本郷 湯島の最近のブログ記事

池之端 EXPO

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この店の前を通りかかると、町で往々にして目にする、いわゆる古着古道具屋さんかな?という程度に見えるのですが、それはカモフラージュ。一歩店内に足を踏み入れると、その圧倒的な品数と展示に驚嘆します。それはもう驚異的です。しかも、雑然と置かれているように見えて、実は、かなり整然と置かれていることが分かります。そのせいもあって、店内のどこを向いても絵だらけ。たとえノーファインダーであろうと、シャッターを切りさえすれば絵になってしまう状態です。
よくもこれだけ集めたものだと思いますが、実は、これは氷山の一角で、きっと、ここに置ききれない何倍もの品物が倉庫に眠っているのではないか?と想像します。
後でチェックしてみると、このショップ、やはり、既にあちこちで紹介されているんですね。どうやら、大阪万博フリークという濃〜い世界御用達を柱にした懐かしグッズショップのようで、店内のあちこちに太陽の塔がシンボリックに展示されていました。しかし、この展示の仕方ひとつとってみても、このショップ、ただ者ではないでしょ。それにしても、よく店内を撮らせて頂けたものだと...。ご主人には感謝です。

【場所】台東区池之端4-26-30です。
【追記】EXPOのホームページはここです。

本郷・真弓商店会の朝市

今日の午前中、本郷の真砂町と弓町の、春日通りに面する商店[真弓商店会]が主催する朝市がありました。これが第一回目ですから、みなさん手探り気味ではありますが、これからの商店会の結束と繁栄を目差し、記念すべき催しが船出しました。
まさに超地元での出来事ですから、これを放っておくわけにはいきません。朝が苦手の僕ですが、(僕なりに(^^;)早起きし、カメラを抱えて行ってきました。場所は、本郷小学校に隣接する空き地です。行ってみると、思っていた以上に人が入れ替わり立ち替わりで、客足が途絶えません。子供を遊ばせがてら来ている人もチラホラ。そんなわけで、この朝市のために用意しておいた品物が、1時間も経たないうちに売り切れてしまったというお店もありました。

日暮れ時の菊坂

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このところ、ずいぶんと下町から離れていましたが、今日は、地元に舞い戻りです。もう何度も紹介している、菊坂上道の比留間青果店と旧伊勢屋質店あたりの風景です。
やはり、この辺りは、歩いていて、疲れません。それどころか、ほっとします。ピカピカチカチカと目を射すような色彩や光がありませんし、視線がやたらと上下に動くこともありません。原宿や六本木あたりに比べれば、ぐっと静かですし...。野山や畑があるわけではありませんが、長閑なもんです。

湯島のミラー現象

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いったん、根津藍染通りの写真をアップしたのですが、ちょっと気合いが抜けすぎの感あり(^^;でしたので、差し替えることにしました。
根津や谷中に行くときは、春日通りを本郷から湯島まで歩きます。けっこう時間がかかりますが、途中で、必ずシャッターを押す場面に遭遇しますので、そう苦にはなりません。
このサイトを始めたのが、昨年の5月ですから、このコースの夏と秋の風景は既に見たことになります。そしていま、冬のこのコースを歩いているところですが、やはり、太陽の角度と位置の関係でしょうか、これまで、湯島のこのホテルが、隣りのビルに、こんなにハッキリと写っているのを見たことがありませんでした。僕が気づかなかっただけかな?と思い、以前の写真をチェックしてみると、写ってはいるのですが、これほどハッキリとは写っていません。もっともっとボーッとした感じの写りかたで、この構図で撮っていないのが頷けます。こうなると、風景の写真というのは、よほどマメじゃなきゃ、なかなか撮れないってことですね。

