SUNDAY EVENING

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場所はお茶の水の路上、時間はちょうど5時頃でした。閉じたシャッターの前にうずくまり、携帯の画面に見入る女の子を目にしました。

こうなると、その集中の度合いは相当なものらしく、こちらがかなり接近してカメラを向けても、まったく気づかず...です。撮影者にとっては好都合なんですが、もしも僕がカメラ以外のもので狙っていたとしても、こうしてまったく無防備なんだろうな...と思うと、ちょっと心配もしたくなったりします(^^;

まあ、一瞬たりとも油断ができない街...なんてゴメンですから、そういった意味では、こうした状況が見られるのは好ましいことなのかもしれませんが...。

ところで、この女の子は、メールでも交換しているのでしょうか、ネットで何か調べものでもしているのでしょうか...。かなりな入れ込みかたで、思考は遙かどこかへ飛んでいっています。間違いなくここにうずくまって居るのですが、それは体が在るというだけで、まるで抜け殻...でした。

【場所】千代田区神田駿河台2丁目あたりです。

BLACK COAT

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原宿の、表参道と明治通りが交わる交差点です。

交差点の角には、アメリカ系の衣料量販店GAPが在り、つい先日まで営業していましたが、そのGAPが原宿駅の真正面に移転。こちらの店舗は閉鎖され、現在は、こうしてグリーンのフェンスで囲まれています。

フェンスのなかには、小型のパワーショベルが1台停まっていて、地面を掘り返した跡はありますが、まだ本格的な工事は始まっていません。したがって、看板や垂れ幕の類がすべて剥がされた白い建物が、所在なさげにたっている...という感じで、実にヌメッとした感触の風景が生まれています。

その様子を撮ろうと思い、アングルを探していると、そちらよりも気になるシルエットが目に飛び込んできました。黒いロングコートとその裾から伸びるヒールです。ちょうど渋谷の方向にあった太陽の直射で、黒いコートの稜線が照らし出され、それがシルエットを浮き上がらせています。人待ちでしょうか、眩しそうに、手で光を遮りながら、何かを探す仕草も良い感じでです。というわけで、アングル変更になりました(^^;

【場所】渋谷区神宮前4丁目あたりです。

NEIGHBORHOOD/BRIAN HEAD

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2枚ともに、撮影場所は原宿です。両者には、撮った場所が近いというだけで、直接的な関係はありません。が、感覚的に通ずるものがあり、こうして並べてエントリーすることになりました。

左の写真は、NEIGHBORHOODという、コアな支持者を持つ衣料品店のドアを撮ったものです。僕の勝手な解釈ですが、こちらのデザイン感覚は、一瞬アメリカを想わせますが、軸足はあくまでもイギリス...それもモッズやロンドンパンク...に置かれている感じがします。

右の写真は、もう暗くなった原宿の路上で出会った美少年が乗っていたバイクの前輪あたりを撮ったものです。写っている写真は、ローリング・ストーンズのオリジナルメンバーだった BRIAN JONES です。その少年は「ブライアンが大好きで、自分が生まれ変わりとさえ思う」と...。

【場所】渋谷区神宮前4/5丁目あたりです。

明神様の崖階段

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この写真は2006年12月に撮ったものです。昔撮った写真は、とかくハードディスクの肥やし(^^;になりがちですが、たまには掘り起こしてみなくてはいけないですね。

写真は、神田明神から秋葉原方面へ下る階段の途中で撮ったものです。いちばん奥に、灯が点いているビルが見えると思いますが、そのあたりがもう秋葉原です。

実は、この左方にも階段があり、そちらは幅も広く真っ直ぐで、いかにも明神様の脇参道...という感じです。が、こちらは、生活路確保のために崖につけた階段...という感じで、とにかく傾斜が急...そして曲がっていて、途中に踊り場があったりと、いわゆる"坂のまち"という雰囲気を感じさせます。

また、この辺りは都心ですから、建物が混んでいて、ほとんど見通しがきかなくなっています。が、ここでは、この階段が在ることにより、狭い隙間が残り、こうして、崖下までをどうやら見通すことができます。

本郷台地の崖には階段が多々ありますが、この階段からの眺めは、現在の東京にあって、名勝のひとつ(^^;に数えてよいと思います。そのポイントは、急傾斜もさることながら、やはり、まだいくらか残る生活感、そして階段幅の狭さと曲がり故に "上り下りにつれ見え隠れする部分がある" というところでしょうか...。

【場所】千代田区外神田2丁目あたりです。

タワーとツリー

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スカイツリーの背が相当に高くなり、街を歩いていると、「え、ここから...」と思う場所からも、姿が見えるようになってきました。

そんなこともあってか、最近は、ネットや新聞、TVなどで頻繁に目にするようになり、ついには、スカイツリーが見える...ことをウリにしたホテルまで建設されるとか...。スカイツリーを新たな観光資源に...という動きが活発化してきているようです...。

そんなスカイツリーに圧倒され、最近ちょっと影が薄いのが東京タワーです。ライトアップに変化をつけてみたりと、あれこれ工夫はしているようですが、やはり、世界一背が高くなる新人を相手の競争は、なかなかしんどいようです(^^;

ところで、スカイツリーの表情がかなりハッキリしてきたいま感じるようになったことがあります。それは、"人間が造った建造物...東京タワー" に対し "ロボットが造った建造物...スカイツリー" という違いです。そこには決定的な温度差を感じます。

風景として見るときに、この違いは、ボディブローのように、いずれ効いてくるような気がしてなりません。エッフェル塔に比べると貧相な東京タワーですが、スカイツリーに比べればずっと暖かみがある...と感じるようになりました。スカイツリーの世界一はいいですが、競うポイントがもう既に前時代的ですね...。

