葛飾区 - Katsushikaの最近のブログ記事

消えた堀切の古老

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堀切菖蒲園駅の北側に、京成線の線路とほぼ平行にのびる、堀切5丁目商和会という商店街があります。かなり遺跡的匂い(^^;の強い商店街ですが…(失礼千万な表現ですが、地元の方、お許しください)。その商店街のなかほどに、この建物がありました。でも、かつて…です。

つい先日、青木書店さんを訪ねたのですが、そのときに、「あの古い建物はどうなっているのだろう?」と思い、帰りがけに、そちらの方向に足を運んでみました。すると、いくら歩いてみても、この建物が見当たりません。奥まった所に建っているわけではなく、ご覧のとおり、表通りに面して建っている建物ですから、見落とした…ということは考えられません。しかし、建物の位置をしっかりと記憶していたわけではありませんので、「これは取り壊されたに違いない」ということにして、とりあえず、引き返してきました。

帰宅後、その建物のことが気になり、早速、以前撮った写真をチェックしてみました。すると、2006年9月に撮った、この写真が出てきました。これで見ると、隣に銭湯の煙突が見えます。そういえば、新築の建物を目にしましたが、それが銭湯の隣だったような…。これがまた記憶が定かではありません。困ったものです(^^;

が、どうやら…十中八九、この、いかにも古い、堀切の昔を想わせる、古老ともいうべき建物は、姿を消してしまったようです…。そんなわけで、撮り直すことができませんでしたので、記録として、この写真をアップしておきます。

【場所】葛飾区堀切5丁目あたりです。

青木書店を訪ねる

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よく晴れた気持ちの良い日でしたね。いつもの東京とは確実に違う空気が満ちていました。そんな今日、京成線・堀切菖蒲園駅前にある青木書店さんを訪ねました。『時差ボケ東京』を詰め込んだバックパックを背負って...です(^^)

実は、写真集を制作する前から、「出版した暁には、京島のLOVE GARDEN、神保町のブックダイバー、そしてそして、堀切の青木書店に置いてもらえたらな〜」と考えていました。そして、LOVE GARDENとブックダイバーには既に置いていただき、想像していた以上の方々にお立ち寄りいただいたり注文いただいたりしています。が、青木書店となると、下町の筋金入りの古書店です。なかなか「こんちわ〜」というわけにはいきません。勿論のこと、LOVE GARDENとブックダイバーが筋金入りじゃない...ということではありません。ま、筋金の種類が違う...というのでしょうか...。とにかく、そういうことなんです(と茶を濁す(^^;)。

そんなわけで、ちょっとモジモジしていたところ、以前から、時折、拙ブログにコメントをくださるユーコさん(ご店主の奥様)が、昨日のエントリーのコメント欄に「置きますよ。どうぞ...」と書き込んでくださったのです。もう一も二もありません。三です...じゃなくて(^^;、とにかく「青木書店に置いていただける!」という嬉しさで、翌日の今日、堀切にすっ飛んだ...というわけです。

で、ご店主とは久々にお会いすることに...。いや〜相変わらず良い感じの方です。笑顔も良いし...「すぐそこの荒川にゴムボートを浮かべ、隅田川を経て神田川を遡り、水道橋で上陸、そこでゴムボートを畳んで、帰りは電車...」なんて話をしながら、僕の写真集を実にじっくりと見てくださいます。それは初対面(と言う気はしませんが)のユーコさんも同じです。「見てると乗り物酔いしてしまいそうだ(^^;」などと仰りながら...。
ま、そんなわけで、充実した、とても気持ちの良い時を過ごすことができました。そして、僕の写真集『時差ボケ東京』は、本日より、堀切の青木書店でもお求めいただけます!ということになりました。どうぞ宜しくお願いいたします。

写真については、説明するまでもありませんが、青木書店さんのウインドーを撮ったものです。うさぎ君の右側にパソコンが見えていますが、ユーコさんは、そのパソコンからコメントをくださっているようです。いや、とにかく、良い日でした〜。