【場所】文京区湯島2丁目あたりです。

真砂町の住墟

今日は、谷中に行くつもりだったのですが、雑用を処理しているうちに家を出るタイミングを逸してしまいました。午後になると、空が徐々に灰色の雲に覆われはじめ、「明日は雪」の天気予報が当たりそうな気配です。そこで、近場の真砂・菊坂をまわってきました。
しょっちゅう歩いている町ですが、季節や天気によって、やはり見えかたって違うものですね。海や山が日々表情を変えるのと一緒です。ま、海や山ほど変化がはっきりと現れるものじゃありませんが...。
そんな訳でもないでしょうが、今日目についたのは、朽ちてはいるものの、まだ人が住んでいる家の一部です。この二軒のお宅は、ちょっと見ると長屋かな?と思うような造りで、路地に建っています。が、実は戸建てで、基本的な構造はかなりがっちりしているように見えます。そして、「再生できたら良いのにな」と思わせるだけの趣があります。全体がこの写真のような状態である訳ではなく、他の部分は古くとも概ね健全な状態です。住んでいらっしゃる方の身になれば、「よりによってここを撮らなくても...」というところでしょうが、どうにもここに惹かれてしまいます。美しいと感じるのです。僕は廃屋や廃墟にも興味はありますが、それよりも、こういった、廃墟の匂いと生活の匂いが混じり合った場所により強く惹かれる傾向があるようです。

【場所】文京区本郷4丁目あたりです。

菊坂<正月>夕暮

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今日はまったく写真を撮る時間がありませんでした。で、今日も菊坂からです。
左の写真は、八軒長屋の端に位置するお宅です。ここには、物をとても大切に生活なさる方がお住まいのようです。新建材による補修などいっさい行われていないことや、古く錆も出ていますが、汚れとは無縁の郵便受け、よく手入れされた軒下園芸などからも、それが伺い知れます。菊坂でも、もっとも昔の長屋の面影を残しているお宅かもしれません。ガラスの引き戸には、謹賀新年の紙が貼られていますが、ここほど似合う場所は他にないように思います。もしこれが、和紙であったり、こんなに晒したように白い紙でなかったらな〜と、それが残念ですが、ま、町会の予算もあるでしょうから贅沢は言わないことにします。ところで、この紙ですが、クロームやクリスタルのようなガラスに貼られていると、およそ似つかわしくなく、見てて情けないくらいですね。
右の写真は、菊坂の上道と下道の間に建つ木造3階建ての家です。そして電柱の右側は上道と下道をつなぐ階段になっています。この階段をおりてすぐに右に曲がり、50メートルほど歩くと、左の写真の家の前に出るという位置関係です。右上にそびえ立っているのは、文京区役所の建物ですが、ま〜随分と贅沢[税多喰]な建物を建てたものです。見るたびに前景との大きな落差を感じます。これ、文京区でいちばん謹賀新年の紙が似合わない建物であることは間違いありません(^^;
ところで、この紙って、いつ頃から配るようになったものなんでしょうか?

【場所】文京区本郷4丁目あたりです。

菊坂から謹賀新年

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謹賀新年。今日は昨日とはうって変わって晴天でしたが、寒かったですね〜。それでも、お墓参りを済ませてから、お正月の根津や谷中を歩くつもりだったのですが、あまりの寒さにめげて進路を変更。足は近場の菊坂に向かっていました。
菊坂に入ると、吹いていた風が、まわりの高台と軒を連ねた建物に遮られ、ふっと和らぎます。人影もほとんどなく、静かないつもの菊坂です。どの家の玄関や引き戸にも、謹賀新年・菊坂町会と書いた紙が貼られているのが、いつもと違う程度です。最近では、しめ飾りはなかなか目にできません。が、趣味の良い、いつも手の行き届いた軒先園芸をなさる家には、それが飾られていました。古びたガラス窓やすだれを背景にしたしめ飾りは、いかにも下町のお正月を感じさせてくれます。
右の写真は、菊坂に入る直前のマンション建設計画を読む男性を撮ったものです。近所の桜木神社へ初詣に行った帰りなのでしょう。桜木神社と書かれた破魔矢を、手に持つと手が冷たいのか、背中に差して歩いていました。かなり屠蘇が効いているようで、キヤノン20Dの相当に大きいシャッター音にも気づかない様子でした。

