政治家に対して...。で、ついでに言っておきたいことを言っておきますが(^^; これは党によらず、日本の政治家の大半は、「いくら岡本太郎画伯の大作でも、それはお金で買えるけれど、その前を通る小さな人ひとりひとりはプライスレスなのだ」ということを実感できていない...ということですね。政権交代も良いですが、それを機に、党や業を越えて、そのことをリアルに思い起こしてほしいものです。

【場所】渋谷区道玄坂1丁目あたりです。

コメント(10)

相応しくない・・・それもまた『岡本太郎』・・・と言えそうです(^^♪
でもmasaさま!masaさまが撮られると人々の日常とのバランスと言えば良いのでしょうか?納まっていて「良いなぁ」と感じるのはchatnoirだけではないと思われますが・・・
実物に逢いたいchatnoirです~(=^エ^=)
選挙!怒りを突き抜けて絶望と言えそうですが朝一で責任?は果しますデス。

>chatnoirさん
おはようございます。相応しくないのは、実は、この場・構造物のほうだと思いました。ここに大作を設置することがわかっていたとすると、あまりに絵のことを考えていません。感覚的にペラペラですし、柱もとっても邪魔です。
それらを別にしますと、この作品は、この場にあっても、とても力強く物語っています。適当な言葉で説明できませんが、この構図で見るかぎり、相応しくない取り合わせが、逆に妙を生んだ...という皮肉がありました。
僕は昨日、期日前投票に行ってきました。長蛇の列ができていました。投票とは思えない熱気も感じられました。

こんにちは

僕はほぼ毎日この絵の前を通っています。
masaさんが仰るように僕もこの絵の前を通る度に
「明日の神話」はこの場所には不釣り合いだと感じています。

他にもこの絵を設置したいという候補地が幾つかあったにも係わらず
人通りが一番多いと言われる理由から渋谷が選ばれたそうです。

この絵を支えている壁面の裏側には電車の振動を逃がす工夫がされているようです。
大きな壁画を展示する環境としては相応しくない場所のようで展示には大変苦労したとも聞きました。

この絵が展示されたばかりの時は監視員が立っていましたが
今ではその姿も見掛けなくなりました。
「太陽の塔」に象徴されるように岡本太郎の作品は群衆が似合うのかもしれませんが
この作品の題材からすると広島か長崎の方が良かったのではないかと思います。

僕も昨日投票を済ませました。開票結果が楽しみです。
コメント長くなってすみません。

masaさん、こんばんは。今、北京にいます。今日、北京のある大学で社会福祉を教えておられる先生の研究室を訪問して、いろいろ仕事関連の話しをしていました。そのとき、その先生が「ところで、今日は、日本は選挙ですね」という話しをされました(もちろん、僕は中国語ができないので、一緒に行動している留学生に通訳をしてもらったのですが…(^^;;)。研究室にあったテレビのスイッチを入れると、中国中央電視台のニュースが、大きく日本の選挙のことをとりあげていました。今も、ホテルのニュースでは、大きく報道しています。東京のスタジオで、電視台の記者が、民主党元議員の海江田万里さんと、『インサイダー』編集長の高野孟さんに生中継でインタビューをしていました。こちらの皆さん、かなり注目していますね〜。昨年、福田さんが投げ出したときも、中国にいたのですが、そのときも、僕のまわりの中国人はかなり興奮していました(ところで、海江田さんは、自民党の与謝野馨さん(財務・金融相)を破っての当選なのだそうですね)。日本では、テレビなどのメディアでは、どのような感じで報道しているのか、ネットのニュースだけではちょっとよくわかりません。ちょっと残念。すみません、岡本太郎さんと関係のない話しになりました。ちなみに、僕は、棄権したくなかったので、中国に出張する前に投票をすませました。

>mincoroさん
こんばんわ。お返事が遅くなりまして、申し訳ありませんでした。

「岡本太郎の作品は群衆が似合うのかも...しかしこの絵については、場所は他所のほうが...」とのご指摘、僕も同様に感じました。この絵が持つ強くも一種異様なエネルギーは、ここ放たれるべきではないような気がしてなりません。また、この設置場所と設置方法は、技術的にはあれこれと尽くされているのかもしれませんが、精神的にはいかがなものか...この絵と作家の尊厳のようなものに十分な配慮がなされているだろうか?という疑問すら感じました。高価な作品扱いはされていても、崇高な作品扱いが薄い...という気がするのです。

ま、それはともかく、今日は、選挙番組を、千葉のある民主党候補者の事務所で見ていました。明日の神話の芽は吹いたようですね!

>wakkykenさん
こんばんわ。連日の移動、お疲れさまです。
日本は、ついに政権交代が実現しました。が、僕は、政権...という語自体がいやなので他に言葉がないものか?と思うのですが、民主党の鳩山代表の話を聞いているかぎり、旧体質の権力権益を奪取した...といったギラギライメージが薄く、好感が感じられます。本当に、このエントリーに書いたように、個々のひとの輪郭を重視するような政治を目指してくれるようですしぜひその方向の政治が展開することを願います。
とにかく、自民党の大物が何人も、小選挙区で落選、比例で救済...というパターンに陥っています。比例...というのはよろしくありませんね〜。
ところで、日本の放送ですが、実は、ある選挙事務所に行っていましたので、あまりじっくり観ていません。が、最初は、ほんとに起きたんだ!という驚きとちょっとした興奮が感じられましたが、考えてみれば、起きるべくして起きたこと...という割と冷静な捉え方が主流のようです。

このエントリー自体が、タローさんの絵を借りて...ですから、選挙のことで問題ありません!

海江田万里氏は私の大学の三田祭実行委の時の先輩で友人です。今回4年の浪人を経て当選してうれしく思います。彼は学生時代と全然変わらない人柄です。演説の喉のためにマヌカハニーを陣中見舞いした甲斐がありました。ところで、千葉の民主党候補の事務所になぜいらしたのですか?秘密?

>よっちゃんsan
いえいえ、まったく秘密でもなんでもありません。若井やすひこさんは、建築家・玉井一匡さんと大学同期生で、当時から親交のある方なんです。そして、玉井さんは僕の高校時代の先輩にあたる(ま、それよりブログつながり...ですけどね(^^;)...といったつながりから、今回、応援というより声援に駆けつけてきた...というわけです。
氏の返り咲きの日を、報道とはひと味違う眼(家族や若い支援者の姿などに焦点を合わせたりと...)で捉えて残しておくのも良いのでは...と思った次第なんです。
そっか、次回はマヌカハニーを差し入れなくては!ですね! 肝に銘じておきます(^^;はい。

僕は数度しかこの絵の場所を通っていませんが、僕はこの絵は渋谷のこの場所にあっていいのだと思います。
もともとこの作品は、メキシコ(?だったと思いますが)の富豪が建築したホテルのロビーか外壁用だったはずで、岡本太郎も本人も「好きに書いていい」という条件で受けたとも何かも読みました。
都市の猥雑さの中にこの作品があることで、強烈な存在感やメッセージを放っているではないでしょうか? もっと言えばこの絵が歌舞伎町にあればとも想像してしまいます。

>Shigeo Hondaさん
この絵がこの場に設置されているという事実が、とりもなおさず、この絵がこの場に相応しいと考える人が居たことを示していますから、そのような見解の方がいらっしゃることはわかります。
が、やはり、人の感性は様々で、僕には、この絵が、あまり良からぬエネルギーを発しているように思えてなりません。そして、その原因のひとつが場の不適合...ではないかと思ったのです。
やはり、この絵は、お寺の天井絵のような、そんな場所に行くべきだと思います。



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