【場所】葛飾区堀切3-8-7です。

葛飾防災音頭の館

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今日のエントリーは、写真がどうのこうの…というものではありません。問題は建物側面にある看板の文字にあります。なんと「葛飾防災音頭」です。いや、すんごいタイトルです。冗談としか思えませんが、とりあえずは、どんな歌なんだろう?と気になってしまいます。

そんなわけで、帰宅後、ネットで調べてみますと、こんな記事が…。ちょっと以下に引用しておきます。

『葛飾防災音頭』の発案は一年前にさかのぼる。同町会役員が本田消防署に、20年のイベントの相談を持ちかけた。署側からは、関東大震災で大きな被害を受けた墨田区には『墨田防災音頭』があるが、地盤の悪い葛飾区にはない。大震災に備えた、日ごろの心構えが最も大切。この際『葛飾防災音頭』をつくったら、という話が持ち出されたのだという。
北崎政三(まさみ)さん(57)に作詞と作曲の話が持ち込まれた。「わたしは演歌専門。依頼されたときは冗談かな? と思いました。防災を歌にするのがむずかしく、完成まで3ヶ月ほどかかりました」と話す。

なんとなんと、行政絡みの真面目極まりない、まともな歌だったようです。しかも、墨田区にも防災音頭ってのがある…と書いてあります。知らなかった…(^^;
どうやら、僕が見た建物は、葛飾防災音頭の作詞作曲者でいらっしゃる北崎政三さんのお店だったようです。

しかし、そうした事情がわかっても、まだ、夢か真かという気分から抜けきれません(^^; もしやYouTubeにその歌がアップされてはいないか?と思い、チェックしてみましたが、発見できませんでした。というわけで、この防災音頭…未だ幻のままです(^^; これはCDを入手するしかなさそうです…。

【場所】葛飾区東立石7丁目あたりです。

小さな町の精

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良いお天気でした。空気もきれい。日差しも強かったですね。しかし、風が強かったせいか、体感温度は意外と低く、半袖で歩いていると、だんだん体が冷えてくる…という感じでした。そんななか、今日は、どこを歩こうか?と考えたあげく、しばらく行っていない葛飾区の高砂と立石に行っきました。

このあたりも、既に数回は歩いているはずなのですが、あまりに脈絡なく、あちこち歩きまわるせいか、歩くたびに風景が新鮮です(^^; ま、良いのか悪いのか…ですが、風景がいつも新鮮に見えるってことは幸せです(馬鹿とも言いますね(^^;) ということで、良し…としましょう。

さて、今日の写真ですが、ご覧のとおり、非常に小さく愛らしい洋館(と言ってよいものやら?ですが)です。今日は、たまたま外に出ていらしたご主人と話す機会があったのですが、この建物は、なんと昭和2年に建てられたものだそうです。それを、その後、現在のご主人が買い取って、ここで商売を始めた…ということでした。

正面を向いている、とんがり帽子のような屋根をした部分が玄関で、その奥に、横に生活部分がつづいています。右側が店舗になっていますが、そこは、もともとは庭だったのだそうです。もう、玄関が傾いたりしていますし、古い建物なので、生活しやすいとは言えないようですが、基本的な構造はとてもしっかりしていて、いまでも問題なく暮らせる…とのことでした。それにしても、よくもまあ…なんとまあ…という感じです。かなり痛んではいますが、こうなると、確実に何かが宿っている感じです。愛らしさも抜群でした。