【場所】文京区本郷4丁目あたりです。

大晦日の本郷三河稲荷神社

僕が住んでいる所は本郷1丁目で、桜木神社の氏子ということになりますが、距離的にいちばん近い神社は、本郷2丁目にある三河稲荷神社という可愛らしい小さな神社です。
今日の夕方、たまたま近くを通りかかると、かがり火が威勢よく燃えているのが見えます。そのまわりでは、長靴を履いた人達が雪かきと掃除に精を出しています。氏子である本郷元一会と元二会の人達が中心になり、明日の初詣に備えて準備をしているところでした。

初雪2004

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今年の冬は例年になく暖かでしたが、今日、天気予報通りに初雪が降りましたね。例年よりも4日ほど早いんだとか。都内では、昼前(10時頃か)に雨から雪に変わり、大粒の白い結晶がかなり高い密度で舞っていました。
左の写真は、我が家のベランダから、お昼前に撮ったものです。ホテルの赤い三角屋根のうえに、もううっすらと雪が積もっています。気温も低く、さすがに道行く人たちも寒そうにしています。
右の写真は、昼過ぎに、水道橋駅に向かう途中、白山通りで、道行く人を東京ドームホテルに絡めて撮ったものです。写り込んでいるのは、このすぐ近くにある都立工芸高校の生徒さんでしょうか、若いから元気です。友達とコンビニにお弁当でも買いに行くのでしょう。都心では珍しい雪に、きゃっきゃと大はしゃぎでした。

【場所】文京区本郷1丁目あたりです。

湯島天神の迎春準備

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午後になると何処からともなく雲が集まりはじめ、気温も上がらず、長過ぎた晩秋もいよいよ終わりかな?と感じさせる日でした。そう言えば、今日は冬至でしたね。
ようやく空き時間ができたので、久しぶりに根津に向かいました。途中、湯島に建つアパートを高い位置から撮ろうと思い、湯島天神の階段をあがってみると、もう新年を迎える準備が始まっていました。大量の参拝客をさばくための臨時のお札所や書初めのスペース、出店などを設置したり、そこに電気を引いたりという作業が行われています。ですが、暮れというにはまだ早い平日の午後ですから、境内に人影は少なく、がらーんとしています。
そんななか、ちょっと見たことのない伴纏コートのようなものをはおり、ゆったりと境内の作業の状況を見てまわりながら、職人に指示をあたえている人がいます。がっしりとした体格とやさしい親分肌の顔つきも相俟って、いかにも余裕と貫禄があります。足元や帽子も決まっていて、あまりに雰囲気があります。そこで、思い切って、写真を撮らせていただけないかとお願いしてみました。いちおう、うんと言いやすいように「伴纏の写真を」とお願いしたんですけどね。すると、ま、いいだろうと言うお返事です。そこで、ちょっと緊張しながら撮ったのが今日の写真です。いかがでしょう。もう最高でしょ。
ところで、あとで聞いたことですが、この方は、本郷・湯島・根津を取り仕切る江戸消防記念会第四区一番の組頭でした。いや〜怖いもの知らずとはこのこと。とんでもない方にとんでもないお願いをしたものです。しかし、話し方といい物腰といい、実に礼儀正しく丁寧で優しい方でした。参りました。惚れちゃいましたね。

【場所】文京区湯島2丁目あたりです。
【追記】組頭にうかがったことですが、伴纏に入っている四本の白線は、文京区・豊島区を示しているのだそうです。おおまかに言うと、一本が千代田・中央、二本が港(一部)・品川、三本が新宿・港(一部)、五本が台東。そして線の数が奇数の場合は波形線、偶数の場合は直線を使ってあり、一目でどこの江戸消防記念会なのか分かるようになっているのだそうです。いや〜、今日は良い勉強しました。

