小台の古老建物

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前エントリーのコメント欄で話題にのぼった足立区小台...で撮った写真です。

小台(+隣町の宮城)は、荒川と蛇行する隅田川に挟まれ、中之島状態になっているまちです。しかも、そう広くはありませんので、まちを南北に通る直線道路のなかほどに立つと、北方向の先には荒川の土手が見え、南方向の先には隅田川の堤防が見える...といった感覚です。

そんな小台のまちの中央あたりに、(こう書くのは申し訳ないのですが)かなり寂れた商店街がありました。この建物は、そこにたっていました。仕舞た屋ですが、反対側から見ると、いまでも看板などが残っていて、商店であったことが一目瞭然です。

手前に空き地がありますが、先日まで、そこにも、写真の建物と同じような建物(ふとん屋さん)が在ったとのことです。まあ、いつものことですが、それが無くなったからこそ、こうして、従来は見られなかった建物の全貌を見ることができるわけですが...。

実は、その取り壊された建物の奥に住んでいたという高齢の男性と話す機会があったのですが、その男性によれば、この建物は昭和初期に建てられたものだ...とのことでした。この一帯は、戦災にあっていて、周囲の建物の大半が焼失したそうですが、この建物だけは難を逃れたのだそうです。そして、いまでもこうして現役です。よく頑張ってますね...。

【場所】足立区小台2丁目あたりです。

コメント(8)

この建物、時代を経ているだけあって、建物のあちこちに少しずつユガミとユルミがあります。が、それらが全体として柔らかく調和していて、ひとつにまとまり、この建物に独特の表情のようなものを生み出していますよね~。なんだか、建物の裏側は笑っているような気がします。建物が笑うって、変な表現ですけど。

>wakkykenさん
古い建物は迫力がありますが、長いあいだ人と折り合いをつけてきたからか、どこか優しさがありますよね。それこそ、ガタとユルミが、四角四面ではなくしているのでしょうね(^^;
そして、建物に顔や表情をお感じになるという感覚...わかります。小さな三角屋根の建物には、特にそんなものを感じますね。

こんにちは。
masaさんならではのみごとな空気感とホワイトバランスですね。
ぼくは布団屋さんがまだ健在だったときに反対側からシャッターをきったことはあるのですが、逆光で全滅、1年半後に出かけた時には既に空き地になっていました。素晴らしい情景でした。どうして日没まで待たなかったのかと、いまも通りかかるたびに悔やんでいます。最近は、布団屋さんの奥にある酒屋さんで缶チューハイを、向かいの店で焼き鳥を調達し、帰りに隅田川を眺めながらグビッとやってます(アルコールにはからきし弱いのですが、なぜかここに立ち寄ると呑みたくなってしまうのです)。

>Rambler5439さん
こんにちわ。コメントをありがとうございます。
写真がご覧くださる方々のモニタ上にどのように表示されているのか全くわかりませんので、いつもそれがもどかしく感じられますが、Rambler5439さんのモニタ上には現物以上に表示されている?(^^;と思われます。
ところで、布団屋さん健在の頃にこの場に立った経験がおありとは...羨ましいです。きっと濃密な路地空間が見られたのでしょうね。この近くにやはりこれと同じ造りの床屋さんがありましたが(ご存知ですよね)、あの裏手の雰囲気に近い感じかな?などと想像しています。
ところで、僕は酒屋さんには100%縁なし(^^;ですが、あの焼き鳥屋さん(よくもあの場所で...と思います)では串をもらおうか...なんて思いました。が、舞い飛ぶ小虫(蚊のような)の多さに参って、もらわず仕舞いになりました。
しかし、小台・宮城あたりは、本気で鄙びてて良い感じですね。また近々行ってしまいそうです。

まさに、文字どうりの「仕舞うた家」ですね。
江戸時代にできた言葉だそうです。
表通りで、商売をやめた(しもうた屋)。

>chuukyuuさん
コメントをありがとうございます。
"音でシモタヤ"と聴くのと"目で仕舞た家をなぞる"のでは、僕にとりましては、かなりイメージが異なりまして、いまだに、両者がピッタリと重なっていません(^^; しかし、人生の大先輩にこうしてお話いただきますと、なんとなく腑に落ちてくるのが不思議です。が...そんなものですね。いつもご教示いただきありがとうございます。

>masaさん
「同じ造りの床屋さん」、どうやらぼくは見落としていたようです。小台・宮城の床屋さんは2軒撮っているのですが、ファイルを確認したところ造りはまったく別物でした。近々、北区の博物館まで出かけるので、ついでに立ち寄ってみます。もちろんこちらの古老にも対面してくるつもりです。
ところでご存知かもしれませんが、高村薫さんの代表作"マークスの山"で、犯人マークスと主人公の刑事が最初に出会う場所として小台の街がでてきます。

>Rambler5439さん
僕の書き方が悪かったのかも...です。僕はこの日、床屋さんを3軒(小笠原/ミヤギ/サトウ)目にしましたが、僕が言っていたのはサトウさんで、「反対側から見る」の写真で言いますと、右に向かう道をもう少し先に行った右手にあります。
他の2軒は、どちらもモルタル造りでして、サトウさんだけが「トタンで覆った2階建て+瓦屋根の平屋」でしたので「同じ造り」と書いてしまった次第です(余談ですが、両建物は同一の方の所有になるそうです(^^;)。

ところで、"マークスの山"のこと...知りませんでした。あのまちが舞台になっているとは...感嘆です(^^; ちょっとその場面だけでも拾い読みしたくなってきました。情報をありがとうございました。



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