あ、ひとつ忘れていまいました…ご主人がここで商売をお始めになってから、もう、かれこれ50年になるそうです。

【場所】葛飾区立石7丁目あたりです。

枯 壁

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葛飾区を南北に流れる新中川沿いの町・細田というところで撮った写真です。ここは、エントリー「高砂農村景」で紹介した場所から、そう離れてはいません。
この辺りは、もう完全に住宅街という感じでした。しかも、大半の家が建て替えられていて、「これは外したかな?」と思いながら歩いていました。地図を見ても、道路がほぼ碁盤の目状に通っていて、よくある郊外の住宅街パターンです。
が、住宅街のなかほどを通る緑道が途切れたあたりで、突如として、碁盤の目が崩れている一画がありました。「これは、昔からの農道くさいぞ...」と思い、そのカーブした道に沿って歩いてみました。すると、見えてきたのが銭湯の煙突。そして、その周囲には、古いトタン張りのアパートなどが残っていました。今日の写真は、その一画で撮ったものです。
曲がったうなぎ(^^;のような敷地に、トタン張りの2階家を建て、そこから、奥へ奥へと建て増しをつづけたような、なんとも妙な形をした建物がありました。その建て増し部分の壁を横から撮ったのが、今日の写真です。しかし、1軒の家の側面なのですが、使用されている材といい、様式(と言えるか(^^;)といい、変化に富んでいます。なんだか、昔の下町の壁見本でも見ているようでした。でも、美しい...と思うのですが...。

【場所】葛飾区細田3丁目あたりです。

高砂農村景

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ここは、京成高砂駅からそう遠くない場所です。しかし、表通りからは死角になっていて、目につきにくい場所です。最初にこの空間に気づいたときは、空き地を利用した駐車場だな…と思ったのですが(事実、一部は駐車場になっています)、その奥に、そう広くはないものの、ネギ畑が広がっていました。
そして、その向こうに見える家屋が、なかなかの雰囲気をしています。見えているのは裏側です。表側にもまわってみましたが、小さいけれど、木造のしっかりした造りの家でした。ただし、増築萌え系(^^;…という感じで、裏側表側ともに、敷地いっぱいにきっちりと建物が建っている…という状態ですし、とても農家という匂いはしませんでした。ネギ畑との境にフェンスがあることからも、この家屋が生産者の家…ということはなさそうです。
ところで、この辺りには、用水路を暗渠化した「せせらぎ通り」という直線道路があることからも、昔(工場などが増える以前)は、畑や水田が広がっていたに違いありません。
したがって、この写真の家と畑の組み合わせは、本来的ではありませんが、擬似的(^^;には、この辺りの農村風景の面影を留めている…と言ってもよさそうです。

【場所】葛飾区高砂あたりです。

ウツロイ

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うつろう…という言葉が好きです。彷徨いながら、穏やかに緩やかに変化する…という感触があって…。そして、この言葉には、盛りを過ぎゆく…という意味もあるようです。
東京の下町を歩いていると、「盛り場の喧噪は何なんだ」と思いたくなるほど、寂れた町が多いことに気づきます。どこの商店街を歩いても、シャッターを閉じたままの店舗や、閉店や休業を告げる貼り紙の貼られたドアを目にします。なかには、商店街全体が、ゴーストタウンのように静まりかえっている例さえあります。
こうした街を歩いていると、東京の激しい変化…というものを肌で感じます。この街はどうなってしまうんだろう?と、心配になる街だらけ…と言っても過言ではありません。うつろう…なんて死語です。よく言われていることでしょうが、東京は、そんな悠長な変化など許さず、「盛りを過ぎる前に叩き壊し、新たに建て直す」というタフでマッチョな精神が要求される街のようですね。無粋なことに…。嘆かわしいぞ(^^;