今日の写真は、本郷森川町の六叉路にある、いまはもう営業をしていない、宮前青果店の側面を切り取ったものです。
先月末に、森川町の六叉路の写真をアップしましたが、そこでも触れたように、以前から、この交差点が異様に広い理由が分からず、通るたびに不思議に思っていました。
ところが、11月23日に行われた一葉忌のときに訪れた法真寺併設の一葉会館で、ある地図を目にしました。江戸切絵図のような描き方ですが、明治以降の地図です。一葉にゆかりのある家や場所を示すために使われている地図ですが、僕の目は森川町のなかほどにある赤く塗られた地点に留まりました。文字がつぶれているため、はっきりとは読み取れなかったのですが、「神社」の文字は読めます。どうやら、六叉路が広い理由はこのあたりにあるようです。森川町に昔からお住まいの方は当然のようにご存じなのでしょうが、僕にとっては、新たな発見でした。また、それを追うように、このブログを見てくださった、真砂町の和菓子の老舗のご主人からも、「あそこには、かつて神社があったと聞いている。御神木が残っているはずだ」という嬉しいメールを頂いたのです。

そこで活躍してくれたのが、つい先日、朝日新聞でも紹介されていた「三層江戸明治東京重ね地図」です。

菊坂にひっそりと

ここは、真砂町から炭団坂をくだって菊坂に入るとすぐにある、「通ってもよいのだろうか?」と思うほど細い路地の中ほどです。小さな小さな無人の家で、傾き、荒れ、一部は崩れはじめています。どんな方が、ここで、どんな日々を送っていらしたのでしょうか。この家を見ていると、つつましくも穏やかな日々を送っていらしたことを、後追いで、願わずにはいられなくなります。ここは崖下ですが、そう願わせるような、穏やかで優しい光が舞い降りるように辺りを照らします。そして、昼間でも、自分の足音が大きく聞こえるほど静かな場所です。この家がどうなっているのかと、ふと気にかかることが少なくありません。

【場所】文京区本郷4丁目あたりです。
【追記】現在は、崖上のマンション建設の音が響いてて、とても静かなんていってられない状況かな?と思います。

菊坂下の六角形町屋

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菊坂通り[上道]が言問通りと出会う地点はT字路になっていて、そこが菊坂通りの終点です。その片側に三角州のように残った一画があります。そこに建っているのがこの建物です。
三角形の土地に合わせて効率よくスペースを利用するためか、1階部分が変形五角形、2階部分が変形六角形という変形町屋[長町屋?]です。店舗が五、六軒営業できるような造りになっていて、以前は、洋品店の他に、魚屋、寿司屋、呉服店、パン店、米屋などが入っていたということです。が、いまも営業がつづいているのは、この丸木屋洋品店さんだけになってしまいました。
この近所で食品店を営んでいらっしゃる年配の男性に、この建物がいつ頃建てられたのかうかがってみたのですが、「さ〜ね〜古いよ、これは...。僕は70歳で、ここで生まれって育ったんだけどね、気がついた時にはもうあったね〜」というお答えでした。ま、それで良いんです。とにかく古いんです、この建物は(^^;
菊坂には、以前は旅館が多く、その旅館や宿泊客を相手に、この辺りの商店はずいぶん繁盛したといいます。その頃の残り香でしょうか、このそばを通りかかると、なんとなく懐かしいような、地方の駅前アーケードや温泉街にでも居るような、そんな匂いを感じさせられます。

【場所】文京区本郷5丁目あたりです。

ここは言問通りと本郷通りの交差点のすぐ近くです。右手前に写り込んでいるのは氷屋さんです。今は営業なさってませんが、その看板が一面の錆。すんごい迫力なのです。その看板目当てに、わざわざここを通るくらいに秀逸です。その看板はまたいずれ紹介させていただこうと思っています。
さて、今日の写真は、その氷屋さんの向かいに建つ、瓦屋根トタン壁の建物です。どうと言うことはない路地裏の民家ですが、実はこれ、右側に軒が連なる長屋になっています。見上げる位置まで近づくと、屋根の瓦が視界から消え、錆びたトタン壁部分と、後方のビルの色 - この辺りにしては珍しくブルーとピンクと屋上のグリーン - が重なって見えます。どうかすると、南の島のダウンタウンにある、住居兼用の木造ショッピングモールの雰囲気を感じることがあります。え? そんな感じしないって? やっぱ、現地に足を運んで、そばで見なきゃダメですよ(^^;

