
現在、日本橋の三越周辺は、ビカビカの超高層ビル街に変身中ですが、そちら方面からものの10分も歩くと、中低層のビル街のなかほどに、突如として、このトタン外壁の建物群が出現します。「えっ!この位置に...」と、かなり驚かされます。
が、すぐに水の匂いがすることに気づきます。川筋が幻視(^^;できます。帰宅してチェックしてみると、ここには浜町川と呼ばれる堀川が通っていたことが判明です。となると、以前、「東神田の路地景」でとりあげていた川と繋がってきます。
そういえば、なんとなく風景の雰囲気に似たところがあるような気がしてきます(^^; 思い込みかも...ですが...。また、この近くには、大正12年の大震災まで、魚河岸が在ったということもあって、どことなく、現在の魚河岸のこの建物群とも共通する感覚があるような気もします。
そうしてこじつけはじめたらきりがありませんが、とにかく、水の匂いというものは、そう簡単には消えないもの...のようです。あ、そして、付け加えますが、この写真のなかの細い路地が、日本橋久松町と日本橋富沢町との町境になっています。それも、ここに川が流れていたからこそ...ですね。
【場所】中央区日本橋久松町あたりです。