【場所】葛飾区東新小岩あたりです。

呑んべ横丁

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先日、葛飾区の青戸あたりを歩いているうちに日が暮れ、地図で位置を確認すると、ちょうど青砥駅と立石駅の間あたりでした。そこで、「もう暗いけど、来た道を戻るより、立石を通って帰ろう」と、立石駅に向かうことにしました。
立石と言えども、やはり再開発は進んでいて、「おっ」と惹かれる風景は、そうそうありません。「明るいうちにもう一度来ようか?どうしようか?」などと考えながら、ともかく、駅の方向に歩いていました。そして、駅が視界に入った頃です。商店と商店の間に、なんとなく気になる空き地とも路地ともつかない空間があります。が、先が左に折れて、つづいていそうです。
またも「ついでだ」と、その空間に入ってみました。そして奥を左に曲がったときです。驚きです。ここは魔窟かギーガーか(^^;という世界が目の前に…。凄い。一瞬廃墟か?と思うほどの迫力です。が、よく見れば、路地の入口に「呑んべ横丁」の電飾看板がかかっています。「あ、ここがあの名高い…」と、その時やっと気づいた次第です。
狭い一画に、それこそ小さなバーなどのお店がゴチャゴチャ〜ッとひしめいています。新宿ゴールデン街に更に輪をかけた感じです。通路の上には屋根がついているため、細い煤けた洞窟内にできた街…という雰囲気すらします。どんよりと曇った夕方だったせいもあるでしょうが…。とにかく、この手の飲屋街としては、その迫力はトップクラスではないでしょうか。参りました(^^;

【場所】葛飾区立石7丁目あたりです。

東四つ木避難橋のうえから、東京都心に向かって撮った写真です。その状況を Google Earth で俯瞰すると、こんな感じになります。僕の背後には、葛飾区四つ木の町がひかえていますが、この橋の向こう側には、町はありません。あるのは、川と土手 (荒川と綾瀬川の間の中土手)のみ…。その先がどこかへつづくわけでもありません。
橋の名称「避難橋」が示すように、ゼロメートル地帯・四つ木あたりが、万一、水に襲われたときに、いくらか水面から顔をのぞかせているはずの土手に避難するための橋のようです。この凸凹地図をご覧いただくと、その状況がお分かりいただけると思います。確かに、中土手のほうが、町よりも高くなっています。しかし、こんな橋が存在することを知ると、「ここまで考えてるのか…」と感じる反面、「ええっ、こんな橋が必要になる可能性があるわけ?」と、やや空恐ろしくもなります。
その空恐ろしさは、夜、人通りも少ない、この薄暗い橋のうえにひとり立ってみると、殺伐とした感触と共に、実感として感じられると思います。ま、それも慣れ…なのかもしれませんが…。

【追記】凸凹地図には カシミール3D+数値地図5mメッシュ を使用しました。
【場所】葛飾区東四つ木あたりです。

中川眺望

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帰宅後、ブログを巡回していると、「千住新橋・遠望」なるエントリーに遭遇。たまたま、中川の風景をアップしようかすまいか…などと迷っていたところでしたので、「おお、関連エントリーにもなる」と、アップを即決。
東京で、いちばんクネクネと蛇行している中川。地図では、それをよく知っていても、近くの住人でもないかぎり、なかなか見る機会のない、その姿です。この見事な曲がりっぷり(^^;をとくとご覧ください(^^;

ところで、左の橋は青砥橋。右の奥に小さくチラリと見えるのが奥戸橋です。撮影したのは、青砥駅近くの河岸からです。Google Earthでは、<35°44'39.20"N 139°51'24.83"E> の地点から。
そして、ついで…と言っては何ですが、キヤノンのフォトステッチというソフトで連結したパノラマにした写真もアップしておきます。

【場所】葛飾区青戸1丁目あたりです。

すごい金物店

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昨日のエントリーで触れた、四つ木の商店街にあった金物屋さんです。こちらは、ちょっと通り過ぎるわけにいきませんでした。このごちゃごちゃぶり…。ここまでくると、実に楽しいですね。しかも、店内空間を、立体的に、有効に使ってあります。そして、正面から見たときに、それらが重なりあわないように、ちゃんと計算もされています(^^;
それらを見ていくと、看板は金物店となっていますが、実際には、かなり営業種目の多いお店のようです。なんとなく、よろず屋という看板のほうが相応しいような…。きっと、お客さんの要望に耳を傾け、それらを次々と取り込んでみたらこうなった…という典型なのでしょうね。まさに地元密着型。
この四つ木というところは、よほど、刃物研ぎ、合鍵作り、電池交換、ビデオダビング、などの需要がある所なんでしょうか…(^^; しかし!…スキンまで売ってる金物屋さんは、日本全国探しても、そうは無いぞ!(^^;
いや〜とにかく楽しい金物屋さんです。折りを見て、じっくりとご主人のお話でも聞きながら、店内を探検してみたいものです。ほんとに素晴らしいの一語。参りました。自分の部屋も、こんなふうに散らかせば良いんだな〜きっと…(^^;