【場所】文京区本郷6丁目あたりです。

グッバイ 足軽長屋

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先日通りかかったときに解体準備されていた足軽長屋が気になり、その様子を見に行ってみました。すると、ちょうど解体が終わったばかりで、これから整地にかかろうかというタイミングでした。工事の方にうかがうと、解体されるのは左半分だけで、右半分は残るということでした。その理由は分かりませんが...。
解体された部材などはすでにトラックに積まれていましたが、「角釘があった」という関係者の言葉に思わず興奮。承諾を得て、トラックに山と積まれた部材のうえにのぼらせていただきました。すると、ありました。確かに角釘です。これが江戸時代末期のものなのか否か、僕には分かりませんが、この長屋の古さの証であることに間違いはないようです。「手ブレしてくれるなよ!」と祈るような気持ちでシャッターを切りました。すると、どうやらブレのない写真が撮れたようです。そのかわりでしょうか、部材から飛び出した釘が、僕のお気に入りのスボンにかなり立派なかぎ裂きを作ってくれました。きっと、足軽長屋が残していってくれたのでしょう。「あばよ」と、挨拶がわりに...。グッバイ 足軽長屋、最後に会えてよかった。

【場所】文京区本郷4丁目あたりです。

壱岐坂下の秋空

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今日は光がきれいで、写真日和でしたが、昨日までの作業の遅れを取り戻すべく、家に釘付けです。が、午後の3時過ぎになって、家人に家計費を渡すのを忘れていたことに気づき、銀行までひとっ走りしてきました。最近は、そんな時でも、何に遭遇するか分かりませんので、とりあえずコンパクトデジカメはポケットに入れます。家を出ると、まず見上げた空に感動。きれいなうろこ雲が上空を覆っています。晩秋。空に向かってシャッターを切りながら銀行までの2、3分の散策を楽しみました。
今日の写真は、銀行ATMブースを出て、帰りの交差点で信号待ちしている間に撮ったものです。これが、僕が毎日のように目にする風景です。そして、交差点を渡り、マンション建設現場だらけの裏道を通って帰宅。今日の散歩終了です。あ〜ぁ、また、明日の明け方まで、自分の首根っこを押さえつけて、パソコンの画面と格闘です。

【場所】文京区春日1丁目/本郷1丁目あたりです。
【追記】観覧車の写真のほうは、コンパクトデジカメKD510Zで撮って、Canon10Dと同じタテヨコ比になるよう、横幅をカットしています。

菊坂の伊勢屋質店

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今日、11月23日は、樋口一葉の命日にあたり、一葉が住んでいた本郷菊坂では一葉忌が行なわれました。その一環として、一葉が通った菊坂の旧伊勢屋質店(万延元年1860年創業)が公開されるというので、早速カメラ片手に行ってまいりました。
予想通り、いや予想以上の人気で、伊勢屋の前には行列ができています。行列のなかには、菊坂の長屋にお住まいのおばあちゃんの姿も見えます。やはり、地元の人でも、この伊勢屋さんのなかを見るという機会は滅多にあるものではありませんから、これを逃しては、と思うのは僕だけではないようです。入口で靴を入れるレジ袋をもらい、なかに入ります。入った途端、明治、大正、昭和と生き抜いてきた建物の黒光りした迫力に威圧されます。うわーっと感嘆してしばし呆然です。
それでも、気を取り直して観察開始。狭い所に見学客がたくさん入っていますので、写真を撮ろうにも、なかなか機会がつかめません。しかし、創建幕末で、明治20年に現足立区から移築されたという蔵のなかはどうしても押さえておきたいところです。蔵の窓は開け放たれ、電気も灯いているのですが、写真を撮るにしては暗く、またも手ブレの連発。ま、とりあえずこんな感じという写真1写真2が撮れたところで、人口密度緩和に協力ということになりました。
ところで、ひとつ面白いものを見ました。質屋さんというのは、貸し金と引き替えた品物は、流れるまでは、あくまでお客さんからの「預かり物」だという建前が徹底していたようで、廊下の床板を外すと、その底に鉢が埋めてありました。そして、営業当時は、そのなかに水で練った土を入れていたのだそうです。何故かというと、万一の火事のときに、大切な「預かり物」が焼失するのを防ぐため、蔵の扉を閉じ、そのまわりの隙間を練った土で埋めて密封したというのです。この土は、目塗り土とか目張り土と呼ばれていたそうです。

