2010年5月アーカイブ

美久仁小路から


つい先日、池袋の東急ハンズに行った帰りに、「そうだ...人世横丁の跡地はどうなっているだろう」と思い、ちょっとまわり道をしたときに撮った写真です。

ここは人世横丁のすぐ隣にある、やはり飲み屋が集まる横丁で、美久仁小路と呼ばれています。青江三奈の『池袋の夜』のなかで「美久仁小路の灯りのように...」とうたわれていることでも知られているようです。

バラックの寄り合い所帯的感があった人世横丁に比べると、こちらはしっかりとした建物が多く、ビルさえあります。それだけに、同じ飲み屋街といっても、雰囲気では人世横丁に一歩譲るところがありました。が、人世横丁が消滅したいま、この小路の存在は貴重さを増したように感じられます。

この写真に見えるように、手前(小路)から奥(サンシャインビル)にかけて、時代が進んでいく図になっています。また、建物が、背の高さにものを言わせて光を奪い合っている図にも見えます。
この日は、雲が多く、またその流れが速く、「光が来た!」と思ってカメラを構えると途端に暗くなる...という状態でした。が、それが、普段あまり目にしない、斑な光の当たりを見せてくれました。

【場所】豊島区東池袋1丁目あたりです。

S.C.G.S.

| コメント(4)
渋谷のセンター街のなかほどでです。ややお子様系のファッションのメッカとも言えるところです。ただし渋谷全体がそうだと言うことではありませんので...。

ワールドカップのシーズンらしく、あるショップの壁面に、大きく引き伸ばされた中村俊輔の写真が貼られていました。こんなことはおそらくこの時期だけです。というわけで、その写真を絡めて写真を撮っておこうと、立ち止まり、カメラを構えていました。

そして、人の流れを見ながら、ここぞ!というところでシャッターを何度か切っていました。そこへ現れたのがこの4人組...。実にシンプルな装いなのですが、なんともカッコイイ。視界に入ったとたんに風景が化学変化です。

しかし、彼らの目には、このセンター街というところ、いったいどんな風に映ったのでしょうか...。

【追】タイトルの "S.C.G.S." に特に意味はありません。
【場所】渋谷区宇田川町あたりです。

Francfranc Bus

| コメント(6)
ダブルデッカーとかロンドンバスとかいろいろな呼び名があるようですが、とにかく2階建てのバスです。渋谷のタワーレコードの前に停まっていました。

最近は、このタイプのバスはよく街頭宣伝用に使われていますので、そう珍しくもありませんが、このデザインは目を引きました。ドギツイ色だらけの渋谷の街にあって、白地に黒文字のみを配し、文字の強弱だけでリズムをつけた、この地味派手さは相当にイケていました。

帰宅してネットでチェックしてみると、これはFrancfrancというインテリア系ショップの青山店オープンを記念したイベントの一環として、特別に仕立て上げられたバスで、22日から30日まで、同店と渋谷タワーレコードの間を何往復かしているようです。しかも誰でも無料で乗れるとのこと...。ちょっと乗ってみたい気もしますね(^^;

てなことで、このバス、すっかり気に入ったものですから、記念にエントリーしておくことにしました。

【場所】渋谷区神南1丁目あたりです。

祭りのあと

| コメント(12)

前エントリーにも書いていますが、湯島の祭りの二日目は雨になりました。が、夕方の7時ころには、各町会の御輿もつつがなく巡行を終え、それぞれの御酒所に戻ったようです。

そのころ僕が居合わせたのは、神田明神の真下にある天神二丁目町会でした。多くの担ぎ手が、御輿との別れを惜しむように、練っては押し戻し...練っては押し戻し...をつづけていました。が、それも拍子木の甲高い音とともに終了。つづいて町会長の御礼や挨拶が...。

冷めやらぬ興奮と熱気に、終わってしまった...という倦怠感のようなものが加わり、祭りのあとの独特の雰囲気に辺りが包まれていました。しかし、祭りの前もそれなりに、最中はもちろん、後も後なりに...というのが祭りですね。だから止められないのでしょう...。

そんな様子を眺めた後、湯島天神の境内を抜けて帰ろうと思い、急な男坂の階段をのぼり、ふり返って見たのが今日の写真の風景です。雨に濡れた路面に、御酒所からのライトが反射して白く光っていました。良いな...と、御酒所のざわめきを聞きながらその様子を眺めていると、祭り用というよりは火消し用に近い袢纏を着た青年が、すぐわきを通り抜けてゆきました。

【場所】文京区湯島3丁目あたりです。

祭りのまち

湯島は昨日今日(22日 23日)とお祭りでした。今日は生憎の雨でしたが、祭りに雨は付きもののようなもの...。所によってはわざわざ水を浴びせかけるくらいです...多少の雨なぞなんのそのです。