【場所】葛飾区四つ木1丁目あたりです。

東四つ木3丁目

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葛飾区の中央を東西に蛇行する中川。その川沿いの風景がどんなものか? 気にはなっていたのですが、なかなか行く機会がありませんでした。そこで、今日、中川を目差して家を出ました。京成線の四つ木で降りて、南下し、中川に沿って青砥まで歩こう...という積もりでした。が、四つ木の駅を出ると、もうダメです。朽ちた色の下見張りが呼んでいます(^^; それに誘われて、南ではなく北へ...。すると、すぐに古い商店街に出ました。ひと目見ただけで、「こりゃ寂れてるわい」という感じ。なんだか見て歩くのが申し訳ないくらいで...。が、いまのうち...と思える建物が目白押しです。
そんなわけで、商店街を出たり入ったりしながら、写真を撮りはじめてしまい、いつの間にやら、そこで日没を迎えてしまいました。青砥まで...どころじゃありません(^^;
と、ここまで書いてきて、今日の写真は、その商店街で撮ったものではありません(^^; 四つ木には、以前、墨田区から橋を渡って来たことがありますが、その時は、四つ木に着いた時間が遅く、もう真っ暗に近い状態でした。が、その時に見た風景が忘れられず、まだ空に明るさが残っているうちに、あの風景をもういちど見ておきたい...と思い、急ぎ足でそちらに向かいました。前回、四つ木を訪れたのは、昨年の8月27日のことでした(関連エントリー)。あれから、まだ4ヶ月しか経っていません。しかし、驚くことに、その4ヶ月間のうちに、かなり更地が増えています。例えば、関連エントリーの中央の写真に写っている建物も消えていました。今日の写真に写っている建物も、次回訪れるときにはどうなっていることやら...です。

【場所】葛飾区東四つ木3丁目あたりです。

鈴木たばこ店

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総武線・新小岩駅の北口を出て、駅前から伸びる道を、そのままちょっと歩いたところに、突然、枝を張り、葉を繁らせた大樹が見えてきます。その樹の根元に目をおろすと、この鈴木たばこ店があります。見た目には、まるで、樹を利用して造り付けられたかのようです。が、部分的にモルタルが剥げ落ち、木材の骨組みが露出しています。ヤレかたはかなりのもの…。それだけに…と言うとあんまりかもしれませんが、なんとも言えない味があります。しかも、樹と家屋の両方にツタがまつわり付いているため、樹との一体感がより強調されているようです。このテキトーさ加減には、なんとなく、南の島や東南アジアの感覚を思い起こします。まずはそこに惹かれてしまいました。
ところで、このたばこ店ですが、営業を始めたのは40年ほど前とのことです。が、この建物がその時に建てられたものとは思えません。この古さです。この辺りは戦災による消失を逃れていますから、やはり、戦前の建物を引き継いで、たばこ店を開店なさった…というところでしょうか…。そんなこと、聞いてくるべきでした(^^;