【場所】文京区本郷5丁目あたりです。

森川町の六叉路で

東大正門の前から森川町に入る道を歩くと、ほどなく、この宮前青果店に突き当たります。そして、ここで5本の道に分かれます。歩いて来た道を含めると、なんと六叉路ということになります。とても変則的に道が合流しているためか、ここは交差点というよりも、ちょっとした広場になっています。その広場の正面に平屋の青果店と、その隣りに2階建てのベーカリーがある程度ですから、町中にしては異様とも言えるほど空が広く、視界が開けています。ここに来ると、ひと時代前の距離感のようなものが蘇るのか、なんとなく懐かしさのようなものを感じます。
今日は、先日発見した、丸山福山町のアパートが気になり、午後遅くなって家を出て、日没近くまでその辺りをうろついていました。その帰りに、西片町を抜け、ここ森川町にでました。すでに陽は沈んでいたのですが、この広場に出ると、上空が広く空いているせいか、周囲がぼーっと明るく感じられます。シャッターを切ってモニターで確認してみると、思いのほかきれいに撮れます。そこで道草決定です。その道草の青果、オッと、成果がこの写真です。

【場所】文京区本郷6丁目あたりです。
【追記】6叉路と書いていますが、1本は路地(青果店とベーカリーの間)ですから、本来は5叉路なんだと思います。が、タイトルにするなら5より6ですよね(^^; 僕は6叉路でいきます。

足軽長屋の解体始まる

夏に紹介した築100年超の長屋[足軽長屋]の前を、今日、偶然通りかかったのですが、なんと、解体工事が始まっていました。実をつけた柿の木も切り倒されていました。都内最古の長屋がついに姿を消します。きちんと撮影する前に無くなってしまうなんて残念無念。「近くだから」と気を抜きすぎたようです。


【場所】文京区本郷4丁目あたりです。
【追記】解体前の写真です。

菊坂下道にある柵

本郷菊坂町下道。なんて情緒のある呼び名なんだろうと思います。昔、この辺りには、菊畑が多かったことからこの名がついたと言われています。今では菊畑の跡すらありませんが、実際に菊坂に行ってみると、しっとりとした静かな落ち着きがあり、そこに居るだけで心が安らぎます。菊坂は家から近いので、時間のないときの、僕の愛用散歩径です。まず真砂図書館に立ち寄り、菊坂でしばらく時間をつぶし、鐙坂をあがって家に戻ります。これには1時間もかかりませんが、ちょっとした旅をしたような気分にすらしてくれます。
今日の写真は、その菊坂の下道にある木製の柵です。古いモルタルの塀の上に置かれた幅1m程の柵です。これが、どう考えても菊坂的ではありません。どこかの家で使われていた柵の一部を廃物利用で持ってきたのかな、と思っていました。でも、紐でしばったり支えてあるところを見ると、そう無関心に放置されているわけではありません。すると、工作好きがわざわざ作って取り付けたものなのかな〜とも思えてきます。そこは謎です。でも、菊坂の雨風に晒され、ペンキも剥げて朽ちはじめ、以前に比べると、だいぶ菊坂下道に馴染んできました。最近では、殺風景になりがちなモルタル塀に柔らかさと温かみを加える良いアクセントかも?と思えるほどに成長(^^;しています。
この日は、大きく傾いた太陽の光が、わずかな隙間からその柵に達し、柵をいつも以上に意味ありげに見せていました。

【場所】文京区本郷4丁目あたりです。

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