『浪曲三味線』はいかが?

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突然ですが、このエントリーは今月24日(土曜日)の『浪曲の夕べ』への誘いです。以下に、こういうことになった経緯をできるだけ手短に...。

そもそもの話は、『玉川スミさんの米寿祝い公演』から、『映画"もんしぇん"応援団』にまでさかのぼります。

僕は、映画『もんしぇん 』を通じて、玉川スミさんの存在を知ったのですが、その後、主演女優・玉井夕海さん主催のパーティで、玉川さんの三味線漫談を聴く機会がありました。そして、その三味線の音に圧倒され、それが強く記憶に残ることになります。

そして後日、玉川スミさんの米寿の祝いを兼ねた公演がある...そこには玉川さんが声をかけた芸能の名人が集う...と耳にしたとき、「これは行かねば後悔する」と、迷わず足を運びました。これは僕にとって貴重な体験になりましたが、そこで特に強烈な印象を残してくれたのが、玉川スミさんの浪曲の曲師をつとめた伊丹秀敏さんでした。

そのときの伊丹さんの、"三味線"と"あいの手"と"間"だけで、浪曲師と対話し、語りや歌に興を添えるばかりでなく、聴き手の頭のなかに、浪曲の背景を描き出してしまう力...。これに衝撃を受けました。重ねて言いますが、"三味線"と"あいの手"と"間"だけで...です。

そんなことから、すっかり伊丹さんの芸に惹かれた僕は、お弟子さんの水乃金魚(きんとと)さんからテープを頂いたりCDを入手したり...ということから始まり、その後も、折に触れて交流させていただくことになりました。

写真は、浪曲が演じられる標準的な舞台です。当たり前のことを言うようですが、中央の台には浪曲師が立ちます。が、知られているようで知られていない...と思われるのが、曲師の座る位置です。実は、右の衝立の向こう側です。観客からは姿が見えません。曲師の存在とはそういうもののようです...。僕はこれにも衝撃を受けました。

伊丹秀敏さんは、弱冠8歳で三味線を手にし、70歳を越えられた今日まで、そういう存在である曲師の道ひと筋に歩んでいらした方です。

その伊丹秀敏さんを中心とする『浪曲の夕べ』がなぜ、松戸市の「席亭 宇」という場所でひらかれるのか...ですが、これも話せば長い話になります。が、こちらもなんとか手短に...。

「席亭 宇」は、天丼と穴子丼を売りにする「関宿屋本店」の二階にあり、建築家・玉井一匡さんが改装を手掛けられたものです。そして、玉井さんのエントリーにもあるように、そのこけらおとし公演をなさったのが、講談の田辺一鶴さんでした。が、たいへん残念なことに、昨年の暮れ、田辺一鶴さんが他界なさったことから、『講談の夕べ』は主を失ったようになっていました。

そこで、「では、田辺一鶴さんの講談を、伊丹秀敏さんの三味線で引き継いでいただくのはどうだろう?という」提案が、玉井さんからあったのです。一も二もなく大賛成。さっそく金魚さんを経由して師匠に伺いをたてると、多少の問題はあったものの、快諾していただき、『浪曲の夕べ』実現に向けた話し合いがもたれました。

その後は、こうした日本の芸能に理解のある関宿屋のご主人と、師匠と金魚さん、浪曲師の富士路子さんとの間で企画について話し合いをいただき、その結果、こうして『浪曲の夕べ』が催されることになりました。

この会は、本物の浪曲を間近で見聴きできる機会...というだけでも価値がありますが、それに加えて、浪曲師と曲師の無言のやり取りや曲師の技術や技...などについて、伊丹秀敏さんと水乃金魚さんが実演付きで解説なさる時間が割かれているということが目玉と言えます。こんなことは滅多に無いことです。ご興味をお感じになりましたら是非!です。

■関連エントリー:玉井さんのブログ MyPlace のエントリー「伊丹秀敏の三味線
■予約を...とお思いの方がいらっしゃいましたら、席亭宇:047-366-8118 にお電話をお願いいたします。

【注】曲師の前の衝立は、場合によっては、はずすこともあります。
【注】今日の写真は 席亭 宇 で撮ったものではありません。

コメント(27)

こんなテストもやったんだ!!・・・と思ったけれど、よく見るとこの写真はほかの会場で開かれた催しのものですね。
玉川スミさんの米寿の会のとき、ぼくはスミさん自身や落語などにすっかりこころを奪われていて、伊丹さんの三味線に気づきませんでしたから、浅草演芸場の出口で伊丹さんと金魚さんをつかまえて立ち話をするmasaさんをみて、あれは誰だろうと思ったものでした。だから、あとでわけを聞き、さまざまな芸の重なりの中から、あの三味線のすごさを聴き出すことのできるmasaさんを、およそ邦楽を聴いたことがないというのにさすがだと思いました。伊丹さんの芸が、ジャンルを超える力を持っているということでもあるわけですね。
 席亭 宇の会場の下見のとき、試しに音を出していただいたら、はじめのひと掻き(と言っていいんでしょうか)だけ、そのあとの一声だけで引き起こされた胸騒ぎの、なんてすてきだったこと。もっと聞きたい、という思いやみがたく、ぼくは楽しみでたまりません。
ぼくも、エントリーしよう。
 