【場所】葛飾区東新小岩あたりです。

ワビオウ

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新小岩に行ってきました。総武線の車内から街の様子を見るかぎり、新小岩あたりは、すでに再開発が進み、大小様々な規模のマンションが林立していて、もう古い建物などはみじんも残っていないように感じられます。そんなわけで、これまでは、新小岩は通過していました。しかし、新小岩と言えば、昔は、南の町外れ(実際には隣区になる)に遊郭もあり、永井荷風も足を伸ばしたと聞きます。何も無いということはないだろう...が、ま、何も無ければ無いで...と思い、とにかく歩いてみました。
駅に降り立ってみると、なんとなく、「無い」ほうの予想が当たったかな?という感じです。が、何も無ければ、中川の風景でも見て帰ろう...と思っていましたから、さほどどうとも思わず、とにかく北に向かって歩を進めました。が、やはり、電車の窓から見ただけでは分からないものです。途中、「暗渠化された川だな」と、すぐにわかる遊歩道を横目に、「これは旧道かな?」と思しき道を選んで進んでいくと、けっこう古い建物が点在しています。そして、まったく思いもかけないところで、突然に目の前に現れたのが、今日の写真の建物です。
いや〜もう、その素晴らしさに、力が抜けて、その場に座り込んでしまいそうでした。もう絶品ですね。このワビオウにあっては、あのサビオウも、うかうかしていられません(^^; いい勝負です。いや...もしかすると、こちらに軍配が上がるかも?ですね。とにかく魅力の塊。参りました。しかも、これ、現役です。
近所の方の話では、こちら、住居として使われているだけで、煙突から想像するようなご商売はなさっていないそうです。が、どう見ても、この裏手の部分は、昔は、何か火を使う仕事場にでもなっていたのでしょうね。それにしても...新小岩、あなどれません。

【追記】画像を追加しました。左から見るとこんな感じです。
【場所】葛飾区東新小岩あたりです。

2人乗りの少年

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先日、堀切菖蒲園駅そばの青木書店さんをお訪ねした帰りに、もう暗くなってはいましたが、ちょっとだけ周辺を歩いてみました。すると、駅のすぐ近くに、ガード下の空間を利用した居酒屋や寿司屋さんなどのある一画がありました。下戸なのに吸い寄せられるようにそちらに向かいます(^^; すると、その向こうに、ベージュ地に錆びの浮いた波形トタンが…。今後は、「オマエは磁石か?(^^;」という勢いで、そちらに向かって急ぎ足。間口一間ほどの可愛い平屋の看板建築でしたが、看板部分にはもう相当に錆びが出ていましたし、シャッターもかたく閉じられていて、もう営業はしていらっしゃらないし、使われているのか?否か?も不明…という感じです。が、とにかく、その姿を写真に収めました。
そして、「今日はもうこれで終わりだな…」と、駅に向かって、来た道を戻りはじめました。すると、最初に目にした居酒屋などの一画が、カーブした路地の先に見えて、なかなか雰囲気があります。「ちょっと良いな〜」と思い、またもカメラを手に、とりあえず構図を探し始めました。その時です、背後から自転車の気配です。兄弟なのか友達同士なのか…男の子が2人乗りして、駅の方向に向かっていきます。なんだか楽しそうに…。きっと、行く先はあるのでしょうし、そこに何やら楽しいことが待っているのかもしれません。が、この少年2人にとっては、自転車に2人乗りして町を走ること自体が、すでに楽しいのでしょうね。そんな時期がありましたね〜、僕にも…(^^;