今日はバスでアメ横(こちらも上野町の御輿が出ていました)に行ったのですが、行きがけに窓越しに見えた御輿が気になります。今年は、神田明神の祭りも三社祭りも見ていませんので、ちょっと御輿を追う感覚に飢え(^^;が生じているのかも...です。

そんなわけで、アメ横からの帰りに、湯島あたりを、御輿の担ぎ手の声や笛の音、拍子木を打つ音などを頼りに、しばし徘徊してきました。

いやなんだか久しぶりにまちを歩いている感覚を味わって、別に雨が降っていたから言うわけではありませんが、水を得た...という感触です(^^; まちってやはり良いですね。そのまちが何たるかはよく分かりませんが...。

ともかく、しばらくぶりのまち感覚でしたので、それをより強く感じたのかもしれませんが、祭りの日にはまちの感覚が増幅されているようにも感じます。例えば今日の写真です。祭りの日だけは、こうして、道路が広場の感覚を取り戻します。それだけで、まちは普段とまったく違って見えます。

追:写真の奥に見える緑は不忍池周辺の樹木です。

【場所】文京区湯島3丁目あたりです。

月夜の複葉機

| コメント(8)
このところバタバタと忙しく、「水族館劇場の舞台設営はどうなっているのだろう」と気になりながらも、なかなか光源寺境内へ行くことができませんでした。が、昨日、時間ができましたので、いそいそと現地へ...。

今回は、なか2〜3日あけて訪ねたのですが、テント舞台の設営はかなり進行していました。考えてみれば、公演が始まるのは、もう今週末(正確には21日の金曜日)です。進行していなければ...という状況なのかもしれません。とにかく、こんなに人が居たのか...と思うほどの人数が集結し、急ピッチでの作業がつづけられていました。

お寺の境内での設営作業は、開始された日(先月の16日)から、間をあけながらですが、ずっと見つづけてきました。昨日でちょうど一月が経過したことになります。その間、設営にあたっている人たちに休む暇はなかったはずです。体力的にはもちろん、精神的にもさぞ疲れが溜まっていることだろうと思われます。いや、溜まっていないはずがありません。

しかし、そんなことが当たり前のよう、この日は、いつものように作業を終え、食事を済ませると、ひと息いれる暇もなく、設営中の舞台を使っての芝居の稽古が行われました (これまでは場所を移して行われていたようです)。稽古の間にも、出番を終えた役者さんのなかには、邪魔にならない範囲で設営作業をつづける人も居ます...。追い込み...です。


劇団の方々が食事をしている間に外に出てみると、きれいな三日月が出ていました。そのわきで、複葉機が、飛び立つ時を待ちわびるように、待機していました...。

■カテゴリー : 水族館劇場

【場所】文京区向丘2丁目あたりです。
松戸の関宿屋の二階「席亭 宇」で『浪曲の夕べ』が催されたことは、以前に報告しましたが、昨日(5月15日)、その第二回『浪曲の夕べ』が催されました。

出演者は、前回も出演なさった伊丹秀敏さん、富士路子さん、水乃金魚さんに加えて、玉川福太郎さんのお弟子さんでお若いけれど長い芸歴をお持ちの玉川福助さん...です。

今回の『夕べ』は、前回のように「浪曲三味線の実演付き解説」といった特別の企画がたてられていませんでしたので、本ブログでは事前にお知らせしませんでした。しかし、終わってみると「やはりお知らせすれば良かった...」と思いながらいまこれを書いています。

というのは、「席亭 宇」という、こぢんまりとした場だからこその、演者と観客との距離と距離感の近さまたは一体感。それが、予想もしていなかった嬉しいハプニングを生んだからです。

が、まずは昨夜の演目をざっと紹介です。

アキバ大門

| コメント(2)
ここ数年、秋葉原では、街も駅も大規模な再開発工事がつづいていますが、今日行ってみると、いつの間にか、こうしてアキバ大門が出来あがっていました。立派です(^^;

街に建つ門というと、とかく鳥居型が主流ですが、ここはさすがに電子とアニメの街・アキバです。門ひとつとっても、こうして、巨大彫刻的なデザインが採用されていました。真四角じゃないところが新鮮で良いですね〜。

ところで、この門の向こうに見えているのは、秋葉原デパートを含む秋葉原駅舎です。現在、まさに再開発の真っ最中で、このような姿になっていました。しかし、ここから先の工事は進行が早いのでしょうね。どんなビルが姿を現わすのでしょうか...。あまり期待してはいませんが...(^^;