>玉井さん
まさに伊丹さんの三味線の効果をもつコメント(^^;を大変ありがとうございます。
僕は、本当に日本の芸能に親しんだことが全くありませんでしたが、どういうわけか、あの浅草演芸場での伊丹さんの三味線から出てくる音の幅ひろさ、伊丹さんの喉から発せられる間の手の緊張感...などに心奪われてしまいました。
ところで、この写真は、以前に葉山の古民家で撮ったものです。このときの師匠も素晴らしかったのですが、そこで催されたのはあくまでも「浪曲の会」でした。が、今回の「席亭 宇」では、主役が三味線の伊丹さんという...これまでにない浪曲の会になりますし、関宿屋ご主人の深いご理解があって、浪曲や浪曲師、曲師について、名人自ら語っていただく...という、本来は弟子にでもならなくては聞けないことを聞ける時間...これがもうとんでもなく楽しみです。
それにしましても、こんな素敵な会が実現したのは、玉井さんの発案と手間をいとわれない動きあってのことです...。

あっ、この「関宿屋本店」、昨年の12月にいって天丼と玉子汁を昼食にいただきました。なんで関西人の私が松戸かといいますと、松戸の地域SNS「ラブマツ」の忘年会に参加し、いろいろ関係者の皆さんにお話しをうかがってきたからです。どういうわけかご縁があってこの「ラブマツ」に参加しています。そうか、そうなんだ。頭のなかで「つながり」ました~♪また、松戸にいかなくてはいけないので、時間があればいきたいところです。

ああ、ご一緒したいのに、この日はわけあって国分寺に行かねばならないのです。
エーン。
(前回コメントを変なモードでお送りしてしまって、すみません。)

いやあ、思いがけない方と松戸で遭遇ですね。
秋山さんも、お墓が松戸市の八柱というところにあって、帰りにここで天丼をと思ったのに午後の休み時間だったんで、おとなりの「そば処 関やど」で蕎麦を召し上がったそうです。ぼくたちは、小指と小指が赤い糸で結ばれているんでしょうか。
この三味線を聴くもよおしは4月24日の土曜日に開かれます。出張をつくり出して、三味線を聴きにいらしてください。なんだったら、ゲイツインというビジネスホテルもありますよ。ゲイツは「関」、インは「宿」というわけです。

>wakkykenさん
あ、そうでした...wakkykenさんが関わっていらっしゃったのは「ラブマツ」なんだから、松戸でしたね。僕は、ほんとに地元の方から叱られそうですが、松戸と柏をつい取り違えてしまうんです。右と左じゃありませんが...。
ということは、もしや、珈琲「めいぷる」の関口さんがいらしゃるまち...ということですよね! いやお会いしたいです。

masaさん、玉井さん、こんばんは。

玉井さん、おっひさしぶりです!!
さて、赤い糸と言われれば、そうかも…ですね(^^;;。
八柱は、千葉県の松戸にあっても、東京都民のための墓苑なんだそうですね。
ちょっとだけ横を車で通りました。
で、私、昨年の12月に松戸では2泊3日だったんですが、そのとき泊まったのは「ゲイツ・イン」でした。そうか、「ゲイツ・イン」って、「関宿」だったんですね。ちなみに、「ゲイツ・イン」の経営者の方も、地域SNS「ラブマツ」の会員だと思います。で、24日なんですが、なかなか難しいですね~。
皆さんのエントリー楽しみにしています。

>braryさん
こんばんわ。ご一緒できず残念です〜。が、この日は、なんだかいろんな行事が予定されやすいのでしょうか...。僕も、この件以外に2件、お誘いを頂きましたから...。
(いえ決して変なモードではありません。あれがもしやこのブログの"誰も使おうとしない"正しいモード(^^;だと思います。)

masaさん

そうそう、松戸なんですよ~♪
関口さんのいらっしゃる松戸と、あの方がいらっしゃる柏とは、近いけど別の街ですね~。で、ぜひ関口さんのお店を訪問なさってみてください。関口さん、最近、おめでたいこともありました。ちょっとしたプレゼント持参でどうぞ(^o^)v。
http://www.cafe-maple.com/
 

>玉井さん
上級生に代返していただいたようです...申し訳ありません。そうでした、秋山さんが「そば処 関やど」で蕎麦云々とツイッターでつぶやいていらっしゃいましたね。
ところで、僕はもう何度も玉井さんに関宿屋グループ(^^;に連れていっていただいていますのに、ゲイツインの意味をいま初めて知りました(^^; いやいや、こんなエントリーを書きながらこんなことではいけませんです。