【場所】葛飾区堀切2丁目あたりです。

堀切の青果店

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堀切菖蒲園駅に沿った道で目にした光景です。この青果店さんは、青木書店さんのすぐ近くにあります。そして、実は、この写真は、青木書店さんからの帰りに、店先の光景に惹かれて撮ったものです。
こちらのお店には活気が感じられました。この並びの商店に、やや元気が感じられないため、孤軍奮闘の感あり...でした。しかし、孤軍奮闘できるのは偶然ではなく、それなりの理由があるはずです。僕は、こういった店頭販売をやった経験がありませんので、あれこれ言えた柄ではありませんが、ここで、ひとつふたつ気づいたことがあります。
ひとつは、奥に品物を取りに入る以外は、ご主人の姿が店先から消えないことです。やはり、お客さんから「すみませ〜ん」と声がかかるようではダメで、通りかかった買いもの客に、店主のほうから「いらっしゃい!」とか「まいど!」といった声が発せられるようでなくてはいけないようです。これも、大型店のように、店頭でむやみに...というのではダメなのでしょうね。タイミング良く...というやつです。思わず足を止めたくなるタイミングというのがあるはずです。こちらのご主人を見ていると、そのあたりのコツを確実に把握なさっているようにお見受けします。
もうひとつ気づいたことがあります。まずはこちらの写真をご覧になってみてください。これはトップの写真の翌々日に撮ったものです。同じような光景が繰り広げられていました。2枚の写真はほとんど同じと言えます。ご主人の衣装(^^;すら同じです。違うものと言えば、お客さんと、商品/商品の並べ方です。ここで注目すべきは、商品/商品の並べ方で、よく見ると、かなり変わっています。これは、商品が動いている証拠ですし、同時に「動かしている」証拠だろうと思います。こういう「商品の動き」というものは、実は、とても重要なのでしょうね。こういった簡素な造りのお店ですから、やや大仰に言えば、毎日が違う店...という変化を生み出しているようにも思えます。したがって、常連客も飽きないで済む...と。
そして、さらにもうひとつ...です。この青果店さんの店先では、しじゅう、誰かお客さんが足を止めて、ご主人と世間話に花を咲かせています。やはり、お店が、品物とお金の交換所と化しては、顧客はできないのでしょうね。この青果店さんの店先光景から、なんだかいろいろ教わったような気がします。ま、そんなことは別にしても、こういった光景って、良いものですね〜。

【場所】葛飾区堀切3丁目あたりです。

堀切の青木書店

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『忘れもしない。初めてのお客様は女の子を連れた若いおかみさんで、三冊で百三十円の買物をしてくれた。駄本ばかりではあるが、自分が持っていた蔵書が次々と売れていくのは淋しかった。』 この一文は、青木正美さんの著書『古本屋三十年』からの引用です。

このところ、足立あたりを歩いていますが、歩くほどに、土地の成り立ちや歴史といったものに興味が湧いてきます。そんなわけで、ネットでも、ちょこちょこと、資料や古書探しをしています。そして、昨日、「これは入手したい」と思った本を探し当てた先が、青木書店という古書店でした。早速、そのホームページに飛んでみたのですが、そこで、文頭の一文に出会った…というわけです。ネットで行き当たった青木書店さんとは、『古本屋五十年』などの著者として、僕もお名前を存知あげていた、青木正美さんの経営なさるお店だったのです。しかも、その所在地が堀切…。最寄り駅が堀切菖蒲園です。まさに、いま僕が歩いている場所に密接な関係のある場所です。これは行ってみない手はない…とばかりに、早速、今日、青木書店さんを訪ねてきました。

それで…です。これが大ヒット。実際には、青木正美さんは著作活動に専念なさっていらっしゃるようで、古書店のほうは、ご子息が切り盛りしていらっしゃいました。で、そのご子息のお人柄が良いのです、実に…。そして、そのお人柄が、店内の棚や書籍の状態にも浸透しているようで、書籍を拝見していても、実に気持ちが良いのです。もうベタ褒めする以外にありません(^^;
そんなわけですから、初めてお邪魔したにもかかわらず、かなり長時間にわたって、あれこれとお話させていただきました。もちろんのこと、ご子息がご幼少の頃の堀切あたりの様子もうかがうことができました。このお話がまた貴重でした。そんな感じですから、おいとまする頃には、もう、どっぷりと日が暮れていました。そして、カメラバッグは…というと、本でいっぱいに膨れあがっていました(^^;

ところで、ひとつ面白いエピソードを…。青木正美さんと川本三郎さんは親しい間柄でいらっしゃるようで、川本三郎さんの著書『映画を見ればわかること』の表紙には、なんと青木書店さんが登場しています。う〜ん、なんだか、頭のなかで夢と現実がぐるぐる回っている感じになってきます(^^;

【追記】青木書店さんのホームページはこちらです。そのなかのこんなページも嬉しいですね。
【追記】M.Niijimaさんのブログに、青木書店さん訪問記「堀切菖蒲園駅前の古書店」がアップされています。
【場所】葛飾区堀切3-8-7です。