ところで、大門のほうに戻りますが、右側は高層ビルの脚部分、左側と上側は巨大歩道橋のようなもの(^^;です。この左側の構造物は、ちょっと言葉では説明ができません。「そう有用な機能ではないが予算があるので造ってみた」的なものです。ま、それが功を奏して(?)、こんな大門風景が出来上がったわけですが...。

【場所】千代田区外神田1丁目あたりです。

footsteps

| コメント(4)
この手の写真は、場所はそう重要ではありませんが、とりあえず、撮ったところは小石川です。

路面が濡れていますが、これは雨ではありません。このすぐ右側が建設現場です(かなり昔の話しです(^^;)。多くの工事現場では、作業員が引き上げる前に、周囲の道をきれいに水で流しますが、ここもその例に漏れず...どころか、ここまでやるか!というくらいの念の入れようで流してありました。

前方にうっすらと"止まれ"の文字が見えるように、ここは表通りに出るすぐ手前です。表通りは、両側が商店街(千川通り)になっていて、夕方になるとアーケードの屋根の電灯が煌々とあたりを照らしていました。その光の反射がこれです。眩しいくらい...。

ここははまた、白山通りと千川通りとを結んでいる道であるため、けっこうな人通りがあります。最初は、光った路面のみを狙うつもりで立ち止まったのですが、そんなわけで、歩行者(車も)が途切れません。というわけで方針変更...。こんな感じになりました。

しかし、これが古い石畳だったりしたらな〜とか通りがかりの人の脚と靴がな〜などと贅沢は言うまいと思います(^^;

【場所】文京区小石川1丁目あたりです。

ひところ谷中

| コメント(10)
この写真も、前エントリーの写真と同様に、かなり古い写真です。撮ったのは2005年の9月です。

5年ほど前ですからそう昔でもありませんが、街の風景に関しては、今と昔の落差というものが、ある日突然やって来る...ところがあるように思います。「10年ひと昔」的な変化は勿論ありますが、古い建物が取り壊されたり、新しい建物が建ったりすることで、一気に「昔度」に変化が現れます。

この一画は、この写真を撮ったころまでは、ほんとうによく歩いていました。「こうだから谷中は素敵だ!」という代表的な風景に思えていました。

この自動販売機と隣の洋品店の造作、何も神経を使うことなくはめられたアルミフレームのドア、とても大事にされている和洋の鉢植え...。どこを見ても、配った本人は無意識かもしれない気が配られています。それが、ばらばらに見える要素の共通項になって、風景をまとめあげています。

しかし、この後、この風景も大きく変わりました。それと同期するように、僕のハードディスクから、この辺りの写真が少なくなっていきます。

【場所】台東区谷中2丁目あたりです。

菅沼書店

| コメント(6)

ちょうど3年前の2007年に撮った写真です。場所は北品川...旧東海道沿いでした。

なぜこうも古い写真を...ということですが、それにはわけがあります。またも写真を保存していたハードディスクが壊れてしまったのです。こんどはMAXTORという会社の製品です。その会社(もう無い(^^;)の社員に「動作が静かで発熱しない。製品に自信あり...」と薦められ、まあ日本製品に比べればデザインは良いし「そこまで仰るんだから...」と、購入にいたったものでした。

確かに、言われた通りに動作は静かで熱くもならず、「これは良い買い物をしたようだ」と、けっこう満足度が高かったのですが、結局こんなことに...。まあ、ハードディスクだけは壊れてみるまで分かりませんね(^^;

そんなこんなで、そのディスクに保存してあった写真を他のディスクから探し出し、当座のバックアップをして、しかる後、後継機は何にしようか?などといった作業をしていました。そんなことをしてるうちに見つけたのが、今日の写真というわけです。

かなり古そうな建物です。それが夜になって街灯の光に照らされた状態で撮っていますから、うまい具合にアラが隠れかつ経年の味が引き出されているようです。簡素な造りの建物のようですが、どこか重くなり過ぎない重み(屏風感覚?)が感じられ、惹かれます...。

【場所】品川区北品川2丁目あたりです。

作為風無作為景

| コメント(4)
この場所は、住所は本駒込ですが、白山上の商店街と言ったほうがとおりが良いかもしれません。

僕は永らく白山に住んでいましたので、日常の買い物といえば白山上...という時期がありました。本は南天堂、オモチャは大成堂、総菜は小田原屋、クスリは高木薬局...という具合で...。

しかし、白山を離れてからというもの、そう行くこともなくなっていました。が、ちょうど去年のいまごろ、他でもない水族館劇場のテント設営の様子を見ようと、白山駅から光源寺に向かっているときに、久々にこの商店街を通りかかりました。

そのときに目にしたのがこの風景でした。上記した高木薬局が取り壊され、その奥にある建物の裏側が見える状況になっていました。この作為と見まごうまでの無作為ぶり...見事です...。