【場所】港区三田3丁目/芝5丁目あたりです。

夢一夜

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大晦日の浅草で撮った写真です。閉じたシャッターの間に木馬座の新春公演ポスターが貼られ、その下方に、松飾りが見えます。

左のシャッターは、もう長い間閉じたまま...と記憶しています。建物自体もかなり傷んでいます。右のシャッターは日頃どんな具合だったか...記憶が定かではありません。が、大晦日の浅草で、こうして、店舗らしい建物のシャッターが降りているのは淋しいと言わざるをえません。

が、ここで、その淋しさを紛らわせてくれるのが、ガムテープでの補修と松飾りの存在です。
ガムテープが真新しいところをみると、この補修は、年末の大掃除...といったノリで施されたもののようです。そして、この松飾りの存在です。誰が立てたものか分かりませんが、どう見ても「えっ、ここに...?!」という場所です。が、こうして、あたりを清めるようにして立っていました。

この場面には、この界隈の人たちの心意気が感じられるように思えます。そして、さすがに浅草だな...と。

【場所】台東区浅草2丁目あたりです。

潜む

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建物の隙間から見えているのは 映画 "パティ・スミス : ドリーム・オブ・ライフ" のポスターです。

が、このときシャッターを切った一番の理由は、そのポスターではなく、手前の猫の存在でした。

ところが、妙にお思いになるかもしれませんが、その後、この場面を前にして、ハンク・ウィリアムズの歌声があたまのなかを巡りはじめました。

ペイル・ブルー・アイズ という美しい曲があります。ポスターの主 パティ・スミスが、あるライブの会場で、その曲を、演奏する前に、次のように紹介しています。
「薬の飲み過ぎで、公演会場に向かう途中、リムジンの後席で息絶えたハンク・ウィリアムズへのはなむけに、ルー・リードが書いた曲」と...。

そんなエピソードや、昨年末からハンク・ウィリアムズの歌をよく聴いていたことから、ハンクの歌声を思ったのですが、物事の筋道というものは、時に、こうも複雑ですね(^^; 特に文字にすると...。

【追記】パティの、ハンクの死に関する説明には、通説と異なる部分があります。
【追記】ハンク・ウィリアムズは弱冠29歳で生涯を閉じていますが、その日は1953年の元旦でした...。
【場所】新宿区歌舞伎町1丁目あたりです。

謹賀新年 2010

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「来年も...」などと言っていたのが、時報とともに、こんどは「明けまして...」と、なかなか忙しいですね(^^; が、ともかく、本年も、拙ブログをどうぞ宜しくお願いいたします。

というわけで、2010年初のエントリーは、隅田川沿いは吾妻橋東詰に佇む変形デザインのビルの写真です。なぜこのビルか...と言いますと、無理を承知ですが、このビルはアサヒビールの所有になる建物で、なんとなくこの形がカップを想わせます。というわけで「カップでビールを飲み、酔っぱらい、トラになる」という程度のことです(^^;

この写真は、昨日撮ったものですが、実際には、僕はお酒は飲みませんし、とにかく隅田川を渡ってくる冷たい強風に吹かれ、凍えそうになりながら撮ってきた写真です。

ま、そんなわけで、今年も従来通りのペースでスタートです。

【場所】墨田区吾妻橋1丁目あたりです。

夢の配達人

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月日というものは、経ってみるとはやいですね。今年も、いつの間にやら、大晦日を迎えました。

写真は、昨日の夕方、浅草で撮ったものです。ビルの林立する都会では、沈んでゆく太陽の姿を追うことは大変困難です。というよりも、ほとんど不可能です。上空を眺め、「サンセットはさぞきれいなんだろうな...」と、残念な思いをすることも多々です。

しかし、都会では、太陽に替わって...と言ってはやや言い過ぎかもしれませんが、人工照明が、思わぬドラマを見せてくれることがあります。今日の、こんな場面に遭遇すると、そんなふうに思えます。

自転車に乗って通りかかったおじさんの姿勢が、のんびりのほほんとした感じで何とも言えません...。前後にカゴの付いたママチャリというのも良い感じです。しかもこの背景です。なんだか、彼が、夢でも配達している人のように思えてしまいました。夢の配達人...実際に居て欲しいものです。

ところで、これで2009年の締めくくりとさせていただきます。本年も多くの方々にお立ち寄りいただきました。ありがとうございました。では、皆様、どうぞ良い初夢を!

【場所】台東区浅草2丁目あたりです。

静かな街

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先日、お茶の水のCD店をまわり、水道橋駅に向かっているときに撮った写真です。正面奥に見える背の高いビルは東京ドームホテルです。

左手には、この通りと平行に、幹線道路である白山通りがとおっています。そちらは、夕方ともなれば、クルマの流れも人の流れもかなりなものです。が、こちらは、1本裏というだけで、この静けさです。

この写真は、人の姿が無い時に撮っていますから、特に閑散として見えると思いますが、基本的には、夕方以降は、こんな空気に包まれる...と言って良いように思います。

そして、その静けさが良くて、神保町あたりをうろつき、本郷に歩いて帰るときには、よく、それもいつの間にか、この通りを歩いています。

この日は、もうクリスマスの日を過ぎていましたから、ところどころで、年末の大掃除と思われる風景も目にしました。そんなことも考えると、さすがにこの静けさは、年の瀬ならでは...なのかもしれません。

【場所】千代田区神田神保町1丁目あたりです。
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