トンネル路地から

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このところ、荒川沿いの低湿地帯を歩いていますが、低湿地帯でも、北部の道は、碁盤の目のような南部の道とは程遠く、クネクネと這い回りながら道幅も変化し、地図やコンパス無しで歩いていると、すぐに方向感覚が掴めなくなります。そんな、ただでさえ複雑な網状の道から、さらに、もう隙間としか言いようのない道のようなものが伸びています。しかも、その奥には、ちゃんと家があったりします。が、それはまだ程度が良いほうで、家と家の隙間から、錆びたトタン屋根の一部がのぞいているのは確認できても、そこへどうやってアクセスするのか?全くわからない場合も多々です。これはもう、迷宮というしかありません。そんな迷宮も、徐々に、再開発により葬り去られるのでしょうが…。
今日の写真は、店舗の隙間から、表通りに向かって撮ったものです。実は、表通りを歩いていると、この隙間のような路地の奥に、ブルーのトタン屋根が見えたのです。そのまた奥には、やはり店舗らしい家の壁がそそり立っています。見たところ、店舗裏手の谷間にスポッとはまったような状態です。どういう状況になっているのか?気になり、路地を進んでみると、店舗の壁に囲まれた縦穴のような空間に、小さな家が建っていました。ほんとうに想像もつかない立地です。
そして、表通りに戻ろうと、振り返ったときです。目の前に、この光景がありました。もう上空も暗いため、トンネルのなかから表を見ているのと同じ状況ですから、街路灯に照らされた建物が、眩しいほどに明るく見えていました。

【場所】葛飾区四つ木あたりです。

東京湿地帯ダイブ

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このところ日替わり(^^;で、どなたかとご一緒させていただいていますが、今日は、wakkykenさんと、東京の荒川沿いの湿地帯にダイブしてきました。
wakkykenさんと言えば、Blog版「環境社会学/地域社会論 琵琶湖畔発」でも著名ですが、拙ブログでは、重要な常駐コメンテーター(^^;としてご活躍いただいています。そして、その豊富な知識と豊かな感性で、日々、僕に、あれこれとヒントを与えてくださっています。さて、そのwakkykenさんですが、このところ東京の東部、特に荒川沿いのゼロメートル地帯(湿地帯と呼びます)に感心を寄せていらっしゃいます。それに呼応するかのように、実は、僕も、その湿地帯に大きな興味が行っています。そして、たまたま、wakkykenさんが、盛岡にいらっしゃる途中、東京に立ち寄られるというので、連絡をとりあい、一緒に湿地帯をダイブしよう…ということになったのです。
そのコースですが、墨田区の曳舟駅で下りて、京島(LOVE GARDENさん)をかすめ、八広を徘徊、東墨田をすり抜けた後に、荒川土手に立ち、木根川橋をわたって葛飾区に入り、四つ木を徘徊して帰路に…というコースでした。
こうして、湿地帯を西から東に横断したのですが、荒川放水路に近づくにつれ、町の様子が、工場臭さを増しながらも、同時に新しいマンションや家なども増えていく…といった感じで変化していくのが分かります。が、部分的ではありますが、ひと昔前のバラックや平屋の長屋なども散見されました。しかし、その辺りが、元々は人間臭さに溢れていたに違いないのですが、いまでは、無人になった家も多いためか、実に殺伐としたものを感じさせました。
今日の写真は、ダイビングの最終地点である四つ木で撮ったものです。四つ木に到着した頃は、まだ日は暮れていませんでしたが、あっという間に辺りが暗くなりはじめ、街路灯の明かりが頼りのダイビングになってしまいました。したがって、視界は悪く、突然目の前に、岩のような遺跡(^^;が現れる、というパターンです。いや〜マスクも着用していて、視界も狭まっていますから、ますます危険です(^^; そんな危険(^^;を犯しながら撮ってきた写真です。

【追記】ダイビングのコースはこちらです。ただし、実際のコースとは若干のズレがあります。地図作成にはカシミール3Dと「轍(Wadachi)」を使用しています。
【場所】葛飾区四つ木あたりです。

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