このあたりは、路地すら無いほど建物の間が詰まっていますから、通常は、建物の裏側どころか、側面すら見るのが難しいところです。こうして裏側がドーンと見えるなんてことは千載一遇のチャンス(^^;といえます。

しかも、高木薬局さんの場合は立て替えでしたので、この後すぐに建設工事が始まり、現在では(もうとうの昔ですが(^^;)新店舗での営業が始まっています。というわけで、この風景は、これが見納め...ということになりそうです。

【場所】文京区本駒込1丁目あたりです。

水族館劇場 2010 (9)

| コメント(9)
つい先日まで、雨やぐずついた寒い日がつづき、冬に舞い戻ったようでしたが、その後、晴れたかと思うと今度はばか陽気...。昨日今日(4日5日)あたりは、夏を思わせる暑さでした。

水族館劇場の設営作業は、前半の悪天候にたたられた分の遅れを取り戻すべく、暑さのなか、黙々淡々とつづけられていました。

前回エントリーの写真は、先月末に撮ったものですが、その翌日にはテントをかぶせる作業が開始され、現在では、今日の写真のように、ほぼ全体がテントで覆われています。

ここまでくると、テントが風をはらみ、膨らんだりしぼんだりを繰り返すようになります。テント劇場が息をしている...という感じです。何かが宿ったようにも感じます。

これからは、テント内部の造り込み作業に重点が置かれるようです。現在の内部はこんな感じです。奥の段は観客席、ブルーのシートに覆われている辺りが舞台になります。また、屋外では、大道具や小道具の制作も同時進行しています。

そうした状況から判断するすと、日々かなり表情を変えそうな水族館劇場...とにかく目が離せません。

■カテゴリー : 水族館劇場

【場所】文京区向丘2丁目あたりです。

こもれび仕舞屋

| コメント(4)
用あって保谷(ほうや)に行ってきました。

保谷という名は、西武池袋線の駅名としては残っていますが、10年ほど前に、保谷市と田無市が合併して西東京市になったことから、地名としては存在しないはずです。

ところで、西武池袋線は、あちこちで、大規模な高架複々線化を行っていますが、保谷駅でもホームの改良工事や駅前の大規模な再開発が進行中でした。

駅前を通る昔からの街道の両側には、商店街を形成していたに違いない...と推測させる古い建物が所々に残っていますが、大きな区画に整理された更地もまた目につきました。

そんな街道を西の方向に歩いていると、駅からそう離れていない場所で、こんな風景を目にしました。新緑が実にきれいです。そして、ごく一般的な道路脇にしては緑に厚みがあります。雑木林感覚です。さすがに市部です。

というわけで、ついその道に逸れて歩いてみました。そこで出会ったのが、今日の写真の家です。平屋の看板建築ですが、看板に文字が見えないところからしても、仕舞屋になってもうかなりの年月が経過した...という感じです。

しかし、新緑のあいだを漏れてくる光を浴びてひっそりと佇む仕舞屋...。なんとも惹かれるものがありました。それにしても、どんなご商売をなさっていたものやら...です。

【場所】西東京市東町3丁目あたりです。

すごい立入禁止

| コメント(2)
ゴールデンウィークですね。皆様どうお過ごしになっていらっしゃるのでしょうか...。僕は、風邪で体調を崩した...以外は、日頃と何ら変わらぬ日々を送っています。

ところで、海へ山へ里へ...と、ゴールデンウィーク満喫組の方々は、そろそろ連休ボケに突入...という頃かと思います。そこで、その傾向に拍車がかかり過ぎないよう、この写真を歯止めにしていただこう...というわけです(^^;

この写真を撮ったのは、住所でいうと西品川ですが、感覚的には、戸越銀座のなかほどでちょっと脇にそれた辺り...という感じです。

わりと古い建物が残っている一画でしたが、再開発の途中だな...という感じの更地(駐車場)の奥に、雰囲気のあるトタンの二階家が残っていました。通りからはその側面が見えるのですが、正面を見ると、この写真のような有様です。

更地の奥の空き家...という、人目につかない条件が揃っているため、侵入が絶えなかったのでしょう。業を煮やした管理者が「これでもか!」とばかりにやってしまった(^^;という感じです。が、そういった事情を別にして見ると、これはもうポップアートの域に達していますね(^^; アッパレです(^^;

【場所】品川区西品川2丁目あたりです。


ninepeace.jpg




月別アーカイブ(Archives)



Photo Gallery

写 真 集


おすすめ




おことわり

エントリー、コメント、トラックバックにつきましては、管理者の判断により削除させていただく場合があります。予めご了承ください。
Powered by Movable Type 4.22-ja





copyright © 2004-2017 masa