>wakkykenさん
お、関口さん、おめでた...ですか。それはめでたいですね〜(^^;(^^;
そうそう、柏にはあの方がいらっしゃることもあって、東京のちょっと向こうは松戸か柏か...でつい混同してしまうのですね。でも、今回、そのへんが整理できたような気がします...おそらく(^^;
こうなってきますと、もう、あの方に金屏風の前で弾いていただく...というのもアリかもしれませんね(^^;

昨夜、玉井さんからこの会のことを窺いまして、飛んでゆきたい気持ちにさせられたのです。
ただいま24日の都合を調整しております。

masaさん

金屏風って、当日の、金屏風のことですか??
おおお、それはすごい。
であれば、なんとしても関口夫妻にご来場いただかなくては(@0@)/。
あの方に、お祝いの曲を一曲…でしょうか??

>M.Niijimaさん
あ、実は、玉井さんのエントリーで、Niijimaさんと同席なさっていたことを読んできたばかりです。ほんとにこの企画は、浪曲界でも無かったことで画期的なことなんですよ〜。ご都合がつけば是非とも!です。
また、実は、録音についてもちょっとご相談させていただきたいとも...。記録という意味と、どうしてもいらっしゃれない方々のため...という両方から...なんですが...。

>wakkykenさん
はい、もう金屏風とあの方のコーディオンの音があれば、もはや神前よりお神前...と言えるような気がしますから(^^; とにかく、席亭宇さんには、この屏風に負けず劣らずの金屏風が用意されています。

>玉井さん、wakkykenさん
しかし、今回のことがあって、玉井さんが関わっていらっしゃる「関宿屋さんグループ」とwakkykenさんが関わっていらっしゃる「ラブマツ」とが、同じまちのことで、しかも、なかで繋がっていたことが判明するなど、なんとも世間は広いようで狭いことを実感しました。こんなことを機会に、両者の関係が活性化したら良いな〜などと考えています。とりあえず、wakkykenさんのブログで「ラブマツ」で検索してみます...。(←0件と表示されました(^^;)

masaさん

「ラブマツ」については、拙ブログでは以下をご覧いただければと。
http://blue.ap.teacup.com/wakkyken/835.html

「ラブマツ」を主宰されている榊原さんも、時間があればぜひ参加したいとのことです。

>wakkykenさん
あ、申し訳ありません...お手数おかけしました。しかし、こうして新たな流れが見つかるって、良いものですね...。機会がありましたら、「ラブマツ」主宰者でいらっしゃる榊原さんにご挨拶できれば...と思っています。

masaさん

じゃ、榊原さんに、「絶対に行ってよね!!」と伝えておきますね。それから、写真、パシパシ撮っている人がmasaさんであることも、伝えておきま~す!!

wakkykenさん、masaさん
ちょっと目をはなしている間に、こんなにコメントが増えている!
さすがwakkyken効果抜群、すごいですね。
もしやと思っていたら、やはりゲイツインがwakkykenさま御宿ですか。
あそこの3階を改装したのが、関宿グループとのおつきあいのはじまりでした。

>wakkykenさん
wakkykenさんのブログで「興味深い地域SNS関連記事」を読ませていただいてきました。どうやら、現実仮想の両面コミュニティに、それを支える適切な柱が存在しているという...ラッキーな成功例ともいえるのが「ラブマツ」さんのようですね。僕も、次回関宿屋の方々にお会いしたら、そのSNSのことに言及してみます。ところで、今回は、本番ではほとんどシャッターを切らず(やはりシャッター音を不快に思われる方がありますから)、リハーサル時にバシバシということになろうかと思います。でもすぐわかりますね(^^;

masaさん

あっ、リハーサルでの撮影ですね。は~い、了解しました~♪
(このモードはどうだろう…)

>玉井さん、wakkykenさん
いや〜なんだか、Twitter不要論が出てきそうな勢いですね(^^; こんな活況を呈したのは久々でオタオタしています。この「浪曲に夕べ」もこんな感じだとと良いな〜(^^;

うわ、ちょっと自分のブログを書いているうちにたいへんな活況になっておりますね。
記録のこと、ちょっと考えておきます!(まずは行けるように整理整頓してみます)

>M.Niijimaさん
登場人物はけっこう限られているのですが、活況を呈しています(^^; 記録につきましては、金欠を顧みずレコーダーを入手すべきか...とも考えているのですが、それにしても、撮影と録音を同時というのはかなり難しく、あれこれ考えていました。また相談にのってください。宜しくお願いいたします。

古川はさっそく予約しましたです。

>fuRuさん
おお〜大歓迎でっす! 本当にこんな機会はまたと無いと思います。でも本当はこれがシリーズのようにできたらな〜と思っています。ともかくお目にかかるのを楽しみにしています。



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